PureMix2nd
-神北小毬編- ふと何げなく見上げてみれば、雲一つない青空が果てもなく広がっている。けれども、目映いばかりに辺りを照らす太陽光も決して万能ではなくて、鉄筋コンクリートの校舎を隅から隅まで完全に覆い尽くす事はできなかった。光には影が伴うわけだけれども、二人はたまたまそんなところを見つけたのだった。――それは特別に暗いというわけではないけれど、さして明るくもない校舎裏の物陰。余程の物好きでもなければそうそう訪れることのないような、誰からも忘れ去られたような場所。そして今、そんなところに制服姿の物好きな男女が二人いた。中性的な顔立ちの美少年と、愛らしいショートヘアの美少女。 そんな所で何をしているのだろう? もし目撃者がいたのならば間違いなく訝しがり、こっそりと様子を伺うことだろう。 「ん、ん……」 もしも彼らの近くにいたとして、耳をすませてみるとすると、きっとくちゅ、とかちゅぷ、といったような湿った音が聞こえるはずだ。仁王立ち状態の少年に対し、ひざまずくようにしている少女の口元が音源だった。くぐもったような声と共に湿った音を辺りに響かせている。とてつもなく恥ずかしい行為をしているという自覚があるからこそ、自然と頬がほのかに赤く染まり両目は軽く閉じられていた。そうしなければ視線をどこにどう合わせていいかわからなくなるから。 「んん、んんぅ。んふ、ん」 アダルトビデオのように、ご丁寧に恥部を隠してくれるモザイクなどありはしない。少女は自分の体には存在しない男性特有のものを口の中にくわえ込み、丁寧に、念入りにしゃぶって愛撫を続けていた。小さな口を張り裂けそうなくらいに目一杯空け、積極的に舌をからませながら同時に可憐な唇で包み込んで前後にしゃぶる。その度にじゅぷ、じゅぷ、と唾液が絡む水音が淫らに響く。 いくら人気のない、恐らくは誰もこないであろう場所とは云え、学校内でそんなことをしている。誰かに見られでもしたらたちどころに噂になり、教師の耳にでも入ったら大問題になることだろう。いけないことをしていると自覚しているからこそ、背徳感に背筋が痺れる。子供にとって火遊びほど楽しくも面白い遊びはないように。 「あ……。も、もう……僕」 少年の表情が歪む。少女の濃厚な愛撫に彼は絶頂を迎えつつあった。そして、少年の様子に気づいている少女も更にとばかりに追い込みに入り、顔を前後に激しく揺さぶりはじめた。髪に付けた赤く可愛らしいリボンと星型の髪飾りも同時に揺れる。 「あ、あ、あっ! 出る……よっ。……うっ」 少年は快楽を堪え切れず少女のようにか細い声を出し、絶頂を迎えた。 「ん……んんっ! んぐっ! ん、ん、ん」 一度、二度、三度と立て続けに射精が続く。少年は細く軟弱そうな体型とは打って変わり、射精の勢いはとても強く量も多かった。少女はむせ返らないように注意しながらも、口内で少年が射精した全てを受け止める。そのまま少年のものをくわえ込んだまま離さず、飲み干した。 「んん……んちゅ、ん、んんぅ」 けれどそれだけでは足りないとばかりに、飲み干した後でちゅーちゅーと音を立てて吸い始めたのだった。少年のものは勢いを失うことなく、再び勃起し始めていく。 同時に少女は自身の下半身……薄い布地が覆う股間に、熱く濡れるものを感じていた。 「あ、あ……っ! こ、小毬さ……んっ!」 「んふぅ。んく、んく、んぐっ」 少女の愛撫は天性のものだった。一度目の勢いもそのままに、二度目の射精が間近い。あっと言う間にそんな状況に追い込まれて、少年は堪え切れず少女の頭を掴んで引きはがそうとした。だが、少女の両腕は少年の体をがっちりと抱くように掴んで離さない。 もうすぐだと、そう思う間もなかった。少年が再び射精する。少女はまたも口内で全てを受け止め、飲み干していく。好きな人とこんなところでひたすら卑猥な行為にふける。ああ、気持ちいいと少女は心底そう思った。自分の今の姿を見て改めて思う。大切な人の恥ずかしい部分をいじくり倒していかせて……喉をこくこくと鳴らして熱い精液を飲んでいる。あまりにも卑猥だけど、それ故に興奮していき秘所を覆うぬめりは更に増していった。 「ん、ん、ん……」 ああ、もういいや。気持ち良すぎるから仕方ないよね。私も理樹君と同じように我慢しないで出しちゃおと少女は思い、それを実行した。制服の短いスカートの中からしょろろろとこぼれ落ちる音がし始めた。ショーツの薄い布地ごしにお漏らしをしてしまった。勢いよく流れ落ちるはずが、ショーツの布地に阻まれてぽたぽたと滴となって地面を濡らしてしまう。生暖かくて気持ちいいと思ってしまった。 少年と少女。直枝理樹と神北小毬。今回の件に関しては小毬の方から誘いがあった。授業が終わりホームルームの後、理樹は小毬に手を引かれ、連れて行かれた。普段ほんわかした表情の小毬はその時妙に深刻な眼差しを向けてきて、理樹に対し『二人きりになりたいの』と云い放ち、有無を云わせずに手を取って速足で歩いていった。『こ、小毬さん?』と戸惑う理樹だったけれど、小毬は何も云わず強引だった。 そして小毬は望みがかなう場所に着くや否や、極めてさりげなく大胆すぎることを云った。すぅっと息を吸い込み、キッとした目でみつめて。 『理樹君のお○んちんおしゃぶりさせて!』 突然の爆弾発言に対し、云われた方は呆気に取られる。 『……え?』 と、理樹が上ずった声で問い返した時、既に小毬は理樹のズボンに手をかけており、そのままチャックを下まで降ろしトランクスの隙間からまだ起ってもいないものを掴んで引きずり出してくわえ込んでいた。目にも留まらぬ早業である。 『こ、小毬さん!?』 『ん、ん、ん! んんんんっ!』 ずっと考えてきていた。そして堪えてきた。六時限に及ぶ長すぎる授業の間、頭の中で何度もシミュレーションを繰り返して、その分析結果を実行に移した。完璧な動作だった。授業なんか完全に上の空だったけれど、仕方がないよねと小毬は思った。 (おしゃぶりしたかったの。理樹君の……) 大好きな人のものを愛撫したかった。すぐ側にいるのにもどかしかった。『どうして好きな人のおち○ちん』をおしゃぶりしちゃいけないの? とでも云いたくなった。授業中、もし望みが叶い先生から『ここで今すぐしてもかまわないぞ』とでも云われたら、迷わずしていたことだろう。友達がいようとクラスメイトがいようと、だ。もしそれができたら、みんなに見せつけるようにおしゃぶりを続けたことだろう。 (ああ、ああ。おしゃぶり気持ちいいよぅ) 濃厚な奉仕をすればするほど、自分自身も気持ちが良くなって行く。唇と理樹のものがこすれ合う度に云いようの知れぬ喜びを感じる。舌で理樹のものを擦り、愛撫を続ける度ににちゃぬちゃと濃厚な音がする。理樹のものは最初の十数秒間で一気に限界にまで大きくさせられていた。 (れろれろ、れろれろ。ふふ。ぺろぺろなめるの楽しいよぅ。ふふっ。理樹君も気持ち良さそう〜) 上目遣いで理樹を見上げてみると、堪えるような表情がみて取れる。小毬はうっとりとしたように微笑んだ。 「あ、ああっ! 小毬さんっ! 僕……も……うっ!」 そうして理樹が二度目の射精を無理やり迎えさせられ、やがてそれすらも飛び越して三度目に入ろうとする頃のこと。 「ああっ! こ、小毬さんっ! 小毬さんっ! ごめんね! 僕、もう……我慢できない!」 「んぐぅ。うぅん。ん、ん、ん」 理樹は遂に堪え切れず、両手で小毬の頭を掴み激しく前後に揺さぶっていた。乱暴な行為だとわかってはいるけれど、どうしようもなかった。小毬は拒むどころか全面的に受け入れてくれた。 (あ、あ、あ。気持ちいいよぉ……。私もいっちゃいそう。理樹君、もっと私のお口を犯してぇ……。もっと、もっと激しくぅ。いっぱい出してぇ) じゅぷ、じゅぷ、と湿りきった音。唾液だけじゃない。飲み干し切れず、溢れた精液が涎のようにこぼれ、頬を伝って流れ落ちて行く。口を女性器のように乱暴に扱われ、小毬は嬉しそうにほほ笑む。あどけない少女らしからぬ、妖艶な笑みだった。 「ま、また……。僕、また……出……ちゃうっ!」 三度目の射精はしかし、勢いが弱まるどころか最大のものとなった。ずっと何分間もくわえ込んでいた小毬の口からホースが外れるように離れる。小毬の可愛らしい顔に大量の精液が叩きつけられた。 「あ、あはあ……。いっぱい……出てくる。すごい……。理樹君のおち○ちん……すごぉい。全部、飲んじゃうよ〜。もっと出して〜」 壊れたようにくすくす笑う小毬。頬を伝い、顎から垂れて落ちて行き、可愛らしい顔はべとべとになっていく。同時に股間からも滴がぽたぽたと落ちきっていった。 ――それはほんの数週間前の事。
それは小毬の大好きな場所。貸し切り状態のように誰もいないし、誰も見ていない。そして誰もこない。文字通り二人だけの空間。 ――いつしか二人で一緒に行った湖の上。小さなボートに二人、向かい合って座る。森に囲まれた静かな湖畔にて、二人は向かい合って何げなく見つめ合いどちらからともなくキスをしていた。ごく自然な行為と云わんばかりに。 「理樹君」 「小毬さん」 何故だかそれが嬉しくて、微笑み合いながら何度もキスは続いた。けれど段々キスだけでは物足りなく感じてきて行為はエスカレートしていく。終いには服を着たまま二人は重なり合い、一つになった。意図してしたわけじゃない。気が付いたらしてしまっていた、と云う感じ。 「あ、あ……」 「り、理樹君のが……は、入ってくるよぉ!」 体が重なり合う度にボートが揺れて波が立ち、ちゃぷちゃぷと水音が響く。 理樹も小毬も当初はこんなところで……と思ったけれど、誰もいないし見ていないからいいよね、と無理やり自分自身を納得させたのだった。 「ん、ん……。好き」 「僕も……」 一つになりながらのキスは、互いの温もりを感じるには充分すぎるものだった。 その日以来、二人にとってエッチな行為はいつしか競争のようになってしまった。
――リトルバスターズ。草野球チームの練習内容及び戦績でも実証されている通り、小毬の飲み込みと云うべきか、各種スキルの上達スピードは群を抜いて早かった。それこそメンバー随一と云っても過言ではないほどに。一見すると不器用なようだけども、一度の実戦経験で多くのデータを収集し学習していき、そのスピードが半端なものではなかった。 けれど、理樹も決して負けてはいない。やられたらやり返す。不屈の精神で小毬に挑む。手強い相手だと覚悟は充分。 「じゃあ。今度は僕の方から行くよ」 「あ……」 ――授業中の屋上。抜け出した理由は理樹の持病と、それに伴う付き添いとか適当に。小毬の体が軽く持ち上がる。大きく股を開かせると、縞柄の下着が露になった。理樹はその上から指を押し付ける。 「僕の指でいかせてあげる」 「あ、あ……」 ぐいぐいと指を押し込むと、薄い下着の布地が破れそうなくらいにめり込んでいく。そんな感じのことを何度か繰り返したら、小毬の秘所はあっと言う間にくちゅくちゅと音をたてていく。 「り、理樹く……んっ!」 指が一本……二本。入ってきてはかきまぜるようにうごめく。大股開きの小毬は喘いだ。 「もうパンツぐしょぐしょだよ。小毬さんは淫乱なんだね」 「ち、が……ぅぅぅ〜っ。あ、あ……。だって、理樹君の指が……あぁっ」 更なる愛撫を続けるには下着が邪魔になり、理樹の手によって一気に足下まで脱がされてしまう。淡い毛に覆われ、とろとろに濡れたなまめかしいピンク色の秘所が露になった。指を更に奥まで入れて愛撫を続行。ぐちゅ、ずちゅ、と濃厚な音。やがて小毬は達していく。 「あ、あ、あ……あはぁっ。……あっ。いっちゃう……よぉ……」 理樹の指が激しく出入りを繰り返す。込み上げてくるものをおさえきれず、小毬は達した。理樹はその瞬間を待っていたのか、小毬の体を持ち上げて、フェンスに押し付けた。 「え…‥あっ。そんな。ひ、ひゃああああっ! ああっ! あああっ! で……てる。いっぱいぃ。ああっ!? お、ちてくよぉ……っ! は、恥ずかしいいぃぃっ!」 小毬は赤面した顔を両手で覆い、いやいやと頭を振った。羞恥の極みだった。 「こんなに出ちゃうんだね。女の人って不思議だよ」 その瞬間、ぴゅ、ぴゅ、と小毬の秘所から噴水のように何度も飛沫が飛ぶ。屋上から、グラウンドの方を目がけ勢いよく放物線を描いて落ちて行く滴は、誰にも目撃されることは無かったかもしれない。ただ……静かに黙々と授業を受ける生徒や教師が気付き、淫らな滴の発生源を見たとしたら……。そう思うと小毬は背筋に震えが走るのを感じたのだった。 だが。理樹の仕返しと云うべきか、逆襲はまだ終わっていなかった。 「ほら。足上げて」 「あ……」 理樹は未だぽたぽたと滴のこぼれる小毬の股を開かせ、片足を無理やり高く上げさせられる。そして、上履きに引っかけていたショーツを剥ぎ取ると……。 「エッチなおつゆでパンツがぐしょぐしょだよ。小毬さんのエッチ。変態。淫乱」 右手の人差し指でクルクルと回し、弄ぶ。 「か、返してよぉ〜」 当然のごとく、小毬が取り返そうと手を伸ばしてきた。そこで理樹は何を思ったのか、突然ショーツをクルクルと丸めると。 「えいっ!」 「あ……」 グラウンドの方を目がけて思いきり投げ付けたのだ。 「あああああああっ! りりりりり理樹君んんんんっ! ななななな何すんのおおおおおっ!?」 「何って。ほら、あれだよ。よく云うじゃない。取ってこ〜いって」 犬の躾でもあるまいに、理樹はくすくす笑って云うのだった。 「大丈夫だって。誰のだかなんてわからないよ」 「わ、わからなくても……わからなくても恥ずかしいいいいい〜〜〜!」 「そうだよね。誰のだかわかったら大変だよね、あんなぐしょぐしょに濡れちゃったパンツだもんね。お漏らしでもしたのかって思われちゃうよねー」 「だだだ、だってだってだってぇぇ〜。り、理樹君がいじめるからだよ〜!」 「葉留佳さんにみつかっちゃったりしたら、どうなっちゃうかな?」 「はうっ! ややや、やめてよおおおおおっ!」 騒がしくもやかましくゴシップ大好きな女生徒のことを思い浮かべる。そうだな、と理樹は想像した。『号外号外号外大スクープッ! 持ち主不明! 謎のぐしょぐしょぬれぬれしましまパンが校内で発見される! 多分やっぱそういうことをしちゃったんでしょーか!?』とか。何という刺激的な見出しだろう。三枝葉留佳は俄然はしゃぐと思われた。そして更に理樹は言葉責めの追い打ちをかける。 「来ヶ谷さんだったら、誰のか見破っちゃいそうだよね。屋外に下着を脱ぎ捨てるとは、小毬女史もなかなか大胆だな、とか。お盛んなことだ、とか」 「はううっ! あああ、ありえそうだよおおおおっ!」 ひたすら動揺する小毬。そんなことをしている暇があるなら回収しにいけばいいのに、と理樹は思ったけれど反応が面白くて可愛らしいのでそのままにしておいたのだった。 「クドだったら……。わふ〜とか云いながらくんくん匂いかいで誰のだか判別しちゃったりして。『これは小毬さんのパンツですね〜。でも、どうしてこんなところに落ちているんでしょう?』 とか」 「くくくクーちゃんそんなことしちゃだめええええっ! 匂いかいじゃだめえええええ!」 「鈴は大真面目に云いそうだよね。実際にはよくわかってないかもだけど。『そうか。なるほど。小毬ちゃんは、可愛い顔して淫乱で変態な娘なのか。そうか』……ってうんうん頷きそう。多分わかってないだろうなぁ」 「違う違う違うううう〜〜〜! 鈴ちゃん違う〜〜〜! 違うったら違うの〜〜〜!」 「何が違うのさ。一度くわえ込んだら僕のおちん○ん離してくれないくせに。お口で吸い付くされそうになるし、あそこで絞り上げられるし。西園さんが云いそうだよ。『逆レイプはどうかと思います……。でも、直枝さんが相手ならありかもしれませんけれど。需要はありそうですね』とか」 「みみみ、みおちゃんんんん! 何がどうなの!? 何がどうなの!? 何がどうなの〜〜〜っ!? 需要って何〜〜〜!?」 ひたすら友人たちの口真似をし、小毬を追い込む理樹。 「ま、いいじゃない。それじゃ、そろそろ入れるよ」 ずん、と体全体が揺さぶられるような衝撃。小毬がフェンスにしがみつく中、背後から挿入。 「あ、うっ! 何が……それじゃ、なの〜!?」 「気にしない気にしない」 「あっあっあっ。はぅぅぅぅ〜〜〜!」 理樹はごく自然な動作で腰を動かし始める。小毬のお尻がたゆみ、ぱんぱんと体同士がぶつかり合う音。この日は理樹の勝ちの模様。だけど……。 その次の日は一味違った。
「理樹く〜ん」 昨日とは違い、たまたま授業が自習なのを良いことに、今日もまた笑顔で理樹を屋上へと誘う小毬。しかし、二人きりになった途端様子が一変。すーっと深呼吸するように息を吸い込み、そして突如真顔になり、云うのだった。 「おち○ちん出して!」 呆然とする理樹を横目に、素早い動きでしゃがみこみ理樹のズボンのチャックを降ろし、そして手で掴み……しごき始める。それも猛烈な動きで。 「わあっ! こ、小毬さんっ!」 「なあに理樹君」 くすくす微笑む様は天使のよう。しかし、理樹は完全にペースを握られていた。華奢だけど柔らかい手で掴まれ、前後にしごかれる。それだけで理樹は達しかけていた。 昨日の恨みはらさでおくべきか。ショーツを屋上から投げ捨てられて、小毬は必死の思いで探してようやく発見したのだった。 「昨日、大変だったんだよ? お尻がスースーして誰かに見られちゃうんじゃないかって、すっごく恥ずかしかったんだから。スカート短いし、風が吹いたらお尻丸見えだよ」 それでも何とか回収には成功したようだった。理樹が小毬の話を聞く限りでは芝生の上に落ちていたらしい。幸いなことに誰にも見つからなかったようだけれど。 と云うわけなので小毬は理樹を屋上のフェンス際に追い込んで、仕返しとも云うべき再逆襲。 「ノーパンでお外歩くのって、濡れちゃうくらい恥ずかしすぎて変態さんみたいで……癖になっちゃいそうだけどでも。理樹君にしか見られたくないよ。そんな恥ずかしいとこは。今だってそうだけど。こんな恥ずかしいことだって、理樹君にだけだよ。他の人には絶対したくないよ」 「あ、あ、あ……」 淡々と語りながらラストスパートに入る。そして……。 「で、る……。も、もう……あ、あ」 「出しちゃえ〜。いっぱいせ〜えき出しちゃえ〜。みんなに見せちゃえ〜」 けらけら笑いながら云う。小毬の手は理樹の先走り液によりとろとろに汚れていくけれど、構いはしなかった。そして……。 「あ、あ、あっ! で……るっ!」 「わっ。すご〜い」 びゅ、びゅ、と数回立て続けに理樹は射精した。フェンスごしに弧を描き、グラウンドの方向へ向け物凄い勢いで飛び出して行く。勢いもいいけれど量も多かった。勿論階下では今も授業中。誰かにみつかりでもしたら……。そう思うと理樹は気が気ではなかった。 「昨日の仕返しだよ」 ぺろりと舌を出して指に付いた精液をなめる。可愛い笑顔の小毬だけど、あまりにも過激な仕返しなのだった。 勿論二人はそれだけでは満足できず、再開は放課後。再び屋上にて。
「ん、ん」 「小毬さん……」 床にあぐらをかいて座る理樹。その上に重なるようにして小毬。二人は今抱きしめ合い、キスをしながら繋がっていた。そして。 「んふ、甘い……よ。んんっ。ん。好き……」 小毬の大好きな飴玉を二人で一緒になめ合っていた。小毬がれろれろと舌でなめてから理樹に口移し。そうしたら今度は理樹から小毬へと受け渡し。時に同時になめ合い続け、舌どうしが絡み合う。文字どおり甘酸っぱいキスだった。 同時に小毬は体を上下に揺さぶる。理樹はと云うと。 「あ、あ。や……」 さりげなく小毬の上着を下着ごとたくし上げ、露になった二つの膨らみを掴み、揉み回した。 「おっぱいくすぐったいよ」 「小毬さんって、何気に胸大きいよね」 「へ、変? あ……んっ」 理樹は質問には答えず、揉みながら乳首をつねった。 「形もいいし、乳首の色も薄くてきれいだし。美乳だよね」 「あ、あ、あ。恥ずかしいよぉ。はふっ!」 胸を攻められて小毬が硬直する。上下に動く運動が途切れ、逆に理樹が下から突き上げた。 「やめちゃだめだよ、小毬さん」 「そん、な……」 ペースは再び理樹の方。理樹は小毬の胸を下から持ち上げるようにして掴み、そして勃起した乳首に吸い付いた。ちゅーちゅーと音を立て、交互に。小毬の乳首はあっと言う間に濡れていく。 「あああっ! 吸っちゃだめえぇぇ! ひゃああああっ!」 喘ぎ、震え、悶える小毬。 「敏感なんだね」 「だ、めぇ……」 「云ってみてよ。おっぱい気持ちいいって。感じちゃうって」 「あ、あ、あ……」 「ほら」 理樹は笑顔で催促。とがってしまった乳首をちょっと強めに引っ張り、ふに、と折り曲げた。その効果は大きかったようで、小毬は目を大きく見開いて熱い吐息とともに気持ちいいと告白した。 「あひっ! あ、ああ……おっぱい気持ちいいよぉ。感じちゃうよぉぉっ! つ、摘まれると気持ちいいの……」 「はい。よくできました」 「ううう、理樹君意地悪だよぉ〜。絶対仕返ししてやるんだから……」 「ふーん。楽しみにしてるよ」 「む〜!」 挑発するような態度。余裕綽々の理樹に対し小毬は闘志を燃やす。攻めて攻められて、二人の交わりはまだまだ続く。 …………
「理樹君後ろ向いて!」 「え?」 誰もが帰宅した放課後のこと。廊下にてハンカチを握り締め、理樹の後ろに回り込む小毬。それは一瞬の出来事だった。しゅるしゅる、と理樹の両手を背中で縛り上げてしまった。理樹が驚いた時は既に拘束済み。 「わっわっ!? 小毬さん!?」 「仕返し! この前の」 あっという間の事に戸惑う理樹。小毬は構わずに理樹の背中をぐいぐいと押していく。目的地はすぐそこ……。 「入って」 「ち、ちょっと!? わあっ!」 有無を云わせぬ小毬の表情。そこは女子トイレの中。どん、と理樹を押し込むようにしてその又さらに奥の個室へと入る。 「ど、どうすんの?」 「こーするの〜」 不安そうな理樹を見て、小毬は嬉しそうに少しサディスティックにくすくす笑う。小悪魔の笑みだった。 「わあああっ!」 思わず後ずさりするも壁に阻まれ、悲鳴を上げる理樹。小毬は理樹の口に手を当ててふさぐ。 「しゃべっちゃだめ。誰かにばれちゃうよ?」 そう云いながら小毬は理樹の顔にもハンカチを巻き、目隠しをした。用意周到だった。 「わっわっ!?」 「いっぱい感じてもらうからね〜」 「う、あ……」 理樹が身動き取れないことをいいことに、小毬の過激な攻めが始まった。 小毬は理樹の上着の前を開け、シャツのボタンも外す。理樹の白い美肌が露になる。女の子みたいにきれいとか云ったら怒るかな、と小毬は思った。 「理樹君のおっぱい。れろれろしてあげるね」 「あ、ああっ!」 小毬はうっとりとしながら舌を這わせた。理樹のお腹に、おへそに、胸に……乳首をもてあそぶ。 「あ、あっ!」 怒るかもしれないと思って云わずにいたことを、やっぱり云ってみた。素直にそう思ったのだから。 「あは。理樹君の身体きれい〜。可愛い〜。女の子みたい」 「う、れしく……ない、よ。はうっ」 「声も可愛いよね」 舌だけではなく指でも愛撫。 「こん、な……の。あふっ!」 「気持ちいい? えへへへ。男の人に触られて感じちゃう女の子の気持ち、わかった? 目隠しするともっと敏感になっちゃうでしょ?」 にこにこと満面の笑み。 「ふふふ。ここもこんなにしちゃって〜。理樹君のえっちさん〜」 ズボンの上からでも分る膨らみ。小毬はてきぱきとチャックを降ろして引き抜く。そして華奢な手で掴み、しごき始めた。 「あ、あ、あ! だ、めだよ小毬さ……んっ!」 「何がだめなのかな〜?」 小毬は右手で理樹のものを激しくしごきながら、左手で理樹のズボンを下着ごと降ろした。そして。 「そん、なとこっ!」 「どんなとこ〜? こんなとこ気持ちいいの〜?」 理樹のお尻の穴を人差し指でぐりぐりといじくり回す。同時に舌で陰毛に覆われた二つの玉をなめ始めた。あまりの刺激に理樹の身体は何度もびくびくと震える。 「あっあっあっ! も、もうだめ! 僕もう……!」 「あはは。いっちゃえ〜」 猛烈な勢いで射精させられた。理樹の精液は個室の壁にたたきつけられ、たれていく。 「わぁ。すっご〜いねぇ」 「う、うぅ……」 理樹は脱力するだけだった。小毬の逆襲はとても濃厚で、強烈なものだった。 その数日後。
「今度は僕の番だよ」 「ほわぁっ!?」 理樹のターン。もしくは逆襲が始まった。真夜中。一緒に星空を見たいと屋上に小毬を呼び出した理樹は、先日やられたのと同じように小毬の両腕を背中で一まとめにした。そして、制服の上から縄をぐるぐると巻く。 「あ、あぅぅぅぅっ。ななな、何すんのおおおおっ!?」 「ん? 縛って羞恥責め?」 にっこりと笑う理樹はごく自然な動作で小毬のスカートを降ろしてしまった。 「半脱ぎってえろいよね」 「ああああっ! ぬぬぬ、脱がしちゃだめえええっ!」 「するするっと。はい、足上げて」 理樹は小毬の悲鳴を完全無視。口笛でも吹きそうな勢いでスカートを脱がしにかかる。 「あ、あ、あぅぅ」 結局小毬は右足、左足と順番に上げさせられ、スカートを剥ぎ取られてしまった。 「り、理樹君の変態〜!」 「何云ってんの。変態は小毬さんでしょ」 そしてさらに理樹は、小毬の下半身をロープで縛り始めた。ショーツの上から割れ目に食い込ませるようにして。 「あ、跡が付いちゃうよぉ!」 「大丈夫だよ。そんなにきつく縛ってないから。それとも、縛られた跡をみんなに見てもらおうか? 興奮しちゃう?」 「だだだ、だめだめだめぇっ! ああっ! こ、興奮なんてしないよぉっ!」 「さ、行くよ」 「え……。ど、どこに?」 「夜のお散歩」 「えええええっ!?」 「ほら。早く歩いて」 当然のことながら躊躇する小毬。理樹はそれを物足りないと受け取った。 「もう。仕方ないなあ」 「はぅ!」 理樹は後ろから突き上げるようにして、小毬の中へと挿入した。 「入れてくれなきゃ歩かない、なんてね。小毬さんえろすぎだよ」 「あ……っ。ち、がうぅぅ……。あっあっあっ!」 「ほらぁ。ちゃんと歩いてよ」 馬に鞭を入れるかのように、ぺちんと軽く小毬のお尻を平手打ち。 「で、きないぃ。ああぁぁっ!」 無理やり歩かせる理樹。小毬はもういっぱいいっぱいだった。 「しょうがないなあ」 理樹は小毬の縄に縛られた上着をまくり上げ、胸をあらわにさせ、強引に揉みしだく。 「本当は全然物足りないんでしょ?」 「あ、あ、あ……っ! そ、んなことな……いぃぃ。あぐぅっ! あ……はぐぅっ!」 容赦なく突き上げながら屋上を出て行く。そして。 「よいしょっと」 「ああぁ! はぅ! あぅ! やぁぁっ! はずかしぃぃぃ!」 所謂駅弁スタイル。小毬の体を持ち上げ、階段を降りて行く。一段、また一段と降りるたびに小毬は体の奥まで突き上げられるのを感じていた。落ちそうになったら突き上げられる。その繰り返し。 階段を降りてから、また体位変更。 「何て云うか。バックって、えっちだよね」 「あっあっあっあっあっ!」 小毬は答えず、喘ぐだけ。あまりにも強烈な刺激だから。ロープを引っ張られる度に体に食い込み、云いようの知れぬ熱さを感じていく。 「動物的だし、こうやってずこずこ突くと、ぱんぱんって音がするんだよね。ほら、えっちだよね。このぱんぱんって音」 「ああああっ! だ、めええ〜〜〜!」 そう云って理樹は小刻みに腰を振る。小毬の柔らかなお尻が理樹の下腹部と当たってたゆむ。ぱち、ぱち、とぶつかり合う音もともに響く。 「ほら小毬さん。サボってないでちゃんと歩いてよ」 「で、きないぃぃ!」 「しょうがないなぁ。ほら、ほら。押してあげるから」 「あっ! あっ!」 足がガクガクしている小毬だけれども、理樹は容赦しない。立ちバックのまま突き上げ、小毬の体を押し出して行くのだ。 そんな感じにやられたらやり返す。
いつ果てるともなく続く二人の交わり。
感極まったかのように、発情期な二人は肌を重ね合わせる。
屋上からの散歩は今も続いていた。さすがにロープはきつそうだったので解いてあげたけれど、今行われていることはもっと激しいことかもしれない。 『あ、ああぁぁぁ』 理樹が激しく突く度、小毬の秘所からはとろりとした液体がしたたり落ちる。何度目の潮吹きだろうか。 『だめだよ小毬さん。大きな声出したらばれちゃうよ』 『だっ……だってぇ』 真夜中。暗く、明かりも見えない建物の側で交わる。そこは女子寮の真ん前。こんな所見つかろうものならば……。想像するだけで興奮してしまう。 だから声は小さく、ささやく感じ。少しの風で吹き消されてしまうようなかすかなもの。 『気持ちいいんだよね。こんな所でこんなことしてるのに』 『うんっ!』 『もっと、気持ち良くしてあげるよ』 『わぁ。本当〜?』 『だからほら』 『うん』 小毬はお尻を突き出して、云った。 『い……れてぇぇ』 人差し指と人差し指でお尻の穴を開き、とろんとした目で訴える。 『入れるよ』 『う、ん……』 先端が触れ合うと、小毬はピクッと背筋を震わせる。いけないところに入れられようとしている。やがて、ずずずと挿入してくる感触。ねじ込まれていくような圧迫感。 『あ、あ、あああぁぁぁっ! すすす、すごいいぃぃぃ! おっきいのがお、しりに……入っちゃったぁ……』 猛烈な圧迫感と共に、熱いものが込み上げてくる。小毬は快感の余り涙をぽろぽろとこぼす。突き上げられるたびにゆっさゆさと胸が揺れる。と、理樹の両手が揺れている胸を掴み、揉み始めた。柔らかな胸がぐにゃりと潰され、形を変えていく。 『ああ、ああぁ。いい、よぉ。もっと、強くぅ。乳首……気持ちいいぃぃぃ』 『お尻で感じてるんだね。小毬さんの変態』 『あぅっ! うん……。変態……かも。あ、あ……あんっ! 気持ちいいよぉ〜』 小毬は更に腰をくねらせる。 友達が何人も生活している女子寮の目の前。深夜、人知れず交じり合い、あえぐ小毬と熱い吐息を吐きながら腰を振り、叩きつける理樹。 『あ、あ、あぁ〜。お尻、気持ちいい〜。いっちゃう……出ちゃう……あ、あ……』 強烈な圧迫感は逆に、余りの快感でもあった。それ故に緊張の糸が解けたのか、しゃああとこぼれ落ちる水音。小毬はお尻の穴に突っ込まれながら失禁してしまう。 『あふぅ……。いっちゃった……よ』 しずくが未だにこぼれ落ちる中、びくりと小毬が震える。絶頂を迎えた瞬間。そして一瞬遅れてお尻の中に熱いものが注ぎ込まれる。理樹が射精したのだ。 『あ、はぁ……。まだ……もっと、してぇ。お尻……熱いぃぃ』 今度は小毬が上。仰向けに寝そべる理樹の上に小毬が跨り、上下に動く。上着をたくし上げられて露わになった胸を自ら揉み、更なる快感を貪り続ける。 『あ、あ、あっ。みんな……。えっち、気持ちいいよぉ。一緒にしようよぉ。せっくす、しようよぉ。あ、あ、あんっ! ああんっ!』 街灯の明かりすら差し込まず、深淵のような暗さ。ガラス戸と厚いカーテンによって固く閉じられた女子寮の方を見て、小毬はうっとりとしながら誘うようにそう呟く。誰も見てはいない。二人の存在感は遠くの方で夜鳴きする犬よりも薄く、幻のようなものだった。けれども、みんなの前でしている事実に小毬も理樹も激しく興奮してしまう。 『もっと……。理樹君もっとぉ。もっと、してぇ。あ、あ、あ、あ、あああんっ! はぁぁぁっ! あ……っ!』 理樹は我慢できず、また熱いものが小毬の中へと注がれていく。小毬も全身をびくびくと震わせていた。こうして二人は絶頂を迎え、果てる。 目撃者は一人もいない。けれど……。
暗い夜は、またどこかで二人が肌を重ね合わせているかもしれない。
----------後書き----------
ようやくリトバスのえっちぃシリーズ開幕であります。ONE、Kanon、AIRにCLANNAD。連綿と続くと云いますか懲りずにまた全キャラ制覇を目指します。……一部を除き。 さて、今回は理樹とこまりんでしたが。理樹×小毬はどっちも攻めになり受けになりそうだったので、どちらにも主導権を与えて競わせてみました。 でもどちらかと云うと理樹攻めのようなイメージがあるかなと思うのでした。小悪魔な小毬もかわいいですけれど。いかがでしたでしょうか。 次回はさて、誰にしましょうやら。このシリーズはボリューム重視故に時間かかりそうですが、気長にお付き合い頂けたら幸いです。お楽しみに。
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