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-Pure Mix-
藤林杏編
藤林杏編















かくかくしかじか。















色々なことがあって、一度はショートヘアにした彼女。















時が過ぎて、彼女の髪がまた、そこそこ伸びてきた頃のお話。















 『そこ』には制服姿の男女。
 今日は快晴。目の前には雲一つ無い青い空と、一面に広がる青い海。波風はとても穏やかで程よく椋しくて、いかにも典型的な『さわやか』天気だと云えるような、そんな昼下がり。
 でも。彼女の表情は微妙だった。さらっとしたセミロングの髪に、可愛らしいリボンがとてもよく似合っているけれど、その瞳はどこか憂いを帯び、眉間に少ししわをよせているのだった。
「あんたねぇ……」
 ため息混じりに云う彼女、藤林杏(ふじばやしきょう)の置かれた状況は、そのような『さわやか』さからはかけ離れていたのだから。
 もちろん、云うまでもないことだけど、原因は百パーセント、彼の素行にあったのだった。
「どうしてこーいうところまで来て、こーいうことすんのよ!」
「そりゃ。こーいうことをしたいからにほかならないから、なんだが」
 かなりいかがわしい行動を取りながら、そのまんまな答えをぬけぬけとぬかすのは岡崎朋也(おかざきともや)。彼こそが藤林杏の彼氏その人だった。だらしなく緩めたネクタイが、彼が優等生ではないということを物語っている。
 ……二人は今、杏のバイクで小さな灯台のある岬まで遊びに来ていたのだった。そしてその灯台の敷地内にある芝生に腰掛け、誰もいないし来ないのを幸いなことに、いかがわしいことをしていた。具体的には、朋也が膝の上に杏を乗っけて、背後から胸をもにゅもにゅと揉んでいたのだった。
「もう」
 さっきからずっとこんな調子なのだった。










それは、杏のバイクで










『ここ』までくる途中のこと。










「こらーーー!」
「何だ?」
 本来、一人乗り用に設計されたバイクに無理矢理二人乗りしているという、かなり無茶な状態。ということは、後部に座る者は相当詰め込まれるような状態で、何かにしがみつかなければいけないわけだが……。
「どこ触ってんのよっ! 危ないでしょ!」
「お前のあまりない胸。ぐはっ」
 そのように、彼女の堪忍袋の緒をハサミでちょん切るような事を云った瞬間、ゲシッと肘打ちが入る。強気な性格の彼女は、夜叉のようなとても怖い表情になる。それこそ、目から光線でも出てきそうなくらい。
 それでも朋也は、杏の胸を掴んだ手を離さないのだった。
「あ……? 次のコーナーで、思いっっっきり振り落としてあげよかッ?」
「痛そうだからやめてくれ」
 痛いで済むというより、遺体にでもされそうな行為なのだが……。
「じゃあ、胸掴むのやめなさいよ! こんなところ誰かに見られたら、変態に思われるでしょうが!」
「わ、わかった」
 杏の剣幕に押されたのか、案外素直に聞く朋也。が……。朋也の手はまたも、もぞもぞと杏の体を這い回り……。
「こらー!」
「何だ?」
 今度は、胸から離した手をそのままスカートの下に入れ込み……。腰、というよりもお尻をふにゅっと掴むのだった。柔らかい弾力のある感触に、指が少しめりこむ。
「今度はどこ触ってんのよーーーー!」
「し、しかし。どこかを掴まないと、振り落とされてしまうぞ」
「掴むところを考えなさいっ!」
 運転中に後ろを向きながら怒鳴りつける杏。道路交通法的に見て(というよりも、常識的に考えて)とても危険極まりない行為だった。
「次のコーナーで思いっきり振り落とされて、堅いアスファルトに叩きつけられてゴロゴロ転がって、ガードレールの向こうにある断崖絶壁から思いっきり下に落ちて、岩場に叩き付けられながら海の底に沈められて海流に流されて藻屑にされて魚の餌にされたい!?」
 脅迫というより、攻撃寸前の威嚇という感じで、その度合いがかなりバージョンアップしていく。ごごごごと、オーラを放ちそうなくらいに。
「どうしてお前は、そういうおっかないことを平然と云えるんだ」
「あんたがあたしのお……お尻を、思いっきり触ってるからよっ!」
「わかった。じゃあ、お尻じゃなくて、あそこの方を……。ぐわっ!」
 わさわさとお尻を掴む手を前の方に移動させようとする前に、またもどつかれて……。
「もっと悪いっ! しかもあんた何おっ起ててんのよ! と〜〜〜も〜〜〜やああああ〜〜〜!」
 体を密着させながらいかがわしいことをしているのだから……。杏はお尻の辺りに何か固くなったものが当たるのに気付くのだった。云うまでもなくそれは、朋也の……アレだ。えっちなことを考え、実行しているのだから当然、太く固くなっていくわけだ。
「おわあああああああっ!」
 猶予期間(そんなものがあったのかは不明だが)終了後は、実力行使! ききききき、とタイヤとアスファルトの摩擦で火花が散るくらい派手にブレーキをかけられて、振り落とされそうになった朋也なのだった。










よく晴れた休日。










杏はバイクを所有しているのだから『折角だからどこか行こう』と










そんな話になった。










 もっとも、杏が学校に用があるということで、朋也もそれに合わせて制服姿だったのだけれども。その上更に、一人乗りのバイクに二人乗りでもあるのだけど。笑顔で『多分大丈夫でしょ』の一言で済ませた。校則違反で見つかったりしたらいけないはずなのに、大ざっぱな性格の杏だった。
「で。どこに行く?」
「んー。そうねぇ。……どこか、気持ちよさそうなところ。かな?」
 杏は、少し考え込んでから云った。
「じゃあ、らぶほ……ぐはっ!」
 ラブホテル、とでも云おうとしたのだろう。とてつもなく勘違いな野郎である。
「う、嘘は云っていない……」
「そういう『気持ちいい』じゃないっ!」
 どこからか分厚い和英辞典を取り出して、朋也の額をバキッとぶっ叩く。










で、結局。










ちょっと遠出して、小さな灯台のある岬まで行ってみようと。










そういう事になったのだった。










 いくつもの坂を上って上って上りきって、やっと到着! 二人分の重みに耐え、バイクはよく走ったものだった。
「うーん……んっ! ……青い空に海! 風もさわやかだし日差しも眩しいし、最高に気持ちいいわねー!」
「そうだな」
 岬の周りにある緑も気持ちよくて、バイクの座席に腰掛けたまま思わずぐぐっと両腕を伸ばして、深呼吸。
「……。で」
 でも。
「うん?」
「こんなさわやかなシチュエーションで、さっきからあんたは延々と何やってんの?」
「さわやかなこと……」
「どこがよっ!」
 ゴスッと、重い一撃。またも国語辞典でぶっ叩かれる朋也。杏が芝生に座っていても、バイクの座席に腰掛けていても、岬の先端で景色に見入っていても、朋也はどこにでもついてきて胸を揉んでくるのだった。
「痛い。お前はいったい何冊辞典を持っているんだ?」
「そんなことどうでもいいでしょ! あんたが云う『さわやか』なことがどんなことか、口に出して説明してあげようか?」
 じとーっとした瞳でにらむ杏。心なしか、拳が震えている。
「うんうん」
「とてつもなくいやらしい顔して、ハアハア荒い息つきながらあたしの胸を背後から揉み揉みしてるっ!」
 とても気持ちよさそうに、さわさわ、さわさわ、と両手を動かしている。飽きる気配など、ない。
「さわやかじゃ……ないか?」
 全然さわやかではない。それどころか、とても卑猥な行為だ。
「こんなところで、おのれは変態かっ!」
「かもしれない。じゃあ、ハアハアに変わってゼエゼエしながら……ぐふっ!」
 またもぶっ叩かれる。
「同じことよっ!」
 かもしれない、ではなくて変態そのものだろう。
 それでも胸から手を離さない朋也に、半ば呆れ果てながら問う。
「そんなにしたいの?」
「したい」
「じゃ。……してあげる」
 杏は反撃とばかりに、いともあっさりと、云いきった。
「あ。でももし、誰か人に見つかりそうになったら、あたしだけバイクで逃げるからね。とっとと、さっさと、あっと言う間に」
 朋也を置き去りにして、ということだ。
「……」
 とてもハイリスクである。とは云っても、小さな灯台があるだけの岬で、まず誰も来たりはしないだろうけれど。
「それでもいいの?」
「いい」
 即答だった。それも、真顔で。
「ふーん。でも」
 杏はニヤニヤと、馬鹿にするような表情になって、云った。
「あんたに、ほんとにできるのぉ〜? こんなところでそんなこと、なんて」
 こんな屋外の、何も遮るものの無い場所で、そんな大胆な行為ができるのか? と、聞いているのだった。
「……。できるに決まっているぞ。馬鹿にするなよ」
「今の間は何よぉ?」
「気のせいだ」
「あっそ。……で、どうするっての?」
 杏はバイクの後部に後ろ向きに寄りかかり、短めのスカートを人差し指と親指でつまんでヒラヒラさせて、挑発。すこーしだけ、下着が見え……そうでいてすぐに隠される。
「まず」
「うんうん」
「お前の」
「あたしの?」
「下着を脱がしてお○んこを指と舌で直接愛撫」
 さすがにその単語を聞いて、少し顔が引きつる杏だった。
「えっぐいわねぇ。っていうか、放送禁止用語を白昼堂々云わないでよ」
「悪いか?」
「悪くはないけど。本当にできるの〜? 口で云うだけだったら、陽平と同じレベルよぉ」
 その瞬間。朋也の中でなにかがはじけた。ぷちーーんと、血管が切れるような、そんな強烈なはじけ方をした。
 杏は小悪魔的な笑顔であくまでも、余裕を見せつける。が、その余裕は数秒ともたないのだった。
 彼女は今、決定的なことを云ったのだから。朋也の友人(と、向こうが勝手に思っている)である春原陽平と同列レベル呼ばわりしたのだから。
「俺を春原と同レベルにするとは……なめんな! できるったらできると云ってる。早速、いくぞ」
「あ……。ちょ、そんないきなり」
 朋也は杏の体にがばっと覆い被さるようにして、近付く。
「足、開いて」
「え……。あ」
 そのまま屈み込み、杏のすらっとした足を一気にぐぐっと開かせる……。と、薄い水色の下着が露わになる。
「腰、少し浮かせて。脱がすぞ」
「……」
 水色の薄い下着を両手の人差し指と親指で摘んでゆっくりと、ずり降ろし始める。ゆっくりとゆっくりとゆーーーーっくりと、それはもう、数ミリ単位で焦らしながら……布地の細い部分を摘んで。
「も、もったいぶらないで……ぬ、脱がすなら早くしなさいよっ! ひ、一思いに……一気にしなさいよっ! 恥ずかしいでしょっ!」
 と、一思いに止めをさせとばかりに杏は云う。それを聞いて朋也はほんの少しずらしただけで、脱がすのを止めて。
「そうは云うがな杏。……自分で脱ぐのと、俺に脱がされるのと、どっちがいい? 指示をくれ」
 それを聞いてブチ切れする杏。
「人の下着を脱がしかけておいて、今更それはないでしょ! あんたにはデリカシーってもんがないのっ!? 誰のせいであたしがこんな恥ずかしい思いしてるのよ!」
 脱がしかけたものは最後まで脱がせ、ということだ。男としてのけじめをつけろと、杏の怒りにはそのような意図がこもっているのかもしれない。
「じゃ、そういうわけなので。ゆっくりと」
 悲しいかな。煩悩に心を支配された朋也には、杏の思いなど無意味なものでしかなかった。
「〜〜〜っ!」
 あくまでも脱がすペースはゆっくりと、ゆっくりと……。じりじりと焦らせながらだった。その時点でもう、杏は朋也のペースにはまっていた。
「あんたねぇ! いい加減に……!」
「わかった。じゃあ、こうだ。おりゃっ!」
「っ!」
 その瞬間。ゆっくりしたペースは一転し、ずるっと一気にずり降ろした。膝よりも下。一気に靴のところまで。子供がいたずらで行うパンツ降ろしのように。
「こらぁーーーーー!」
 慌てて杏の露になった秘部……薄めの毛がはえているところを両手で覆う。
「おうっ!」
 どこから取り出したのか、漢和中辞典の重厚な一撃が朋也の眉間にばきっと炸裂した。
「で、できるのなんて聞くから、やったんじゃないか! 同意の上だぞっ! 和姦だぞ!」
「う……。あ、ああもう! 心の準備くらい、させなさいよっ! あたしだってこれでも女の子なんだから!」
 焦らすなとか、心の準備させろとか、かなり理不尽な事を云う杏。
「わ、わかった。じゃあ、改めて脱がし直すから……」
「っ!?」
 朋也は靴の辺りまで脱がした下着を、今度は逆にずり上げる。股間に食い込むくらいに一気に……。そして、食い込ませながら杏の秘部あたりを人差し指でツンツンしたりつつーっとなぞったりした。
「仕切り直しだから、ちゃんとしわを伸ばさないとな。あれ? パンツに少し染みが……」
「こ、こらあああーーーーー!」
「ぐはっ!」
 またもどつかれる。これで何度目だろうか?
「ぬ、脱がせて欲しいのか欲しくないのか。どっちなんだよ」
「も、もういいっ! 自分で脱ぐッ! っとにもう」
 杏はぶつくさ云いながら膝を上げ、下着を脱いで、片足に引っかけたままにしておいた。そして後ろを向いて、なにやら深呼吸でもしているようだ。
「痛ぇ……。ったく。心の準備とやらは、もう済んだか?」
「す、済んだ……わよ」
「じゃ。云った通り、お前の股間に顔うずめて、始めるぞ? もう、辞書やら辞典攻撃は無しにしてくれよ」
「……」
 杏は朋也から視線を逸らしながら、頷いた。
「おい」
「……。なによ」
「手、どかせ。そしてスカートをたくし上げろよ」
 頑に、握った手を股間から離さなかった。恥ずかしいのだから無理もない。
「わ、わかってるわよ!」
 そして、少し戸惑いながらもゆっくりと離す。
「じゃ、いくぞ」
「あっ!」
 朋也は両手で杏のお尻をつかんで引き寄せ、顔を薄い毛の茂みに埋めてから、左右に動かした……。
「ん……。あ……」
「しょりしょりするぞ」
 右、左、右、左と動かし、頬に触れる柔らかい陰毛の感触を楽しむ。
「あ、たりまえでしょ……。あ、ちょっと……!」
 埋めていた顔を離して、右手の指で、杏の陰毛を優しく愛撫した。まんべんなく、感触を楽しみながら。
「杏のま○毛。柔らかくて触り心地がいいな」
「そ、そんな……そんなとこの毛ばっかり触ってないでよ! それに、そんなところ褒められても嬉しくない……ッ! ああもう、くすぐった……いっ!」
 朋也はじゃあ、とばかりに今度は……。
「ん……」
「ちょ……。いきなり、嘗め……あっ!」
 薄い茂みをかき分け、柔らかな秘部に口付けをした。
「あ……あっ……あっ! や、あ……そ、んな……」
「感じてるんだな」
「か、感じてなんか……。んっ!」
 連続で繰り返していくうちに、ぷちゅ、くちゅ、ずちゅ、と湿った音がかすかに響いてきた。朋也は嘗めるたびにわざと音を出して、杏を羞恥の渦に叩き込んでいく。
「嘘つけ。ここはもう、こんなになってるぞ」
 心なしか湿りを帯びてきたのを指摘されて、杏は赤面する。
 閉じた皮をなぞるように舌で愛撫する。その間も、両手で掴んだお尻をぐにぐにと揉む。
「あ……あ……あっ! だめ。ひっ!」
 間断なく続く刺激に切ない声を上げ、もじもじと体をよじる杏。
「杏のここ、綺麗だな。全然使い込んでいないから、ピンク色だ」
「や、だ。……あんまり、見ないでよ。あひっ!」
「見ないとできないだろう?」
 舌で愛撫するだけじゃなくて、指でも触る。薄いサーモンピンクの皮をなぞって、開いて、指を中に進入していく。
「や、あ……んっ!」
 くちゅくちゅくちゅ、ぷちゅぷちゅぷちゅと、指と舌でメチャクチャにこねくり回してから、口をつけてずずっと強く吸う。そのたびに敏感な杏は甘い声を上げて、よがる。
「あっあっあっ! やぁっ! も、もう……あっ! ひっ!」
 朋也の愛撫は止まらない。人差し指に加え、中指を入れてかきまぜるスピードを速める。奥まで突っ込んだら中でうねうねとうごめかせて……。
「あっあっあああっ! ああっ! ああっ! あひっ! あっやっ! あたし……こ、んなとこ……でっ! んんんんっ!」
「いっちまえよ。屋外でよ」
「あうっ! あんんっ! はうっ! はうっ!」
 そして杏はビクビクッと体を震わせて、軽く、絶頂を迎えさせられた。あっと言う間のことだった。
「気持ちよかった?」
「……」
 ハアハアと荒い息をついて、小さく頷く杏。片足に引っかけた下着もそのままに……。ぐしょぐしょになった秘部からポタポタこぼれた液体が、とめどなく流れ落ちて、太ももを伝っていく。
「杏のアヘ顔、なかなか可愛かったぞ。……青空の元、指と舌でいかされたクラス委員さんなんて。キャッチコピーだけでもすげええろいよな」
 恥ずかしいことをしていると再認識させて、杏をいじめる。
「いや……。云わないで」
「でも。これで満足なんて、いわないよな?」
 杏は視線を逸らしながら頷く。
「じゃ。今度は……」










そして……。










「い、くわよ?」
「ああ」
 今度は先程とは反対に、朋也がバイクの座席に腰掛けていた。そして、横を向き。
「ん……」
 杏はじじじーっと、朋也のズボンのチャックを降ろしていく。そして、トランクスの股間部を閉じているボタンを外し、中から……。
「わっ!」
 朋也の勃起したものがにゅるんと、バナナのようにしなって、出てきた。
「うっわ。もうぎんぎんの臨戦態勢じゃないのよ」
「そりゃそうだ。杏のえっちなところを見てきたからな。気合入りまくりだろ」
「ん……。でも、見かけ倒しだったりしない〜?」
 またも、じとーっとした目で口元と頬だけで馬鹿にしたように笑う。
「何を云いたい?」
「んー。出す時、ぴゅーぴゅー飛ぶんじゃなくて、ぽたぽた落っこちるとか。どろ〜っとたれるだけとか。あんまり出ないとか」
 要するに、彼女が云いたいのは『ちゃんと出るの〜?』ということだ。
「馬鹿にするなよ。ミサイルのように勢いよく飛ぶぞ。実際、天井まで飛ばした事があるんだぞ! すごいだろ!」
 なぜかミサイルに例え、小学生のがきんちょのよーに大袈裟な自慢をしてみる。
「ふーん。ホントかな〜。今までゴムの中にしか出したことないし〜」
 というわけで、男のプライドにかけて、射精の出力がすさまじいことを証明しなければならなくなったのである。
「よし。じゃあ、俺のこれを手でしごいてくれ」
「あれ。手だけでいいの?」
 意外なリクエストに、ちょっと戸惑う杏。
「口ではその後にしてもらおう。とにかく、ぶっ放すところをよく見てろよ」
「楽しみにしてるわ」
 そして杏は、腰をかがめこむようにしてうずくまり、朋也のものを両手で掴んでからこすり、愛撫をしはじめた。ゆっくりと、優しく、しゅ、しゅ、と。
「どう? 気持ちいいの? これでいい?」
「ん。なかなか、いいぞ。……でも、もっと強めに握ってくれ」
「はいはいっと」
 杏も心なしか、楽しそうだ。掴む力を強めていく。
「ああ。顔から離しておいた方がいいぞ」
「どうしてよ?」
「ぶっとぶから。顔射してしまうぞ」
「ふーん」
「本当だって。信じろよ」
 まだ、経験自体が少ないから、本当のところはわからないのだった。
「……よし。じゃあ、もし勢いよく飛ばなかったら」
 あくまでも疑いの眼差しで見つめる杏に、云った。
「何か甘いものでも、御馳走してやろう」
「ほんとっ?」
 それを聞いた途端に、満面の笑み。
「もし、飛んだら……。今日一日中、体のどこを触られても文句云わないこと」
「……。もしかして、露出させて羞恥プレイでもする気?」
 とはいってももう既に、そのような状態なのだが。
「さあな。で、どうだ?」
「OK。受けて立つわよ」
 杏はそう云ってから、しごく手を早めた。
「お、おおおおっ! き、もちいいぞ」
「出そうになったら云ってよね。服にかけられちゃ、たまらないから」
 少しだけ心配になったからか、先端の位置を少しずらした。
 しゅ、しゅ、しゅ……。杏の柔らかくて細い手が、朋也のものを包み込みながら愛撫していく。絡み合う陰毛を気にもせず。
「あ。こんなのは、どう?」
 好きな人が自分の愛撫で感じているのが嬉しくて、笑顔。そして、アイスキャンディをなめるように、先端をぺろっとなめまわした。先走りで少しぬるっとした先端を。ぺろぺろとなめ回す度に杏の舌と朋也の先端が糸を引き合って、卑猥だ。
「う……あ……」
 少しずつ高まってくる射精感を堪える。
「ふっふっふー。気持ちいいのね。そっかそっかー」
 右手の親指で下部の裏筋、それ以外の指で上の部分を擦り……空いた方の左手で、玉を転がしたり陰毛をわしゃわしゃと撫でて弄ぶ。朋也が女性のようにか細い喘ぎを上げるのを見て、杏はますます得意になる。
「あ、やば。もう出るぞ」
「え〜? もういっちゃうの〜? ま、いいけどさ」
 杏は、朋也の様子を見てケラケラ笑いながらも、動かす手を更に早めていく。そして……。
「うっ! 出るっ!」
「あはは。いっちゃえ〜。……わっ!」
 朋也が達し、射精した瞬間、大きく震えた。そして、ぶしゅっと思いっきり強く、飛び出た。
「わあっ! わあああーーーっ!」
 それも一度、二度、三度と。勢いよく飛び出たそれは、杏の顔まで余裕で届いていた。一メートル近く離して、しかも角度も変えていたのに、射線を無視して、一発目で顔、二発目でおでこ、三発目で髪にぶっかけるのだった。
「な、何すんのよっ! あふっ! ふぁあっ!」
 またも一射炸裂。白く濃く、べっとりとした熱いものを顔に出され、杏は抗議するが更に射精は続いた。慌てて目に入らないように片眼を閉じる。
「だから、飛ぶと云っただろうが」
「と、飛びすぎ……よっ!」
 たらりとたれてくるそれは頬を伝い、顎まで達して糸を引き、首筋まで流れてはこぼれ落ちていった。
「飛びすぎるとも云った!」
 朋也の射精力を完全になめていた杏は、手痛い反撃をくらうのだった。
「ああもう……。う〜。どろどろ。ああ……ぽたぽたたれてる〜! 服にかかっちゃう〜!」
「リボンにもかかってるぞ。精液に汚された白いリボン……。何だか、えろいぜ」
 髪にも、杏のトレードマークでもあるリボンにも少しかかってしまったのだった。
「ああッ! もう、なんてことすんのよッ! ホントに、何でこんなに飛ぶのよっ! それになんでこんなにたくさん出るのよっ!」
「ふ……見たか。これが俺の奥義。ミサイル・ザーメンだ!」
「ンなことで得意になるなーーーー!」
 天井まで飛ばしたのは伊達じゃない! ということだ。
 そんなわけで、杏はきつく目を閉じながら慌ててポケットティッシュを出すのだった。










お次は……。










 することは決まっている。でも、あくまでも二人は服を着たままだ。
「いくぞ」
「いいよ」
 今度はまた、杏がバイクの座席に腰掛けて横を向き……大きく股を開いた。下着が覆っていないむき出しのところが露わになる。
「ん……」
 そして射精したばかりでも、全く勢いを失っていない朋也のものを、そのまま下から突き上げるようにして……。
「それにしても、本当に、こんなところでするのね」
 自分たちの卑猥な行為に呆れながら、はぁーっとため息をつく。
「当たり前だろう。恥ずかしいのか?」
 売り言葉に買い言葉で、こんなシチュエーションになってしまったのだけど、恥ずかしいのは決まっている。
「あ……たりまえでしょ。あっ……ンッ!」
「あっさり入るな」
 云いながらも、ず、ず、と入れられていく。既にとろとろになっていたから、何の抵抗もなくすんなりと入っていく。
「う、ん……ん!」
「奥まで一気に入っていくな。っていうか、あたりまえか。もうぐしょぐしょなんだから」
「そりゃ……。あんだけ散々愛撫されちゃ……。んっ!」
 朋也は杏の背中に両手を回して押さえ、腰を前後に動かす。
「あっあっあっ!」
 ずちゅずちゅ、ぐちゅぐちゅ、という湿った音が、かすかに響く。
「突き上げられると気持ちいいんだな」
「う、ん……。あっやっ! あぅっ! そ、そこ……。だめ……」
 下から断続的に突き上げる度に、杏は切ない喘ぎ声を出す。
「は……ぁっ! あうっ! でも……こ、んなとこで……」
 今更ながら、屋外で恥ずかしい行為をしていると実感する。
「誰も来ねぇよ」
「そう、だけど……。ああっ!」
「胸。触るぞ」
「あ……」
 朋也は、杏の制服に手を回し、胸のところのボタンを外して肌着をずり上げて。
「ん……ん……。えっち……」
 さわさわと、下着の上から揉んでから、中に這わす。
「少し、大きくなったか?」
 ふくらみが心なしか、大きくなったように感じる。
「そりゃ……。いつも……。揉まれてるからっ!」
 だから、大きくなったと云っている。原因はもちろん朋也にあった。
「そうか。古河くらいある?」
「あそこまで……小さくは」
 彼らの共通の友人である、古河渚のこと。彼女が貧乳なのは事実ながら、酷い云いようである。
「それじゃ、ことみくらい?」
「あんなにでっかくないわよ。悔しいけど……」
 同じく共通の友人である、一ノ瀬ことみのこと。胸がかなりふくよかな娘。
「じゃあ、椋くらい?」
 杏が、妹の椋よりも胸のサイズが小さい事を知っていて、聞いた。
「多分……って。あんた、あの娘達をどんな目で見てんのよ! ……あっ……んっ!」
「男の悲しい性というやつだな。それは」
 根元まで引き抜いては、奥まで入れる。
「あっあっあっあっあっ! ちょ……! はげし、すぎ……はひっ!」
「杏のマン汁。シートにまでたれてきたぞ」
 黒いシートに粘り気のある液体が、すこしずつたれていく。
「だっ……て」
「じゃあ、こうだ」
「え……あっ!」
 一端杏の中から引き抜いて、後ろを向かせてから芝生に膝を突かせ、四つん這いにさせて。
「今度はバックでいくぞ。その方が野生的でいいだろ? 一番激しくできるし」
 紺色の短いスカートをまくり上げて、お尻を掴んで引き寄せて一気に挿入。もっともっと激しくできるように、恥ずかしい格好をさせるのだった。
「あっあっあっあぅっあぅっ! あっぅぅっ! 朋也だめぇっ!」
 生えている草を両手で掴んで、押し寄せてくる快感を必死にこらえる杏。露になった、小ぶりな胸をぷるぷると揺らしながら。
「それにしても。風が気持ちいいな。海なりが聞こえるよ」
「そんっ……なこと、云ってる場合……じゃ!」
 等と、とぼけたようなことを云いながら、ぱんぱんぱんという激しい音を立てて、突きまくる。
 もはや、誰かが現れたらごまかしようもないシチュエーションだった。芝生の上で、熱く激しく肌を重ね合わせるのだから。
「杏の中。暖かくて気持ちいいぞ。それに、お尻も柔らかくてぷにぷにしてて、いい感触だ。お尻の穴も丸見えだし」
 そして、剥き出しの穴を人差し指でツンとつつくと。
「ひゃっ!」
「うあっ! そんなに、締め付けるなよ。ケツの穴触られて気持ちいいなんて、変態だぞ」
 きゅっと締め付けが強くなる。
「そんなとこ触っちゃダメ! それに……い、わないでよ……。あうっ! はうんっ! ひ……んっ! お、お尻の事……なんて……あっんっ! はずかしっ……いっ!」
 ぱんぱんぱんという乾いた音はやがて、ちゅぐちゅぐと、湿ったものにかわっていき……ぱちゅ、ぱちゅ、ぱちゅぐ、ぱちゅん、と……互いの体液が絡み合って行く事を物語る。
「バックでずこずこやりまくるって、気持ちいい?」
「う、んっ! もっと! もっとしてぇ! と、もやぁっ!」
 少しゆっくりしたペースで突いたと思ったら、ずっずっずっと、一気に動きを速めたりする。端から見るととても動物的な行為だ。
「朋也の……あ、熱いぃっ! 熱いのが、奥まで……いっぱい。くぅぅっ! うぐぅっ!」
「ふう。……早くて悪い。もう、出すぞ。……どこに出す?」
「えと……。く、ち……! 朋也のぜん、ぶ……飲んで、あげる……から!」
「わかった」
 互いに目を閉じて、下半身から発する熱い感覚に集中していく。朋也は息を大きく吸って、数秒から数十秒の間、何も考えずに突きまくる。
「あっあっあっあっあっあっあっあっあっ! 誰かに……み、られちゃ……うっ! あっあっあっあっ! ああうっ! はうんっ! 激し……すぎっ!」
「だったら、見せつけてやれ」
 背後から杏の首筋に舌を這わし、両手で胸を揉みながら、無茶を云う。
「もう、無茶苦茶……よぉっ! はうっ! うっ! だ、め……あ……ら……め」
 酔っぱらったように、呂律も回らないくらい攻められる。形の良いお尻を高く引き寄せられて、まくれ上がったスカートと割れ目がいやらしい。二人の体が激しくぶつかり合う度に、丸くて白いお尻の肉がぷるぷると震える。
「乳首、立ってるし。ここも、ひくついてるし」
 右手の人差し指と親指で乳首を摘んでこね回し、引っ張り、左手の人差し指でクリトリスを弄ぶ。そのたびに杏の華奢な体は、ガクガクと揺さぶられる。
「も、う……だめ。やっ……ああああっ! あっう……んっ!」
「俺も。……っと!」
 剥き出しになったお尻をなで回し、ずんずんずん、ぱんぱんぱんと数回立て続けに強く突いて……最後の仕上げに思いっきり杏の体を引き寄せてズグッと突いて、そして。
「あっ……うっ! ふっ! うっ! あふっ! んんんんっ!」
「出すぞ……!」
 杏が絶頂に達した瞬間。ずちゅっと、湿った音を立てながら一気に引き抜いた。そして、堪えに堪えた射精感をそのままに……。
「口、にっ! あたしの口に全部出してっ! 朋也の……全部飲ませてっ!」
 杏は四つんばい状態から立ち上がり、朋也の股間に食いつくように飛びかかって……。
「ああ。っく、う! で、る……!」
「ん、んん、んんっんんっんーーーっ!」
 朋也は、杏の口に突っ込んで……出した。むせないように、浅く。そして、杏の口内で、ぴゅ、ぴゅと、たて続けに射精した。
「う。杏……? って。お、おい」
「ん、んぐ……ん、んぅ……ん、ん……」
 杏は朋也が射精したものをゴク、と喉を鳴らして飲みながら、朋也の腰をがしっと掴んで固定して、口を限界まで開けて奥までくわえ込んだ。
「ぐ、あ……。お、おい。……くうっ!」
 そのまま顔を前後に動かして、愛撫を続ける。じゅぷ、じゅぷ、ぐちゅぐちゅ、という粘りけのある水音が杏の口内から響いた。
「く、口でもう一度……かよ。信じらんねぇ……。あ、あ……!」
「んぐ、んぐ、んぐ。んんんんん〜〜〜!」
 唾液と飲み干せなかった精液の混在する口内で、舌をれろれろと動かして下部を刺激する。
「あ、あ……」
「んふぅ。……ひもひいい、れしょぉ〜?」
 上目遣いで小悪魔的な笑顔。一度射精して、勢いを失った朋也のものがまた更にむくむくと大きくなっていくのを知って、嬉しそうに云う。まくれ上がったスカートも、ぐしょぐしょに濡れてむき出し状態のお尻も気にせずに。
「あ……っく。杏……」
「んく、んぷ……ん、ん、んんんっんんんんっ!」
 口を前後に早く動かしたと思ったら、ゆっくりと舌で左右になめ回す。ゆっくり、早くと、緩急を付ける。
「ま、また……。出そう」
 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅと、濃厚な音が響く。
「ん、ん。……ぷはっ。気持ちいいでしょ?」
 急に口を離して、指だけで高速愛撫。
「あ、馬鹿。お前……」
 出る寸前なのをわかっていて、離した。そして……最後にびゅっと、射精。
「ああもう! 顔に……出しちまっただろ」
「んっ……んー。もう何度もしたのに、飛ぶわねぇ。若い若い」
「オヤジかお前はっ!」
 顔に飛んだ精液を指ですくって、笑顔でしゃぶる杏だった。










……。










「ふう」
 乱れた服を整えて、芝生に横になる朋也。
「疲れた?」
 杏は下着が見えるのも気にせずに、体育座りで横を向く。
「そりゃ、立て続けにやられりゃな」
「えっへっへー。そうそうやられてばっかりじゃないわよ」
 やられたらやり返す、ということだった。おとなしい娘などではないのだから、当然でしょ、とばかりに胸を張る。
「それにしても。こんなとこでよくやっちゃったわよね。あたしたち」
「……まあ、な」
 頭上には眩しい太陽に青い空。眼下には穏やかな海。辺りにはさわやかな緑に、心地よい風。
 そんな、さわやかすぎるところで……などと、少し呆れながら思うのだった。
「でも。誰も見たりすることはないだろうけど。……ん?」
「どうしたの?」
 朋也は何か動くものがいることに気づいた。それは、すぐ近くにおいてある杏のバイクのところ。
「あ……」
「え? なになに? どうしたってのよ?」
 朋也は立ち上がって、バイクに向かってダッシュ。そして。
「こ……こいつ。こんなところに」
「あーーー!」
 座席の下にある、トランクスペースから……茶色くて小さな動物が現れた。杏が飼っているペットの仔イノシシ……ウリボウのボタン。
 たまたまイタズラで中に入っていたところ、存在に気づかれずに閉められて、そのままここまで連れて来られてしまったようだ。
「ぷ、ぷひぷひ〜〜〜!」
「ぼ、ボタン〜!?」
 どこか戸惑ったように、恥じらうようにあわてふためくボタン。
「……。一部始終見ていたな?」
「ぷひひ〜っ!!!」
 頭を振るようにふるふると体全体を振って、見ていないということをアピールするが。
「嘘つけ! そんな真っ赤なツラしてて、誰が信じるか!」
「ボタン……。このことは……。こ、こんなとこでしちゃったってことは、誰にも内緒だからね!」
 杏も思わぬ闖入者の登場に顔を真っ赤にさせる。
「ぷひ〜! ぷひ〜! ぷひ〜!」
 今度はこくこくこくと、頷くのだった。
「まったく」
「ねえ」
 二人揃って、ふーっとため息をついてから、芝生に腰掛ける。
「ぷひひ」
 ボタンは朋也の足下に人懐こく擦り寄っていて、杏もそれにつられて朋也に寄り添う。
「……」
「……」
 二人とも無言。辺りには、風が木々を揺らす音と波音だけが静かに響く。
「平和ね」
「ああ」
 暖かい日差しに、うとうとしてそのまま昼寝でもしてしまいそうな。そんな瞬間。
「朋也。眠たい?」
「かなり」
「少しなら、眠ってもいいわよ。……膝枕、してあげる」
 杏は、少し照れくさそうな笑顔を見せながら、膝を指さした。
「じゃあ。遠慮なく」
「どうぞどうぞ」
 スカートをパンパンと叩いて埃を取りながら、朋也を招く。
「あとで、さ」
「ん?」
「何か甘いもん、食いにいこうぜ」
「おっけ」
「じゃ。一眠りすっかな。……っと。その前に」
「ん」
 朋也は体を起こして。
「あ……」
「……」
 杏の唇に、軽くキスをした。
「おやすみのキスだ」
「……。もう」
 鈍感なようでいて、結構プレイボーイ入ってるんだから、と、苦笑しながら云う杏だったけれど。朋也はお構いなしに横になって、目を閉じた。









……。










 そして帰り道。バイクで走行中のこと。
「で」
「うん?」
「何でまた、来たときと同じような行動を、あんたは取ってるわけ?」
 ぺっぺっぺーと、バイクの軽い音が響く中、朋也は杏の後ろに無理矢理腰掛けている。今度は下り坂だから、結構スムーズにスピードがでている。
「顔にまでぶっ放せたら、今日一日中お前の体のどこを触ってもいい、という約束だったからだ」
 もみもみと、杏の胸を揉む。
「はあ。そういえばンなこと云ってたわよね……」
 呆れたようなため息。
「折角だから、今ここでお前の中にぶっ込んでみる、というのはどうだろう……」
 そういって、背後から杏のスカートを捲り上げて……。
「……」
「後は、パンツをずらしてから、俺のナニを入れるだけだな。簡単簡単」
「いい加減に!」
 あれだけやりたい放題やりまくったのに、まだまだ元気な朋也をみて、調子に乗るなとばかりに杏は制裁を発動する。
 緩やかなカーブに差しかかった瞬間。キョキョキョキョッとブレーキをかけて、タイヤをロックさせて……。
「せんかーーーーーーーっ! 朋也のどすけべ変態男ーーーーー!」
「どわああああああああっ!」
 杏の怒りのドリフトにより、朋也は思いっきり振り落とされそうになるのだったとさ。
「ぷひーーーー! ぷひひーーーー!」
 そんでもって、トランクケースの中でごろごろ振り回されるボタンだったとさ。










くれぐれも運転は、安全第一を!




















-おしまい-




















----------後書き----------

 ONE〜輝く季節へ〜、Kanon、そしてAIRによる18禁SSシリーズ『二人は一緒♪』に次ぐ新たなシリーズを、ここに来てよーやく開始できました。
 今度のはCLANNADによる新シリーズ『Pure Mix』であります。この手のシリーズにありがちな言い訳として、全部書き上げるのにどれだけ時間がかかるかは見当もつきませんが、一通りヒロイン(という名の犠牲者)を網羅していきたいなと思います。なので、時間がたって作品が旬を過ぎようと今更と云われようと流行遅れと云われようと、気長に続けていくつもりであります。というわけなので、読んでくださる方も気長におつきあいいただけたら幸いであります。
 このシリーズの基本的なコンセプトは、濃厚でえっちでギャグやほのぼの有りの萌ゆるストーリーということで、『二人は一緒♪』と大差はありません。
 えっちという極端に行動を限定されたシチュエーションだからこそ、ヒロインと主人公の関係が微笑ましく書けるのではないかな、と思います。KanonやAIRの時は、ゲーム本編にある『ぬるいえっち』に物足りなさを感じた故。サイドストーリーとして補完できないかなーと思ってやってきたのですが、CLANNADは全年齢対象なので、読み手の方にますます想像(という名の妄想)をかき立ててもらえたら、成功かなと思います。
 手始めに藤林姉ということで、いかがでしたでしょうか? そして次回は……誰になるか、予定は未定!



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