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-Pure Mix-
宮沢有紀寧編
宮沢有紀寧編















 個人の家には不釣り合いな、少し広めのバスルームに、全裸の男女が二人。
「あ、あ、ああ……あ……」
 そして。床に敷かれたバスマットに、うつ伏せに寝かされている『彼女』の小さな喘ぎ声だけが、響いていた。
「朋也さん。く、すぐったい……です……」
 『彼』は彼女の上にまたがり、透明のぬるぬるした液体を全身に塗りたくっていた。
「ひゃっ! あ、ああ……っ!」
「有紀寧は敏感だな」
 白く、柔らかい肌に、にちゃにちゃ、ぬちゃぬちゃ、ぴちゃぴちゃと音を立てて、液体を伸ばす。
「ひぁっ! あ……ぅ……」
 小さな背中を線を描くようになぞり、脇腹を掴んでくすぐるようにふるわせる。
「う……く、ぅ……ぅ……」
 火照った体を好き放題愛撫されまくって、こみ上げてくる喘ぎを必死に堪えるけれど、どうしても漏れてしまう。
「我慢しないでいいんだぞ」
「は、い……。ん、んん……」
 彼はそう云ってくれるけれど、限界にまで高まった羞恥心はどうしようもなくて、必死に力んでしまう。
「ん、んぅ……ん。……あっ! な、何……を。ひはっ」
 しばらくして、背中からお腹に愛撫の箇所を変更。彼女の小さなおへそを右手の人差し指で突いて、くりくりとほじるように愛撫。わざとしつこく、いやらしく、ねちっこく……。
「と、もやさ……んっ! あっ……や……。そこは……」
 そうかと思えば、今度は左手で彼女の乳首を摘んで転がした。
「乳首。起ってるぞ」
「云わないで……くださ……ぃ。あ……ひぅっ!」
 息も絶え絶えの彼女に対して、彼は容赦せずに抱き起こして……互いの体を擦り合わせはじめる。
「あっ! あっん……んっ! あふっ! はふっ! あ、ああんっ! はっ……ぁっ! ひゃふっ! も、もう……だ、め……ああんっ!」
(ローションプレイって、結構気持ちいいものなんだな)
 そんなことを思いつつ、彼……岡崎朋也は彼女、宮沢有紀寧の体を尚も弄び、よがらせる。ローションまみれの二人は恋人同士。
「また、入れるぞ」
 背後から、有紀寧の秘部を指で開き、そそり立ったものをあてがう。
「は……ぅ……っ!」
 僅かな抵抗を無視して、少し強引に押し込むような、ずにゅっという感触の後、有紀寧の中に限界にまで大きくなった朋也のものが入ってきた。















どうして、現在このような状況ができあがったのかというと?















「はぁ」
 資料室にて。有紀寧は誰にも聞こえないくらい、小さなため息をついた。
「どうかしたか?」
 朋也がただ一人、彼女の表情が微かに憂いを帯びている事に気づいて、問う。
「いいえ。何でもないですよ」
 そして、いつものように心配をかけさせないようにと、笑顔で返す。
 今日も、資料室の中は何人ものお客さん達がやってきていて、矛盾するようだけども密かに賑やかな雰囲気ができあがっていた。みんな、目的は同じ。宮沢有紀寧に会いに来るのだ。
「宮沢。疲れてるだろ?」
「いえ……」
 否定するものの、彼女の答えは朋也には誤魔化しにしか見えない。朋也が更に言葉を続けようとしたとき、室内にいた男の一人が大きな声で有紀寧を呼んだ。
「おう、ゆきねぇ見てくれ! 素手で丸太砕いたこの拳を!」
「わ。すごいですね〜」
 ……というように彼女は、男のあり得ないような武勇伝を我が事のように、心の底から喜んでくれるのだ。それは誰に対しても同じ。
 だからみんな、そんな彼女に癒されるためにやってくる。彼女の笑顔を見たいから。だけど。
(……最近。朋也さんとあんまりお話できないです)
 彼女がため息を付く理由は、つまりそういうことだった。彼女を慕う人々がいつも近くにいるからか……好きな人と二人きりでいる時間がほとんどない。朋也と有紀寧。二人が付き合い始めてから、ずっとこの現状は変わっていない。
(お話したいこと、いっぱいあるのに)
 決して、やってきてくれる人達を邪魔に思っているわけじゃない。ただ……たまにでいいから、好きな人と一緒にいさせて欲しいな、と思うだけ。あまりにもささやかな願い事があるのだった。
(……。そうだ)
 そんなある日の事、彼女はちょっとした決心をするのだった。

…………

 ……お昼時。彼が資料室のドアをガラッと開けると、目の前にはいつものように有紀寧の姿があった。そして、そこがあたかも喫茶店であるかのように、笑顔でご挨拶をしてくれる。
「いらっしゃいませ」
 室内のゆったりとした空気は、いつも彼女を中心にして流れていた。
「よぉ」
 珍しく、今日はまだ誰も来ていない。恐らく来るのはこれからなのだろう。
「今日は静かだな」
「そうですね。……春原さんは、一緒ではないんですか?」
「ああ。あいつなら、職員室で尋問されている。出席日数の問題で」
「そうなんですか」
 朋也も同類だから一緒に連れて行かれそうになったのだけど、春原の貴い犠牲により無事で居られたのだった。……実際には、春原を盾に逃げ出して来たのだけど。
「コーヒー。入れましょうか?」
「ああ、頼む」
 そして彼女はポットに向かう。コーヒーの香ばしい香りと共に、コポコポと黒い雫が落ちていく音が、静かな一時に少しだけ楽しげな雰囲気を醸し出す。
「お待たせしました」
「さんきゅ」
 朋也は差し出されたコーヒーにミルクも砂糖も入れず、ブラックのまま飲んだ。
「そういえばさ」
「はい」
「最近、あんまりやっていないよな。……おまじない」
「そうですね」
 テーブルの上に置いてあったおまじないの本を見て、朋也は思い出したように云った。
「何か、やってみますか?」
「そうだな。おすすめはあるか?」
「ありますよ。……えっとですね。『何でも願い事が叶う』おまじないとか、どうですか?」
「何でも叶うんかい!」
「はい」
 あまりにもそのまんますぎな、そんな万能なおまじないがあってもいいのだろうか、と朋也は思った。
「じゃあ、世界征服とか世界滅亡とか願ったら、叶ったりするのか?」
「どうでしょう? 試しに願ってみます?」
 試しに願うには危険過ぎる。何しろ有紀寧が相手だと、本当に叶ってしまいそうで怖かったから。
「……。やめておこう」
「そうですか」
 朋也は少し考え込んでから、云った。
「もし宮沢だったら、どんなことを願う?」
「それは……。秘密です」
 人差し指を口元に当て、片眼を軽く閉じてみせる。いたずらっ子のような、子供っぽい仕草がとても可愛らしい。
「秘密と云われると、知りたくなるぞ」
「あはは」
 笑うだけで教えてくれなかったので、朋也は切り返す。
「じゃあ、こうだ。『宮沢の願い事が叶う事』が俺の願い、ということで一つどうだ」
「いいんですか?」
 何か問題でもあるような、そんな風に云う。
「いいよ」
 有紀寧のことだからきっと、可愛らしい願い事なんだろう。と、朋也は思った。
「おまじないが終わったら、教えてくれよな。宮沢の願い事」
「はい。……ですが、わたしの願い事。きっとびっくりすると思いますよ? いいんですか?」
 そういうことを云われると……。
「ますます気になるから、頼む」
「わかりました」
 有紀寧は本を閉じてから、云った。
「それでは、目を閉じて頭の中で『アンナコトイイナデキタライイナ』と、三回云ってから、椅子の上に片足で十秒間立って、ポケットからどら焼きを取り出して食べてください」
「わかった。……って。何だその無駄に具体的でどっかで聞いたようなおまじないは」
「さあ? そう本に書いてありますから。あ、どら焼きは、ここにありますから」
 こんな事もあろうかと、とでも云いそうなくらい用意周到だった。
(何故にどら焼きが)
 そして朋也は早速目を閉じて、頭の中でおまじないの呪文(?)を唱えるのだった。やおら立ち上がると、座っていた椅子の上に片足で立ち、十秒間静止。そして目を開けて、ズボンのポケットからどら焼きを取り出してあ〜〜〜んと口を開けて、食べた。
(……変なおまじないだ。変すぎる)
「はい。結構です」
「これでいいのか。で、有紀寧の願い事って、なんだ?」
 朋也は椅子に座り直して、聞いた。
「びっくりすると思いますけど……」
「おう。覚悟はできてる。云ってくれ」
 じゃあ、と云って彼女は少し恥ずかしそうに云った。が……その瞬間、朋也は案の定というべきか、絶句することになった。
「朋也さんと、二人きりになって」
「うん」
 有紀寧は少しもじもじして、視線を逸らしながら言葉を続けた。
「抱いて欲しい……です」
「み、宮沢!?」
 朋也は絶句した。口があんぐりと開いてしばらく塞がらない。
「いっぱい甘えさせて欲しい。……です」
 前にも確か、こんな事があった。……そう、有紀寧の兄の墓参りに行ったとき。つぶれそうな心を支えて欲しいから、少しだけ抱きしめてくれと云われたことがあった。朋也はそんなことを思い出していた。
「えええ、っと。……だ、抱きしめれば、いいんだよな?」
 多分、そういうことなんだろうと思って、問い返したのだが。
「いえ。そうじゃなくて。……えっと。えっちなことを、して欲しいんです」
 ほんわかした彼女には不釣り合い過ぎる程、とっても過激な願い事なのだった。















 そして、おまじないの効果が発動する。















 彼らは全速力で走っていた。
「朋也さんっ! こっちです!」
「あ、ああ」
 ただ、シチュエーション的に普段と少しだけ変わっているところを挙げるとすれば、小柄でおとなしそうな彼女が、彼の手を引っ張って走っているということ。
「っ! ……こっちです!」
 角を曲がりかけたところで見知った顔に気付き、急遽直進。
「え、あ、ああ」
 次の角でまたも見知った顔に気付き、今度は右折。これで何度目だろうか。
「こっちです!」
 右折したところでまたも……。
「あ、あ、ああああ! 宮沢! ちょっとすと……っぷ!」
「ここに入りましょう!」
 やむを得ず、側にある建物に身を隠す事にした。
「え、えええええっ!? お、おいっ! ここは!」
「早くっ! 見つかっちゃいます!」
「おわあああっ!」
 半ば引きずられるようにして、建物の中に入っていくのだった。……きらびやかで、かなりいかがわしそうな建物の中に。





 数刻前のこと。





『宮沢……。あのな』
 彼女のお願い事を聞いて絶句し、やっとひねり出した言葉は言葉になっていなかった。
『おかしいですか?』
『い、いや。 どうしたんだ? 何かあったのか?』
『いいえ』
 有紀寧はかぶりを振り少し目を逸らし、思い詰めたような表情をして云った。
『おかしいこと、ですか?』
『そんなことは、ないけど』
『甘えさせて……欲しいんです』
 ただそれだけ。彼女の望みはそんな普通過ぎることだった。
『そう、か』
『はい』
 泣きそうな有紀寧を見て、朋也は我にかえり、云った。
『ごめんな。俺はお前にそんな思いをさせていたんだな』
 気付いてやれなくてごめんと、彼は云った。
『……。ごめんなさい。わたし』
 有紀寧は有紀寧で、自分がわがままを云っていると気付いていた。
『謝るな』
『あ……。ん……』
 少しだけすれ違いかけた心をつなぎ止めるように、有紀寧の長く、柔らかな髪をすくうように撫でてから……キスをした。誰が見ていようと気にせずに。





そんなことがあった。





 しかし、いざ二人きりになろう……としても、色々と問題があった。朋也の家は父親がいる事が多いから完全にNGだし、悪友こと春原が住む寮の部屋ももちろんNGだ。とは云っても、学校内にいては誰かしらにみつかるだろう。
 考え込んでいても埒があかないのでとにかく外に出よう、ということで当てもなく歩いていたら、やっぱり誰かしらにみつかりそうになった。有紀寧がいかに多くの人に慕われているか、ということを今更ながら実感する朋也だったが。
 そして、そんなことを何度となく繰り返していくうちに、いつしか無我夢中で走って走って走りまくっていて、走り抜いた先。……客室と思わしき部屋に辿り着いたのだった。
「ふう。やっと、二人きりになれましたね」
 有紀寧は笑顔でのんきに云うけれど。
「宮沢。あのな」
「なんですか?」
 朋也は冷静に、事実を述べた。
「ここがどこだか、わかってるか?」
「いえ?」
 やはりこの少女はボケボケの天然さんだ、と朋也は少し呆れながら思った。
「どこなんでしょう?」
 笑顔で首をかしげる様が、とても愛らしい。俺は彼女のこういうところが好きなんだろうな、と朋也は思うのだった。
「ラブホテルだ」
「わ……」
 勢いで駆け込んでしまった故に、どんなところだかわかりもしなかったのだった。
「あはは……。無我夢中で、全然気がつきませんでした」
 困りましたね、とあんまり困っていなさそうに云う有紀寧。でも、過程はさておき、二人きりになる環境は完全に整ったわけで。
「朋也さん」
「ああ」
「……抱いて、ください」
 早速というわけではないけれど、有紀寧は素直に朋也を求めた。が。
「……。シャワー浴びさせてください」
 本来云う立場が全く逆のようなことを、朋也は苦し紛れに云うのだった。だけど、有紀寧は一歩も引かなかった。
「じゃあ、一緒に。……浴びたい、です」
「え、あ」
 拒む理由は全くもって何もないのに、朋也はドキドキしてしまう。有紀寧が普段見ているイメージと全く異なり、あまりにも積極的すぎるから。
「服……。朋也さんに、脱がせてもらいたい……です」
「わ、わかった」
 どこか物憂げな潤んだ瞳を見て、彼は覚悟を決めた。そして、有紀寧の肩に手をかける。
「お願い……します」
 不器用に、ゆっくりと上着のボタンを下から一つ、二つ、三つと外していき、両腕を上げてもらって脱がす。
「インナーも、です」
「あ、ああ」
 濃紺のインナーも脱がすようにお願いされる。当たり前のことだけど、女性の服を脱がした事などないから、慣れているわけがなかった。
「む……。むむ……ど、どうなってんだ」
「……こう、です」
 朋也がスカートの外し方にてこずると、有紀寧は恥ずかしそうに手を貸して、クイッとホックを外した。
 短いスカートが空気の抵抗を受けてふわっと広がり、有紀寧の足下に円のように落ちる。
「全部……です」
 そして、下着と靴下のみのあられもない姿になってからも、有紀寧は朋也を許してはくれなかった。
「あ……ああ」
 悪戦苦闘しながら何とかブラを取ると、小さな膨らみが二つ、ふるんと震えながら露わになる。
「……」
 頬を赤らめながらも、決して隠そうとはしない。
「下も……です」
「……」
 ためらいながらもするするとショーツをずらしていくと、薄い毛と共に秘部が露わになる。片足ずつ上げさせて、脱げた下着を体から完全に離す。
「靴下も、です」
「あ、ああ……」
 靴下だけを残して、有紀寧は全裸になった。
 朋也は有紀寧をベッドに腰掛けさせて、ひざまずくようにして靴下を脱がせていった。有紀寧の恥ずかしいところから、目を逸らしながら。
「ぬ、脱がした……ぞ。全部」
「はい」
「……」
「……」
 全裸の有紀寧を前に、無言の時間が数秒間続く。動転して、何を話せばいいかわからなかった。
「……あ、朋也さん」
「何だ?」
 有紀寧は思い出したかのように、云った。
「わたしのこと。有紀寧って、呼んでください」
 付き合い始めてからも、朋也は有紀寧のことを名字で呼んでいた。宮沢、と。それが他人行儀に聞こえていたから、この際とばかりにお願いした。
「有紀寧」
「はい」
 そして初めて名前で呼ばれて、とても嬉しそうに笑顔を見せる。
「有紀寧〜」
「はい〜」
 朋也が面白がって連呼すると、その都度真面目に返事をする有紀寧。
「ゆきねぇ〜」
「はぁい。何ですか〜?」
 ……次第に面白くなってきて調子に乗って、お互いにじゃれあい、ふざけ合う。
「ゆき〜。ゆきちゃん〜。……何て呼ばれることはある?」
「あは。あんまりないですよ」
「そうか。有紀寧」
 名前を呼び合う度に、緊張が段々とほぐれていく。
「はい」
「一緒に、お風呂。入ろうか」
「はい……。ん」
 裸の彼女の手を引いて、バスルームへと入っていく。















そして、二人はバスルームに入っていった。















 朋也は湯船の縁に腰掛け、膝の上に有紀寧を乗せていた。そして、背後から抱きしめるように手を回していた。
「あ……」
 石鹸のついたスポンジで、有紀寧の体を優しくこすりつける。小さな体はやがて、石鹸の泡にまみれていく。
「あふ……。ん……」
「綺麗だな。有紀寧の体は」
「……。わたし……子供みたい、ですよね」
 うつむきながら、背も胸も小さいことを気にして、云った。
「有紀寧」
「はい。あ……」
 申し訳程度に膨らんだ胸を、手の平で覆い、ふるふると震わせながら撫でる。
「可愛いぞ。小さくて、可愛い」
「……」
「乳首、ちょっと膨らんでる?」
「は、い。……えっち、です……よね」
 有紀寧は撫でられてうれしそうに、恥ずかしそうに下をむいた。
「ほら。こっち向いて」
「あ……ん。ん……ん」
 背後に顔を向けると、即座にキスされてしまった。有紀寧はただ目を閉じて、暖かな温もりに身を任せる。
「好き……です」
「俺もだ」
 唇が離れると、すぐに温もりが恋しくなって。
「……」
 有紀寧は無言のまま目を閉じて、上を向く。もう一度、というキスのアンコール。
「何度でも」
「ん……。ん……」
 有紀寧の気が済むまで、何度でもOKとばかりに……。呼吸が止まりそうなくらい長く、キスをした。
「朋也さん……。あの……」
「ああ」
「……。いっぱい、撫で撫でして欲しい、です」
「お安い御用。……というか、俺も有紀寧を撫で撫でしたかった」
 小柄な有紀寧を包み込むように抱き締めて、朋也は優しくなで回した。
「髪も、きれいだな」
「うれしい……です」
 湿りを帯びたつややかな髪を、整えるように撫でる。
「わたし……。今。……すごく、幸せ、です」
 あまりの心地よさに、有紀寧は眠気にも似たような、ぽけーっとした気分になっていく。
「好きだ……」
「好きです……。ん」
 視線をかわし、お互いに石鹸まみれの体をこすり合わせていく。
「あ、ん……。ん、ふ……ん」
 頬、鼻、額。カップルがいちゃつくように、あるいは子猫がじゃれあうように、すりすりとすり寄せ、重ね合わせる。
「あは……。くすぐったい、です」
 恥ずかしそうでいて、嬉しそうな笑顔。
「や、ん……。あ、は……んん」
 首筋に軽くキスをすると、甘ったるい声を上げる。
「有紀寧。……足開いて」
「……。はい」
 有紀寧は従順に、云われるままに足を開いた。この後どんなことをしてくれるんだろう、と、好奇心に満ちた瞳で……。
「ここも、洗わなきゃ」
「そ、そこ……もです、か……。ひ……ぅっ……ん!」
 朋也は有紀寧の秘部に手を這わせ、薄い陰毛に石鹸をいっぱいつけて泡立たせ……わしゃわしゃと何度も何度もまさぐる。
「きれいに、しような」
「は、い……。あ、あ……ああ……」
 恥ずかしいところを触られて、有紀寧は切ない声を上げる。
「っ! ゆ、び……あ」
 触れられるだけでは済まなくて、中に指を入れられる。
「俺。もう、有紀寧の中に、入れたくなってきちまった」
「あっ! あっ!」
 ずぷ、ずぷ、と浅く二回、指で掘られるように突かれる。有紀寧の中は狭くて、きゅうきゅうと締め付けてくる。
「は、い……。わたしも……。入れて欲しい、です。あぁぁ……」
 二人とも、臨戦態勢。朋也のものはもう、限界にまでそそり立っていた。
「じゃあ……。腰、浮かせて」
「はい」
「よし。……ゆっくり、な」
 有紀寧は軽く腰を浮かせ、朋也は入り口に先端を宛てがう。
「あ……。う、ん……んん……あ、あ……」
 有紀寧が腰を落とすと、ずぶずぶと少しずつ、柔らかい膣内にそれが埋まり込んでいく。
「っく。痛く、ないか?」
「大丈夫、です。……あ。は、入って……きま、す……ぅぅ」
 少し苦しげに眉間にしわを寄せる有紀寧だったが、やがて……全部埋まり込んだ。
「全部……入った、な」
「は、い。……あっ」
 二人は一つになった。そして。
「シャワー。かけるぞ」
「はい」
 そのまま繋がったまま、あたたかいお湯がしゃあああと石鹸を洗い流していく。
「しばらく……。このままで、いて欲しい……です」
「俺も、しばらく有紀寧と繋がっていたい。だから……」
「んあっ! あ、ああっ! う、ごいちゃ……ひぅっ!」
 朋也はそのままの体勢でひょいと有紀寧の体を抱え上げて、湯船に浸かった。ちゃぷちゃぷと水音を立てながら、繋がったまま。
「一緒に入ろうな」
「……暖かくて、気持ちいい……です」
 ぽかぽか気分の二人は、体を密着させたまま……どちらともなくくすくすと笑いあった。朋也の上に腰掛ける体勢の有紀寧は、体格差もあいまって子供のように見える。
「あれ?」
「ん……。どうしたんですか?」
「こんなのあった。……後で使ってみる?」
「はい」
 それは所謂ローションというやつだった。有紀寧は好奇心に支配されるままに頷いた。
「それにしても。有紀寧の中、気持ちいいな」
「……。朋也さんのが、いっぱい……です」
 朋也は背後から手を回して、有紀寧の小さな乳首を両方とも摘まんだ。
「あ、ん」
 摘ままれ、こねられて、引っ張られ……。頬を赤らめて恥じらう有紀寧。
「柔らけぇ」
「おもちゃじゃ、ないです……よ?」
 苦笑しながら云っても、朋也はどこ吹く風。
「お次は。クリトリス〜」
「そこ、は……はうんっ! さ、触っちゃだめですよ〜」
 乳首と同じように摘まんで、弄ぶ。すると、有紀寧の中がきゅんっと伸縮していく。
「どうして、触っちゃダメなんだ?」
「それは……。だって。わたし……感じちゃい……ます、から。ああっ!」
 云っている側から、少し強めに愛撫。意地悪をする朋也。
「っく。締まりが強くなったぞ」
 有紀寧は湯船の縁を手で掴んで体を支える。段々と、揺さぶりが大きくなっていくから。
「あ……。奥、まで……当たって、ます」
 朋也はもぞもぞとうごめき始める。ゆっくりと、決して急がないように延々と。ちゃぷちゃぷと、波立つお湯の音が浴室内に響いていく。
「あ、あ、あ……」
 火照った体が更に更に熱くなっていく。のぼせ上がりそうなくらいに。
「有紀寧。立って」
「は、い。あっあっあっ!」
 繋がったまま有紀寧を立たせて、ぱちゅぱちゅと突きはじめた。
「もっと……して、くださ……あっ!」
 このまま、一つになったまま、ずっと一緒にいたいと思う二人だった。















バスルームで気が済むまで肌を触れあわせてから。















 広いベッドの上に寝そべる二人。仰向けの朋也に覆いかぶさるように、うつ伏せの有紀寧。瞬きする暇すら惜しいくらい、見つめ合いながら肌を重ねる。
「あ、あ……あ、はー……ぅっ……ん!」
 何度かキスを交わした後に、愛撫の連続攻撃が始まる。舌でぺろりとお腹を愛撫されて、こそばゆさに有紀寧の呼吸が荒くなる。
「有紀寧は可愛いな」
「ひはっ! はぁぁ……あ、はぅっ……」
 小さなおへそに舌を這わせる。
「や……あ。も、も……ぅ」
 有紀寧の柔らかな肌を人差し指でつんつん、くりくりと愛撫。
「本当に……可愛いよ」
 首筋からあごにかけて、舌で愛撫。その度にきつく目を閉じて、切なくて甘ったるい声をあげてしまう。
「あっ! ひゃ……あっ! ひんっ! う……っふ!」
 乳房をこね回され、寄せ上げられて桜色の小さな乳首をちゅーちゅーと吸われて、快感に、有紀寧の体が小刻みに震えると。
「朋也さ……ん。んく……」
 ぎゅっと抱き締めて、唇に軽くキス。
「キス。好き?」
「は、い。……ん、んん……ん……。あ……ぁぁ……んふ……ん」
 唇を離して、すぐにまたキス。離して、付けて、離して、付けて。断続的に繰り返す。
「こんなふうに。……ん。有紀寧といっぱいキス……したかったんだ」
「わたしも……です……。ん、ん……」
 普段できない鬱憤を晴らすかのように、キスをしまくる。
「あああ……はぁあぁ……あん……ん……」
 キスをしながら手の平で、有紀寧の体をまんべんなくなで回す。
「髪も、可愛いよ」
「あ……」
 有紀寧の長い髪をなで回し、人差し指にくるくると巻き付ける。
「有紀寧〜」
「は、い。何……ですか?」
 うっとりとした表情の有紀寧に、朋也はくすっと笑って云った。
「呼んでみたかっただけ」
 それを聞いて、はあはあと荒い息をつきながら、有紀寧も朋也の名を呼んだ。
「……。朋也さん〜」
「何だ?」
「あは。わたしも、呼んでみたかっただけです。なんて……」
 お互いに笑いあってキス。もう、数え切れないくらいに唇を重ね合わせる。
「有紀寧の鼓動が聞こえてくる」
「朋也さんのも……聞こえます、よ。……どきどき、してます」
「お前も、な。どきどきしまくり」
 ふれあった胸と胸から、温もりと鼓動がながれてくる。
「はい。……朋也さんのせい、ですよ?」
「好きな娘と抱きしめ合ってるんだから、仕方ないだろ?」
 今はもう、素直にそんなことも云える。
「……。朋也さんがどきどきしてるのも、わたしのせい……です、ね?」
「大正解。ご褒美に撫でてやろう」
「あ……あ。あは……わたし、猫じゃないですよ〜」
 人差し指で顎を撫でてあげると、有紀寧もそれに合わせて反応する。
「ごろごろいってみ」
「あはは。ごろごろ〜……なんて」
「可愛いな。有紀寧は」
 ずっと、抱き締め合う二人。時間が止まって欲しいと思うくらい長い間。
「そろそろ……いいか?」
「はい。……ん」
 またもキスをして、そして……。
「と、朋也さ……んっ」
 朋也は、有紀寧をベッドに仰向けに寝かせてから大きく足を開かせて、入れた。
「あ……。入って、きます……。朋也さん……が。あぅっ!」
 ゆっくりと慎重に、有紀寧の中に入れていく。
「有紀寧の中。狭くて、きついぞ」
「う、ぅ……あ、あぁぁ……。お、くまで……はぅっ!」
 そうして次第に、全部埋まり込む。
「痛くないか?」
「大丈夫です。……ちょっとだけ、気持ちいいくらい、です」
 それを聞いて朋也はほっとして、もっと大胆な行動に出ることにした。
「有紀寧。両手を俺の首の後ろで組んで」
「え……。はい」
 わけも分からずに云われるまま、組んでみると。
「いくぞ」
「あ、はうっ!」
 朋也は両手で有紀寧のお尻を掴んで、ひょいっと持ち上げた。
「あ……あ、あ、あ、あ……。こ、こんな……は、恥ずかしい……ああ」
「駅弁ファックってやつだ」
 小柄で軽い有紀寧の体は、朋也のものを入れられたまま完全に浮かされていた。自分の体を完全に預けて、羞恥心に耐える。
「動くぞ」
「い……。あ、あっあっあっあっあっあっあっ! はうぅっ! これ、すご……ああああっ!」
 ゆさゆさと軽く揺さぶるだけで、有紀寧は悶絶した。
「き、もちい……ぃ、です。あふっ! はうっ! あっうう! や、あ……!」
 かくかくと震わせるように小刻みな動きから、大きくゆさゆさとゆさぶるように突く。緩急をつけた動きをされる度に、有紀寧の表情が快感に歪む。
「有紀寧……」
 朋也は有紀寧を抱え込んだまま、落ちないように壁に押し付けて、ずっずっ、ずんずんと、大きく腰を上下させる。朋也が動く度に、有紀寧は切ない喘ぎをあげる。
「んっ! あ……あっあっ! あんっ! はぁ……あぅっん……! お、奥に当たって……ます。ああああっ! はうっ!」
 そして、交わったまま、濃厚なキスをした。
「舌、絡ませて」
「んぷ……。ん、ん……くふ……」
 有紀寧の小さな唇を、まんべんなく愛撫し……汚す。
「も、もっと……もっと……してください」
 物欲しそうな有紀寧を、容赦なくずんずんと突き上げる。有紀寧もそれに合わせて体を揺さぶる。
「有紀寧はえっちな娘だな」
「は、い……ああああっ! ああうっ! はうんっ! あっ! あっ! あふうっ!」
「もっと、気持ち良くさせてやるよ」
 そういって、両手で有紀寧のお尻をぐにぐにと揉んだ。
「あ……あ……。はずかし……ぃ」
「有紀寧はお尻も小さくて可愛いな」
 今度はお尻の割れ目を割くように触れて……。
「くああっ! そ、そこは! 触っちゃだめです……!」
「ぐっ!」
 お尻の穴を軽く触っただけで、ぎゅうっと締め付けが強くなった。
「お、お尻の穴触られて……感じてるのか」
「だ、って……」
「いいよ。じゃあ、もっと……」
「そ、んな。……きゃうっ! ああぁんっ! ひはぅっ!」
 くりくりと触り、つぷ……づぷぷ、と浅く、深くほじりながらめり込ませる。前後の穴を刺激され、有紀寧は首をのけ反らせて快感に振り回される。
 その間もひたすら激しく揺さぶられていき、有紀寧の体から力が抜けてしまい。
「あ……。落ちちゃ……う」
 朋也に抱き着いていた腕が離れかけてしまい、ベッドの上に仰向けに寝かされる。
「このまま最後まで、一気にいくぞ」
 有紀寧の体を完全に覆うように被さり。
「はいっ!」
 有紀寧の足を限界にまで開いて、猛烈な勢いで突く。ベッドのスプリングがギシギシときしむのも気にしない。
「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! あっ!」
「っく! そらっ! そらっ! ……おらおらおら!」
「ひはあああああっ! あひっ! ひっ……ああっ!」
 ぬめりと締まりのよさに快感を感じ、朋也の表情も歪むが、有紀寧の細い足を掴んで、スネ、指……裏 と、執拗になめ回した。
「きゃ……あっ! そんな。だ、め……わ、わたし……もう……だ……め……」
 有紀寧がよがり、体をくねらせる度に結合部がよじれて新たな快感を生み出して行く。くちゅくちゅ、ぐちゅぐちゅと湿りを帯びながら、行為は続く。
「俺も……。でも、もう少しだけ。有紀寧の中、最高に気持ちいいぞ」
「ひゃふっ! あっあ……ああああっ! だ、め……です……あっ!」
 挿入したまま、クリトリスを摘まむと、強烈な締め付けが朋也を襲い、 もう長くはもたなかった。そのまま……。
「うくっ! いっちゃ……う!」
 快感のあまりにぽろぽろと涙をこぼしながら、有紀寧の体中を電流のようにしびれる感覚が走り、視界が一瞬だけ、白一色になった。
「んんうっ!」
 二人とも同時に達した。引き抜かれたものから勢いよく、白く熱いものが飛び出て、有紀寧の体を犯していく。お腹から、胸……口にまでべっとりと、こびりつく。
「はぁはぁ」
「ふぅぅ」
 お互い、汗だくになって大の字に横たわって。
「はは」
「ふふ」
 何故だか意味もなくおかしくて、お互い笑いあった。















それから……。















「で。おまじないを解くにはどうすればいいんだ?」
「それはですね。……えっと。恥ずかしいんですけど。目と目を合わせたまま、三十秒間キスをするんです」
「それはまた、恥ずかしい解き方だな」
「はい。途中で目を閉じたり逸らしたりしたら、最初からやり直しです」
「……。解くか?」
「はい」
そして二人は抱きしめ合って、キスをした。五秒……十秒、十五秒過ぎたところで。
「……ん」
「有紀寧?」
 おまじないの条件を満たす前に、有紀寧は不意に目を閉じてしまった。
「ごめんなさい。もう少しだけ、このままでいさせて……ください」
 心地よい気持ちを、もう少しだけ。この時間を、もう少しだけ。そんな気持ちになっていた。
「いいさ」
「あ……」
 朋也は目を閉じて、もう一度キス。
「有紀寧の気が済むまで、な」
「ん……」
 長い長いキス。
 朋也はくしゃっと軽く、有紀寧の頭を撫でて、長い髪をもてあそび、同時にまた長いキスをした。
「あ……、んん……ん……。と、朋也、さん」
「何だ?」
「その……」
「うん」
「腕枕……してもらえませんか」
 お安いご用とばかりに、朋也は無言で腕を差し出した。
「……」
 有紀寧はそのまま身を任せた。何度も繰り返されていく。じゃれ合うような、可愛らしい時間。
「まだ時間あるから。寝ちゃってもいいぞ」
「はい。……お言葉に、甘えちゃいますね」
 とても楽しそうに、嬉しそうににこにこ笑いながら、目を閉じる。……わずか数分後には、すーすーと小さな寝息が聞こえてきた。
「安心しきっちゃってまあ」
 有紀寧のほっぺをつんつんつついて、朋也も笑った。
 














それから数日後のこと。















 今日も資料室には誰かしら来ていた。
「おう! ゆきねぇ見てくれ! 最近完成した俺の新必殺技! おいお前、実験台になれ!」
「え……。ぼ、僕っすか!?」
 屈強な大男に指名され、春原陽平は硬直した。引きつる笑顔。頬を流れる一筋の冷たい汗。
「ったりめーだろがぁっ! 心配すんじゃねぇ! 痛くしねぇからでぇじょうぶだ! きえーーーーーっ!」
 ずがっという音がした、かにみえた。
「うっぎゃああああああああああっ!」
 男が豪快に云いはなった前言は、とてもウソが交じっていた。
「逆スクリューパイルドライバーだ! 本来上からドスンと落ちる技だが、こいつぁ下から上がって行くのが特徴でな! すげぇだろ!」
 実験台にされる春原を、見下すようなまなざしで見つめる朋也。
「春原。哀れ……」
「お、岡崎! みみみ、見てないで助けてくれえええええっ! 友達だろおおおおっ!」
「あれ。そうだっけ?」
「あんた……。めちゃくちゃドライっすね。って……ぎゃああああああっ!」
 ごぎゃっという音がして、春原は悶絶した。このように、今日も資料室の中にはとってもほのぼのした時間が流れているのだが。
「あはは。すごいですね〜」
 有紀寧の笑顔は全てを包み込む。が、空気を読めてない奴はいるわけで。
「ゆ、有紀寧ちゃん……。今日は、白……なんだ」
 有紀寧の下着がちらっと視線に入る。
「え?」
「あ、いや……なんでもな。んがっ!」
 その瞬間。天国から地獄への直行便に乗ってしまった春原。もっとも、云われた本人は何のことかさっぱりわかっていなかったのだけれど。
「てめえええええええっ!」
「どこみてやがるかこのやろおおおおおおあっ!」
「焼き入れっぞこるぁああああああああっ!」
「ぎゃあああああああああああーーーーーーーー!」
 屈強な男たち数人により、大いなる制裁をくらうのだった。
 そんなとき、有紀寧はくすっと笑って、さりげなく長い髪を右手でかきわけた。そして、一瞬朋也の方を向いて……。
(うん。わかった)
 朋也も、有紀寧以外の誰にも気づかれないように、一瞬片目を閉じて合図。















今日は、二人だけになれる日。















久しぶりのおまじないデー。















髪をかきわけたのは、その合図。















(いっぱい。甘えさせて……くださいね)















(有紀寧の気が済むまで)















甘いキスは、数刻後……。




















----------後書き----------

 やっとこさ更新のPure Mix第三弾は、さゆりんMK-U(角がある故量産タイプではないと判断)こと宮沢有紀寧編。『喫茶資料室』のマスターさんです。
 キャラクターとしてはおとなしめというのか、悪く云えば特徴に欠けるというのか普通すぎる彼女ではありますが。個人的にはかなりお気に入りのキャラだったりします。ぼけぼけさんだし、ほのぼのさんだし。自分の中で、クラナドにおいて一、二を争う人気なのです。
 ゲーム本編で、かなり甘えん坊さんという描写があったので『二人は一緒♪』から続くシリーズにおいて、屈指の密着度を誇れるようなできになったのではないかなと思います。すりすりしたりキスしまくったり腕枕してもらったりと、べたべたいちゃいちゃ、読んでいて恥ずかしくなるくらい甘ったるく。
 いかがでしたでしょか!
 第四弾は誰になるか、予定は未定、ですけどお楽しみに。

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