calling
祐一の下腹部を暖かいものが包み込むように触れ、ぴちゃぴちゃと水音を立ててゆっくりと動く。 「ん……んく、ん……」 その時祐一はつくづく思った。名雪のフェラは気持ちいい。それも、最高に……と。 「んん、んん」 祐一のものを傷つけないようにと、小さな口を目一杯開けて、歯を当てないように唇をかぶせる。最近特に上手くなってきて、そういった心遣いが目立つようになって、もしかして名雪は練習でもしているのかな、などと祐一は思った。 「んっ……んっ」 それは決して早くなくて激しくもないけれど、名雪のゆったりとしたマイペースな性格も相まって、愛撫が続く限り祐一の中で快感がじんわりとこみ上げて来 る。 「ん、ん、んぶ……んん」 優しく舌を絡めながら、前後に動く。はらりと前にかかった長い髪を片手で押さえる様がとても色っぽくて、女性的に見えた。 (好き……) 名雪はいつも、そう思いながら口で愛撫する。最愛の人に気持ちよくなって欲しいから、全てを尽くす。 暖かな温もりの中で、やがて祐一は達した。
「ん……んっ!」 名雪は口内に出されたものを全て受け止めて、吸い込みながら飲み込む。そして、祐一のものがにゅるん、と抜かれて糸を引く……。 「気持ちよかった?」 「……最高に」 「よかった」 とても嬉しそうに笑顔。 「お前。……上手くなったな。本当に」 「えへへへ」 練習の成果だよ、といたずらっぽく舌をぺろっと出してみる。 最初は名雪も抵抗があった。
好きな人の……とは云え、男の人のそんなところを口でだなんて、と。
でも……。
「ん、ん」 ある日のこと。祐一に『口で、してくれないか?』とか云われて、戸惑ったものの結局やることになって。 「あ……。名雪……。っく」 恐る恐る、わけもわからず愛撫をしていくうちに気付く。祐一を上目遣いで見上げてみると、何だかとても切なそうな表情になっているのがわかった。苦しいのか、痛いのか、最初の頃は名雪も不安になったけれど、よく見ているうちに一つの疑問を抱いた。 (祐一。気持ち、いい……の?) その答えはすぐに出た。祐一は堪えきれなくなって、名雪の口内に射精してしまう。 「んぐっ。……ん……けほっ」 突然のことに軽くむせ返ると、祐一はおろおろと申し訳なさそうに慌てていた。 「ご、ごめん! つい、我慢できなくて……」 それを見て名雪は悟った。 (そっか。……気持ちいいんだ。そうなんだ) 好きな人を気持ちよくさせてあげられる。
そのことが、何だか段々嬉しくなって、そして……。
「いっぱい練習したんだよ〜」 案の定、祐一のために練習していたことが本人の口から証明された。そんなわけで、今ではすっかり口でしてあげるのが大好きになってしまった。 「そうなのか?」 「うん」 だから、祐一が『して欲しい』と云ってくれたら名雪はいつでも応じるのだった。 「どうやって?」 「秘密〜」 いろいろと努力しているようだ。いつも、祐一のことを思いながら一生懸命に。 「祐一が、して欲しいなら。わたし……」 いつでも、何度でもしてあげられる。 「でもさ。して欲しいって毎回云っておいてなんだけど。……最近思うんだ。何というか、俺のもので名雪を汚している……というような。いけないことをしているような」 背徳的な、ちょっと後ろめたいようなそんな感じを持ってしまっているようだ。 「んーん。そんなこと、ないよ?」 名雪は少し考えてから、そう云った。 「口でするときは〜。……女の子が攻める番、って感じ?」 受け身ではなくて、能動的な行為ということだった。 「それに、ね。わたし。祐一になら、汚されても平気だよ?」 むしろ、好きな人の色に染めて欲しい。そんな風に思っている。 「祐一はわからないかもしれないけど。口でしてあげてるとね。……わたしも、何だかうれしくて……気持ち良くなっちゃうんだよ」 恥ずかしそうに頬を赤らめるけれど、本当のことだから仕方がない。 「ね。祐一」 そうなのか、とちょっと照れながらも納得する祐一に、名雪は笑いながら云った。 「祐一は、わたしの口で……どんな風にするのが好き?」 「どんな、って」 云われて祐一は少し考えてみる。段々と、いけない妄想がもくもくと煙のように立ち込めてくる。 「ん、んんんんっ!」 むせ返るくらい奥の奥まで、思いきり深くくわえこませたり。 「ん、ぐ……。んぅううっ!」 両手で頭をつかんで、激しく前後に揺さぶったり。 「う……あ、ぅぅ……。べとべと、だよぉ……」 唾液と精液にまみれたものを顔になすり付けていじめてみたり。 「ん、ん……んん」 ねっとりと濃厚に、ちゅーちゅーと吸わせてみたり。空いてる手で二つの玉を転がせてみたり。 「んぐっ! ん、んぶっ! んんんっ!」 お風呂場で、ちょっとSMチックに。顔に思いきり射精して、それを祐一はしゃああという音と共に勢いよくおしっこを出して洗い流したり……。 祐一は少し想像しただけで、興奮していくのだった。 「色んなこと、してみたい」 「うん。わたしも……祐一に色んなこと、して欲しい」 そして二人は抱きしめ合って……。 「祐一」 「名雪」 祐一は名雪の制服に手をかけて……。 「めちゃくちゃに、して」 消え入りそうな声に対して、祐一は軽く頷いた。 「名雪のここ。濡れてる」 「だって……」 スカートをまくり上げると、そこには何も遮るもののない剥き出しの肌。 「入れるぞ」 「あ……んっ!」 片足を持ち上げて、立ったまま挿入。柔らかくほぐれたそこは、あっさりと祐一のものを受け入れる。 そして、今日もまた……
熱い行為が始まる。
----------後書き----------
久々に名雪もの。仲が親密になればなるほど、こういう努力しそうな娘だなと思ったので、そんなお話でした。 ご意見ご感想シチュエーションのリクエスト、誤字脱字報告はWeb拍手にてお願い致します。 |