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Hot communication










 名雪のフェラは最高だ。と、祐一はいつも思う。

 二人きりの時、遠回しに『してくれ』と頼むと、彼女はいつも恥じらいに頬を赤らめ、軽く目を閉じてからゆっくりとくわえ込む。そうして小さくて可憐な口をはちきれそうなくらい目一杯開けてほお張り、歯を当てて祐一のものを傷を付けないようにと、柔らかくて可愛らしい唇で包み込む。とても丁寧に、大事そうに。

 そうして呼吸が苦しいのか時折くぐもった声を漏らしながら、ゆっくりと頭を前後に動かし始る。その間も舌で裏筋をなぞったりしてくれる。とても健気に。

 好きな人を気持ち良くさせてあげたい。名雪はただその一心だった。自分の口で、舌で、唇で、指で、とにかくいっぱい感じてほしい。そして、思い切り出してもらって、幸せな気持ちになってほしい。だからいつも愛情を込めて、精一杯祐一のものをしゃぶる。くわえる時間がたつたびにじゅぷじゅぷ、じゅぽじゅぽ、と粘着質のあるいやらしい水音をたて、時折こぼれ落ちたよだれが頬を伝って落ちていくのも気にせずに、奥まですべてくわえ込む。

 祐一が望むならどんなことでもしてあげたいし、どこでもOKだった。

 込み上げて来る射精感に、祐一が体を震わせる。名雪はそれを見て祐一が達しそうな事に気づき、舌をめちゃくちゃに動かし、頭を前後に動かして愛撫の速度を速める。ラストスパートとばかりに。祐一には、彼女特有ののんびりした声が聞こえる気がした。笑顔で『出して』と、優しく云うようなイメージだった。実際、口を塞がれていなければそんなことを云うだろう。

 そうして祐一は達した。時に口内に。時に顔に。時に口内から引き抜こうとして失敗して、名雪の可愛い顔もふっくらした胸も長くてきれいな髪も汚してしまう。口に出されたら、少し苦しそうにむせかけながら、全てを飲み干してくれる。顔に出されたら、精液を指で拭い取り、口でしゃぶりながら笑顔。体中にぶちまけてしまったら……困ったようにはにかみながら云う。いつも決まったように。

『いっぱい出たね』

 と。そうして続けて。

『気持ち良かった?』

 その問いに祐一が頷くと、心底嬉しそうに笑顔。無邪気で、天使みたいな笑顔が可愛いな……。祐一は素直にそう思った。そして、その可愛い彼女が自分に好意を抱いてくれることをいいことにいつも汚しまくって、性欲処理のはけ口にしているような、いつでも口でおしゃぶりしてくれる奴隷にしてしまったような罪悪感を感じてしまう。けれど。

『きれいにしてあげるね』

 名雪はそう云って、大量に射精して縮み込んだ祐一のものを再度くわえこみ、ちゅーちゅーと吸うように愛撫しはじめた。祐一のものはまた、勢いを取り戻す。大体そうして、二回目がスタートする。





…………





「今日も行くのか?」

「うん」

 ある日の朝。名雪の部屋。

 休日だと云うのに名雪が制服を着てるのを見て、祐一が疑問に思ってどうしたのか、と聞いてきた。即座に部活のミーティングがあると答える。

「名雪」

「え。……あ」

 祐一は、名雪のきゃしゃで柔らかな体を抱き締める。そして、キスをした。貪るような、舌どうしが絡み合うような、濃厚なキスを。

「ん……」

 名雪は恥ずかしさの余り目を閉じる。熱い吐息が交差する中、祐一は名雪をかがみこませ、同時にズボンのチャックを降ろしていた。そうして丁度股間辺りのところに名雪の顔を押しつけ、あてがう。名雪の柔らかな頬に、祐一のものがぐりぐりと押し当てられた。

 名雪ははっと気づき、そして時間がないことを思い出す。

「だめ……。時間……」

「すぐ終わるから」

「あぐ……。んむ……ん」

 突然くわえさせられ、名雪はちょっと戸惑う。もう、強引なんだから。そう云いつつも悪い気はしない。

 時間はギリギリと云うわけではないけれど、そんなに余裕があるわけでもなかった。祐一は最初からしてもらうつもりで来たのかもしれない。祐一のものは、既に限界まで大きくそそり立っていた。しょうがないなあ、と思うけれど嬉しくもあった。それだけ口でしてあげると気持ちいいと云うことなのだから。

 祐一は名雪の頭を軽く掴み、前後に動かしていた。名雪もそれに合わせて舌を動かしてくれる。ずりゅずりゅと音を立て、陰毛がこすれ合う。最初はグロテスクに感じたけれど、祐一のものだから今は平気になっていた。

「ん、ん」

 しゃぶるたびに名雪は思う。祐一の大きくて重たいものを見てつくづく、男の人は邪魔じゃないのかなぁ、などと。走るときとかどうするのだろう、とか。空いている指で玉を撫でるように転がすと、祐一は目を細めて感じる。名雪はとても手際が良かったが、当然の事ながら最初は何も知らなかった。祐一はじっくりと仕込むように躾けるように、一つずつ教えていった。祐一自身が気持ちよくなることを。時にやらしいビデオを見させて、恥じらう名雪を『実践あるのみ』とか云って強引に真似させたりもした。そうして時間はたち、いつしか手慣れたものになっていた。

(わたし。えっちだ……)

 男の人のものを口でくわえて、しゃぶっている。何て恥ずかしくてやらしい行為なのだろう。今更ながら思う。

(調教……されちゃった、よ)

 でも、祐一専用だよ、と心の中で呟いた。わたしは祐一のものだよ……と。

 祐一の動きは既に速まりきっていた。そして名雪の口内に射精。どぷ、と濃厚なものが放出されるので、すべて受け入れて飲み干す。そうしないと失礼な気がするから。ちょっとむせてしまうけれど、目尻に涙を溜めて一気に……。名雪のそんな姿を見て祐一は、ちょっとの罪悪感と共に征服欲を満たすのだった。

「んっんっんっ」





数分後のこと。





部屋の外から足音が聞こえた。





ドアをノックするとともに、秋子さんの声。





『名雪。時間はまだいいのかしら?』

 単に、口頭でそんなことを伝えたかっただけの模様。ねぼすけな名雪はどうもそこら辺、余り信頼されていないようだった。無理もないことだが、それはさておき。彼女はノックしただけで、部屋の中に入ってくる気配はなかった。

「あ、うん。まだだいじょう……」

 そう答えようとした瞬間だった。名雪は驚きのあまり目を大きく見開くことになる。

「はうっ!!」

 祐一は名雪の両手をドアに付かせ、後ろから大きくそそり立ったものを秘所に挿入したのだ。ずにゅ、と強烈な挿入感。予想外の事。あっと云う間のことだった。とても短いスカートはなんら障壁にすらならず、名雪の白い下着をわずかにずらし、突き上げた。そしていきなり最速のスピードで突きまくるのだった。

「あ、あぁ……だ、だ、いじょ……うぶ……ぅっ!」

『……。そう。遅れないようにしなさいね』

 木製のドア一枚隔ててすぐそばに秋子さんがいる。祐一は背後から名雪の制服のボタンを強引に外しブラの下に侵入し、程よく膨らんだ左右の胸を強く揉みまくった。柔らかな乳房に手がめり込み、乳首はピンと立っていた。

 散々突かれて揺さぶられる度に名雪の柔らかなお尻の肉がたゆむ。名雪は口をきつく閉じて声を上げないように耐える。ドアがきしまないように力を込めて、床がみしみしいわないようにつま先で立つ。必死だった。

(ああああっ! ば、ばれちゃう……! ばれちゃうよぉぉっ! だめええええっ! だめえええええっ!)

 今ドアを開けられたら全てが丸見えになってしまう。祐一とセックスしているところを、お母さんに見られちゃう。……しかし、名雪の予想に反して秋子さんは何事もなかったかのように離れて行った。スリッパと廊下の床がこすれる音が証明していた。もしくは気付いていて、苦笑しながら見逃してくれたのかもしれない。無論、問いただすこと等できない。真相は永遠に不明となった。

「あ……ゆ、祐一ぃぃ! ひどいよぉ。こん……な。あふっ! ああっ!」

 名雪は脱力し、ずるずると落ちるように床に手と膝を付き、四つん這いにされる。それでも祐一は突きまくる。ぱちん、ぱちん、とぶつかる音を立てながら。

「スリルあっただろ?」

「あっあっあっあっあっ!」




そうしてまた、祐一は射精する。





 名雪のショーツはぐしょぐしょに濡れて汚れ、顔に出されてべとべとに。丁度時間がなくなりつつあった。祐一はそれをわかっていて、意地悪でしているのかもしれない。

「けほっけほっ。う、う〜。意地悪〜」

 名雪の抗議など無視して、祐一はいたずらっぽい笑顔で云った。

「もう一回」

 絶対そうだ。きっと達したら、胸とか顔とかに出して困らせる気だろう。祐一はやる気満々だ。

「じ、時間……んぐぅっ!」

 時間ないのに〜! 名雪の嘆きはぐちゅぐちゅと粘りけのある淫靡な水音にかき消されていった。困った人。でも……大好きな人だから、しょうがないなぁと思ってしまうのだった。

























----------後書き----------

 この所更新頻度落ちてますが、復活はやっぱりなゆ話で。



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