【らんにんぐはい】
それは、ある日の出来事。
ちょっと進んだ仲の、二人の日常。
赤いリボンで止めた長いポニーテールに体操服。陸上部の部長でもある彼女……水瀬名雪はただ今部活動中。
「ふ、ふっ……は、はっ……ふ、ふっ」
一定のリズムで『ふ、ふ、は、は』と、息を吸っては吐いてを繰り返す。それはリズムカルではあるけれど、どこかのんびりしているように感じるのは彼女の性格故というものだろう。
「は、はっ……。ご〜る」
目標の周回数を走り終え、ふ〜っと大きく息をつく。
「部長。タイム安定してますね」
「うん。……あ、タオルありがと」
同じく陸上部員である後輩の女子生徒がストップウォッチを示してみせる。そしてそれは、目標のタイムを大幅に上回っていた。
「調子いいんですか?」
「あは。そうだね〜。今は走るのがすっごく楽しいかも」
渡されたタオルで汗を拭きながら、笑顔で応じる。
「やっぱりそれって」
「そういうこと、ですよね? ね?」
別の女子部員もうんうんと頷く。
「え? え? そういうことって、どういうこと?」
きょとんとする名雪に。
「ああいうこと、ですよ」
女子部員達がくすくす笑いながら示した先には……。
「あ……。祐一」
名雪の想い人こと、相沢祐一がグラウンドの向こう側で手を挙げていた。どうやらずっと部活が終わる時間を待っていたようだ。
「今度の大会、相沢先輩が観に来てくれるんですよね〜?」
「そりゃ、やる気になっちゃいますよね〜?」
みんな公然の仲と云われるくらい名雪と祐一の微笑ましい関係を知っているから、ちょっとからかわれて。
「……うん」
それでも頬を赤らめてうなずいてしまうのが名雪だった。
「それじゃ、私たちはお邪魔なのであっちに行きますね」
「ごゆっくりどうぞ〜」
明らかに後輩にも慕われているというか、からかわれているけれど。
「うん。ありがと〜」
このように素直というか、天然ボケな対応だからこそなのだろう。
「祐一。待っててくれたんだ」
「まあな」
「うれしいよ〜」
それはお世辞でもなんでもない素直な気持ち。
「何か調子いいみたいだな」
「うん。祐一のおかげだよ。ベストタイムいっぱい出てるよ〜」
「俺、何かしたっけ?」
きょとんとする祐一。
「うん。いっぱいね」
「……そうなのか?」
「うんっ」
よくわかっていない祐一だった。
「そういえばさ。……名雪」
「なぁに?」
「今日は白なんだな」
きょとんとする名雪に、祐一はにやっと笑って。
「え?」
「はみパンしてるぞ」
「わっ! 祐一のえっち! どこみてるの〜!」
あわてて両手で隠す。みるみるうちに名雪の顔が赤くなっていく。
「名雪のブルマ」
「うぅ……。そんなとこ、みないでよ」
「名雪」
「なに?」
誰にも聞こえないように、ささやくように……。
「しようぜ」
と、いった。
「……」
恥ずかしいけれど、でもやっぱり頷いてしまう。
片づけを一通り終えて。
「あ、みんな。わたしが鍵をしめておくから、先に帰っていいよ」
「いいんですか?」
「うん。……部室の方で待ち合わせしたから」
こういう事も隠さず云ってしまうのが名雪らしい。
「あはは。そういうことなら」
「部長にお任せしちゃおっか」
「うん。……あ、来週の朝練はいつも通りだからね」
「あ、はい〜」
「お疲れ様でした〜」
そうして、誰もいなくなったのを確認してから倉庫に向かい……。
硬い布地の上から秘部を愛撫される。ちょっとくすぐったくて、その弾みで長いポニーテールが震える。
「あ……。祐一。くすぐったい……」
そして、ブルマと下着を両方掴んで食い込まされ。
「名雪のお尻。柔らかいな」
「……」
ふにふにと、パンの生地のように柔らかいお尻を揉みしだく。
「ん……ん……」
「知ってるか? 運動部の女子達って、こっそり見られたり盗撮されたりしているかもしれないんだってさ」
「え〜。なにそれ……」
「名雪なんか、格好の標的にされているだろうな」
「やだよ〜。そんなの」
「で、やっぱ夜な夜な男達の妄想であーんなことやこーんなことをされているんだろうな」
「う〜。……そんなのやだ。恥ずかしいよ」
「まあでも。名雪の身体を好きにしていいのは俺だけなんだけどな」
「わたし。おもちゃじゃないよ……」
すねてしまう名雪。
「はいはい。というわけで早速その権利を行使だ。マットに横になって、お尻突き上げな」
「やっぱり、おもちゃにしてる……」
「いいからいいから。ほら」
ググッと股間に食い込むくらい強くブルマを引っ張られ。
「きゃあっ! こ、こんな格好……させないで。……って、引っ張っちゃだめだよ〜。伸びちゃう……!」
顔を真っ赤にしながら、従順にお尻を高くつきだし。
「うぅ。す、すごく恥ずかしいよ……」
「だって、名雪のお尻は綺麗だからな。安産型だし」
「そんなこと云われても嬉しくないよ!」
「はいはい。よっ……と」
ずっ……。ブルマを下着と一緒に一気にずり下ろす。
「きゃああっ! ひ、人の話聞いてよ〜!」
いきなり下半身をむき出しにさせられ、あわてて引き上げる名雪。でも、祐一は邪魔をして。
「わー。半脱ぎってえっちぃ」
「ち、ちょっと。ホントにダメ〜……わっ! わっ! わ〜!」
手早く膝の下までずりおろし、手を這わせ……。
「ゆ、指入れちゃダメ……だよ。って、聞いてよ〜!」
つぷ……つぷ……と、人差し指を一気に第一関節まで挿入して。
「あぁ……あ……ん……あっ……」
「名雪はえっちだな」
「ちが……う……もん」
「えっちだよ。指入れられて感じているんだからな」
図星だから何も言い返せない。
「……だ……めだって。祐一……あっ」
「中指も入れてみるぞ〜」
「うぁ……あ……ぁぁぁぁっ……ん」
ずずずずと、人差し指にくわえて中指が名雪の中へと入っていく。
「はぅっ! あ……あ……あ……。あぅっあぅっ! 祐一……だめ……やぁぁ……」
「相変わらず、すごい締め付けだな」
少しずつ慣らしながら、だんだんと挿入の速度を速めていく。
「ゆう……いちっ。あっ……や……はずかし……あっぁっあっ! あぁんっ!」
くちゅくちゅと、湿り気を帯びた音が狭い倉庫内に響く。
「気持ちいいんだろ? もっと入れて欲しいんだろ? ぐちょぐちょにしてほし〜んだろ?」
徹底的にノリノリな祐一。ノリノリというより、悪のりか。
「あっあっあっあっ! あんっ……んっ!」
体を震わせながらも、こくんと頷く。
「じゃあ、もう一本」
ずぷっと、指をもう一本挿入する。
「はぅっ! はっ……ンッ! だめ……らめっ! そんなにいれたら……わたしっ!」
名雪の拒否など無視して、ずずずと挿入されていき……。
「ひぃあっ! あっ! だめぇぇぇっ! だめっだめっだめぇっ! いっちゃ……あああっ!」
「もっとずこずこしてほしいんだろ?」
「う……ん! して……して……。もっと、もっとぉ……」
ずっずっず、くちゅくちゅくちゅ、ぐちゅっ……祐一が指を動かすたびに名雪の秘部からとろとろと透明な液体がこぼれていき。
「でちゃ……でちゃう……ああぁぁぁっ! あっあっあっ! ああああんっ!」
ずっ! ひときわ強く挿入した瞬間……。ぴゅっぴゅっと、名雪の秘部からしぶきがこぼれていった。
「名雪ってさ〜」
「うん?」
裸のまま、マットに寝そべるように横たわる二人。
「見られるだけで感じているんじゃないか? 最初から濡れてたぞ。する前からな」
「そんなこと……ないもん……。汗だもん……」
「本当に?」
「本当……だもん……」
「その割にはぬるぬるしていたような気がするが」
「嘘……だよ。そんなの」
「じゃあさ。今度はブラもパンティもつけずに部活にでてみろよ。体操着とブルマだけで」
「……そんな。でも……うん……。祐一が云うなら」
祐一は冗談で云ったのだけど、名雪は頷いてしまう。
「ニップレスもダメな。乳首こすれて痛いかもしれないけど」
「……うん」
「起っちゃったら目立つぞ」
「……そう、だね」
「でも、名雪はそういうので感じちゃって濡れ濡れになっちゃうんだよな?」
「そんなこと……ないもん」
「ふーん」
「でも。……祐一がしろっていうなら」
恥ずかしそうに、頬を赤らめて。
「なんでも……するよ」
「そっか」
「うん」
従順な名雪を心底いとおしく思った祐一は、顔を向けさせて優しくキスをして。
「あ。ゆうい……ち」
やがて唇が離れていき……。
「……」
「今度はさ」
「ん……」
「口でしてくれよ。名雪の口、暖かくて気持ちいいからな」
「うん。……じゃあ、するね」
名雪はお尻をむき出しにしたまま跪くようにして、祐一のズボンのチャックを開けて……。
「……ん……ん」
ゆっくりと口に含み……。
「あ……ん。……大きいね。祐一のって」
片手で握り、くすっと笑いながら愛撫する。
「ありがとよ」
「あ……む。……んん……ん……ん……」
「名雪。上手いよ。上手になったな」
とても丁寧に、大切に両手を添えて思いっきり口を開けて愛撫する。
「ん……ん……ん……。んく……んく……んく……。祐一のだから、だよ……」
「う……。気持ちいい……。あったけ〜」
一生懸命に、小さな口を目一杯開いてくわえ込む。
「ん……ん……ん……」
「名雪。……動かすぞ」
「う……ん」
かすかに頷く名雪。そして祐一は、名雪の頭を掴んで前後に動かし始める。
「う……ぐ。んぐ……んく……ん、ん、ん……」
ぐちゅぐちゅ、ぐちゅぐちゅ……。動かされて少し苦しそうに顔をゆがめる名雪。
「うあ……。名雪の口。最高……」
「んぐっ……んっんっんっんっ! んぐぅっ!」
更に動きを早めていく。祐一の陰毛が名雪の可愛い顔に当たり、汚していくようで淫靡だ。
「中に出す……ぞ」
「んぐっ……んぐっ!」
口から引き抜きもせずに、思いっきり射精した。
「けほっけほっ……ん……んんっ……ん。……んーっ」
むせ帰りそうになりながらも必死にこらえて、名雪は……。
「ん……ぐ。う〜。……祐一の。にがい……よ」
唇から少しぽたぽたとこぼし、糸を引きながらも、飲み干した。
「さて、お次は?」
「……」
顔を真っ赤にしたままうつむいて何も云わない名雪。
「じゃあ、帰ろうか? 一発出したことだし」
「……っ!」
わざとらしく何もせずに帰ろうとする祐一。
「祐一。……意地悪しないで」
「意地悪? 俺は何にもしてないけど?」
「……」
名雪が恥ずかしがり屋なのを知っていて、ワザと何もしないで帰ろうとしている。それも名雪には分かり切っているのだけど。
「して……よ」
「何を?」
「……」
名雪はすでに涙目になっている。
「……えっち。して……よ」
「最初からそういえばいいのに」
ひたすら意地悪な祐一。
「いえるわけ……ないよ……」
「どして?」
「……恥ずかしいもん」
「ふーん」
「じゃ、入れてやろうかな」
じらされまくって、完全に主導権を握られて。
「……」
「どんな体位がいい?」
「そんな……こと。聞かないで……」
「じゃあ、そこに手を付いて」
「う、うん」
名雪は側にあった跳び箱にしがみつくようにして。
「入れるぞ」
「……うん」
そして先端を名雪の秘部にあてがって……。大きな刺激を前に唇を噛む名雪。が……。
「あ、そうそう」
「ゆ……祐一。じ……じらさないで……。いれ……て」
つぷっとあてがったところで、あっさり離して。
「いやなに。折角だしさ」
「きゃっ!」
ぐっと名雪の華奢な身体を跳び箱の上に仰向けにして乗せて。今の名雪はまさにまな板の上の鯉状態。
「な、何するの?」
「こうする」
露わになっている両胸を掴んで寄せ上げて……。
「ひぁっ!」
じゅくっ……。果実にかぶりつくように、しゃぶりついた。
「ゆ、祐一。あ……あ……」
右の胸を揉みながらしゃぶり付き、舌で乳首や乳房を執拗に愛撫して……。
「ひゃぅっ! あっ……あんっ! ん……」
今度は左の胸に吸い付き、乳首を歯でつまんだり引っ張ったりする。
「あ……祐一。だめ……あ……あ……。赤ちゃんみたいだよ……」
唾液でとろとろと濡れていく胸……。しゃぶるのに飽きたら、ちょっと力を入れて強めに揉みまくる。
「あっん。……ちょっと……痛い、よ。……祐一」
「そうなのか?」
「あ……でも。……あ……あ……。ちょっと痛いくらいが……いい、かも……」
「ふーん」
ぎゅううと揉むうちに……名雪も少し甘い声を出していき。
「胸でも感じてるだろ?」
「……」
否定できるわけがなくて、こくんと頷く。
「どこが一番感じる?」
「……先っぽ」
「先っぽってどこ?」
「………………ち……くび。だよ」
「そうか。名雪は乳首をいじくられると感じるやらしい娘なんだな」
「……意地悪」
そして祐一は、両手で名雪の乳首をつまみ、柔らかい乳房に埋め込むように押し込み……ぎゅううと引っ張り出し。
「ひぁぁぁっ! あっ! だめ……強すぎ……ああっ!」
「わー。名雪ってやらしー。自分でいじっちゃってるよ」
名雪は胸を愛撫されながら、自分の股間を両手でいじくっていた。指を入れつつ、クリトリスをいじってあえぐ。
「だってだって。……気持ちいいんだもん」
「はは。……じゃ、そろそろ入れるか?」
ひとしきり愛撫して満足したところで。
「う……ん。入れて……」
跳び箱の上に仰向けになっていた名雪を起こして立たせて。
「じゃあ、いくぞ」
「うん。……きて」
ずっ! 立ちバックの状態で胸を愛撫したまま、一気に挿入した。
「あっあっあっ! あっあっあっ! あっ……あっんっ!」
ぱんぱんぱんぱんっと、素早くぶつかり合う身体同士。
「名雪の中。気持ちいいぞ」
「あっ! あっ! あぅっ!」
小刻みに突いては、名雪の肩を掴んで奥まで一気に挿入して、緩急をつけて。
「ゆ……あっ! あっ! ……あぅ……あぅっ! あっ! ゆういち……すご……いよぉ」
「相変わらずすごい締まる……な」
「祐一っ! あっ! わたし……あっ!」
背後から、名雪の胸を揉みまくりながらひたすら突く。胸の中に指がめり込むくらい強く……。
「名雪。片足上げて」
「うっ……あ! ああっ! や、や……こんな……はずかし……ぃっ!」
祐一は恥ずかしがる名雪を無視して左の足を上げさせ、片手で持ち上げながら一気に挿入を早めていく。
「そろそろ、いく?」
「う……ん」
えぐり込むように挿入して、一息ついてからめちゃくちゃに動かして。
「あっ……あっ……あっ……くぅぅっ!」
あっという間に達してしまって……。名雪の背中にびしゃっと射精された
「はふぅ……」
荒い息を吐いて、惚けたような顔をして……。
「祐一。……気持ちよかったよ」
そして、眩しい笑顔。
教室に荷物を取りに帰る途中。
「ゆ……いち」
「ん?」
「やっぱり祐一は意地悪……だよ」
「なんで?」
「だって……だって」
「だってなんだよ?」
「その……」
「はっきり云えよ」
「……」
「云わなきゃわからないぞ」
「返して……よ」
「ヤダ」
「……意地悪」
「スリルあるだろ?」
「そんなこと……」
名雪の制服……短めのスカートの下は。
「あるんだろ?」
ばっ……。祐一は笑いながら名雪のスカートをまくり上げ……。
「きゃっ!」
「ふむ」
そこには、むき出しになった名雪の下半身が……。下着もブルマも祐一に取り上げられてしまっていた。
「や……やぁぁっ! う〜……。い、意地悪だよ〜。本当に……」
「やっぱ、ノーパン名雪のお尻はいい形しているよな」
「嬉しくないよっ!」
「……なあ名雪」
「うぅ……。何〜?」
「着たまましたくない?」
「な……。何云ってるの〜!」
さすがにびっくりしたのかよろめく。
「というわけで、もっかい」
「や! ち、ちょっと〜……。こんなところで……あっ!」
『こんなところ』とは、学校の廊下。とはいっても、もう辺りは真っ暗で、誰もいないけれど。
「あっぁっ……あぁっ……あぁ〜……」
ぱんぱん、ぱんぱん……。制服を着たまま、入れられて。
「ほら。歩きな」
「で、できな……ああぁっ!」
「できるだろ?」
「やっあっあっあっ! だ、誰か……きちゃ……来ちゃう! 見られちゃう!」
バックから挿入されたまま、手と足を床に付いて歩かされ……。
「誰もいないって。もう真っ暗だし」
「あああっ!」
祐一が云うように、もう辺りは真っ暗。廊下を通る人影などいるわけもない。
「名雪ってさ」
「こ、こんどは何?」
「首輪とか似合いそうだよなぁ」
「嬉しくない。そんなこといわれても全然嬉しくないよ……」
「じゃ、今度買ってくるから」
「ほんっとに嬉しくないよ〜」
「ついでに猫耳と尻尾も」
「う〜〜〜……」
とかいいつつ後ろからずんずん突きまくる。
それから数日後のこと。
明かりもつけていないから辺りはやはり暗くて
誰もいない部室のシャワールームには二人。
名雪はネコミミのヘアバンドをつけられ、尻尾付きアナルバイブを突っ込まれ、更に首輪もつけられ。
「に、にゃああ……。ど、どうしてこんな格好しないといけないの……」
「よしよし。にゃーにゃー云うと可愛いぞ。ねこみみもーど全開って感じだな」
何を云っているのだかよくわからない祐一。名雪にとてつもなくマニアックな格好をさせて喜んでいる。
「や、やだよぉ。祐一〜」
「今のお前は猫なんだから『にゃ』しか云っちゃダメ」
「そんな……」
「というわけで、もう一本。高かったんだぞー。これ」
「そんなの入れちゃ……だ……っめぇ! ひゃああっ!」
ずにゅっと秘部の方に一気に挿入される。
「二穴同時にふさがれる気分はどうだ?」
「あ……ぅ。き、聞かないでよ、そんなこと」
「だって、名雪が猫好きだから」
「こんなのは嫌だよ〜!」
「とかいいつつ激しいくせに」
「うぅぅ……」
図星のようである。
「歩ける?」
「た、立てない……よ。こんな……」
ガクガクと足が震える。
「でもなー。それ、電動なんだよな」
「え……?」
祐一が、スイッチらしいものをかちっと入れると……。
「き……きゃっ! あっ! ああっ! な、なに……これ。ああっ!」
ヴヴヴヴと、鈍い音を立てて名雪の中をかき混ぜる。
「じゃ、上のお口は俺のこれで」
「あっ! あぅっ! …ん、んんん〜〜〜っ!」
上下を同時に責められて、悶絶する名雪。
「名雪。気持ちいいんだろ? なら、自分の胸揉んで悶えてみろよ」
「う、ん…。うん……あ……むぅ……ん、ん……んん〜」
いわれて従順に、ふっくらしたふくらみを揉み……乳首をつねって悶えた。
「んあっ! あぅっ! あふっ! あっぅ……んんんっ! んひっんひっ! んっんっんっ!」
びくびくと震えて……達していた。
「実はな。名雪」
「あっあっあっあっ! ああっ!だ……らめぇっ! らめぇぇっ! おかしく……なっちゃ……ああああっ!」
「お楽しみのところ申し訳ないが。もう一つ……二つほどいいものが」
「な……に?」
「いやー。こういうものが」
ぴとっと名雪の勃起した乳首に震えるものを当てる……。それも、二つも。
「ひはぁっ! ああっ!」
「いわゆるろーたーってやつで」
とかいいつつ、テープで乳首に固定する。
「ゆ……いち。だめ……だめ……。また……いっちゃ……ああああっ!」
「えっちだなぁ名雪は。いきまくりじゃないか」
「ゆ……祐一のせいだよ。わたしがこんなにえっちになっちゃったのは……」
「違うね。元から名雪はえっちなんだよ。素質十分」
うんうん頷くように決めつける。
「い、いいもん! ……えっちでも。祐一だから……祐一とだから……いいんだもん」
「名雪」
「一番好きな人とだから……えっちでも、いいんだもん」
「……俺もだ」
「お願い。……もっと、して」
「おう」
…………
そして、名雪の体につけていたものを全部取り払い。
「シャワー浴びながら、する?」
「……うん」
ボディソープを互いの体いっぱいになすりつけ……。
「く、くすぐったいよぉ……」
抱きしめ合いながら……。
「ひゃぅっ!」
下からズンズン突き上げられて……。
「あっあっあっあっ! そん……なっ! いきなり……あっ!」
長い髪を振り乱して……シャワーの暖かい雫に打たれながら、祐一に翻弄され続ける名雪。
「ああっ! あっ……あっ……あんっ! す……好き。好き……。祐一……あっ! 大好き……あんっ!」
濃厚で深いキスを何度も何度も交わしながら、下からの突き上げにあえぎ声を上げ続け……。
「もっと……もっと。もっとして……もっといっぱい……もっと……あっあっあっあっ! あああんっ!」
そしてそれは、達するまで続けられて……。
…………
(あ……)
かなりのハイペースで走るけれど、呼吸の乱れは無い。今はそれどころじゃないから。
(だめ……。あ……)
そして……。
「ね、ねぇ。これって……」
「う、うん」
目標の距離を走り終え、後輩が驚いたような表情でストップウォッチを見せてきて。
「先輩。すごいです。もうちょっとで県大会のレコード更新しちゃいますよ」
「すっごーい。優勝間違いなしですね」
「あ……。そ、そうなんだ」
えへへと笑いながら、名雪はどこかぎこちない面持ちでタオルを受け取って。
「先輩! これなら全国大会もいけるんじゃないですか?」
「そ、そう……かな?」
「そうですよ! このタイムですよ!」
「あ、ありがと。……あ、ちょっと……トイレ」
集まってきた後輩達から逃れるように、場を離れて……。
(み……見られちゃう。ばれちゃう……)
実際にみえはしないし、辺りは薄暗くてわかりもしないのだけれども。
(でも。やっぱり……意識しちゃう、よ……)
今の名雪は、体操着の下には何もつけていなくて。
(……あ)
部室のトイレの方には……。
「よ。がんばってるな」
「祐一……」
意地悪をしている張本人がいて。
「後でまた。な?」
「……」
やっぱり顔を赤くしながら、こくんと頷く。
「やっぱり祐一のせい……だよ」
「何が?」
「わたしがこんな……えっちになっちゃったのは……」
拗ねながら追求して。
「あっそ。じゃ〜もうしてやんない」
「っ!」
その一言に名雪はビクッとして……。
「そんな。……祐一」
「なんてな。冗談だよ。冗談」
「意地悪……」
「それより、行かなくていいのか?」
「あ、うん。……じゃあ……またあとで、してよ……ね」
「はいはい。いっぱい見られて感じてきなさい」
「もう」
(あ……だめ……。あ……)
走りながら、ふるふると小刻みに揺れる胸。
(こんな……。わたし……)
意識はしてないのに、何故かブルマが股間に食い込んでいるような感じがしてしまって。
(か……感じちゃう……よ)
誰に見られているわけでもないのに、視線を感じてしまって……。
(祐一の意地悪)
少しだけ、濡れてしまいながら……。必死に走り終えた先には。
「おつかれさん」
(……)
意地悪な元凶がタオルを渡してくれて。
(今日は夜、な?)
(……うん)
長い夜になりそうだ、なんて名雪は思った。
それは、ある日の出来事。
二人だけの、楽しい瞬間……。
(あとがき)
日常にしてはひたすらやりまくりな二人のお話でしたが、SSらしく短く簡潔にまとめてみたりしました。っていうか二人とも、TPOってのをだな……等と、書いておきながら自分でつっこみを入れたくなるようなお話でした(笑)
私が書いてる二人は一緒♪ 等に比べるとちょっとボリューム不足かもしれませんけど、たまに何故か名雪ものを書きたくなるときがあるのです。
最近SSはいちはちものばかり書いているような気がしますが、いかがでしたでしょうか? こういうのもありかなーと思うのですが。
もしよろしければ一行板にご意見ご感想をどうぞ。匿名投稿もOKです。