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秘め事










 辺りの全てが夕暮れ時のオレンジ色に染まりつつある頃。学校から続いている坂道に人の姿はなかった。朋也と椋の二人だけを除いて。

「……」

 他に誰もいないとわかっているからか、やがて朋也は椋に対して欲望に満ちた命令を下していく。椋は常に迷い、恥じらい、もじもじしながらも結局は全て言う通りにする。椋自身がもはや朋也の言いなりになり下がっているということもあるけれど、朋也の命令そのものが椋にとっての望みでもあるのだから仕方がない。

「うぅ……」

 朋也の命令はいつも単純明快だった。今日に至っては、椋が今はいている水色のショーツを膝の上辺りまでずり降ろし、そのままスカートの裾を両手でたくし上げて晒しながら歩けと言う内容。あえてショーツを全て脱がさずに残して羞恥を煽っている。命令は既に実行中で、椋の秘所付近……白く柔らかな肌のラインがくっきりと見えるデルタと、それを覆う淡いヘアが外気に晒されている。

 ――これらは、二人が下校するときに決まって行われている恥辱行為。今ではすっかり恒例行事と化した禁断の遊び。

「と、朋也くん。もう……だめです。恥ずかしいです」

 一見すると、人には絶対に言えないような弱みを握られて、好き放題弄ばれている可哀想な少女。勘弁してください、と椋は目を潤ませながら哀願する。女の子にとって最も恥ずかしいところを周囲に見せびらかしながら歩んでいるのだから。しかし、そんな椋に朋也はぴしゃりと鞭を打つように、容赦なく言い放つ。

「俺がいいと言うまでスカート下げんな」

「あう……」

 スカートを掴んでいるこぶしが震える。こうして椋は露出狂のような事をさせられたまま、ひたすら坂道を歩んで行く。しかし、椋の秘所が徐々に湿りを帯びていっていることを朋也は知っていた。この少女は人に見られることを心底嫌がりつつ、密かに望んでいるのだ。そうして頭の中で最悪のシチュエーション……誰かに目撃されてしまったという状況を想像していくうちに、体が更に反応してしまうのだ。

「あっ。む、向こうに人がいます。だから、もう……!」

「あぁ、そうだな。まあ、誰かいるけど後ろ向いてるから大丈夫だ。そうだろ?」

「それは……そ、う……ですけど」

 そういうことじゃないと椋は思うけれど、逆らえない。むしろもっと、気付かれる限界まで近づいていけとの命令を下され、椋は全身を震わせながら歩んで行く。もし。もしも今、その人達が後ろを振り向かれたりでもしたら。何度もそう思いつつ、そろそろと進んでいく。幸いなことに、その人影は椋に気付く事なく角を曲がっていったけれど、鼓動の高まりはしばらくおさまらなかった。

「あ、あぅ」

「つまんねぇな。残念だったな。お○んこ見てもらえなくて」

「そ、んな……こと」

 ――恥辱の時は続く。いつしか朋也は人差し指を軸にくるくると、椋がはいていたショーツを回して弄んでいた。

「朋也くん……。そんなことしないで」

「そんなことって何だ? ノーパン露出変態女」

「あぅ」

 言葉攻めを鋭い刃のように感じる。ぞく、と背筋にしびれる感覚。先程、何度かスカートを降ろした罰でショーツを脱がされたのだった。

「返すわけないだろ? 返してもらえるなんて思ってんのか?」

「……」

 返してくださいと言う前に言われてしまう。

「そうだな。今度は、口答えした罰がいるな……」

(罰……)





…………





 街中の、なんの変哲もない歩道を歩く二人。ちょろ……と、密かな音。椋の股間から流れ落ちていく雫。朋也が椋に命じたのは、歩いている最中に何げなくお漏らしをしてみろとのことだった。

「あ……」

 立ち止まることも許されず、時間稼ぎもできはしない。意を決して行動に移そうとするも、椋は一瞬びくんと震え、体を抱くようにしながら前後を見て警戒。幸いなことに、付近には二人以外誰もいない。それは大きな通りで、車は引っ切りなしに通っていくけれども、歩いている人はいないようだった。

「何びびってんだよ」

「だ……って」

「止めんなよ。最後まで続けろ」

「あぅ……」

「やらないのか? だったらついでにスカートたくしあげてみるか? さっきみたいに」

「……そっ! それはだめですっ!」

 そんなことをしたら流石に確実に誰かに見られてしまう! それだけはと椋は思うがしかし、今も尚ぽたり、ぽたり、と滴がアスファルトを濡らしている。溜め込んだものを一気には放出できず、少しずつ小出しにさせている。勿論、滴は落ちるだけではなくて椋の股を左右に流れ落ち、ソックスをも濡らしていく。

「う、う……。は、恥ずかしい……です。こんなっ! こんな所でっ!」

 華奢な体をぷるぷると震わせ、周囲を気にしながら椋は歩む。デルタ付近は勿論のこと、両足を覆うニーソックスも濡れていく。

「ぴちゃぴちゃ音がしてるな」

「は、い……」

「今ここで、裸にひん剥いてやりたいな」

「そっ……」

「椋は妄想が得意だろ? 考えてみろよ。今ここで上着も下着も、インナーもスカートも全部脱がされて放置された場合をよ」

「あぅっ」

「お情けでソックスと靴だけ残してやる。その方がかえってやらしいよな」

「あ、あ……」

 そんな光景を想像すると、服を着ているのにあたかも素肌を晒して突っ立っているような気持ちになってしまう。ぴちゃぴちゃとこぼれ落ちる雫は止まらない。

「まだまだ出るだろ? 最後の一滴まで出し尽くせよ」

「……」

 椋はもう何も答えられなかった。

「後ろ振り返ってみろよ。アスファルトを濡らしてるぞ」

 かれこれもう十数メートルは湿りが続いている。恥辱に顔中を赤らめる椋を見ていて嬉しいのか、朋也は微笑を浮かべている。その上椋のショーツを指先でくるくると回している。

「……あ。だ、め」

「返さねぇって」

「あぅぅ!」

 誰かに……誰かにそんなところを見られたら! 椋は朋也の手から奪おうとするも、左手で頭をしっかりと掴まれて押し込まれてしまう。朋也はそのまま椋の頭を引き寄せ、右手の親指以外の指を四本口内へと突っ込んだ。

「しゃぶれ」

「うぐっ! あっあっ!」

 朋也は突っ込んだ指で椋の舌を弄ぶ。突然の事に椋は苦しそうだけど、やがて慣れていき、舌での愛撫をはじめていた。もしもこれが指でなく、朋也のものだったら。そう思い、興奮を抑えきれなくなっていく。

「返して欲しいんだろう? だったら、返してやるよ」

「あっあっ! むぐっ!」

 どこまでも意地悪な朋也は、椋のショーツを丸めて口内に押し込んでしまった。





異常に見えるけれど、二人にとってはいつもの光景。





けれど、決して朋也がいつも一方的に椋を弄んでいるわけではなかった。





例えば、ある日のこと……。





「実は今日。家に誰もいないんです」

 商店街をデート中に、椋からのお誘い。朋也はふぅんとどこか上の空で何となく頷いた。話を聞いているとどうやら椋は家に来て欲しいと言っているようだった。断る理由もないし、行ってやろうかなと思った。そんな軽い気持ちはしかし、椋の告白により吹き飛ばされる事になる。

「お父さんとお母さんは泊まりで旅行に行っています。お姉ちゃんは、その隙にという感じで友達の家に泊まるって言ってました」

「へえ。……って、それってもしかして」

「はい。お泊まりしてください」

「いいのかな」

「だめなんですか?」

 断られたら泣き出してしまいそうな表情の椋。再度考えるが、断る理由などやはりなかった。何しろ普段から、春原の部屋に厄介になって家には寝に帰るだけなのだから。

「まあ、いいけどよ」

 椋は朋也へと言った。

「どんなことをしてもいいですから」

「どんなことも、ね」

「はい。どんなことも、です」

 椋が期待していることはただ一つ。朋也がしようとしていることもまた一つ。

 家に着き、玄関の鍵をかけるなり椋は朋也の足下に跪き、しゃぶらせてくださいと言った。いきなりのことに驚く朋也に対し、ごく普通にズボンのチャックを下ろし、むくむくと膨らみつつあるものを口で愛撫し始める。口でしたら、今度はどうしようか。二人は揃って考えている。

 ――次の行為。ぱんぱんぱんぱん、と、途切れる事の無い音が規則的に響いている。同時にぎしぎしと、ベッドのスプリングがきしむ音。

「あっあっあっあっ!」

 半開きの物憂げな眼差しで、堪え切れない喘ぎをあげている椋は今、ベッドの上で四つん這いにされ、断続的に突かれていた。

「こんな恰好、杏が見たらなんて言うかな」

「それ、は……。はうっ!」

 強烈な突きに椋は息を詰まらせる。そのベッドは椋のものではなく、杏のもの。椋の羞恥を煽るため、あえて杏の部屋へと潜入し、そんなところでしているのだった。

「ほらほら、そんなに垂らしちまって。杏にばれるぞ」

「いやっ! はうっ!」

 椋はギクリとしたように震え上がる。朋也が椋を強く突くたびに、結合部から溢れ出た滴がぽとりと落ち、僅かながらもシーツに染みを作る。

「もっと腰振れよ」

「あっあっ……ああああっ!」

 更に強い突きに、椋はシーツをつかんで耐えるだけだった。





遊戯は続く。





 ――それはいつも家族で食事をしている場所。裸にエプロン一枚というあられもない姿にさせられた椋はリビングのテーブルに腰掛け、大きく股を開かされていた。そうして朋也は椋の父親がいつも使っているであろう剃刀を持ち、椋の体へと近付いていく。

「うぅ……」

 椋はゆっくりと、秘所を覆う毛を剃らされていた。

「つるつるだな。椋のま○こが丸見えだぞ」

「……」

 恥ずかしすぎて何も答えられない。元々薄い毛はあっという間にそり落とされていく。

「お父さんの剃刀でこんなことしてるってばれたら、どうなるかな」

「言わないで、ください」

 そんなこと、想像も付かない。改めてとんでもないことをしていると実感する。しょり、しょり、と陰毛が更に剃られて行き、恥ずかしい割れ目がくっきりと完全に晒される。小さな子供にでも戻ってしまったかのような気分になっていた。





体を弄ばれる。それが嬉しくて楽しい





「んん……。んぐ、ぐ」

 引き続き、リビングのテーブルの上にて、椋はバック攻められていた。それも姉のパンツを口内に突っ込まれくわえこまされながら。ギシギシとテーブルが揺れ、犯されているかのような背徳感に襲われるが、拒否したくは無かった。その気持ちに、椋は愕然としてしまう。

「相変わらず、いい締まりだ。ケツの形も丸くてえろいしな」

「うぅ、ふぅぅ」

 いつも家族揃って食事をしているテーブルの上でこんな事をしているなんて……。椋は思う度にやめられない自分が嫌になる。

「ほら、もっと締め付けろよ」

「ふぅ! ぐぅ! んぐっ!」

 パチンパチン、ギシギシと、犯されるような背徳的な音が響いていく。

「普通にするだけじゃ物足りないよな」

「んぅ?」

 朋也は何かを思いついたのか、突如椋の体から離れる。

「夜遊びってさ。わくわくするよな」

 朋也の提案。それは真夜中の散歩だった。勿論、ただの散歩で済むはずがないだろうけれど、だからこそわくわくしてくる。朋也の言うとおりだと椋は思った。こうして二人は出かける準備を始める。

「あ……」

 深夜故に外は漆黒の闇。何故か、いつもと変わらぬ制服姿の椋。怖さはなく、言いようの知れぬ違和感に満ちていた。

「行こうぜ」

「あぅ」

 決定的に違うこと。それは、椋が着ている制服は杏のものだということだった。

「う、う」

 制服だけではない。ブラもパンツもソックスも、リボンすら杏のもの。全て厳選して、今に至っている。

「制服をこんな事に使ってるって、杏のやつが知ったら何て言うかな」

「……」

 きっと怒るに違いない。あるいは呆れるだろうか? もしこんなことをしているのがばれたとしたら、杏は許してくれるだろうか?

「サイズ合ってるか?」

「ちょっとだけ、ブラがきついです」

「杏が聞いたら悔しがるかな」

「……」

 街頭の明かりが辺りを頼りなく照らす。当然の事ながら歩道及び道路には人影もなく、車すら通りはしない。住宅街はしんと静まり返っていた。

「あ、あぅ」

 歩みは非常にゆったりとしているが、椋はくすぐったそうにしている。それもそのはず。痴漢でもするかのように、朋也は椋のスカートの下に手を潜り込ませ、ショーツの中に突っ込み延々と椋のお尻を撫で回しているのだから。

「お前の尻は本当にいい形してるよ。むっちりしてて肉付きもいいし、バックで突きまくるとパンパンいい音がするし」

「恥ずかしいです……」

 触れられる程に恥ずかしさが込み上げていく。

「折角ほめてやってんだから、もっと喜べよ」

「は、い。……嬉しい、です」

「お尻の形をほめられてとても嬉しいです、って言ってみな」

「お、お尻の形をほめられて……とても、嬉しい……です」

 朋也はにやにやしている。完全にからかわれていると椋にもわかった。

「じゃ、どこでする?」

「ど、どこでって。本当にするんですか?」

「その為に出てきたんだろ?」

「そう、ですけど」

 真夜中とはいえ町中だなんて。椋は絶句してしまう。しかし、今となっては別に驚くことでもないのだが、椋はいつまでたっても何度しても初々しい。

「いつもしているだろう?」

「そ、そうですが」

「徹底的に恥ずかしい目にあわせてやるよ」

 どき、と鼓動が一瞬跳ね上がった。それこそが、椋が望んでいることにほかならないのだから。

「う……」

 朋也の手が椋のお尻の肉を強く掴み、揉みまわす。

「柔らけぇ」

「く、くすぐったい……です」

「もう濡れてるんじゃないか?」

「そ、れは」

「どうなんだよ」

「あ、ん……。は、い……」

 手がお尻の割れ目に侵入。お尻の穴を見つけ、指先でいじくる。

「そ、そんなとこだめ、ぇっ。んぅっ」

 ぞくぞくと背筋を振るわせる。

「だめだぞ。杏のパンツなんだから、あんまり汚しちゃ」

「そん、な」

 無理難題を言われる。

「お尻の穴をいじられて気持ちいいか?」

「……」

 椋は恥ずかしさのあまり絶句し視線を逸らす。

「何とか言えよ」

「あひっ!」

 ずぷ、と数センチ程指がめり込んだ。突然のことに椋はしゃっくりのような声を出してしまう。

「気持ち、いい……です」

「もっとはっきり言えよ。お尻の穴をほじられて気持ちいいです、って。どもらずはっきり言い切れ」

 出鼻をくじくように指の動きが早まる。ずぷずぷずぷ、とうねるように何度も出入りを繰り返す。

「あぅ……。お、お尻の穴をほ……ほじられて気持ちいいです……。あ、ぅ……」

「よく言えたな。いっそこのままここでケツの穴にぶちこんでやろうか?」

「だ、ダメ! ……です」

「どうして?」

「それは……。外ですし。道の、真ん中……だから」

 そんな当たり前の事は今の朋也には通じない。むしろ、日常を壊すことに喜びを感じているようだった。
 
「関係ねぇよ。むしろ燃える。お前を羞恥責めにしてると尚更」

「そ……」

「椋はどMだよな。……本音を言えばな。お前を裸にひんむいて犯して汚して顔から体中精液まみれのべっとべとにした揚げ句、そこの電柱に縛り付けたまま放置してやりたいくらいだ。朝までな」

「あ……」

「朝になって、通行人がみんなお前のことを見るんだ。蔑んだ目で、な」

「ああ……」

 想像するだけで興奮してしまう。突然、朋也は椋のショーツを掴んでぐいと引っ張り上げた。

「ああっ! あああっ!」

「食い込んでるぞ。椋はTバッグなんか好きそうだよな」

「と、もやく……っ! だ、め……」

「何がだめなんだ?」

「お……ねえちゃんの……。伸び、ちゃう……」

「いいんじゃね? 別に」

 止めて欲しいと主張する椋に対し朋也は逆に両手を使ってショーツを限界にまで引っ張り上げる。繊維がミシミシときしみそうなくらいに。

「だ、だめっ! だめえぇぇっ! 朋也くんだめですっ!」

「ふーん。じゃあ、やめる」

「はうぅっ!?」

 今度は逆に、足首まで一気にずり降ろす。椋は慌ててしゃがみ込むが足がもつれて道路の上に転げてしまう。

「も、もう。朋也くん……。本当に意地悪です」

「そうか。悪かった。じゃあ、こんないけないことはやめて帰ろうか」

「え……」

 朋也は突然真顔になり、椋に対し謝罪する。そうして踵を返し、椋の自宅へと帰ろうと歩み始める。

「あ、あ、あの……」

「どうした。帰るったら帰るぞ」

「あぅ……」

「……正直に言えよ。して欲しい事を」

「もっと意地悪なこと……して欲しい、です」

 朋也が苦笑しながら近付いてくる。

 ――椋の背後に回り、制服の上からでもわかる二つの膨らみを思い切り揉み回す。しばらくの間、そんなことが繰り返されていく。

「あぁ、ああぁ」

 そうかと思えば、椋は歩きながらお尻の穴をいじくられ続けた。――ずぷ、ずぷ、と指先がめり込む。朋也の行動はとても気紛れだった。

「くふ……。あぅ……あぅ……」

 ――うなじ、首筋、頬。敏感な所に思い切り舌を這わされる。

「あっ! あああぁぁっ! あふっ! あ……。く、くすぐったい、です」

 と……住宅街の先に公園が見えてくる。朋也が知らない所だった。それを知ってかどうかは不明だが、朋也の無理難題が椋へとふっかけられた。

「椋」

「は、い」

「折角杏の服着てもらって悪いんだけどさ」

 何を言われるんだろう。まさか……。椋はそう思った。そうして予感は的中する。

「脱げ。ここで」

「……え?」

「できませんとは言わせない。まあ、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。靴とソックス以外全部脱がなきゃいけないだけだから」

 先回りした揚げ句、挑発するように朋也は言う。拒否できないことは、椋が一番よく知っていた。

「ど、どうして……」

 理由はとても理不尽なものだった。

「路上で脱がしてみたくなった。さっさと脱げよ。早く。全部」

「う……」

「道のど真ん中で現役女子高生藤林椋のストリップショー開催ってところだな」

「あぅ……」

 明りも薄暗く人の気配もない住宅街。だけど、そんな所でと椋は思った。……きつく目を閉じて体を抱くようにして、目を開けてから周りを見て、一気に上着のボタンを外してからインナーごと脱ぎ去った。そうしてスカートのホックを外してパンツと一緒にずり降ろす。最後にブラを外すのに少し手間取りながらも朋也の要求を満たしていた。

「脱ぎ、ました……。脱いじゃい、ました」

「俺の彼女は町中で服を脱ぎ捨てて全裸になるど変態でした、と」

「と、朋也くんが言うから……したんです。あぅぅ。やっぱり服……着させて。こんなところ、誰かに見られたら……。そ、外で……道の真ん中で……裸、なんて……」

 もじもじしながら胸と股間を隠そうとする。

「誰かに見られたら? どうだって言うんだこの淫乱。事実を知られるだけだろうが」

「はぅ」

 朋也は返す気など全くない口調で言いながら、椋の乳首を指先で突いた。外気に触れ、ピン、と勃起している乳首がふるえる。

「まあいいや。行こうぜ」

「こ、このまま……ですか。あ……」

 ぐい、と手を引かれる。肌が熱く火照っていくのがわかる。

「う、あ。だ、だめ。誰か、来ちゃう。服を……服を着させてください」

「そんなに服を着たいのか?」

「は、いっ!」

 朋也は突如後ろを向き、衣服を思いきり放り投げた。

「取って来い」

「あ、あ……。は、ああぁ」

 一瞬呆然とするも、取りに行く。しかし、手にしたものは椋が思っていたものではなかった。

「朋也くん、これって」

「ああ。服だな」

「あぅ……」

 朋也が投げたもの、それは制服ではなくて体操着の上着だった。勿論杏が普段着ているものだった。

「半脱ぎの方がマシだろ?」

「それは……。うぅ。余計恥ずかしいかも、しれません」

「着ろよ」

「……は、い」

 いそいそと着るものの、剥き出しのままの股間に手を添える。けれどすぐに朋也に指摘される。

「隠すなよ」

「……」

「どうせぐしょぐしょに濡れてんだろ? 淫乱。半脱ぎ。下半身丸出しの変態どM女」

「あぅ……あぅ……」

「おい、自分で自分の乳を揉みながら歩け。強くだぞ? 手加減したらすぐわかるからな」

「あ、うぅ。んう、んん……」

 揉みしだくだけではない。時折、舌で乳首をなめ回せと言われたりして、椋はただ従い続けるだけだった。やがて、公園へとたどり着く。





当然の事ながら、公園内は薄暗かった。





 ようやくのことで制服を返してもらった椋は芝生の上で組み伏せられていた。着せたり脱がしたりと、着せ替え人形のように扱われていた。

「あ、あ。今度は何を、するんですか?」

「めちゃくちゃにしてやるよ」

 ぞくりと背筋が震える。次は何をしてくれるんだろう。椋はそう思っているのだ。

 今では想像もつかないことだが、以前朋也は心配して椋に聞いたものだ。こんなことされて平気なの? と。当然のことだが、最初はとてもソフトでいたわるような交わりばかりだったのだから。好きな娘程いじめてしまうといった感じで、最初は冗談半分だった。けれど少しずつ行為はエスカレートしていき、朋也が椋をいたぶっていくように見える。

 椋は言った。大丈夫です。平気なんですです。むしろ、もっと激しくしてください。して欲しいんです。そうしてくれないと……体が疼くんです、と。

「咥えろ」

「あぉ?」

 突如、がぷりと何か堅いものをくわえこまされる。プラスチック製の拘束具……ボールギャグ。革のバンドでしっかりと固定され、もごもごと声にならない声を上げている。

「しっかり咥えこめよ」

「あふぅ」

 なんという羞恥極まる格好だろうか。……しかし、それだけではおさまらなかった。朋也は更に、紐状のものを取り出して椋の顔に取り付ける。

「んんうぅぅっ!」

 ボールギャグと同じく、SM行為で使うような鼻に固定するフックだった。つけられたあげく、ぐいぐいと引っ張られ、頭の後ろで固定される。全て椋の恥辱を煽る為の道具。

「ふひいぃぃぃっ!」

「豚みてぇな顔だな。杏に言ってやろうか? お前の大切な妹は鼻フックされて豚のようにひいひい喚いてます、ってな」

「ふぐうぅっ!」

「全く、こんな真夜中の公園で姉貴の制服着ながら何やってんだろうな、お前は」

 だらだらとこぼれ堕ちる唾液と涙が上着を汚していく。

「彼女っていうか、ペットだな。これじゃ」

「ふうぅ」

 罵られていく。彼女からペットへと降格。背筋がぞくぞくする。繋がれたい……。

「ともは、くん……」

 ふと、思ったことがある。させて欲しい、と思い椋はボールギャグを外してもらった。行動に一貫性がないけれど、今は気ままに楽しめればそれでいいと椋は思った。





それは決して、強制された行為ではない。





信じられないことに、椋の方から提案した行為。





「……。お姉ちゃん。最低な妹で、ごめんなさい」

「本当だよな。まったく」

 椋が提案したとんでもないこととは、それは朋也を苦笑させるくらいのインパクトがあった。

 椋は改めてスカートも下着もソックスまですべて脱ぎ去って全裸になっていた。そうしてすべて丁寧に折り畳んだ状態でベンチの上に置き、その上に跨がっていた。

「それじゃ、いきます……。見ててください。私のえっちなところを」

 両膝を曲げ、腰を落としていく椋の股間からちょろちょろと滴が落ちていく。最初は小さかったそれはやがて勢いを増していく。そうして直下にある杏の制服をこれでもかとばかりに濡らしていった。

「あ、あ、あ……あああああっ! 出て、いきます」

「どういう気分だ」

「ものすごくいけないこと、しています……。どきどきしています。こんな所、もしお姉ちゃんに見つかったりしたら……。そう思うともう……」

「あいつのことだ。顔を真っ赤にして変態ってなじるかな。大切な妹がこんな色欲魔になっていたなんて知ったらさ」

「んぅ! ごめんなさい! ごめんなさいぃっ! でも、でもっ。止まらないんです」

 起こった顔の杏がなじる光景を想像し、謝り続ける。と、同時にじょばあああ、と洪水のように溢れていく滴。

「あるいは、俺をなじるかもな。妹をこんな風に変態に仕立て上げて、って。椋の事は責めたりしないかもしれないな。シスコンだから」

「うぅぅ!」

 そうかもしれない。どちらにせよ、真実を確かめる術はない。

「今何してるか言ってみな」

「は、いぃ。私は今、お姉ちゃんがいつも着ている制服に、おしっこいっぱいかけて、思いっきり汚してます……」

「悪い子だな。本当に」

「はい……。えっちです。変態です……。淫乱……です。恥知らずの最低な妹です……」

「満遍なくかけるんだよ。わかってるな?」

「は、い……。あうぅ」

 椋は腰をくねらすようにして、滴を分散させる。やがて勢いは弱まっていき……そしてぽた、ぽた、と落ちるのみになっていた。

「これで着るものなくなったけれど、いいのか?」

 先程着ていた体操着も、思い切り射精して汚してしまったのだった。

「は、い。……いいんです。服なんていりません。裸で、繋いで歩いていってください……。道の真ん中で、あそこにもお尻にも突っ込んでずこずこしてください。ああ、気持ちいい……です。はあ、あ……」

「じゃ。まずは口でしてくれよ」

「はい……。おしゃぶり、しますん、ん。ぐぽ……んぷぅ……」

 朋也のものが椋の頬にぴたぴたと押し当てられ、やがて口での愛撫が始まる。唾液と精液が交じり合い、こぼれ落ちる。口内へと出されたものはすべて吐き出され、杏の制服を更に汚していく。

「おいしそうにくわえるよな」

「んふぅ。ぷはっ。……ん、おいしい……です。んん、んんっ」

「杏の制服とかパンツとか、汚してもただ単に洗えばいいだなんて思ってるだろ? 人のものだと思って」

「んぐ……。は、い」

「最低妹」

「は、い……。最低です」

「ほら、もっとくわえろ。しゃぶれ。なめろ」

「ん、ん。うぇぇ」

「ハンカチ代わりに杏の制服を使っちまって、まぁ……」

「んぷ。ごぷ……。ふぁ、い……。うあぁ」

 椋は舌を思い切り出して杏のびしょ濡れになった制服をなめ回す。上着のジャケットに、インナー。ショーツやブラに至ってはくわえ込み、しゃぶる。杏の制服は一式揃って精液と唾液でべとべとになっていく。

「あふぅ。お姉ちゃん……。んふ。ごめんなさい。ごめんなさい……。ごめん……なさい。ん、ん」

 懺悔の言葉を呟きながら一心不乱に舌でなめ回し続けた。





椋は全裸で四つん這い。





その上首輪とリードを付けられ、アヌスには尻尾のついたバイブがねじ込まれていた。





そうして椋の背中に跨がる朋也。完全に屈服させられ、椋は喘いだ。





「もう完全に盛った牝犬だよな」

「は、ふ……あふっ!」

 公園内を歩む。暗く、光のない道に淫らな埋め聞こえが響く。

「内気なクラス委員長なんて大嘘だったんだな。どれだけ分厚い猫の皮をかぶっていたんだ?」

 背後から胸を揉みしだかれ、椋は喘ぐ。

「は、ふ……」

「授業中、いつでもどこでも所かまわずこういうことされることを想像してさ。股間をぬるぬるにしていたんだろ? 何とか言ってみろよ」

「むぐぅ」

 パン、と乾いた音。軽くだけど、朋也が椋のお尻を叩いたのだ。

 石畳の広場をすぎて、遊歩道を歩む。木々と茂みに囲まれて完全な闇の中へと。恐いはずなのに、誰にも見られないだろうから安心していく不思議。やがて辿り着いたのは水飲み場。縦型の蛇口を男性器に見立て、口でしゃぶる。決して手を抜かずに真剣そのもの。

「んふぅ。んんぅ」

 朋也の舌が椋のお尻に這う。割れ目をなぞり、もっとも恥ずかしい所を何度も。

 ――意外なくらい整備されていて綺麗な公衆トイレ。時間が時間なだけに男子トイレには誰もいない。そんなところにも連れ込まれていく。

「この中に縛り付けて放置したらどうなるかな?」

「そ、れはっ!」

「ボールギャグしてさ。犯してくださいとか、入れてくださいとか、そんな感じのことを体に書いてさ」

「あぅっ!」

 そんなことをしたら犯されるか、あるいは警察にでも通報される……。絶対に嫌だけど、でも……どうして興奮が止まらないのだろう?

「両手両足縛って個室内に放置とかどうだ?」

「い、やっ……」

 恐い。そんなところに全裸で放置されて帰ること等できはしない。だけど……。

「全裸は冷えるだろ? 用をたしてけよ。ここで」

「あ、ぅ……」

 朋也の言うとおりだった。裸でいて、いつしか体は火照っているようでいて尿意が限界にまで達していた。男性用小便器に近付き、ちょろちょろと滴が流れていく。

「男子トイレで用をたすのってどんな気分だ?」

「あ、ああぁぁ。恥ずかしいですっ! あ、あぁぁぁっ!」

 杏が見たら何と言うだろうか? 誰にも見られたくない行為。でも……。

「気持ちいいだろ? 言ってみろ」

「気持ち……いいいぃっ! あうぅっ!」

 犯されたい。早く。今すぐ……。





公園を出て、再び歩む。





 ――全裸。ボールギャグに鼻フック。そして顔には大量に射精されてぬぐい取らせてすらもらえない。そんな状態で、立ったまま犯されていく。家のすぐ近く。道の真ん中。パンパンと体が擦れ、ぶつかり合う音が響いていく。

(あ……。気持ち……いぃ……。私、犬みたいな声出してる……)

 椋は淫らに腰を振り、朋也の逸物が膣内に侵入する感覚を思う存分楽しんだ。

「あ、あふぅ〜。はふぅ」

「腰振りまくって、やらしいな。本当に」

 また、してもらおう。椋はそう思った。真夜中のいけない遊びは病み付きになるような危うさがあった。

「あふぅっ! はぅっ! んふっ!」

 朝が来たら朋也は帰らねばいけない。その前に、もっともっと感じさせてもらおう。淫らと言われようと、はしたないと言われようと構わない。ぎゅうう、と背後から胸を揉み潰されていく。

(あっ。もっと強く……!)

「見ろよ。そこの家の犬小屋から犬を追い出して、代わりに繋いでやろうか?」

(それ……すごい……)

「驚くだろうな。飼い犬がいきなり全裸の雌奴隷になってるんだから」

(して、欲しい……です。あっあっあっ!?)

 椋は小刻みに突かれてさりげなく軽く絶頂を迎えた。その直後に朋也が射精した。熱いものが体の中に込み上げてくる。

 精液と愛液にまみれたものを顔中に擦り付けられた後、椋はボールギャグを外され側にあった民家の表札に舌を這わせた。ご近所だけど知らない人の名字が掘られているところに。あっと言う間に唾液と精液にまみれていく。

「んく、んく……」

「恥さらし」

「ああ……」

「お前がべっとべとのぐしょぐしょに汚しまくった杏の制服をこれから洗うんだろ? 洗濯機に洗剤たっぷりぶっこんで、念入りモードとかでさ。で、洗い終わったらそのまま乾燥機にかけるんだろ? さぞかし杏は感謝するだろうな。何も知らずに、え、洗ってくれたの? ありがとう〜って。お前のことがますます好きになるだろうよ」

 そう……。きっとそういうことになるのだろう。それがとてつもなく背徳的だった。自分は偽善者だと、椋は思った。だが……いけないことをしているスリルを忘れられない。背筋が震える。

「しがみつけ」

「あ……」

 赤い色をした自動販売機の前にきた。辺りの闇を照らす僅かな光。椋はそんなところに手をつかされ、お尻の穴へと侵入を開始させられる。

「あ、あ、あひいいいっ!」

「ずぶずぶ入ってくぞ」

 熱い。深い。もっと……。椋は自分の中で欲望が際限なく増していくのを自覚していた。

「あ、あはあぁぁ! す、ごい……です。あ、あああぁ! 奥まで、奥まで入ってきてますぅ! くぅっ! 熱いいぃっ!」

 自分の喘ぎ声が高らかな咆哮のように聞こえる。

「あ、あ……。気持ちいい、です。私……藤林椋は、お外で素っ裸になってセックスをするのが大好きな変態、です」

 朋也は椋に言った。ゆっくりとで構わないから延々と、恥ずかしいと思える言葉を言い続けろと。

「淫乱、です……。えっちなことを考えると、すぐ……濡れちゃうんです」

 一つ一つ意味を考え、言葉を探しながらつぶやき続ける。

「本当の私はお姉ちゃんも、お父さんもお母さんも……友達も、誰も知らないんです。知っているのは朋也くんだけ、なんです。……お外で繋がれて、犬小屋に入れられたりするのを想像すると……ぞくぞくしちゃうんです。私は朋也くんの飼い犬……淫乱な牝犬なんです」

 椋の吐息ははあはあと粗く、熱い。同時にぱんぱんと、交わり合う淫靡な音。

「授業中。朋也くんのおちんちんをおしゃぶりしたくて、たまらないんです。あ、あぁ……。もう、我慢できないんですぅ。はぁぁ、お○んこ気持ちいい……。実は、お尻もずこずこされるといっちゃうんです……。あぁ、あぁ。気持ちいい。はぅん……。いく……あっふっ。おっぱいも……乳首も揉まれたり摘ままれると、こそばゆいんです。……クリトリスも、撫でられると……あっ」

 椋の淫語が夜の住宅街にかすかに響いていく。同時にいやらしく腰をくねらせる。

「あっ。いく。はふんっ! あっあっあっ! 腰が、勝手に動いちゃうんです! んっ! あっあっ! あんっはぁんっ! あっあっあっあっあっ! す、ごいいぃっ! パンパン音が鳴っちゃってます! あ、あ、あ、もう、だめぇっ! あ、あああああーーーっ! 気持ちいいいぃぃぃっ! い、いくっいくっいっちゃうううぅっ! あ……う……。ま、また……。また、いっちゃい……ました」

 どぷり、と椋のお尻に精液が叩きつけられていく。

「んふぅ……。朋也……くん」

 椋はのそのそと四つん這いのまま、電信柱の元へと近づき、そして片足を高く上げた。

「今日の最後です。私のおしっこ、見てくださいね」

 尿意はまた限界にまで達していて、我慢する必要などどこにもなかった。恍惚とした表情で言った。ちょろちょろと流れ出る滴は勢いを増し、弧を描きながら電柱を濡らしていく。

「あ、ああ……あ、あ……。いい……。気持ち、いい……です。はぁはぁ、はぁはぁ。はふぅ、あふぅ……」

 大きく口を開け、犬のように舌を出しながら全身をぶるると震わせる。背徳的な夜。長く、まだ終わらない。





…………





 ……夕暮れ時の帰り道。公園内に設置されている木製のベンチにて、制服姿の二人がちょこんと腰掛けていた。少し離れた向こうの方で、小さな子供たちがはしゃぎながら遊んでいるのが見える。

「朋也くん」

 椋は上気したような様子で言った。今度はどこでする、と、そんな風に日常と化していた。

「お外でおしっこするのって、本当に……気持ちいいですね」

 内緒話をするように、椋は朋也の耳元でそうささやいた。

 密かに、静かにそれは続く。僅かにぽたぽたとスノコ状のベンチの下に滴り落ちる滴。やがてそれはぷしゃあああ、と噴射する音へと変わっていく。

「今日はどこでしようかな、とか。そんなことを考えるだけで、濡れてきちゃいます」

「ちなみに昨日はどこでした?」

 昨日は珍しく二人一緒ではなかったけれど、朋也は椋に宿題を命じていた。

「帰り道、です。……周りに誰もいなかったので、路地裏でしゃがんで、こっそりしちゃいました」

「ふぅん」

 ――目の前には楽しそうに遊んでいる子供たちがいる。男の子も、女の子もいる。……そんな中で素っ裸になって四つん這いで朋也にずこずこと突かれたい。みんなどう思うだろう? どんな目で見るだろう? 恥ずかしさのあまり女の子は顔を両手で覆ってしまうかもしれない。男の子は興奮して、まだまだ発展途上なものを勃起させ、ズボンを膨らませるかもしれない。もし、そうなったら……。椋の想像は続く。きっと、大きな声で思いっきり叫ぶことだろう。どのように?

(ああんっ! あんっ! ……お○んこ気持ちいいです。お○んこいっちゃいます。朋也くんのお○んちん、奥まで入ってます! もっと! もっとしてください……! もっとずこずこ突いてくださいぃ!)

 多分、そんな風に。誰も知らないし気づかない。二人だけの秘密。

(み、見てください。私は淫乱な牝犬なんです。朋也くんとのセックスが大好きな変態娘なんです……。あんっ! いく……。あくっ……! あんっあんっ!)

 ベンチの下に滴り落ちる滴はまだ、勢いを弱めてはいなかった。

「朋也くん」

 椋は期待に満ちた微笑を向ける。また、近いうちに両親が旅行に出かけて、杏もこれ幸いとばかりに遊びに行くそうな。そんなわけで、二人きりになれる日が近づいているから楽しみで仕方が無い。

(もっともっと、いっぱいいじめてくださいね?)

 きっと朋也はその期待に応えてくれる。だから全身で受け止めたいと椋は思うのだった。そうして悪戯っぽくもにこやかに笑顔を見せながら言った。今ここでこんな事を言ってみたとしたら、朋也はきっと困ってしまうかなと思いながら。

「朋也くんのお○んちんで……私のお○んこを激しく、ずこずこぱんぱん突きまくって、いっぱい犯してくださいね。私、一生懸命腰振りますから」

 言うはずのない言葉のオンパレード。いつもの穏やかな口調。おとなしくて真面目な委員長の言葉。けれど、内容は決定的なまでに合っていない。

「り、椋!?」

 ――一瞬想像し、パンパンパンという激しい音と、あ、あ、ああぁぁぁ、と甘ったるくも淫靡な喘ぎ声が頭の中から聞こえてくる。

「大丈夫です。誰にも聞こえてなんていませんよ」

 と、くすくす笑う椋。ただされるがままじゃない。清純なクラス委員はとっても小悪魔しているのだった。










----------後書き----------

 時折書いてみたくなる椋のハードえろSS。

 何故か、どうしてかはわかりませんが、椋のお話は優しいえろでなくハードなものへとなってしまうのでした。



よろしければご意見ご感想をくださいな。








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