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ひなたぼっこ










 ――さらさらと音を立て流れゆく水音。ゆったりとしていて居心地のよい河原の土手にて座り込み、くつろいでいる二人。じっとしていても時折、思い出したかのようにそよ風が静かに吹き抜けていき、飽きさせない。眩いばかりの光に照らされて辺りもぽかぽかと暖かくて、一見すると春真っ盛り……とでも勘違いしそうな冬の一日だった。

 制服姿の理樹とクドは特別に何かをするわけでもなく、日がな一日ぼーっとひなたぼっこをしていた。辺りには誰もいないし人も滅多に通らないし、まさに昼寝にはぴったりのシチュエーションだった。

「気持ちいいね」

「はいです」

 理樹の股の上にちょこんとクドが乗っかっている。姿も仕草も子供のように幼く見えるクドは時折あくびをしたり、子犬のように体を伸ばしてみたり、ただ気持ち良さに身を任せ続けていた。もしかするとこのままでいると夜まで眠ってしまうかもしれないと、そう思えるくらいの陽気だった。いつしか本当に睡魔が込み上げてきていて、その度にクドに起こされたり逆に起こし返したりしていた。

「ふぅ」

 幸せなため息とはまさにこの事だろうと理樹は思った。理樹自身はそれくらいリラックスしきれていたけれど、今のクドはちょっと違う模様。その理由はすぐに明らかになる。――かれこれ十数分前の事。理樹が発案した悪戯のような一言。

「……」

 時折クドが所在無さ気に体をよじらせて、理樹はその都度クドに注意を促す。

「クド、動いちゃだめだって」

「そ、そうですが、でも」

 どうしようもないのです、とクドの表情は物語っている。無意識の内に体が動いてしまうようだった。それもそのはずだ。十数分程前に理樹はクドの耳元でささやくように言った。『ねえクド。しようよ。……ここで』と、一言。当然のごとく、そんなことを言われたクドは顔を真っ赤にさせながら『こ、ここで? 今……ですかぁ?』と、言った。決定打はその後だった。理樹はにっこりと満面の笑みを見せながら爽やかな口調で言った。『僕、クドの中に入れたいな』と。そうしてクドは何故か無意識の内に、僅かに頷き同意をしてしまったのだった。理樹の笑みは断れない何かがあったのかもしれない。

 ――そのような経緯を経て二人は今、一見するとごく普通にひなたぼっこをしているようだけど、実はこっそりと一つに繋がっているのだった。あろうことか、理樹はクドのチェック柄のスカートを股間にかぶせて局部を完全に隠した上で、ズボンのチャックから大きくそそり立たせているものを、クドの中……清楚な白いショーツをずらして剥きだしになった秘所の奥までずっぽりとねじ込んでいるのだった。

「わ、わふぅ」

 努めてじっとしようとするも、むずむずと込み上げてくる違和感にクドは切ない表情。理樹のものはどくんどくんと波打つように僅かに振動し、それがクドの狭い膣内に微妙な刺激として波及しているのだ。

「クドはいけない娘だよね」

「だ、だって……。理樹はなんで平気なんですか?」

 こんなシチュエーションならば普通誰だってどきどきしてパニック状態になるはずです、とクドは言っているのだった。

「大丈夫だって。そんなに不安なら、嫌だって言えばやめるよ?」

「わふ……。んんっ!?」

 突然、背後から足音と規則的な呼吸の音がした。タッタッタッ、とシューズが大地を蹴る音がして、近づいてくるのがわかる。誰かがジョギングでもしているようだった。人の気配はあんまり無いけれど、このように時折誰かが通ってこともあるようで、決して気は抜けないシチュエーションだった。

「ほら。じっとして」

「あ……」

 脅えるようにびくびくしているクドを落ち着かせるため、理樹は耳元でささやくように言った。

「……」

 クドは懸命に体を抑える。段々と後ろから聞こえる足音が小さくなっていき、やがて去っていったのを知ってホッと一息つく。迷いの無い音に、恐らくはこちらの行為に気付いていないようだと推測するが、果たしてそれが真実かどうかは定かではなかった。そんな緊張状態にあったと言うのに、理樹はと言えば……。

「ぺったんこだなあ。相変わらず」

 からかうように笑いながら背後から手を伸ばし、クドの胸元を触り始めた。クドが抱いていた心配など全く気にしていなかった。

「り、リキは意地悪なのです」

「そうかな?」

「だって。私には動いちゃいけないとか言いながら、ぺたぺた触ってます……。そりゃ確かに、私の胸は小さい……というよりもぺったんこですけど、うぅ」

「ふうん。そっか、クドは動きたいんだ。例えばこんな風に?」

「え? あ、あ……」

 理樹は突如両手でクドのお尻を持ち上げて体を浮かさせ、そのままパッと手を離して一気に落とした。更に、落とすと同時に理樹自身も腰を突き上げた。膣内奥深くまでしっかりとねじこまれていたものが一瞬ずるりと引き抜かれ、再度また一気に奥までねじ込まれたのだからクドはたまらない。

「はひっ!」

 遮るものが何もないところで変な声を上げてしまった。クドはきょろきょろと周囲を伺うが、幸い誰の耳にも入っていなかったようだった。

「……な、な、いきなり何するですかあっ!」

 堪え切れずに出てしまった声に赤面しつつ、クドは理樹に抗議する。自分には動くなとか言っておきながらこれなのだからもう。スカートがまくれていないか気にして手で押さえながら。

「あはは。いいよクド。動いても」

「う、う……。もう、動いちゃいます……。こんなとこだけど、遠慮無く。もう、やけっぱちです」

 それからクドは何かをふっ切ったように体を動かし始めた。ず、ず、と小刻みな動きを何度も繰り替えす。腰をくねらすようにしつつ、お尻が見えないように両手でスカートの布地を押さえながら。恥ずかしさに耐えつつも、動きたいという欲求に飲まれてしまったようだった。

「あふ、はふ、あふ」

 理樹はクドの腰を手で掴んで支えながら、相変わらずにこにこと笑顔のまま。

「クドの中は締まりがいいなあ。暖かいし、ぬめぬめしてるし」

「あ、ふ、あ、ふ。だ、誰か来たら言ってくださいなのです。もーしょんすとっぷしてかむふらーじゅしますからっ」

「うん。わかってるって。ほら、もっと頑張って動いて」

「あふ、あふぅ」

 そうしたくてもできない。クドも決して小刻みな動きを激しくはしない。そんな事をしたら一発で誰かにばれてしまうだろうから。

「でも、これじゃあ最後までいけないよね」

「……」

 確かに理樹の言う通り。小刻みな動きでは込み上げてくる快感もたかが知れている。でも、ゆさゆさと大きく揺れるような動きでは誰かに不審に思われてしまうかもしれないわけで、これはこれでかなり生殺しの状態だった。ふと、理樹は後方及び左右と前方をくまなくチェックする。誰も人はいない。そして決意したように言った。

「クド。イきたいんでしょ? だったら一気にしちゃおうよ。どうせ誰もいないし来ないし、するなら今のうち」

「何を……? あっ! ああっ!」

 それは一瞬の出来事。理樹は股に乗っかるクドの体を押し出すようにして両手を地面につかせていた。クドはあっと言う間に四つん這いの格好にさせられ、思いっきり強く突き上げられた。

「わふっ! こ、こんなっ! こんなとこでこんなっ! りりり、リキぃっ! だ、だめです! ひああぁぁっ!」

 理樹の上でこっそりと蠢き続けているのとはまるでわけが違った。ぱん、ぱん、と激しい音が響き、思いっきり引き抜かれては奥まで強くねじ込まれる。確かにこれなら絶頂を向かえるのは時間の問題だけど、早く……とクドは思った。もはや遮るものなど何も無い、カモフラージュすらしようのない所だから。これでは外部から不埒な行為をしていると丸分かり。これではまるで野良猫や野良犬が交尾をしているのとなんら変わりがないとクドは思いつつ、理樹の突きに合わせて腰をくねらせていた。

「あ、あ、あ! も、もう……もう、だめなのです……。あ、あ、あ……あーーーっ!」

 でも、もう心配はあんまりないようだった。程無くしてクドは強引に絶頂を迎えさせられ、小さな可愛らしいお尻にたっぷりと射精させられていったのだから。ぶちまけるように射精されたものをティッシュで拭きつつ、クドはぷんぷんしながら理樹に抗議した。これでは野良犬かなにかと同じです、と。けれどそんな行為に興奮してしまったのも事実で、逆に理樹に言われてしまった。クドは野良犬みたいにされるのが気持ちいいんでしょ? バックに変わった途端、猛烈に締め付けが良くなったんだから。嘘とは言わせないよ、と。全くの図星で、クドは何も答えられなくなってしまった。

 理樹は愛しそうにクドの首元を撫で回しながら言った。

「クドは僕の可愛い子犬だよ。お外でしちゃうのが大好きな、ね」

「わふ……」

 理樹の言う通りだ。何故か今猛烈に首輪を付けてほしい。クドはそう思ってしまった。





…………





「着たままのえっちって、何だか燃えるよねー」

「わ、ふ……」

 休日。学校を出て楽しいデート中のこと。人気の無い建物の物陰を見つけては、立ったまま交わる二人。制服を着たまま、理樹は屈み込み、クドの左足を少し上げさせて、短いスカートの布地を被せて見えなくさせながらねじ込んでいる。いつしか二人はデートでどこかに出かける度に、一度は隠れてしようねとの約束事をかわしていた。だから、クドもそれに合わせてデート時には脱ぎやすい紐パンツにしていた。

「リ、キぃ。あっあっ」

 切なそうなクドははぁはぁと小刻みな呼吸を繰り返し、上目使いで物欲し気な視線を向ける。理樹はクドを抱き寄せてキスをしてやった。その間にも、ずむ、ずむ、ずぶ、と理樹のものがクドの秘所を出入りしていく。

「ん、あ、あ。リ……リキ。そこ、いいのです。あ、あ」

「うん。一緒にいこっか」

「はい。……あっ」

 二人はもう、いけない行為に病み付きになっていた。





…………





 ――例えばある時は真っ昼間の公園。子供達の無邪気な遊び声が賑やかな中、こっそりと死角にて男女がうごめく姿。仁王立ちの理樹のものをしゃがみこみながら口でくわえ込むクド。

「ん、んぅ」

「ゾクゾクするよね。見つかりたいとか思ってない? 大丈夫だよ。子供にはわからないから」

「んぐぅ」

 ちゅば、ちゅば、と音がする中、クドは今、いけないことをしていると改めて気付かされる。やがてどぷ、どぷ、と口内に射精されるのだろう。クドは背筋をぶるると震わせた。

「出るよ」

「んぐぁ……。ん、んぅ、んんぅ」

 理樹は射精が終わったら、すぐにクドの口内から引き抜いていた。

「さ、行こうか」

「んぅ。り、リキ……待って、なのです。んんっ」

 飲み込むことも吐き出すこともできないまま、子供達の間を通って公園を出て行く。クドは口内に大量の精液を溜め込んだまま……。

 ――また、例えばある時クドはノーパンのまま街中を二人で歩かされる。人の多い商店街をゆっくりと。短いスカートの下を気にしながら、クドは恥じらいの表情。

「ここでさ、僕がもしクドのスカートを思いっきりまくったりしたらどうなるかな?」

「リ、キ……」

 考えるまでもなく、一瞬で変態扱いされることだろう。理樹の上着のポケットには、クドが数分前まではいていたショーツが丸められて入っていた。

「みんなに見せびらかしてみようか? この娘は今ノーパンなんですよ、って」

「り、リキ〜! だ、だめですそれは!」

 ハンカチを出すようにさりげなく、クドのショーツを取り出す理樹。そのまま人差し指でくるくると回し始めかねない勢いに、クドは慌てて止める。端から見れば可愛らしいカップルがじゃれあっているようにしか見えないことだろう。

 とりあえず人気のないところに出て、クドの小さくて可愛らしい口で愛撫してもらおうか。あるいは白く細い手で思う存分しごいてもらうのもいいし。スカートを捲り上げて何も遮るもののない割れ目に入れてしまうのもいいかもしれない。次はどんな風にこの可憐な少女を恥ずかしがらせようかなと理樹は思い、くすりと笑った。










----------後書き----------

 てなわけで、理樹×クドの着衣えっち話でした。

 理樹が理鬼なのは毎度のお約束。






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