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PureMix2nd
三枝葉留佳編
-三枝葉留佳編-















「むー」

 一人、誰もいない教室の片隅にて。制服姿の葉留佳は呻くように低い声で言い、あるものを手にしながらしかめっ面。睨みつけるように細目になりながら、ちょっと眉間にしわをよせていた。

 三枝葉留佳は自他共に認める『お気楽、極楽、騒がし』と三拍子揃った元気娘。子供のように好奇心旺盛であり、言うまでもなくいたずらも大好き。もっとも、いたずらばかりしていたのには大きな理由があるわけで。ともあれ、経緯は色々あったものの、双子の姉……二木佳奈多との和解後もいたずらが大好きなことに変わりはないようだった。長い髪をサイドで二つにまとめて、短い方と長い方が楽しげにふさふさと揺れているのは今日も何かしら悪巧みをしている証拠。

「これは是非是非試してみましょーかネ!」

 今回もいつものパターン。悩むのも考えるのも疲れるし面白くもないので、とりあえず試しに行動に移すことにしてみた。後先考えないのは葉留佳の悪い癖だけど、毎回懲りないのはもはやどうしようもないのかもしれない。結局毎回そのような短絡的な思考が騒動を巻き起こすことになるのだった。





…………





 それは、よく古典的な熱い少年漫画などで起こり得る展開として挙げられそうな内容だった。圧倒的な実力差の強敵に意気揚々と挑むものの返り討ちに遭い、徹底的に傷つき、精神的にも肉体的にも極限の状態に追い込まれた主人公。今まさに止めを刺さんと近づいてくる強敵に対し、爆発でもしそうなくらいど派手な超奥義を発動させる。最低最悪のピンチの時に凄まじい力を発揮するという、ご都合主義でもあるけれどスーパーなんとか人化とでも言うべきか、つまりはそれまで取るに足りないと感じられていた男が、実はとてつもない力を秘めていたと、そんな感じ。

 今の理樹を見ていて、葉留佳はまさにそんな事を実感していた。うわ、理樹くん今までと全然違うじゃん、何か金色に輝くオーラが出ているし。とかそう言った感じ。

『う、あ、ああああああああっ!』

 驚きの余り悲鳴を上げる理樹と、恥じらいの余り真っ赤にした顔を両手で覆いつつも、目を大きく見開いて指と指の隙間からちゃっかり見ている葉留佳。

『わ、わ、わあぁ……!』

 あくまでも興味本位の行動だった。後先考えていなかったけれど、想像はしていた。だが、現実は想像していた以上のド迫力だった。葉留佳はこうなってしまった時の対処までロクに考えていなかったことを深刻に後悔しつつあった。

『葉、留、佳さん……。僕に、僕に一体何を飲ませたのさッ!?』

 はぁはぁと粗い息を吐き、込み上げてくる猛烈な火照りを堪えながら理樹は葉留佳を尋問する。

『あ、あ、あはははは。いやー、そのー、あのですねぇ。これはちょっとその……びやく、ってやつですカ? やははー。はは、は、は……』

『……。どこで、そんなの、手に入れたの?』

 ぜえぜえと粗い呼吸。正直に言いなさい。と、半開きの据わった眼光。それはあたかも、何かしらの不手際を犯した生徒に対し厳しい教師がありとあらゆる反論を封じ、徹底的に問い詰めているかのような鋭さがあった。普段の可愛らしい美少年とはかけ離れていて、葉留佳はさすがに圧倒されて誤魔化すこともできず、真実を少しずつ白状していった。

 ――それはいつぞやのバトル中。例の如くやじ馬連中から色んなもの(主に下らないもの)が投げ込まれ、クドと葉留佳は共に何かをゲットし、バトルモードへと否応無しに突入していった。

『わふ〜! 葉留佳さん、いくのです〜!』

『望むとこ! かかってこんかいクド公!』

 ――問題だったのはその後の事。バトルも無事終了(結果は葉留佳の勝ちで、クドの称号は『怒涛のニンジャファイター犬』となった)し、家路につき……というよりも寮の自室にて、葉留佳はあることに気づくことになるのだった。上着のポケットに何やら変なものが入っていることに。振ってみると中身がサラサラと音を立てる粉薬のようなそれは、銀色のパッケージに黒い文字で印刷されていた。

『きょうりょくびやく、ぞうころり……』

 無意識のうちに、先のバトル直前に誰かから投げ込まれたものを制服のポケットに押し込んでいたらしい。そんな怪しげなもん投げ込んだのは誰だ! と、普通はそのように考えるものだが、葉留佳の思考はそう言う方向には結びつかなかった。ほほう。これはこれはなかなかに面白そうなものですナ。これはもう、例えば私の大好きなあの人がもしもですヨ。どぱーって一気に飲んじゃったりしちゃったりしたら、果たして一体どうなっちゃうんでしょうか。もしかして私は大胆になってしまった彼にがばっと押し倒されちゃったりしちゃうんでしょうかネ。と、葉留佳のいたずら癖が普段の数倍に増幅されて発揮されてしまうことになるのだった。

 そして事が事なだけに、人のいる日中にはできないと葉留佳は判断し、真夜中にこっそり部屋を抜け出して、秘密のデート中に試すことにしてみるのだった。何だかんだ口実をつけて『理樹くん、冷たいお茶でもいかがっすかー! まま、ぐいっと一丁、豪快にいっちゃってくださいナ!』とか調子よく言いながら水筒に入った媚薬入りのお茶を何も知らない理樹に飲ませてしまい、本顛末に至っているわけだった。

「……没収」

「あぅ。お気に入りの水筒なのに……。理樹くん段々風紀委員みたいになってきましたヨ」

「そのうち二木さんにスカウトされるかもね」

 その場合、多分きっと理樹と佳奈多は意気投合しそうな気がする。佳奈多はふふふと、理樹はくすくすと微笑み、妙に呼吸が合い、徹底して葉留佳の素行不良を矯正してきそうな気がする。想像すればするほど、そんな未来嫌〜! と、葉留佳はいじけるのだった。





…………





 それは学校近くの森の中。しかも真夜中というシチュエーションだけに、辺りは当然真っ暗闇。

 性欲の余り、葉留佳を所構わず押し倒したり犯したりめちゃくちゃのぐっちゃぐちゃにしちゃいたいという悪魔の欲求を必死に堪え、極限にまで膨張しぎんぎんにおっ立ってしまった股間をひたすら手で押さえながら、どこか誰にも見つからない場所を探した結果、そんなところに来る羽目になったのだった。

「う、うぅ。理樹くん、私も女の子なんですけど〜」

 よりによって屋外。それもこんな暗くて寂しくてしかも怖い所は嫌だと葉留佳は不満を漏らすのだった。何だか凶暴な野生動物か恨みを持った地縛霊か木の枝から吊り下がっている自殺者でもいそうな、荒んだ雰囲気がそこにはあった。月明かりだけが僅かに辺りを照らすだけの、白と黒だけのゾーン。

「校内は風紀委員が見回りをしてるかもしれないよ」

「あ、ああぁ。そうかもしれないねぇ。でも、でも……」

「僕はどこでもいいよ。学校内でもグラウンドのど真ん中でも葉留佳さんの部屋でも僕の部屋でも。葉留佳さんがいいっていうならどこでもね」

「そんな変態さんみたいなのは全然よくないですよ。うう、やっぱり仕方がないのね……。男は野獣だよぅ」

「僕を野獣みたいにしたのは葉留佳さんでしょ」

「そのとーり! って、自分で認めちゃってどうするかな私は。あは、あははは。はぁ〜」

 今は以前とは違う。風紀委員の姉に迷惑はかけたくない。かと言って、寮内でそんな不埒な行動にふけるわけにはいかないし、ラブホテルに行く勇気も無ければ利用するお金も心もとない。という訳でこのような屋外の誰からも忘れ去られたような場所でするしか手はないのだった。

 ――こうして二人の熱く長い夜が始まった。

 手始めに、ぐつぐつと煮えたぎり溢れ出んばかりの精液を少しでも抜くため、葉留佳にしてもらうことになった。そうでもしなければ理性を失って、誰彼構わす襲ってしまいかねないと、深刻な表情の理樹に言われて葉留佳は拒否できなかった。優しい彼は言った。僕は誰も傷つけたくない。だから葉留佳さん、こうなったからにはきちんと責任をとってよね、と。拒否不可能な要求をやんわりとだが確実に、びし、と突きつけた。『それは女の子の方が言う台詞ですよぅ』とは葉留佳のリアクションだけど、さすがに弱々しく聞こえる。

 さて、いざ行為に及ぶとなってからのこと。どこでしてくれるの、と理樹が問うと……散々迷った挙げ句、口で、と言うことになったが葉留佳は大いに後悔することになる。

「んんっ! んぐぅ!」

 くぐもった声と共にずちゅ、ずちゅ、と湿りを帯びた音。腰に手を当て堂々たる仁王立ち状態の理樹に対し、ひざまずくような体勢の葉留佳は理樹の極限まで膨れ上がったものを懸命にくわえ込み、愛撫を続ける。葉留佳が後悔する理由……それは、媚薬によって極限にまで肥大化した理樹のものを口で奉仕するのはとてつもなくしんどいからだった。もっとも、葉留佳が口ですることになるまでいくつかのやり取りを経ることになったのだから、どのような事をするべきか吟味したと言えばしたわけで、どのみち後悔するのは同じことなのだった。

(理樹くんの……。お、おっきすぎるよぉ! あ、ごがぁぁ、は、ず、れ……はうぅぅ〜〜〜!)

 勿論強力な媚薬の効果もあって普段よりも更に増幅されていたのだが、理樹のものはとても太く長く、大きかった。理樹本人の軟弱そうな見た目とは明らかにギャップを感じる程に、はちきれんばかりに勃起し、ズボンの中を所狭しと出て来たものを目の当たりにして、葉留佳は素っ頓狂な声を出してしまったものだった。

『んひょおおおっ!! り、理樹くんのたくましすぎ! ずるむけ超極太っ! 姉御のどでかおっぱい級っ! 浅黒くて血管浮き出てて、まさにハイパー兵器って感じなのですヨ!』

 と、葉留佳がびびってしばらくまばたきすらできずにじーーーっと見つめてしまう程に。そうしたら理樹はさらっと答えた。

『最近真人に付き合って筋トレしてるから。努力の成果かなー』

 そんな理樹に対し葉留佳はすかさず問うた。

『そ、そこもトレーニングできるものなんですか!? っていうかそもそもトレーニングすれば大っきくなるものなんですかそこは!?』

 と、真っ当な突っ込みを入れた。そうしたら理樹は穏やかな表情のまま説明を続ける。

『よく分からないけれど、なったみたいだよ。真人が言うにはね。……いいか理樹、よく聞け。男なら全身の筋肉をくまなく鍛えるんだ! もちろんち○こと言えど例外じゃねえ! ち○こだって鍛えときゃいざというとき絶対役に立つからよち○こだってよ! だから、今から俺と一緒に鍛えるぜ! とか言っていたよ。そういうわけで、僕は真人と一緒に制服のズボンとパンツだけ脱いで、筋肉! 筋肉! きんに〜くっ! うっはっ! うっはっ! って、よくわかんないけど気合を入れて変な掛け声を掛け合いながら、ちん○んに力を入れて鉄アレイを持ち上げるトレーニングを一生懸命したんだ。いちに、きんにくきんにく! さんし、きんにくきんにく! きんにく体操特別版! ち○こ体操最高だよな理樹よぉっ! とか、二人で妙にテンション上がっちゃってさ。結構楽しかったよ』

 理樹のとんでもない独白に葉留佳も遂にキれる。

『何じゃそりゃーーーーっ! どうしてそうなるんじゃーーーーっ! 理樹くんにどんないんちきトレーニングさせとんじゃあの変態筋肉だるまがあああああっ! ……いや、しかしその、本気で何だかすさまじく嘘っぽいんですが……。っていうか男の人のそこは筋肉じゃなくて海綿体じゃありませんでしたっけ?』

 男子寮の部屋にて男が二人、下半身だけ裸になりながら奇声を上げつつ懸命に局部を鍛えている――とてつもなく異様な光景を想像し、ドン引きしつつも冷静に指摘する葉留佳に対し、理樹は困ったようにはにかみながら言う。

『そう言われても。……とにかく真人が言う通りに、僕のここに紐を巻いて鉄アレイを持ち上げたり下げたりして鍛えてたら、こんなに大きくて長くて固くなれたのは事実だよ。これくらいの大きさなら、葉留佳さんも気持ちよくなって満足していっぱい喜んでくれるかなあって思ってね』

 と、理樹はでっかいものをびびんと振るわせ、葉留佳に見せつけながら嬉しそうに微笑んだ。それに対し葉留佳は喜んでいいのかどうかわからなかった。前述した異様な光景を何度も想像しては無理矢理納得……しようとしてはやはり失敗し、散々ドン引きし絶句しかけながらも本心を打ち明けるのだった。

『ま、満足も喜ぶも何も理樹くんのおっきすぎで怖いのですヨ! はるちんは今猛烈にびびりまくりですヨ! そんなの入りませんヨ! 壊れちゃいますヨ〜〜〜!』

『ああ、大丈夫。もちろん筋肉の方もバッチリ鍛えてるよ。ほらほら、見てよ。なかなか胸板が堅くなったでしょ? あ、そうだ。折角だから取っておきの一発芸を見せてあげる。よーく見てて?』

 何が大丈夫なのだろう。的外れな答えも良いところだと葉留佳が思うのも余所に、理樹はそう言って両腕を上げて息を大きく吸い、筋肉に力を込める。むきむきっと盛り上がった上腕二頭筋を葉留佳に見せつけるように……。そして更に力を入れる、と。

『ふんっ!』

『はぅっ!』

 葉留佳は仰天してしまった。何しろ、理樹の上着のボタンがびしっと音を立てて吹っ飛んだのだから。

『どどど、どこの世紀末救世主なのですか理樹くん!?』

『えへへ。でも、真人はもっとすごいんだよ。筋肉の盛り上がりだけで上着自体をびりびりにぶち破るんだから。それとね、この間なんか、ちん○んに力入れてズボンをぶち破っていたよ。僕もできるかな〜』

 そんなの今の理樹くんなら楽勝っしょ、と葉留佳はごく自然に思い、いつの間にか異様な状態を受け入れている自分を知り、ぶんぶんと頭を振るのだった。なぜだか理樹がどんどん遠くなっていくように葉留佳には感じられた。なのでその元凶に対し、絶叫する。

『あ、あ、あの脳内筋肉だるまああああああっ! 理樹くんになにさせとっかああああああっ! あとで絶対はるちんがとっちめてやるんですからネ!』

 こうなったらどうしてくれようか! いっそ、真人の寝床に思いっきしネズミ花火でもぶちまけたろか! と、熱く復讐を誓うのだった。危ないのでよい子は決して真似しないように……。

 ――と、まあ、そんな諸々の経緯があったわけで、そもそも口でするのもだいぶ無理があるとはわかっていた。わかっていたけれどもどうしようもなかったのだ。

「んぅ、んぅぅ! んく、んぐ、ん、ん、ん〜! んーーーーーっ! んぐぅーーーーーっ!」

 歯を当てないように必死の愛撫を続けるけれど、前後左右、縦横無尽に口内を汚し尽くされ、葉留佳は苦しそうに呻き声をあげる。けれどもその程度の刺激では理樹にはまだまだ不満なようで、更なる要求を突き付ける。

「葉留佳さん、舌も使って。もっといっぱい絡ませてよ。裏筋をぺろぺろ舐めて」

(り、理樹くん情け容赦ない〜! 鬼〜〜〜! 鬼畜〜〜〜! えろ〜〜〜! えろえろえろ〜〜〜! えろ山大将〜〜〜!)

 心の中で何と言おうと思おうと、自業自得なのだから同情はできない立場だった。それを自覚して葉留佳は目を伏せ、とにかくひたすら黙々とがんばる。

「んんぅ! おぅ、ん、んんんぅ! ん、ん、ん、んーーーっ!」

 止めどなく溢れてくる唾液に加え、葉留佳がくわえ込んだ理樹の先端からも先走りが分泌されていく。葉留佳の口内は完全に洪水状態になり、溢れ出たものがだらだらと顎を伝わり、糸を引いて垂れては制服のリボンからスカートまで汚していく。その上理樹の巨大なものが奥まで侵入していくというピストン状態なのだから、押し出され尚更溢れていく。

「ふ、ふご……う、ん、んんん〜!」

「もっと早く動いて。前後に」

(む、無理……。理樹くんどS〜〜〜! 私のお口はおもちゃじゃな〜〜〜〜い! ふえ〜〜〜〜〜ん!)

 実際おもちゃ扱いされており、びえ〜〜〜んと漫画のワンシーンの如く泣きたい気分。

「動けないの?」

「……」

 くわえ込んでいて頭を振れないので、代わりに上目遣いのまま目を左右にきょろきょろと動かしてみる。泣き笑いのような妙な表情を崩すこともできず。すると理樹はわかった、と言わんばかりに頷く。

「そう。じゃあ、僕が動かすね」

「んぅ?」

 葉留佳が変な声を出した時、理樹は既に両手で葉留佳の頭を掴み、ゆっくりと前後に揺さぶり始めていた。葉留佳の可愛らしい唇には理樹のちりちりとした陰毛と、柔らかな二つの玉が当たって汚している。

(は、は、ハードすぎ〜〜〜〜〜! り、理樹くんタンマ〜〜〜〜〜! あ〜〜〜〜〜ん!)

「いいよ。葉留佳さんのお口、気持ちいい。やっといけそうだよ」

 そうしてやがて理樹は一回目の絶頂を迎えることになる。

 ――バケツの中いっぱいに入れられた水を、顔をめがけて思い切りぶっかけられた。丁度そんな例えがしっくりくるような射精だった。理樹は達した瞬間に葉留佳の口内からものを引き抜き、コンマ数秒程度の非常に僅かな間をおいて最初にどぴゅ、と噴出。続いて一気にどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅと四連射くらい間髪無く叩き込んだ。葉留佳の顔中にぶちまけられた精液がどぷりと音をたてた。

「うぶっ! えぶっ! ん! ん! んんぅーーーっ!」

 勢いも量も尋常ではなかった。葉留佳の顔はあっと言う間にどろどろにされた。勿論顔だけじゃなくて制服も……。びしゃ、と叩きつけるように、ホースの先をきつくひねって水の勢いを強めたかのようだった。

「う、うぅ。理樹く、ん。なん、で。こん、な、すんごい量なの……。けほっけほっ。うぅぅ……出し、過ぎ。あり得、無いんですけど〜。うぅ」

 自業自得とは言えさすがに哀れな口調で葉留佳がぼやいていた。

「葉留佳さんのせいでしょ」

 はぁはぁと荒い息をたてながら、理樹はあっさりと言い切り、お次の要求を突きつける。

「一回や二回じゃまだまだ治まらないよ」

「うぅ……。べ、べとべとぉ。ふ、服も〜。う〜」

 射精しつつ全く勢いの衰えないものをずい、と目前に出され、葉留佳は目を臥せる。はい、もう一回と言われて葉留佳は泣き言を言う。ぐつぐつと煮えたぎる熱湯のように、理樹の精力は衰える所か更に勢いを増していた。

「も、もうお口、疲れたよぉ」

「じゃあ、手でしごいてよ」

「それも疲れたぁ」

 実の所、さっきから口だけではなく手で何度もしているのだ。口を開けっ放しで顎はがくがくになり、手は握り疲れていた。

「それじゃ、こっちしかないよね」

「あ、ああぁぁぁあぁ! そ、そっちはもっと疲れるからだめって言うか、一番恥ずかしいところだよぉっ!」

 さりげなくスカートを捲り上げられて下着を下ろされ、ぐい、と極太の先端を押し当てられて慌てふためく葉留佳。必死に側の細い木にしがみつき、お尻を突き出す格好にさせられていた。

「じゃ、どこならいいのさ」

「どこって。どこってー。どこって〜。う〜」

 煮え切らない態度の葉留佳に対し呆れたのか、あるいは心の中で舌打ちでもしたのか、理樹はただ無言のまま葉留佳のお尻の中へと挿入しようとした。葉留佳の唾液と精液により、ぬるぬるに濡れた先端がずぷりと押し当てられる。

「あ、あ、あああああっ! お、お尻に理樹くんのがは、入っちゃいますヨ! あ、あ、あーーーっ! ままま、待って待って待って〜〜〜! タンマ〜〜〜! ストップ〜〜〜! 中止中止中止〜〜〜! そこは入れちゃだめ〜〜〜!」

「葉留佳さん、もっと力抜いて」

「ででで、できないよおおお!」

「できないじゃなくてやるの。そうしてくれないと、収まりがきかないよ」

「ああああああっ! わ、わかったから! お、お尻の中だめええええ! 理樹くんすとーーーーーっぷ!」

「もう。じゃあどこならいいの? それとも、本当に嫌なの?」

「う、うぅ。嫌じゃないですよぅ。ただ、お尻じゃなくてこっちにして欲しいな〜って」

「こっちってどっち?」

「理樹くん。本当にSに目覚めました? お口がだめで、お尻がだめなら残されたのはお……です、よ。そこしかないっしょ!」

 ぼそ、と呟くように恥ずかしい事を言わされる葉留佳。

「よく聞こえないよ」

 天然なのか意図的なのか。はてさてどっちなのだろう、と葉留佳は思ったけれど理樹の答えは予想通り。理樹のお仕置きはとてつもなく恥ずかしい羞恥責め。

「うぅ! い、言うと思った〜〜〜! お、お、お……おま○こですよ〜〜〜! 女の子の、はるちんの超恥ずかしいところ〜〜〜! そんな恥ずかしいこと女の子に言わせないでくださいヨ〜〜〜!」

 言ってから大後悔する葉留佳。猛烈な恥ずかしさが込み上げてきてしまうがしかし、言わなければ今の理樹は許してくれなさそうとも思った。こうして改めて気を取り直し、理樹のものが葉留佳の中へと侵入していくこととなった。

「あ、あ、あ〜〜〜! は、はるちんぴんち〜〜〜! ぴんちのはるちんの中に理樹くんのおち○ちんがずずずずっていっきに入ってく〜〜〜! って、理樹くん冷静すぎなのですヨ! ああああ、裂けちゃう裂けちゃうううううっ! もももも、もっとゆっくりやさしくしてなのです〜〜〜!」

「大丈夫だって。葉留佳さんが騒がしすぎるだけだと思う。っていうか、あんまり騒がしくすると誰か来ちゃうかもしれないよ?」

「う、嘘……」

 こんな所誰かに見られたら……。ただでさえ死にたくなるほど恥ずかしいのに。葉留佳は一気に押し黙る。だが……。

「あっあっあっあっ!」

 理樹の激しい突きにより、パンパンと体同士がぶつかる音と共に喘ぎ声が漏れてしまう。ただでさえ大きなものが葉留佳の中をうごめきまくるのだから。静かにしろと言っている理樹が意地悪をしているようにすら感じられる。

「葉留佳さん。静かにしないと」

「だ、だって。声が……出ちゃ……あっあっあっ! あっ! む、り。堪え……切れない。あっあっあっあっ!」

「喘ぎ声を堪えきれないだなんて。葉留佳さんってえっちなんだね」

「あっあっあっあっ! だって! り、理樹くんの、おっきすぎ……るから! あ、あひっ! あああぁっ!」

 理樹は激しく腰を前後に動かしながら、葉留佳の口元に手を当て何かを強引に押し込んだ。

「もごっ!?」

「葉留佳さん。声出したらまずいって言ってるのに。少し静かにしてよ」

(ななな、何すんの〜〜〜!)

 葉留佳の口内いっぱいに押し込められたもの。縞模様の丸められた布地。それは葉留佳がはいていたショーツだった。

「それじゃ、一気に動くよ」

(り、理樹くんの意地悪〜〜〜! ぱ、ぱんつくわえ込まされるなんて……は、ず、か、しい……)

 理樹は再度葉留佳の腰をがっしりと掴み直し、猛烈な勢いで突き始めた。

「う、うぐ! むぐ〜〜〜〜!」

 葉留佳がしがみついている細い木が折れそうなくらいにゆさゆさと揺れ、木の葉が落ちる。同時にぱんぱん……どころか、ばちん、ばちん、と叩き付けるくらい強く生々しい音が響き、野生動物の如く荒々しく交わっている事がわかる。

(ああああ、熱いいいいい! す、すごいよ理樹くん! 私も感じ……ちゃう……)

 いつしか葉留佳も腰を前後に動かしていた。

(私の体の中に……誰か、いるみたいに……。あ、あ、すご……い)

 ……どれくらいの時が過ぎ、何回出入りを繰り返したのか。葉留佳が自分自身の無意識の行動に気づいた時は既に射精の時。どくん、どくん、と大量のものが込み上げてくる。

(あ、あ、あ! 熱いのが……いっぱい、あ、溢れて……く……)

 中に出され、呆然としてしまう葉留佳。しかし理樹はまだ収まらなかった。

(んふぅっ!?)

「葉留佳さん。まんぐり返しって、好き?」

 理樹は葉留佳の中に挿入したまま、葉留佳の両腕をがっしりと掴んで落ち葉の積み重なった地面に着かせる。そうしてぐぐ、と葉留佳の両足を思い切り持ち上げる。葉留佳はあっと言う間に頭と背中を地面に付かされ、でんぐりかえしをさせられたような格好にさせられてしまった。

(す、好きなわけないでしょ! って、理樹くんのえろえろどえろーーーーっ! こ、こんなこんなこんな格好ははは恥ずかしいよぉぉーーーーっ!)

「こうすれば葉留佳さんにも僕と繋がっているところがよく見えるかなって思ってね。ほら、見えるでしょ?」

「ほ、ほんなのみへなふへいぃ〜!」

 そんなの見せなくていい、と言おうとして失敗。短いスカートが完全に捲れて、結合部が露になった。理樹のものが出入りしているそこは熟れた果実のように濡れていた。

「あふ。はふぅ。あふっ」

 理樹はそのまま上から下に叩きつけるように、動きを再開した。中に出した影響で、ぐちゅ、ぐちゅ、とかきまぜられる音が響く。理樹は何を思ったか、上下に動きながら葉留佳のお尻をがっしりと掴み、葉留佳を軸にゆっくりと回り始めた。

(むぐ〜〜〜〜〜! か、かきまぜないで〜〜〜! あ、ああ……そんなにぐりぐりしないで〜〜〜!)

「こう言うのってさ。スクリューパイルドライバーっていうのかな?」

 よくわからない事を言う理樹だったけれど、葉留佳は構っていられない状況だった。

「むぐ! ふぐ! うう〜〜〜〜!」

 射精され、抜かないままの行為にじゅぷじゅぷと音を立てて出入りさせられながら、葉留佳の中をかきまぜて行く。

「あは。葉留佳さん、すごく可愛い格好だよ」

「うぐ〜! むぐ〜〜〜! んんんんんっ!」

 はいていた下着を口内に押し込められた上にまんぐり返しさせられて、そのまま上から太いものを押し込まれている。あまりにも羞恥極まる格好に、葉留佳はくぐもった声を上げて呻き、だらしなく涎をこぼし続けるだけだった。

「クリトリスもちっちゃくて可愛いよね。それに、あそこの色も綺麗だし」

 理樹が結合部のすぐ側にある豆のような部分を指でつついて刺激すると、葉留佳は目を見開いて驚き、その弾みで体に力がこもってしまう。

「んぐひいっ!」

「あ。急に絞まりがよくなったよ。葉留佳さん、触られて感じてるんだね〜」

 理樹は嬉しそうに言いながらラストスパートに入る。ずぶずぶと奥までめり込んでは引き抜かれ、更に速度を上げていく。葉留佳の顔は上気して、快感の赤い色に染まっていく。ぽろぽろとこぼれる涙は哀しみではなくて快感の証拠。

「んうっ! んんんうっ! んっんっんっんっ!」

「僕、そろそろいくよ。葉留佳さんはどうなの?」

 答えはなかった。

「そう。じゃあ、出すよ」

 ずん、ずん、と葉留佳の柔らかい体がきしむような突きを繰り返した後で、理樹は達し射精した。葉留佳の中にたっぷりと。

「んんんんんんんうううううっ!」

 理樹が葉留佳の中からずにゅ、と糸を絡ませ合いながら引き抜いた。その瞬間だった。

「んひいっ! んんんんっ! んーーーーっ! んんーーーーっ! んっ! んっ! んううっ!」

 何か未知のものに脅えた様子の葉留佳が頭を振った。それを合図にしたかのように葉留佳の秘所から、びゅ、びゅ、びゅ、といくつもの滴が弧を描いて跳びはねた。それは数秒間にわたり何度となく続き、周りは元より葉留佳自身をも濡らしていく。

「わぁ。葉留佳さん、いっちゃって潮吹いちゃったんだね。まるで噴水みたい。女の子ってすごいなぁ」

「あ、あ、ああぁ……。う、う……。うぅ。理樹く、ん。私……私、いっちゃった……。意地悪な理樹くんのおっきいので、いかされて……いっぱい潮吹きしちゃった」

 詰め込まれていたショーツがぽろりと取れ、葉留佳は震えながら言った。

「すごいよね。気持ち良かった?」

「うん……。最高に。恥ずかしすぎて死にそうだけど」

 いっぱいしたことだし、そろそろ終わりにするかと理樹に問われて、葉留佳は答える。

「もっと、して」

「いいけど。どうするの?」

「えっと。……あ。ちょっと、待って」

 葉留佳は地面にぺたんと座り込んでからよろよろと立ち上がり、スカートのホックを外し、脱ぎ去った。無意識のうちに。

「スカート、邪魔……。服、脱がせて。……何だか突然脱ぎたくなっちゃった。あ、あれ? 私、どう……したんだろ。あ、何か……お、オナニーもしたくなってきちゃった。体が熱くて、変」

 ぶつぶつと呟きながらも上着のボタンを外し、ブラウスのボタンも同じように開放。可愛らしい縞柄のブラをぐい、と一気にずらし、露になった膨らみを両手で揉みしだき、人差し指と親指で乳首をつまんでこね回していた。

「え、私今何て? お、おな……はぅっ! ……え、あ、あ、気持ちいい。あ、あれ……私、こんなえっちな娘じゃない……のに。おかしい、よ? ど、どうしちゃったんだろ」

 葉留佳の意識は理性と妄想の狭間にあった。突然の違和感と変化に戸惑うけれど、理樹は全てお見通しだった。

「それはきっと、媚薬を飲んじゃったからだよ。やっと効いてきたみたいだね」

 さらりと過激な答えを言い放つ理樹。

「う、そ……。あ、あ!?」

 一瞬どくん、と心臓が高鳴った気がした。理樹は改めて説明する。

「さっき、僕のを口でしてくれて、いっぱい飲んでくれたでしょ? その時葉留佳さん丁度目をつぶっていたから。こっそりと隠し持っていた媚薬入りのお茶を少〜しずつ垂らしてみたりして」

 没収した葉留佳の水筒を、きっちりと隠し持っていた模様。

「そ、ん……な」

 罠にはめたようでいてはめられていた。今更冗談でしょ、とは言えなかった。事実、葉留佳はもう我慢できなくなっていたのだから。

「いっぱい乱れてね。で、思う存分淫乱になっちゃってよ」

「あぅ……」

 理樹が言うまでもなかった。抵抗しようとするも、時既に遅し。葉留佳の理性は負けていた。

「や、や、やあ〜〜〜! そんなのはずかしーよぉぉ! あ、あ、あああん……! だめぇっ! り、理樹くぅん、早く入れてぇ。理樹くんのでっかいおち○ぽを私のお尻の穴に突っ込んでぇ!」

 木にもたれ掛かり、両手でお尻の穴を左右に開き、上目使いで理樹のものを求めていた。

「早く、早くぅ。入れて入れて入れてえぇぇ! もう我慢できないいぃぃっ! だめえぇぇっ!」

 半狂乱になり、葉留佳は理樹を求め続けた。はぁはぁと粗い呼吸と共に、犬のように舌を出しながら。

「葉留佳さんってさ。いたずらばっかりしてるけど、えっちの事に関しては案外奥手だよね」

「ん……。それは、だって。恥ずかしいから。でも今は入れて欲しいいぃぃっ!」

 葉留佳の望み通り、理樹のものがゆっくりと侵入していく。狭い内部をかきわけるようにして巨大なものがねじ込まれていく。葉留佳はすぐに腰を揺さぶり始める。

「でも、そういうわりに腰をグラインドさせてるよね、今」

「それは、だって……理樹くんのが熱くて気持ちいいんだもん……。あ、あ……あああんっ!」

 バックで散々突かれた後は騎上位に切り替えて、激しく上下に体を動かす。

「あ、あ、あ。気持ちいい。理樹くん……理樹くんのおち○ちんさいこ〜! 私、お尻でいっちゃうよぉォ! 気持ちいいよぉ〜!」

 大胆になり、平然と淫語ですら発してしまう。

「あは、あは。おちん○ん〜。あんっ。気持ち、いぃよぉ。あふっ! もっと。もっとぉ」

 うっとりとした表情のまま狂ったように腰を上下させる葉留佳。

「僕も気持ち良くて、いっちゃいそうだよ。葉留佳さんの中、絞まり良すぎるから」

「う、んっ。一緒に……いこ」

「どこに出す?」

「中にぃ。中に出してえぇ。ああ、気持ちいい。気持ちいいよぉっ!」

 葉留佳が上下に動くたび、二房にまとめた髪も揺れる。

「お尻で感じてるなんて。葉留佳さん、淫乱すぎ。……もう出すよ」

「う、ん……。あ、あ、あ……いっちゃ、う……」

 びく、びく、と大きく震えながら葉留佳は達した。ほぼ同時に、お尻の中に熱いものが込み上げてくるのを感じながら、葉留佳は前の方の穴に自分の指を突っ込んでかきまぜていた。。

 ――結局二人はこの後更に交わった。我に返った時の葉留佳はもう、赤面しまくりで自分の痴態を思い出しては絶句を繰り返していたそうだった。





…………





 それから数日後。夕暮れ色に染まる放課後の教室にて、二人は窓辺の椅子に腰掛けながらお話中。

「葉留佳さんってさ。ビー玉とか好きでしょ」

「好きだけど……」

 その大きくて丸い怪しげな大人のおもちゃのようなものは何ですか、と聞こうとする前に理樹にアナルビーズだよ言われと絶句してしまう。一体どこでそんなものを手に入れたのだろう。

「綺麗で可愛いでしょ。これをね、葉留佳さんのお尻に入れてみたいな、って」

「は、ハードなのですヨ! それってとてつもなくハードなのですヨ!」

「きっと全部入るよね。葉留佳さん、好きそうだし」

 理樹はにっこりと満面の笑み。

「うう。り、理樹くんのSっぷりに拍車がかかっているのですヨ」

「とか言いつつ、興奮して濡らしちゃってんじゃないの?」

「あ……」

 理樹は素早く葉留佳のスカートの中へと手を突っ込んでいた。目にも留まらぬ早業だった。

「ほら、ね」

「……」

 理樹の言う通り、ちょっとぬめった感触が下着ごしにもわかってしまう。葉留佳はもう、抵抗も言い訳もできなかった。好奇心と、好きな人にめちゃくちゃにされたいという欲求により、条件反射で濡れるようになってしまったから。

「と言う訳で。また、後でね」

 理樹の言葉に葉留佳はおとなしく頷いた。夜が更けるのが待ち遠しくて仕方がない。





――そうしてまた、夜が訪れる。





「理樹くん……。ハードなのもいいけどでも、その」

 葉留佳はもじもじとしながら、消え入りそうな声で言った。

「うん」

 理樹は頷いた。葉留佳が言った言葉。ハードなのもいいけれど、その前に優しくキスして、と。

「んん……」

 甘く、熱いキスに二人はしばらく夢中になった。そしていつしか体に触れ合う。

「あ、あ、あ……」

「やっぱり。全部入っちゃったね」

「うぅぅ。きつい、よぉ……」

 葉留佳は今、スカートを捲り上げられショーツをずり降ろされていた。そうして剥き出しにさせられたお尻の中にはいくつものビーズがめりこまされていた。

「じゃ、一気に引き抜いちゃおうか?」

「や、あっ……。だめ。理樹くん……。そんなことされたら……私」

 葉留佳が悲鳴のような拒否の声を上げたのを見計らって、理樹は一気に引き抜いた。互いにずぷっ、と音を立てたように感じられた。

「ひあああああああっ! あああああああっ! あ、あ、あーーーーっ!」

 尻尾を引っ張られたかのように、強烈な刺激だった。葉留佳は息も絶え絶えになってしまう。けれど、決して嫌じゃない。全身を電流が駆け巡ったかのように、跳ね上がるような刺激はしかし、もう一度感じてみたくなってしまった。

「気持ちいいでしょ? もっと、する?」

「あ、ぁ……」

「黙っていたらどうすればいいかわからないよ」

 引き抜いたものを再度葉留佳の中へと埋め込みつつ、理樹は問う。

「理樹くんのを、私の前の方……お○んこに入れて……」

 そうして葉留佳は木にもたれ掛かり、秘所を指で押し広げて理樹のものを求めた。一筋の滴がこぼれ落ち、縞模様のソックスを濡らす。

「前と後ろ、一緒に入れちゃってだなんて。葉留佳さんもハードなの大好きなんだね」

「……うん。理樹くんの……欲しい。いっぱい、激しくして。もっと、ずこずこ突いて。あ、ああっ!」

 ず、ず、と少しずつ理樹のものが下から上へとめり込んでいくのがわかる。葉留佳はこらえ切れない声を出しながら、熱い感触に身を任せる。

「動くよ」

「う、ん! 理樹くん好き……好きぃっ。いっぱい動いてえぇぇっ! あ、あひぃっ! あああああっ! 突いて! 突いてえぇぇっ! あっあっあっ! 気持ちいいよぉぉぉっ!」

 更に深まっていく暗闇の中で、二人はひたすら混じり合う。

 熱い一時はいつまでも続いていくのだった。















----------後書き----------



 久方ぶりのPureMix2ndシリーズリトバス版ははるちん編でした。

 本編シナリオがやたら重ったいので、せめて二次創作ではお気楽でお馬鹿なノリにしてみたかったのであります。そうなると佳奈多編は佳奈多編で甘く楽しくしてみてもいいのかなと思います。

 次回をお楽しみに。


コメントを頂けると嬉しいです。





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