【一寸・さでぃすてぃっくもーど】
ある日の放課後。
まだ雪の残る道を、制服姿の二人組が腕を組んで歩いていた。
「ねえねえ祐一〜。今度の日曜日、映画観に行こうよ〜」
間延びした声の女の子。
「お、いいな。じゃあ、昼頃にするか?」
二つ返事でOKという男。
「うんっ」
以上。とある彼氏と彼女の、至極ありふれた会話。
……で、あっと言う間にデート当日である日曜日の昼時がやってきた。そして、案の定。
「うぉきろぉぉ−−−−−−−−!」
と、でかい声で怒鳴られた程度ですんなり起きるワケガナイのが、パジャマ姿で気持ちよさそうに寝続ける女の子、水瀬名雪だった。もっとも、祐一が怒鳴る前に大量の目覚まし時計群がすさまじい音を出していたのだが、全く効果はなかったのである。
「うにゅ……」
起きない彼女をそれでも必死に起こそうとする根気強い男。それが相沢祐一だった。
「商店街に遊びに行こうっていったのはどこの誰だーーーー! 映画観に行くっていったのはどこのどいつだーーーー!」
「く〜」
「コラーーーーー!」
どんなに怒鳴っても、どんなにゆさゆさと揺さぶっても起きるわけがない。それでこそ名雪だが、と祐一はちょっとだけ思った。
「まったく。自分で約束しといてこれかい」
「うぅん……」
気持ちよさそうに、ころんと寝返りを打つ。でも、彼女が起きないのはそれなりの理由があって。
名雪は今、夢を見ていたのだった。
我ながら今日は珍しく早く起きられた、と名雪は思った。てきぱきと服を着替えて、髪を整えて。
「急がなきゃ。祐一が待ってるよ〜」
腕時計を見てちょっとあわてて階下に降りると、祐一はリビングでコーヒーを飲みながら待っていた。
「珍しく早く起きられたな」
祐一も名雪と同じ感想だったようだ。
「えへへ。わたしもやればできるんだよ〜」
自分でいっちゃうかなーと苦笑する祐一に、笑って舌を出してごまかす。
「まあいい。いくぞ」
「うんっ」
そういって祐一は上着を取って席を立ち上がる。玄関を出て、がちゃりと鍵を閉め。
「祐一」
「何だよ?」
「えへへ〜」
人懐こい子猫が飛びつくように、ぎゅっと祐一と腕を組んで。
「何が嬉しいんだか」
「行こ〜」
まだまだ雪の残る道を歩いていく。
そんな、誰にも邪魔されたくない楽しい夢をみていたのだから。
つまりは、夢の中では既に行動を開始していたというわけであった。よくあることである。
「名雪よ」
すぅすぅとかわいらしい寝息。夢の内容があまりにもリアルな感触のため、目覚める事ができないというのが彼女であった。
「お前にあと十秒の猶予を与える。その間に起きるのだ。そうしないと大変なことになるぞ」
何が大変なのかは不明であるが、やっぱりすぅすぅと静かな寝息を立てて我関せず状態。
「十、九、八、七、六、五、四、三、二、一!」
悪魔のカウントダウン(?)がはじまるが、それでも微動だにしない。
「い〜〜〜〜〜〜ち〜〜〜〜〜〜」
「ふにゅ……」
「い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「く〜」
「い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「す〜」
「い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぃっ! げほごほげほ! う〜。この……」
祐一はむせかえる程頑張るけれど、名雪は聞いてはいなかった。
「まったく。困ったヤツだ」
ピンク色の可愛いパジャマを見て、祐一は決断した。
「そういうことであれば仕方がない。俺も心を鬼にする」
……決断と云うより、開き直ったという方が正しいのかもしれない。
「名雪。起きないとえっちなことするぞ」
「……」
反応はやっぱりない。
「本当にするぞ」
「……」
これでも一応最後通告なのだけど、反応なし。
「激えっちなことだぞ」
「……」
反応など、あるわけがない。
「じゃあ、そういうわけなので触っちゃうぞ」
「……」
どういうわけであるかはやっぱり不明。そして祐一は、名雪のパジャマに手をかけていくのであった。
「するする〜っと」
「……」
ゆっくりと、ピンク色の猫の肉球柄が可愛らしいパジャマのズボンを下着ごとずりおろしていく。
「ぽいっと」
パサッと放り投げられるパジャマのズボン。
「わあえっちぃ。名雪、今日は白なんだなー」
白いパンティを人差し指ででくるくるまわして弄ぶ。そして、何気なく服のポケットに入れている油断も隙もない祐一であった。
「起きないならどんどん続けちゃうぞ?」
露わになった健康的な肌が、祐一にはご馳走のように魅力的に見えていた。
「……」
……既に、名雪が起きても行為を続けそうな勢いだった。
「返答無しか。でわでわ早速。いただきま〜す」
そして名雪を転がしてうつぶせにさせて、さわさわと、丸いお尻を気持ち良さそうにかつ嬉しそうになで回すのであった。
「う……ん」
「お? 気づいたか?」
「……」
単なる寝言のようだ。
「何だ、寝言か。でわ、改めて続きを」
さわさわ、さわさわ。名雪の柔らかくてふにふにしたお尻の感触を楽しみながらなで回す。まんべんなく、優しく……。
「柔らかいなー。名雪のお尻は」
「……」
みずみずしくてもちもちとしてふにふにしていて白い綺麗な肌が、祐一の手でこね回されている。
「しかしまぁ、これでも起きないのかよ。触りまくってるのにな」
「……」
それならば、ということで祐一は。
「仕方がない。今度はもっと強くいくぞー」
先程とは打って変わって。
「おりゃ!」
両手でむんずと、ちょっと乱暴な位強く鷲掴みした。
「うぅん……」
ぐにぐにと強く掴まれて、パンの生地のように形を変える名雪のお尻。
「おりゃおりゃおりゃ!」
ぐにぐに、ぐにぐにと、ひたすら跡が付くくらい強くこねまわす。
「おりゃおりゃおりゃ! おりゃりゃりゃりゃ!」
上下左右に、好き放題揉みまわす。多少爪の跡が残るくらいに。
「嘘だろ? これでも起きないのかよ……」
「く〜」
かなり呆れている祐一。
「っていうか、いい加減に起きろ!」
軽くぺちぺちとお尻をたたいてみるけれど、やっぱり起きる素振りすらみせない。
「うぅん」
「っとに。……これもう、俺に対する挑戦だな」
祐一は多少血管をひくひくさせながら次の一手に出るのであった。
「では、第二弾いくぞ!」
名雪をうつぶせにさせたまま、今度は指を股間にはわしていき……。人差し指で秘部をくにくにといじくって、柔らかくほぐして。
「触るぞー」
そう言って、右手の人差し指を入れていった。
「ん……ぅぅん」
最初はゆっくりと、指先で名雪の秘部をいじくったりする程度だった。
「これでも起きないのか……。ある意味すごいな」
ならばということで、今度は人差し指をゆっくりとずぶぶと奥まで挿入し、引き抜き。
「名雪」
「……」
「……お前の中、暖かいな」
「……」
指を入れたまま動きを止めて、ちょっと間抜けなやりとり。
「っていうか、いい加減におきろぉ! おらおらおら!」
ずぷずぷずぷ。一気に動き始める。挿入しては、引き抜き、また挿入して、引き抜き。一連の動作を繰り返す。
「起きろ起きろ起きろおおおおおおおお!」
人差し指に加え、中指も同時に突っ込む。段々と湿りを帯びてきて
「おーーーきーーーろおおおおおおッ!」
ずちゅずちゅ、ずちゅずちゅ。くちゅくちゅ、くちゅくちゅ。指の動きが激しくなるにつれて名雪の秘部も少し濡れてきて、わずかにシーツを汚していく。
「うぅ〜ん。……祐一のえっちぃ。そんなことしちゃだめだよぉ」
「やっと起きたか!」
「むにゃむにゃ。く〜」
「って、これも寝言かよっ!」
相変わらず、夢を見続けているようだった。
「くのぉぉぉぉっ! なめんなぁぁぁぁぁっ! おぉぉぉぉぉっ!」
それでもひたすらぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅと指で名雪の中をかき回すけれど。
「ぐ……。こ、このままでは……指が……つるっ!」
あえなく断念。
「うーむむむ! こうなったら最後の手段だっ!」
彼はバタンとドアを閉め、いったん名雪の部屋を出て……。
…………
「ふっふっふ」
どたどたと戻ってきて、自分の部屋からあるものをもってきて。
「さしもの、名雪もこいつを突っ込まれりゃ……」
「う〜ん……」
ずっ! 愛撫されて既にとろとろになった名雪の秘部にあてがって。
「今度こそ起きるだろっ! こんなこともあろうかと、名雪をひぃひぃ云わせるというただそれだけのために、わざわざ大枚はたいて大人のおもちゃを買っておいたのだ! しかも極太の。……高かったんだぞー。ありがたくくわえろ」
ずんっと突っ込む。名雪の秘部はその電動バイブレーターをすんなり奥まで受け入れた。
「あ……ふぅ……ん」
「起きろ起きろ起きろ!」
先ほどと同じようにぐちゅぐちゅと名雪の中をかきまぜる。けれど。
「激しいよぉ……。うぅん」
夢の中で祐一とえっちでもしているのか、相も変わらず寝言を云っているのであった。
「ったく。ホントに仕方ねぇな」
完全にお手上げ状態の祐一は。
「タオルで、ぎゅっと」
名雪を転がして仰向けにさせて、両腕をタオルでしばって、ベッドに固定して。
「スイッチオン、と」
カチッと電動バイブのスイッチを『MAX』にして。
「放置プレイ開始ー。起きるまでそうしとれ」
「う、うぅん……」
ヴヴヴヴとバイブが名雪の秘部をいじめる中、祐一は部屋を出て行くのであった。
…………
それから程なくして。
「う。うぅん。祐一、だめ。そんな……。あれ? あれ?」
急に夢とは違った、妙にリアルな感覚に違和感を感じた。
「あ、あれ……!? え? な、何!? ああっ!?」
自分の状態……両腕をタオルでベッドに縛られて下半身を剥き出しにされて電動バイブを突っ込まれているのを見てびっくりしていた。驚いて当然というものだろう。
「あ、ああんっ! ゆ、祐一〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
身動きできずに翻弄されながら、自分をこのようにした張本人の名を叫ぶのであった。やがて祐一もそれに気づいたのか、一階から上がって来た。
「やれやれ。やっと起きたか」
「『やっと起きたか』じゃないよ〜! ぬ、抜いてよ〜! あっあっあ! あーーーーっ!」
「起きなかった罰だ。しばらくそうしてろ」
「そ、そんな。ああっああっああーーー! だ、だめぇっ!」
ウィンウィンと太くて大きいものに中で蠢かれて悶絶する名雪。
「ゆ、祐一お願い! 抜いて! 抜いてぇっ! わたし、おかしくなっちゃう!」
「ほうほうそうかい。じゃ、もっとおかしくさせてやる。お望み通り名雪の体で抜いてやるよ」
「ち、違うよ〜! そうじゃなくて!」
悶える名雪を見て祐一は名雪をいじめたい衝動に駆られるのであった。
「な、なに……するの?」
身動きできずに不安な名雪。
「こうする」
祐一は仰向けの名雪の上に跨がるようにして覆いかぶさり、ぽつぽつとパジャマのボタンを外し、露になった胸を嬉しそうに眺めて。
「美乳だな。形も丁度いいし」
「あ……。だ、だめ。きゃっ!」
両手で名雪のふっくらした胸をつかみ、揉み回し、寄せ上げて交互にしゃぶりついた。
「あっあっあっ! だめえっ! らめぇぇっ! わたし……わたし……い、いっちゃうよぉっ!」
わざとちゅるちゅるという音を出して、抱え込むように名雪の背中を持ってしゃぶる。
「いっちゃいな。やらしいお汁たらしながらなー」
「嫌ぁっ! そんなこといわないでっ!」
「名雪ってさぁ。実はすげぇ淫乱なんじゃないの? もうシーツびしょびしょだぜ?」
「ち、ちが……あひっ」
必死に否定するけれど、シーツがぐしょぐしょに濡れているのは紛れも無い事実で、強く云い返せない。
「ん……ん。胸も結構大きいんだよな。名雪って。寄せて上げなくても十分だな」
「吸っちゃだぁ……めぇぇ。やっ……はぅっ」
手で寄せ上げた胸を目一杯口に含み、ちゅるちゅると吸い付いつく。その度に名雪は切ないあえぎ声をあげる。
「胸しゃぶられて感じてるんだな」
「ちが……ぁぁぁ」
「どこが気持ちいい? 乳首?」
「あっぁっあぁぁっ!」
ちゅぷちゅぷ、ぴちゃぴちゃ……。乳首に乳房……徹底的になめつくされて、祐一の唾液でとろとろに濡れてしまった名雪の胸。
「あっひ……。ゆ……いち。意地悪しないで……んぅっ! も……もぉ……だめぇ!」
「俺は意地悪なんてしてないぞ。本当のことを云っているだけだぞ。なゆちゃんはおとなしい顔して極太バイブを突っ込まれてあえぎまくって、乳首立てちゃってるイヤラシイ女の子だ、ってなー」
「ち、ちが……わたし、そんな娘じゃな……ぃっ。ああ……あああ……あっあっあっ!」
祐一は名雪の勃起した乳首を摘まんで強く引っ張って、離して。
「ひあああっ! も、もぉ……だめええ!! ひっ!」
揺れる乳首を人差し指でピンッとつついた。
「いいよ。いっちゃいな。……よ〜っと」
「ひぁぁっ!」
ぐっ……。祐一は名雪の両足を掴んででんぐり返しさせるように折り曲げて。
「さっすが陸上部。身体が柔らかいなー」
「こ、こんな格好嫌だよ〜〜!」
両膝がベッドにつくくらい、名雪の身体は柔軟だった。
「どうだ。自分の中にバイブ突っ込まれてぐちょぐちょにされてるのがみえるだろ?」
そういって、バイブを突っ込まれた秘部やクリトリスを舌や指で愛撫して。
「や、やああああ! はっ……はずかしいぃぃっ! やはああああぁぁぁあっあっあーーーーーっ!」
びくっびくっと体を震わせ……電動バイブと祐一の執拗な愛撫によって、あっさりと名雪は絶頂を迎えてさせられてしまった。
「気持ちよかった?」
「……」
ぽたぽたとこぼれ落ちた愛液が、シーツをさらに濡らしていった。恥ずかしすぎて、名雪は何も云えなかった。
「はぁはぁ……はぅ……」
祐一は名雪の中からバイブを引き抜いて。
「すごい濡れ濡れ。ねとねとしてるし糸引いてるし」
「み……せないで。そんなの」
見せつけられ、顔を真っ赤にして目を背ける。
「奇麗にしろよな。自分で」
「え…? 。んぐっ!」
バイブのスイッチを入れたまま、名雪の口に押し込んだ。
「んぐぅ……ん、ん……ん……」
「自分のえっちなお汁はおいしいか?」
「んんーーー! んーーーんーーーんーーー」
そのままがら空きになった名雪の股間に手を這わし、クリトリスを強くつまんだ。
「んひぃっ! んっんっ……んぐぅっ!」
同時に口の中で蠢かれて悶絶する名雪。
「感じやすいなぁ。名雪は」
苦笑しながらも、いじくる手を止めない祐一。
散々名雪の身体をいじくって満足した祐一は、腕を縛り付けていたタオルを解いてやった。
「ひどいよ。こんなの」
さすがにシュンとなる名雪。
「起きない方が悪い」
断言する祐一。
「そんなこと云われても。起きられないんだよぉ〜……」
「それにな」
ベッドの上で押し倒して。
「やっ! ゆ、祐一!」
「ここまでさせておいてこれだけで終わりだなんて思うなよ」
「ま、まだ……するの?」
「当たり前だ。俺はまだ何もしていないんだからな」
結局、起こすために無理矢理いかせただけだったから、何にも気持ちいい思いはしていない。
「自分だけ気持ちいい思いして、俺はお預けなんてのは不公平だろ?」
「祐一が無理矢理してきたんだよ〜!」
「その割りには感じまくってたな」
「それは。うぅ……」
「それに、これだけじゃ物足りないんだろ?」
「……」
「もっとして欲しいんだろ?」
「……」
頬を赤く染める名雪。それは図星の証。
「名雪のそういう素直なとこ、好きだぞ」
「意地悪」
「まぁいいから。俺の上に乗りな」
「……うん」
名雪は仰向けになった祐一の上に乗るが。
「違う。そーじゃなくて俺の頭の方にお尻向けて」
「え……。それって、そんな」
恥ずかしいことといいかけて、でも、その行為に興味がある自分がいて言葉が詰まる。
「そうだ。俗に言うしっくすないんというやつだ」
「……」
「先にイった方が罰ゲームな」
そうして、仰向けの祐一の上にうつ伏せになって。
「うぅ……。恥ずかしいよぉ。あんまり見ないでよぉ」
「今更何いってんだか。こんなにぐしょぐしょに濡らしておいてさー」
「……」
祐一はじゅるじゅるという音を立てて名雪の秘部に舌をはわせ、同時に指で弄ぶ。
「ひゃっ! ひぁぁっ!」
「ほら。自分だけ感じてないで俺のもくわえろ」
「う、うん……。あっあっ!」
必死に祐一のモノをくわえようとするけれど。くちゅくちゅ、くちゅくちゅと、指と舌で敏感なところをいじくられて、よがってしまってなかなか集中できない。
「なにやってんだコラ。ちゃんと俺のもしゃぶれよ。自分だけ感じてるなんてずるいぞ」
「そ、そんなこと云われても……わたし……あ、ああああっ!」
祐一の絡み付くような攻めに翻弄されてしまって、必死にくわえ込もうとするけれど離してしまう。
「ひあっ! ひゃぅっ! だめぇっ! ま、またいっちゃうっ!」
クリトリスを摘ままれながら秘部を舌で愛撫されて、ぽたぽたと愛液をたらしてしまう。
「ああああッ! そ、そこは……! そこはだめぇっ! そんなとこ触っちゃだめぇっ!」
空いた方の手でお尻を愛撫され、穴もいじくられ。
「何だよ。お尻の穴触られて感じてるのか?」
「きゃうっ!」
いいながら、調子に乗った祐一はずぷずぷと指を挿入させて。その度に名雪は華奢な体をガクガク震わせ。
「だ、だめえええッ! そこだめっ! あああああッ! あああッ! あーーーーーーッ!」
またもあっさりと絶頂を迎えさせられてしまって、がくりと祐一の上に横たわる。
「またいったな」
「だ……って」
「敏感すぎるぞ。名雪の体は」
「……」
「約束通り罰ゲーム、だからな」
祐一はシックスナインの体勢のまま名雪の体を両腕でがっしりと固定して。
「両手で俺にしがみつけ。しっかりとな」
「……え?」
ぐっ! 一気に立ち上がった。さすがに名雪も驚いて。
「き、きゃあああ! ゆ、祐一!」
長い髪がぱさっとベッドに広がっていく。
「そのまま俺のをくわえて、しゃぶって」
「んぐぅゥッ!」
無理な体勢のまま、小さな口でくわえこまされて。
「思いっきり動かすからなー。目一杯口開けろ。歯立てるなよ」
「んぐぐ」
やがて、限界までそそり立った祐一の肉棒が名雪の口内を奥まで汚していった。
「舌動かせ」
ぐちゅぐちゅ、くちゅくちゅ。嫌らしい音をたてて……。
「んっ! んぐっ! んっ! んぐぅっ!」
奥まで挿入されては、引き抜かれて。ひたすら腰を前後に動かして、名雪の口を楽しむ。
「名雪の口、気持ちいいぞ。暖かくてねっとりしてて」
「んぐぅーーー! んぐーーーっ!」
名雪も必死に口を開いて舌を動かす。
「もっと舌使って……」
「んぐ、んぐ……んぐぐっ……んっんっ……」
「早くて悪いけど、そろそろ出すぞ」
「んんーーーんんーーーっ!」
むせかえりそうになって、必死にこらえる名雪の中に……。
「ん……出た……。全部飲めよ」
「んぐぐ……ん……ぐっ……ん、ん……」
こく、こくと喉がなって全部飲み干した。
…………
行為が終わり、名雪は疲れて横たわっていて、祐一はベッドに腰掛けていた。
「祐一ぃ……」
「わーってるよ」
物欲しげな名雪の顔を見て、祐一は。
「そらっ」
「あっ! ……祐一。そんな……。祐一のが……」
祐一のものを入れて欲しそうな表情を見せる名雪に祐一は、転がっていたバイブをず、ず、と一気に突っ込んだ。
「起きない悪い娘には」
「え……?」
……祐一は名雪のお尻を開いて、空いている方の穴をあてがって。
「そ、そこは……っ! そこは違っ……」
「こっちの穴で十分だ」
名雪の腰を掴んで引き寄せ、ぐっと押し込んでいく。
「そこはっ! そこはぁっ! はぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っ!」
大きく目を見開いて驚く名雪。
「ほら、体の力抜いて。じゃないと入らない」
「そんな……無理……だよぉ……」
「ゆっくり入れていくから」
「う……うぅ……はぅぅ……」
ず、ず……。ゆっくりと挿入されていく。
「二穴同時に入れられた気分はどうだ? 痛いか?」
「うぅ……。痛くは……ないけど。き、きつい……よぉ。きつくて熱い……よぉ」
「もう少しで、全部入るぞ」
「ぐ……ぅぅ。うぅ……うぐ……お、お尻がぁ……お尻に祐一のがぁ……」
やがて、全部入り込んで。
「さて」
「うぅぅぅぅ……。熱いよぉ……熱いよぉ」
「まだまだ」
そういって、カチッとバイブのスイッチを最大にして。
「はぅぅぅっ! あっ……あっあぁぁぁぁ! やっ! あっあっあっあっあっ〜〜〜〜!」
「お。名雪の中で動いてるのがわかるぞ」
ず、ず……。同時に祐一も動き始める。
「ひゃあああっ! や……ああぅっ! あっ! だ……めぇぇ!」
前も後ろもふさがれて、更に同時にうごめかれて悶絶する。
「ゆっくり動くからな」
「うぁぁっ……あっあっ……ああぁぁ……あぁ……」
名雪は苦しそうにしながらも、辛そうではなくて……。
「……。名雪ってさぁ。やっぱ冗談抜きですげー淫乱なんじゃねーの? 前にも後ろにもぶち込まれて痛がってねーし」
「ち、ちが……ああっ」
「清純だなーなんて思ってたのにさー。がっかりだなー。人は見かけによらないんだなー」
わざと意地悪に、突き放したように言い放つ。
「そんなこと……云わないで」
「そんなことってどんなことだよ?」
「うぅ……」
「いわなきゃわかんねぇよ!」
のりのりモードの二人。
「あぅっ!」
ぱちんと名雪のお尻を叩く。
「いきなり締め付けがきつくなったぞ。お尻叩かれて感じてんの? ひょっとして名雪ってM?」
「う……。あ……。だめ……もうだめ。祐一……いじめないで」
「うそつけ。いじめられて感じてるんだろ?」
「ち、が……」
「云ってみろよ。二本差しされて感じまくってますって。お尻叩かれて気持ちいいって」
ぱちんぱちんと、連続でお尻を叩かれて。
「ひゃぅぅっ! も、もぉ許してぇぇ!」
「ダメ。こっからが本番」
ゆっくりと少しずつ速度を上げて、挿入を繰り返していく。
「あっ! あぁぁぁあっ! あっ! あぐあっ! あっ! ぐぅっ!」
やがて……。
「ゆ、いち……。あぐっ! あっあっあっ!」
上気したまま、達してしまって……。名雪のお尻の中に、熱いものが注がれていった。
「うぅ……。中に出すなんてひどいよぉ」
「後ろだから大丈夫」
何が大丈夫なのかは不明。
「シャワーあびなきゃダメじゃない……」
「ウォッシュレットで大丈夫だろ」
「そういう問題じゃないよ〜」
既に映画を観に行く予定は完全に忘れ去られていたのであった。
…………
……。結局、映画は観に行けず、レンタルショップでビデオを借りてくることになった。
「何で、映画観に行く予定がビデオになったんだかなぁ」
「いいじゃない。可愛いんだから」
「あんまりよくない」
「……あ。ねえ、祐一」
「ん?」
リビングにて、名雪が借りてきた動物もののビデオを見ながら名雪が聞いてきた。
「お母さんは?」
「出かけた」
「そうなんだ」
「そうでもなきゃあんなことできるか」
そうだねぇと云ってクスクス微笑む名雪。
「来週はちゃんと起きろよな」
「頑張る〜。わぁっ。ねこさん可愛い〜」
「っとにもー」
子猫がころころ寝ころぶ映像をみて、名雪はとっても嬉しそうに笑った。
そして、一週間後……。
一週間前とほぼ同じ時間。お仕置きは更にグレードアップ。
「はぅっ! あっ……ぅっ!」
手足をベッドの四隅に固定されて、バイブを突っ込まれて、乳首にローターを当てられて、よがりまくる名雪……。
「やっぱり、起きなかったか。っとにもー」
「ゆ、いち……っ! あっあっ! ああああっ! あっあっあっ! だ、めぇぇっ! ひゃぁぁぁっ!」
その上、目隠しされて。ただでさえ敏感なのに快感に、あえぎ声を上げてしまう。
先週よりもハードなお仕置きが待っていて。
「……あ……んっ!」
「名雪ってさぁ」
名雪は四つんばいにされ、腰を掴まれて、ぱん、ぱん、と数回深く突かれ。
「実はバックでされるの、好きだろ?」
「そ、れは……あんっ! あんっ!」
図星のようで云い返せず、シーツを強く掴む。
「やっぱ、奥までずこずこ突かれて気持ちいいから?」
ずんっと奥まで突っ込んで、少し動きを止めて。
「う……んっ!」
「奥まで突かれるからバックが大好き、ね。名雪のえっち」
小刻みな挿入に切り替える。
「だ、って。……あっあああっあっあっあっ! 祐一っ! そ、それ……すご……あっ!」
「名雪のえっち。変態。淫乱。すけべ〜」
祐一は名雪の耳元で意地悪にささやくけれど。
「い、いいもん。……祐一とだから、いいんだもん!」
名雪もやがて開き直って。
「あそー。そういうこといって開き直ってる悪い娘には……」
「あ……っ!」
あらかじめ用意していたのか、ぎゅーっと名雪の手首を綿のロープで縛って、胸なども縛って……。
「こうだ」
「ゆう……いちぃぃ。し、縛っちゃだめだよぉ〜……」
「縛られて濡れてるくせに偉そうに云うな〜!」
「はぅ〜〜〜ん!」
そして拘束されたまま立たされて、激しく挿入されて……また、いかされてしまって。
俺はいつ映画を観にいけるんだろう、とか祐一は思いながら。
そして、次はどんなことをしてくれるのかな。なんて名雪は思いながら。
休日の一時はすぎていくのであった。
おしまい
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(後書き)
ウチではもはや定番と化したなゆちゃん寝起き話でした。
こういうのもやっぱりいいかもしれない、なんて思いました。ソフトSMっぽく。ちょっと祐一がさでぃすてぃっくでのりのり。
勿論好みは別れるでしょうけど。少なくとも私の中では名雪受け、祐一攻めってことで。やっぱ名雪は無抵抗でなければ!
もしよろしければ、こちらにご意見ご感想などをお寄せください。
誤字脱字なども見つけたら遠慮無く報告お願いいたします。
そんなわけで。次回をお楽しみに〜。