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放課後の戯れ










 朋也と椋がしているのは、仲の良いカップルが普段人前でしているような他愛もない話、というわけではなさそうだった。

「お前、本当に痴女みたいだよな」

「そ、そうですか?」

 小声ながらも周りに憚る事なく性的な話題をしつつ、人の姿がまるでない閑静な住宅街を歩む二人。そんな、ごくありふれた制服姿の男女は帰宅途中なのだけども、ただ一つ、通常と決定的に異なっていることがあった。

「続けろよ」

「は、はい。……ん、んぐ」

 朋也に促され、椋は何やら手にしていたものを口内へと押し込んでいった。それは極太の電動バイブ。透明な樹脂製の、男性器を象った柔らかくも太くてイボがついたもの。椋はさっきからそんな行為を強要されているのだった。

「ん、ん、ん」

 ずりゅずりゅ、じゅぷじゅぷ、ちゅぷちゅぷ、ぐじゅぐちゅ……と、淫靡な水音が椋の口元から聞こえてくる。丁寧に舌を絡ませ、大切な人のものを口で愛撫するかのように柔らかく包み込み、時に唾液をすする。

「本当に淫乱だな。こんな街中でバイブなんか咥えて」

「んんっ。……だ、だって。朋也くんがこうしろって言うから」

「人のせいにするなよ」

「はい……」

 椋の反論は、いつも受け付けられない。

「お前はそうやっていつも、男のち○こ咥えこんでなければ気が済まない女なんだろ?」

「……」

 椋は無言で頷いた。付き合い始めてどれ程過ぎたのか。朋也に何を言われても、全て肯定しなければいけない立場となっていたのだった。

「学校にまでマイバイブを持ち込む程にさ」

 朋也が言う通りに、椋は毎日のように鞄の奥底にバイブを忍ばせている。無論、誰にも見つかることの無いように細心の注意を払い、厳重に包装をしているけれども、いつどうなるかわかるわけがない。

 椋はただ、朋也の問いに僅かに頷き続けるだけ。朋也の言葉は出鱈目ばかりだったけれど、椋は一切否定をしないでいた。それもそのはず。二人の間では、いつしかそんな取り決めがなされていたのだから。もっとも椋も、時には反抗した方がいいのかなとも最近は思うのだったが、まだそこまでは至っていないようだ。

「んん、んんぅぅん」

 右手でバイブの根元を握って自らの口内へと押し込み続ける椋。ちゅぷ、ちゅる、と音をたてては引き抜かれて、粘っこい唾液にまみれたバイブが糸を引く。そうしてやがて、制止モードでは物足りなく感じ、バイブ本体の振動スイッチを入れる。途端にバイブはウインウインと卑猥な音を立て、椋の口内で動物のようにのたうちまわる。

「あふぅぅ。あ、はふ。ふ……ぅ」

「こんなんでも、学校じゃおとなしくて真面目なクラス委員なんだよな」

「んんぅ。はひ……。私。いつも、嘘ついています……」

 丈の極めて短い紺色のプリーツスカートにクリーム色の上着。制服の着こなしはいつもの通りきちんとしていて何も変わりはない。それだけに、まるで裸のまま堂々と公道を歩んでいるかのように錯覚する。背徳感を煽り続けていくことこそが椋の望みで、朋也はそれに答えてくれる。過不足無く、とはいかないけれども。

「椋。手を出せ」

「んぅ?」

 朋也が椋の背後に回り、細い両腕を掴んで引っ張る。何をするんだろうと椋が思っていると、突然ガチャリと金属がこすれ合う音がした。

「んっ!?」

 一瞬にして椋の腕は手錠でひとまとめにされてしまった。おもちゃの手錠だけど、効果は充分。

「んひっ!」

「そのまま歩けよ。バイブ咥えこんだまま」

 低い声。脅すような口調で言う朋也。自由を奪われてしまった椋の胸に、スカートに、朋也の手が伸びていく。スレンダーな体型かと思いきや、実は結構なボリュームのある胸が、朋也の手の平に吸い付いていく。

「んひいぃぃっ!」

 何度となく椋の胸をぐにぐにと揉みしだく朋也。上着にしわができそうなくらいに強く力を込めて、上下左右にこね回す。朋也にとって、椋の体を触るのも楽しみの一つで、念入りに満足するまでまさぐってやる。

「んっんっんっ!」

「歩けよ」

「んひっ!」

 朋也は気まぐれだった。椋の胸を鷲掴みにして揉みしだいていたかと思えば、突然スカートを強引にまくり上げてショーツに覆われた下半身を晒してみたり、悪童のように引っ張ったりもした。極め付けに椋のショーツをぐい、と一気に足元までずり降ろしてしまう。

「んっんんっ!?」

 椋は足枷をはめられてしまったかのようによろめくも、なんとかバランスを取る。その拍子に両足が開き、柔らかな布地のショーツが靴に引っ掛かり、思いきり左右に伸びてしまう。

(あ。だめ……です)

 うねうねとうごめくバイブを咥えて、足元にはずり降ろされてしまったショーツ。こんな姿、誰にも見せられるわけがない。恥ずかしいと、そう思う。

「んひぃっ!?」

 朋也の悪戯は終わってはいない。いやらしくまさぐる手が椋のお尻に触れ始める。ずぷ、と人差し指の先端がアヌスにねじ込まれた瞬間、椋は文字通り跳びはねた。

「何だ。こんな街中で、尻の穴をほじられて感じてるのかよ」

「ん、んんんっ! んんんーーーーっ!」

 もし口を塞がれていなければ、突然何をするんですか、と抗議をしたいところ。

「うわ、いつの間にか前の方もぐしょぐしょじゃないか」

 椋は更に、手の平で股間部のデルタを撫でられる。愛液が溢れ、とろとろになってしまった秘所の周囲は洪水状態だった。

「ん……。んんん〜〜〜」

 指摘されればされるほど恥ずかしくなっていき、左右の太ももを幾筋もの滴が流れ落ちていく。

「椋。お前、今イっただろ? 尻の穴に指突っ込まれて」

「あ……」

 声を聞くために朋也が椋の口からバイブを引き抜く。ようやくのことで自己主張をすることが許された椋が望むことはただ一つ。

「どうなんだよ?」

「は、い……。い、イきました」

 全て事実だからどうしようもない。バイブで遊ぶ中、緩やかな快感を感じつつも決定的なものではなかった。それが今し方、強烈な刺激に変わった。たまらない……と、椋はそう思う。

「うぅ……。い、れてください。朋也くん……」

「こんなところで入れろだって?」

「あぅ……」

 人の気配がまるでないとは言え、辺りは住宅街。椋は困り果ててしまうが朋也は余裕で、椋の足元から剥ぎ取ったショーツを人差し指に引っかけてくるくると回している。

「まあいいさ。入れてやるからさっさと場所を選べよ」

「あ……」

 椋の手首を拘束していた手錠が外される。

 椋は迷いながらも朋也の手を掴み、歩んで行く。どこにあるとも知れないプライベートな空間を目指して、思いきり悲壮感のこもった欲求を満たすために。

 白いガードレールに囲まれた狭い歩道を通り抜け、横断歩道を渡る。ゆるやかな坂を上っていき、もう少しで公園が見える……。そうしてやがて二人揃って辿り着くことになるがしかし、椋の表情は冴えず、泣きそうにすら見える。

「あう……。ど、どうして」

 小さな公園には邪魔者もとい、無邪気に駆け回って遊んでいる子供達がいた。誰もいないのではないかと踏んでいたのだが、思いきりあてが外れてしまった。誤算もいいところだ。

「どうする? ガキ共の目の前でぶちこめとでも? ま、俺はそれでもいいけどな」

「そんな……」

 椋は無言のまま目を閉じて左右にかぶりを振る。

(ど、どこかにないんですか? 朋也くんに、い……入れてもらえそうな場所が)

 そういう事の出来る場所がどこにも見当たらないし思い浮かばない。はあはあと小刻みに粗い息をつきながら椋は喘いだ。痴態を晒され欲情した揚げ句、屋外なのも構わず、ひたすら男のそそり立った一物を求め、行く当てのない淫靡な逃避行。自分はどれ程いやらしい娘なのだろうと椋はしみじみと思う。けれど、欲しいものは仕方がないのだ。

「朋也くん。こ、こっち、です」

 歩道脇の階段を降りて、小さな遊歩道を歩む。階段を降り、コンクリートの壁に囲まれた物陰が見える……。椋は一瞬そこでと考えたけれど、あまりにも軽率な判断と思い、やめることにした。

「あ……」

 丁度向こうに人が歩いているのが見える。やめにして正解だったがしかし、椋は一つ肝心な事を思い出していた。今の自分は足元まで愛液を垂らしてしまうような状態なのだったと。それになにより、つい先程まで道の真ん中で悪戯されていたのだから、こんな所でしてしまったとしても、何も変わらないのかもしれない。それならばいっそ、ここで……。

(あ。だ、だめ。それはだめです……)

 流れ出た滴が滴となって溢れていきぽた、ぽた、と落ち続ける。その量は増える一方。やはり、こんな所ではだめだ。けれど、どこに行けばいいのかわからない。して欲しいことははっきりしているのに、もどかしい。

(もう。どこに行けば。……あ)

 川向こうに木々が見える。手入れのあまりされてなさそうな雑木林が。もうこうなればあそこしかないと椋は思い、朋也の手を引き、そんなところに足を踏み込むことにした。





…………





「こ、ここで……」

 茂みをかき分け、道無き道を行く。落ち葉に埋もれた地面は柔らかく、学校指定の革靴がめり込む。

「雰囲気どうこう以前に、エロ本でも捨てられていそうな所だよな」

 朋也も苦笑している。ドン引きされたかもしれないけれども、椋としてはもうどうしようも無かった。

「そう、ですか?」

「そうだよ。中坊が見つけたりしたら、それはもう嬉しいだろう。……って、言ってる側から見つけたし。ほら。あそこ」

「え? あ。わっわっ!」

 朋也が言う通り、まだ真新しい、捨てられて間もないであろうものが多数散乱していた。そのうちの一冊を朋也が拾い上げ、適当にぱらぱらとページをめくってみると、予想通りの卑猥な女性の写真。大きく口を開けて、男の怒張したものを咥え込んだり、大股開きをして手で秘所をいじくり回していたり、顔中をべっとりと精液まみれにされていたり、何人もの男に前から後ろから犯されていたり……。

「あぅ……ぅ……」

「ふーん」

 椋はただ押し黙る。こんな、現実離れした行為をこれからするんだと思うと、興奮が収まらない。

「お前も、こういう風にしてもらいたいんだな?」

「……」

 椋は何も答えずにただ頷いた。

「で、どうすればいいんだ?」

「入れて……ください」

 もはやそうとしか言いようがない。

「じゃあ、こっち向けろ」

 椋は片手で手近な細目の木にしがみつくようにして体を折り曲げ、もう片方の手で短いスカートをまくり上げた。そうして既にショーツを剥ぎ取られていたお尻を朋也に向かって突き出す。割れ目も穴も、全て見られてしまっていることだろうけれど、構わない。むしろ、じっくりと見ていじって欲しいとすら思う。

「よく濡れてるよな」

「……はい」

「じゃ、入れるぞ」

 朋也が言う。椋はどきどきと鼓動が高まっていくのを自覚する。ついに始まる。長くて極太のものが奥までねじ込まれていき、前後にうごめいてはどろどろのぐちょぐちょにしてくれる。わくわく感が止まらない。

「んっ!」

 つぷ、と朋也の先端と入り口が触れる。朋也が椋の尻をしっかりと掴む。ぐっ、と力が込められる。狭い割れ目の中を引き裂くように一気に入ってくる。

「あああっ」

 十分すぎるほど濡れていた秘所は朋也のものをすんなりと受け入れる。お尻に当たるもぞもぞとした感触は朋也の陰毛。椋は両手で木にしがみつき、強烈な衝撃に備える。

「あぅ、あぅあぅっ」

 あっという間に奥まで入り込み、ぱんぱんっと叩きつける音が響く。椋にとってそれは甘美な響き。強ければ強い程、大きければ大きい程嬉しい音。

「本当に淫乱な委員長だよな」

「は、い。あっ」

 椋は自分でもそう思う。男のものを求め、交わることのできる場所を捜し求めて物憂げな顔のまま街をさ迷い続けた。そうして今、ようやく交わることができて、体がぶつかり合う音が嬉しく聞こえるのだから。

「おとなしい顔して、中身は全然違うのな」

「……」

「清純そうな委員長が、実はこんなどうしようもないくらいの淫乱な痴女だって知れたら、杏なんか驚くだろうな」

 朋也はひたすら椋の中を突きまくりながら、好き放題に言っている。

「言えよ。男のおち○ぽが大好きですって」

 朋也の言葉責めはとても鋭く、椋の心を刺激する。

「……おち○ぽ大好きです」

 もはや逆らうことなどできはしない。むしろ、もっと辛辣なことを言って欲しい。

「あ、あ、あはぁっ!」

 椋は自ら尻を高く突き出して、朋也のものを欲しがる。

「今日、学校で何回オナニーした?」

「んっんっ。……二回、です」

「いつ、どこで?」

「休み時間に……あっ。と、トイレで、です」

「何だよ、一人で楽しんでずるいな」

「楽しく、ないです。朋也くんとしたいのに……できないから。仕方なく」

 ずにゅずにゅと結合部が弾む。根元までねじ込まれ、朋也の玉と椋のお尻の肉がふるふるとたゆむ。

「ふーん。いつもそんな事考えているんだろ?」

「はい。んっ。んふぅっ」

 念願だった行為をされて、椋は素直に頷く。

「授業中に、想像しています。朋也くんのお○んちん……お口でしゃぶっているところを」

「口の中で舌遣いの練習でもしているんだろ?」

「……」

 こくんと頷く。

「考えるだけで恥ずかしくなって……でも、止められなくて……。濡れちゃうんです。あそこがぬるぬるしてきて、パンツだって染みちゃってるってわかります」

「それなら『熱っぽいから保健室に行かせてください』とか言って廊下に出てみろよ。出た瞬間、バックで犯しまくってやるから」

「で、出た瞬間に……ですか?」

「廊下中にぱんぱん音させてやる」

「ああ……」

 すごい。したい。してもらいたい。いくらでも……。ドア一枚……薄い板一枚隔てた外で、交わり合いたい。

「こんな風にさ、ぱんぱん音たてて」

 朋也はわざと強く突き上げる。

「あっ! ううっ! はひっ! はふっ!」

「椋は可愛いな。突いたら突いた分喘いでくれるんだから。演技じゃないんだろう?」

「は、い。演技なんかじゃ、ない……です。あっ」

「胸だって揉めば」

 背後から手を回し、二つの胸を少し強めに揉みしだく。指がめり込むくらいに。

「あひぃっ! ああっ! そん、なっ!」

「ほら」

「あふっ!」

「椋は感度も最高だな」

 朋也は急がない。ぱちんぱちんと激しく音を立てるくらい闇雲に強く打ち付けているようでいて、突然動きを緩めて絶頂へと向かう勢いを抑えている。

「ああうっ! あ! あ!」

 たまらないのは椋の方だった。絶頂を向かえそうになればその直前でお預けをくらうのだから、蛇の生殺し状態もいいところ。

「と、朋也くん……」

「イかせて欲しいんだろ?」

「は、い。あっ」

「まだだめだな。しばらく俺のペースに付き合ってもらうぞ」

「そん、なっ。あっ」

 強く突断続的にく時間帯が続き、椋の喘ぎが高まっていくのと比例して、ゆるやかな突きに変化。そんな状況が繰り返されていく。

「あ、あ、あ。……あ?」

 ふと、朋也は椋の腕を掴み、立たせる。そうして何を考えたのか、椋を、しがみついていた木から離し、繋がったまま、歩み始めた。

「朋也くん。な、何を……」

 鬱蒼とした木々に囲まれている雑木林。しかし、すぐ近くには公道と住宅街がある。朋也は椋の羞恥を煽るため、道路の方へと少しずつ近づこうとしていたのだった。

「だ、め。……あっ」

「何がだめなんだ。こんなに気持ち良さそうなのに」

「……恥ずかしくて。だ、誰かに見つかっちゃうんじゃないかって、そう思うから」

 朋也は拒否する椋の言葉をまるで無視して、ごくさりげなく紺色のプリーツスカートを留めている金属製のホックを外していた。極めて手際よく、やり方を熟知している。度重なる椋との交わりの中で、いつしか完全に覚えていったのだ。

「あっ!」

 一瞬だけ、朋也は椋の中から引き抜いてスカートを足元まで下してしまう。椋は動揺してよろけるけれど、朋也は構わず再び中へとねじ込んできた。椋のむっちりとした太ももを、両手で撫で回しながら。

「あ、あ、あふっ! だ、だ……め、です」

「なにがだめ、だよ。散々あんあん喘いでおいて、説得力がないって言ってるだろ」

 朋也は椋を黙らせるかのように、連続で強く突き上げる。ずむ、ずむ、ずむ、と音が聞こえる程に。

「全裸にひん剥いてやってもいいんだが、半脱ぎの方がえろいよな」

「ああっ! そんな……」

 気が付けば歩みは進んでいた。木々の向こうに道と、閑静な住宅街が見える。

「あ! 誰かに……見つかっちゃいます……!」

「お前は、誰かに見られた方が興奮するんだろ?」

「そんなこと……。あっ!」

 何を思ったのか、朋也はまたも椋の中から引き抜いた。突然の事に呆然としている椋を無視して朋也は道の方へと小走りに駆けて行く。

「と、朋也くん?」

「お前のスカートとパンツを道の真ん中に置いてきた」

「え……っ?」

 犬に、フリスビーを取って来いと言うかの如く、椋に要求する。

「取って来いよ。ケツ丸出し女」

「あ……ああっ!」

 今はとてつもなく苛酷な状況だと一瞬で理解し、拒否は許されないともわかっている。椋は下半身を丸出しにさせられて、散々濡らされた椋は慌てふためきながら駆け出して行った。

「あ! あ! あ! あ! だ、だめっ! だめえええっ! いやあああっ!」

 誰の視線も感じない。住宅街は静まり返っていて、道に人通りはない。けれど、アスファルトの堅い感覚が妙に背徳感を煽る。

 無造作に、捨てられたように落ちているスカートとショーツを掴む。……今この瞬間、半裸で外を歩いている変態女になっているんだと思うと股間の湿りが一気に増していく。薄い陰毛に覆われた秘所も、丸く艶やかな尻も割れ目も晒している。

(ああ……)

 たまらない、と椋は心の中で思った。隠さなければいけない。見られてはいけないと、わかっているのにもかかわらず、この場を離れたくないと思ってしまった。……ゆっくりと、辺りを振り返るようにしながら再び雑木林の中へと戻る。ぽたぽたと愛液をたらしながら。

「あ……」

 我に返るかのように、朋也の姿を見つめて絶句。

「スリルあっただろ」

「は、い……。あぅ……。あ、う……」

 椋は、形はどうあれ朋也からスカートとショーツを取り返したものの、はき直すことはしなかった。それどころか、手に持ったそれを傍らに置き、朋也に哀願した。

「朋也くん。最後まで、してください……」

 椋は立ったまま、ぐしょぐしょに濡れた秘所を見せつけるようにして、割れ目を押し広げる。すぐにでも入れて欲しいと、椋は朋也にねだる。

 しかし、椋の期待に反して朋也は首を横に振った。それは、最後までしてくれないという拒絶ではなかった。

「椋」

「あっあっ! あふっ!」

 真下からずぶりとめり込んでいく感触。それは椋のバイブ。朋也のものを入れて欲しいのに、と残念に思う。

「履け」

「え……。あ」

 何故か朋也は椋のブルマを持っていて、履くように促してきた。そうして椋は言われるがままにブルマを履いた。ねじ込まれたバイブの取っ手がくっくりとわかり、違和感を覚える。

「半脱ぎじゃないから、恥ずかしくないだろ?」

「え? え?」

 朋也は椋の背中を押していく。そして、道のすぐ側で椋のブルマを掴んでずらし、小さくすぼんだアヌスへと、大きいままの一物をねじ込んだ。

「あぐぅっ! と、朋也くんそんな! あ……っ!」

「裸じゃないし、ちゃんと服を着てるから恥ずかしくないだろ?」

「ああっ! そんなっ! そんなああっ! あ、あ! だ、だめえっ!」

 背中は押されていき、道の真ん中へとたどり着く。秘所にねじ込まれたバイブは最大設定の振動を発し、アヌスの中も朋也の猛り狂ったものが出入りを繰り返している。無理やり履かされたブルマがかえっていやらしい。違和感が羞恥を更に煽る。

「あ! ああああああっ! こんなっ! だ、だめっ! だめええっ! だめえーーーっ! んああああああっ!」

 結局椋はアスファルトの上まで引きずられていき、四つん這いになったままアヌスを攻められ続け、絶頂を迎えさせられた。

 どぷり、どぷり、とアヌスに注ぎ込まれていく感触と、逆に、滴になって秘所を流れ落ちていく感触に、椋は脱力してしまった。





…………





 そしてまた、違う日の放課後。

「朋也くん。わたし、今。お○んこの中にバイブ入れちゃっているんです」

 朋也と一緒に下校中の椋は笑顔でそう言った。スカートの中を指さしながらぺろりと舌を出し、悪戯っ子のよう。

「あんなに大っきいものが奥まで全部入っちゃうなんて、女の子の体って、すごいですよね」

 別段大きな声で話しているわけでもないけれど、朋也は動揺してしまう。周りの誰かに聞こえてしまうのではないかと。

「でも」

 あくまでいつものように穏やかな笑顔で椋は言う。

「バイブじゃなくて、朋也くんのお○んちんが、欲しいです。……ん」

 椋は僅かにだけど、電動バイブのリモコンスイッチを入れていた。振動が伝わり、軽く身をよじる。誰にも気付かれない程度の振動が心地よい。

「また、この前みたいにめちゃくちゃにして欲しいです。……あっ」

 椋の求めに朋也は頷く。そうして、ゆったりとした時はすぐにまた、熱く激しく加速していく事になるのだろう。……けれど、少しばかり様子が違うようだった。

「あっあっ。んっ」

「おい、椋」

「気持ちいいです。……このまま強くしていったら、イっちゃいそうです」

 少しずつ、振動の強度を上げていっているようだった。

「イっちゃって、気が遠くなって倒れちゃったりしたら、抱えてくださいね」

「程々にしとけよ」

 流石に限度はあると、朋也は警告する。

「はい」

 椋は嬉しそうに笑みを見せながら、下腹部に手を当ててこらえている。

「朋也くん。本当に……お○んこにお○んちん、入れて欲しいです」

「言うようになったな」

「はい。だって……。私は朋也くんに、思いっきり調教されてしまいましたから」

「そうなのか?」

「そうですよ。だから……朋也くんのえっちなお願い、何でも聞いちゃいます」

「そうか」

「はい」

 試しに何かお願いしてみてと、言っているかのようだった。

「じゃあ。パンツ脱いでみろよ。ここで」

「……」

 椋はちらりと背後を眺め見る。人影はあるものの、随分と向こうの方だから大丈夫だろうと思う。学校へと向かう長い坂道を、ゆっくりとしゃべりながらいつの間にか降りてきていた。

「ん……」

 椋は体を軽く屈み込ませてスカートの中へと手を入れる。そうして白いシンプルなデザインのショーツの脇に親指をかけ、一気にずり降ろした。靴に引っ掛からないように注意深く右足を上げ、すり抜けさせる。

 椋はショーツを左足に引っ掻けたまま、笑顔を見せる。

「はい。脱いじゃいました」

「まだ全部脱いでいないだろ」

「そうですね」

 椋はにっこりと笑い、左足を軽く上げてショーツを完全に取り去る。ショーツの秘所に当たる部分は僅かに染みができていた。

「バイブ入れてるから、濡れちゃってます。恥ずかしいです……」

「広げてみろよ」

「はい。……ん」

 椋は朋也に言われるがままにびろーん、と適度に広げてみせる。おもちゃを扱うかのよう。

「今度は、頭に被ってみろよ」

 朋也も悪のりして、そんなことを言ってみせる。

「ええっ!? 変態ですよ、それじゃ」

「ここまでしておいて何だ。ま○こに電動バイブ突っ込んで、通学路で感じてる女が変態じゃないとでも言うのか?」

「……そう、ですね」

 確かにそうだ。微笑し、頬を赤らめながら朋也の言を認める椋は自分のショーツを頭にかぶってみせた。パッと見ただけだと、冬の寒い日に暖かな毛糸の帽子でもかぶっているかのようだった。

「似合いますか?」

「変」

「そうでしょうね」

「椋……。お前、本当に変わったよな」

「そうですか?」

「控えめで恥ずかしがり屋なクラス委員がこんな淫乱だったなんてな」

「……そんなの、周りの人達の思い込みです。私はいつも朋也くんに……いじめてもらいたいって、思っていましたから。お付き合いをしてもらうずっと前から」

 何も変わってはいないとのこと。本当の自分はこうなんですとの宣言。それにしても、今日はいつもと違って積極的だな、と朋也は思った。

「椋。……何だか俺、お前の尻穴に今すぐぶちこみたくなってきた。スカートで隠せば入れてる事なんてわからないよな?」

 流石に今ここでというのはまずいかもしれない。本気でしてしまいそうな朋也に、椋は慌てる。

「あっ。だ、だめですよ。待ってください。お尻はその……さ、最後にしてください。それに……」

「何だ?」

「お○んこにお○んちんが欲しいですって、おねだりしたんですけど……。くれないんですか?」

「いいけど」

「あ、でも。お○んこだけじゃなくて、お口の中に欲しいです。奥まで突っ込んでもらって、乱暴なくらい汚してもらって……それで、いっぱい出してもらったものを、ごっくんって飲み干したいんです」

 あーんと口を開けてみせる。その様はとても可愛らしく、求めている行為が性的なものだとは到底思えない。

「ふーん」

 そうなるとまた、この前みたいに雑木林の中か。と、朋也が思った時だった。

「朋也くん。……実はその。いいところ、見つけたんです。えっちするのにぴったりな」

「へえ」

「ちょっと遠いところなんですけど。一緒に来て、くれますか?」

 朋也には特に断る理由はなかった。椋に案内されるがまま……朋也はついていった。流石に椋は、被ったショーツを脱いでいたけれど、バイブは相変わらずねじこんだままだった。





…………





「着きました」

「へえ」

 朋也は感心したように頷く。椋に案内された先。それは、高台の公園だった。

「いい眺めだな」

「はい。本当に」

 街が一望できるロケーション。ただ古びた木製のベンチが一つ二つ設置されているだけで、他には特に何もないところ。既に夕暮れ時を迎えていて、辺りには誰もいない。

「穴場なんですよ。ここ」

「それはいいんだけど。こんなところでするのか?」

「ええ。ですから、穴場なんです。夕方から夜になれば、誰もいなくなりますから」

 バスに揺られて十数分。それに加えて徒歩でやはり十数分。自然は豊かでも、交通はとっても不便と言っても差し支えないようなところ。そんなところを椋がどうやって知ったのかはわからないけれど、計画通りであることは確かなようだった。椋曰く、今日はたまたま両親が不在で、それをいいことに杏も友達の家に泊まりで遊びに行っているとか。週末の、あまりにも都合の良い一日だった。

「朋也くん」

「わっ」

 待ちきれないとばかりに椋が朋也の股間に触れ、撫で回してきた。

「積極的だな」

「はい。だって……したくてしたくてたまらなかったので」

 はぁはぁと、粗い息を付きながら椋は答える。

「我慢していたんだな」

「そうなんです。そういうわけですので、お○んちん、おしゃぶりさせてくださいね」

 椋は軽々と、朋也のチャックを降ろしていき、あっという間に大きくなっていたものを取り出した。

「朋也くん。そこに座ってください」

「あ、ああ」

 言われるがままにベンチに腰掛ける朋也。椋は朋也の股間に顔を埋め、口での愛撫を開始。まずはかぷかぷと、甘噛みでもするかのように唇で包み込み始める。

「ん、ん、ん。朋也くんの、大きいです。ん、んく、ん」

 夕暮れ時を過ぎて辺りは漆黒の闇に包まれていく。小さな街灯が一つだけ辺りを照らしているけれど、余りにも頼りのない照度だった。文字通り二人以外誰もいない、そして誰も来ることもないであろう閉鎖空間。

「ん、ん、ん、ん、ん」

 夜空に星がきらめき始めるのを見ながら、朋也は股間のものをひたすらを愛撫されていく。しっとりと湿った唇で包み込んで前後に動き、小さな舌で縦横無尽に舐め尽くす。

「椋。お前、上手くなったな」

「んん、んぅ、んんぅ」

 朋也に誉められてにっこりと笑顔を見せる椋。してやったりといったところ。

「ん、ん、ん、ん、ん、ん、ん、ん、んっ」

 じゅぷ、じゅぷ、と水音が響く。これだけすればきっと、そろそろ朋也は達するはず。椋の勘は全く正しい。朋也は全身に震えを感じ、やがて射精を開始していく。

「ん……。んぐ、ん、んんぅ」

 椋は朋也のものを口内奥深くまで咥え込んだまま、ゆっくりと全てを飲み干していく。

「んぷ……。朋也くん。いっぱい出してくれて、ありがとう」

「ああ。気持ちよかったよ」

 それは最高の褒め言葉。椋はティッシュで口元を拭いながら笑顔を見せる。





…………





「朋也くん。見ていてくださいね」

 椋はベンチの上に立ち、制服を一枚ずつ脱いでいく。紺色の短いプリーツスカートを脱ぐと、湿っているのが一目で分かる秘所が見える。今も尚、奥までねじ込まれているバイブの柄と、左右に押し広げられた割れ目の肉が生々しい。

「朋也くん」

 僅かな光が椋だけを照らしている。それはまさに、観客が朋也一人だけのストリップショー。椋の姿は誘うかのように妖艶で、色づいて見える。

 スカートに続いて薄いクリーム色のジャケットを脱ぎ、紺色のインナーをたくしあげる。二つの膨らみを覆っているはずのものはなく、脱いだ拍子にふるるんと柔らかそうに揺れる。

「ノーブラだったのか」

「はい。驚きました? 今日は一日、ノーブラだったんです。……胸が簡単にふにゃふにゃになっちゃって、ドキドキしちゃいました」

 ニップレスもしていないから、乳首が尖ったら僅かでもラインが見えてしまうかもしれない。そんなスリルを味わっていたに違いない。どこまでも楽しそうに微笑む椋はインナーを体から取り去り、丁寧に畳んで足元のベンチに置いた。

「はい、これで最後です。……お外で裸になっちゃいました」

 椋は学校指定の靴と白いソックスと、そして髪を飾るリボンだけというあられも無い姿。椋の体は細く白く、とても儚げに見える。

「椋……」

 流石に恥ずかしそうな椋は胸と股間を手で抑える。そんな椋に朋也は言った。

「そこに立って」

「はい? ……あっ」

 椋は朋也の手を借りつつ、柵の上に足をかけて乗った。落ちないように注意深く……。向こうの方にはきらきらと光る街明かりと星空。とても幻想的な風景が広がっている。

「んひっ!」

 ふと、椋の中にねじ込まれたままのバイブが朋也の手によって一気に引っこ抜かれる。

「ここで小便しろよ。股を開いて、街の方目掛けて思いっきり」

「え、あ。……は、い。じゃあ、しますね……あ、あ、あっ! おしっこ……出しちゃいます」

 椋はしゃがんだまま大股を開き、そして割れ目を指で大きく割り……。

「くうぅっ! み、見てください……。あっあっあっ」

 街と空を目がけて思い切り放尿していく。弧を描いて、ぴゅうぴゅうと音をたてながら。

「いい格好だよ、椋」

「ああっ! あっ! と、朋也く……んっ!」

 剥き出しになって晒されている椋の尻。割れ目の中の小さくすぼんだ穴に、朋也の指が侵入していく。激しくずぷ、ずぷ、とうごめいては爪の固い感触が前後左右に振動し、椋は体を震わせる。飛び散る雫の規則的だった流れは分散し、ぱらぱらと細かい雫となって辺りへと飛び散って行く。まるで椋が、夜の街に雨でも降らせているかのようだった。

「あっ! 朋也くんっ! あっ! あっ! ん……っ! んああっ! だ、め……あっ!」

 椋は切なそうな声を上げ、目を細めながらびくんびくんと震えた。体中が火照り、燃え上がるかのように感じる。

「正直に言えよ」

「はい……。あっ! お、おしっこしながら……イっちゃい……ました……。あっあっあっ……」

 やがて放尿の勢いが衰え、柵の上にぽたぽたと残った雫が落ちていく。たまらない、と思う。癖になりそうとも。

「気持ち良かったか」

「はい。もう、最高に」

 はぁはぁと粗い息をつきながら、椋は満足そう。

「そしたら、その上に乗って」

「……はい」

 柵の上から降りた椋は、公園備え付けの水飲み場へと連れて行かれる。そうしてまたその上に乗り、しゃがみこむ。放尿したばかりの秘所のすぐそばに、水道の口。朋也は容赦なく水を出してしまう。

「ひゃうっ! あ、あ、ああああぁぁっ!」

 しゃあああ、と勢いよく噴射される水が椋の秘所を叩く。

「つるつるだな。椋のお○んこは」

「は、い。……あっあっあっあっあっ! つ、冷たい……です……! ひあああああっあっあっ!」

 寒い訳でもないのに椋は震え、鳥肌をたてている。朋也は椋の体を僅かに移動させ、尻の穴に水流をぶち当てる。

「ひあああああああああっ! と、朋也くん! だめえっ! も、もう、我慢できません……!」

「どうして欲しい?」

「お○んちんを! 朋也くんのお○んちんをもっとください!」

 椋は大きな声ではっきりとそう言った。そして更に、もっと具体的に叫んだ。

「朋也くんのお○んちんで! 私のお○んこをずこずこしてくださいっ!」

 切羽詰まったように目が見開かれている。手加減抜き。本気の証。





…………





「あっあっあっ!」

 立ちバックの体位で二人は一つになった。椋の喘ぎと全く同じタイミングでぱんぱんぱん、と交わる音が響く。

「あっあっあっ!」

 それをわかってか、朋也は椋の中へと三回連続で突き上げて一旦止める。

「うぅ。朋也くん、焦らさないでください……」

「焦らしてないよ。お前、突き上げる度にあんあん言ってるみたいだから、確かめてみたくなっただけだ」

「そ、んなの。あっ!」

 ずん、と大きく一突きした途端、椋が切ない喘ぎを発した。

「ほら」

「お、面白がってますね。んっ! あっ! あふっ!」

 ぱんぱんぱん、と三連続で突き上げ。あまりにもタイミングが合っているので、朋也はおかしくて吹きだしてしまう。

「椋。お前、わざとやってないか?」

「そんなわけ、ないです。んひっ! あふっ! あっあっあっあっ!」

 今度は間断なく突き上げてみせる。

「本当に感じてるみたいだな」

「あっあっあっ! 本当、あっ……です。あっあっあっ! あっあっあっ! あっあっあっ! 当たり前、じゃないですか……。ああぁっ! んああぁっ!」

 強く弱く、強く弱く。そうかと思えば強く何度も連続で。緩急をつけて何度も椋の中をかき混ぜる。

「あっ! ああぁぁぁっ……!」

「今イったな? 締め付けが一気に強くなったぞ」

「は、いぃぃ。イき、ました……」

「今日一日で何回イったんだ?」

「ご、五回くらいは……イっちゃってます」

「本当に淫乱だな。バイブだけで満足したんじゃないのか?」

 朋也の意地悪な指摘も、今の椋には優しく聞こえる。

「どんなにイっちゃっても、バイブで満足なんて、できなかったです。朋也くんだから。朋也がしてくれるから……いいんです」

 本当に、そうなのだった。激しいからとか強烈だからとか、そういうことではなく。

「いきなりで悪いけど、明日とかさ。たまには二人でどこか行かないか?」

「はい!」

 唐突なデートのお誘いに、椋は迷うことなく頷く。

「バイブ、持ってこいよな」

「はい。……勿論、持っていきます」

 抜けないように奥までしっかりとねじ込んでから出かけようと、椋は心の中で決めた。今日みたいに、と。そして、人が大勢いるところでスイッチをオンにしてみよう。きっと気持ちいいはずだから。そして、笑顔で呟いてみよう。お○んこ気持ちいいんです、と。

「ところでさ。帰りのバスってちゃんとあるのか?」

「実はもう、なかったりします」

「おい」

 椋は笑顔であっさりと言い、朋也はずっこける。確かめなかったのが悪かったけれど、もうこの時間になったら一本もないらしい。

「まあ、帰れない距離じゃないけどさ」

「そうですよね」

 街は遥か向こうの方。人里離れたような所だけど、二人一緒だから寂しくは感じない。朋也は再度椋を突きまくると同時に、左右の胸を揉み回した。

「あっあっあっあぁぁぁっ! ま、またいっちゃ……あふうぅぅっ! む、ねもそんな……強……くぅぅっ! んうぅぅぅっ! 気持ちいいいぃぃっ!」

 椋の喘ぎが一段と大きくなる。ただ触れられるだけでも気持ちいい。全身が性感帯になってしまったかのように思う。

「椋。乳首、思いっきり起っちまくってるぞ。っと。そろそろ俺もイくからな?」

「あっあっあっあっ! だ、出してください! 出して……中にいいいっ! あっ! は、激し……んあああああああああっ!」

 朋也の本気の突きは、椋をあっという間にイかせてから射精へと至っていった。

「ああ、ああぁ……。出てる……。中に、出てる……。いっぱい。……どくどくって、入ってきてる。……ふふ。朋也くん」

 そうして椋はお腹さすりながら言うのだった。

「この子にも、届いてますよ」

 それはもう慈愛に満ちた表情で、可愛い天使の反乱といったところ。

「何?」

 ぎくりとする朋也に対し、椋はしてやったりといったところ。

「ふふ、冗談ですよ。そんなわけないでしょう?」

「椋……」

「あっ。あは。じ、冗談ですよ〜。ああああっ! は、恥ずかしいです〜〜〜! あああああ〜〜〜っ!」

 それはもうとっても心臓に悪い冗談だったようで、朋也のお仕置きが始まるのだった。体操選手のように片足を高く上げさせられたまま、ずこずこと突っ込まれていくという羞恥極まる恰好での交わりを。





…………





 ――帰り道。街頭の明かりもろくになく、車一台がやっと通れる程度の細い道。高台特有の曲がりくねった道を二人は下っていく。

「この場所。お姉ちゃんが教えてくれたんです」

「へえ」

 朋也と椋は手を繋ぎ、おしゃべりをしながら暗い道を行く。……椋は未だに全裸のまま。

「穴場なんだよ、って。……夜空と夜景がすっごく綺麗だったって、前に夜遊びしていてたまたま見つけたそうなんです。夜中にこっそり家を抜け出して行ったとかで」

 夜遊びだの、夜中にこっそりだの、やりたい放題だと朋也は思った。

「あの不良娘め。……まあでも、何となく光景が浮かぶよな」

「はい。……流石に私達がこんなことをしてるなんて、思わないでしょうけどね」

「椋。恥ずかしくないのか?」

 一見すると椋は平然としながら歩いているように見える。朋也は疑問をぶつけてみせる。

「恥ずかしいに決まってます。……女の子が、こんなお外で裸になっているんですよ?」

「平気そうだからさ」

「平気じゃ、ないです。朋也くんが裸のままでいろって言うから……。朋也くんはもう感覚が麻痺しているかもしれませんけれど、彼女を裸で連れ回すって、実はすごい非常識な事なんですよ?」

 椋の衣服は全て折り畳まれて、朋也が持っている鞄の中に入れられている。

「私のこと、恥知らずな娘だって思います?」

「うん。思う。ど変態だって」

 はっきりと言い切る。すると椋は……。

「朋也くんに、調教されちゃいましたから」

 椋はさりげなく過去を振り返る。自分が行っている言葉は、決して間違ってはいないと思う。

「本当の私は、えっちなことを考えただけで……体中が熱くなって爆発しちゃいそうな娘だったんです。……今だって、そうですけど。それを……お尻とか、マイバイブとか。もう……知りません」

 それをめちゃくちゃにしたのは朋也。耐性をつけさせられてしまい、ここまでエスカレートするようになってしまった。

「少なくとも、マイバイブを学校にまで持ってくるような変態じゃなかったよな」

「そうですよ。本当に、朋也くんは極悪人です。そもそも、このバイブをプレゼントしてくれたのも、学校に持って来いって言ったのも、朋也くんですからね?」

「あ、そういう事言うのか。こっち来い」

 どうやら朋也を怒らせてしまったようだ。椋はまたいたずらを咎められた子供のように笑う。朋也のハードなお仕置きがまたも始まる。

「あ!? あっ! こ、今度は何ですか。……あああっ!?」

 椋の、意外な程に膨らんでいてボリューム感のあるバスト……。それを、どこからか出してきた麻縄でぐるぐる巻きにして絞り上げる。

「文字通り、ロケットおっぱいだな」

「ああ……。こ、こんな……」

 柔らかな脂肪分は絞り上げられ、飛び出すような形になっていて、先端の乳首はぷっくりと膨らんでいる。当然の如く、朋也はその乳首や乳房に吸い付き、しゃぶり、両手でこね回す。

「それだけじゃないぞ」

「んひぃっ!?」

 秘所にずぶりとめり込まれる感覚。……おなじみのバイブが突っ込まれた。

「もう一つ」

「んはぁっ!? な、な、な!? 何でそんなの、持っているんですか!」

「椋が喜ぶかなって思って」

「お、思いま……ああああっ!?」

 ずぷ、ずぷ、と一つずつねじこまれていく。大きめのアナルパールを入れられる度に椋は余りの圧迫感に声を裏返してしまう。

「ぬ、抜いてくださ……あああああっ! も、もう……だめえええっ!」

「だめだな。ついでにこれも咥えろ」

「え!? もごぁおっ!?」

 椋の口内に、プラスチック製の丸い物……拘束用のボールギャグがねじ込まれる。革のバンドが結ばれ、取り外すことができない。

「もごっもごっ」

「それと更にもう一つ」

「んんぅーーーーっ!?」

 鼻に穴にフックが引っかけられ、引っ張られる。一体どこまで用意しているのだろう。

「おっと。もう一つ忘れていた」

「んんぅ? ……んぅっ! ふぉっ!?」

 がちゃりと音。革のバンドが首に巻きつけられ、大型犬用のリードで繋がれる。

「四つん這いになって歩け。犬みたいに」

「んぅ、んぅ……んんぅ! ふぉっ! ふぉふっ! んふぉおぉぉっ!」

 バイブの振動スイッチがオンになったのか、ヴヴヴヴ、と虫がうごめくような音が響く。硬く冷たいアスファルトの上を、椋のは涎や涙、鼻汁や愛液をこぼしながら這っていく。ふと、小さな鏡で今の自分の姿を見させられる。想像していた通り、ものすごく卑猥な姿だった。

「俺のせいなんかじゃないだろ。椋は元から素質があったんだよ。Mのさ」

(そうかも、しれません)

 朋也は言いながら、椋のアヌスにねじ込まれたビーズを無造作かつ一気に引き抜いた。ずるっと滑るような感触とともに、丸い物が五つ、六つと引き抜かれる。

「んひっ!? んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんひひひいいいいいぃぃぃっ!」

 猛烈な刺激によって椋はあっさりと達した。今の感じをもう一度、と。椋はそう思い、願いは実現される。

「あう! あうぅ! あおっ! ぅ……!」

 朋也はアナルビーズを引き抜いたところにものをねじ込んでいった。ずぷずぷと音を立てながら、椋の縛り上げられた乳房が揺れる。すぐに朋也の手によって揉みしだかれる運命の膨らみ。

「椋の尻は最高だよ。突けば突くほど締め付けてくるし、ぱんぱんいい音がするし。それになにより」

「ふひいいいいっ! んんうううううううっ! んっふううううううううううううううううっ!」

「突けば突くほど、アヘ顔でイキまくってくれるからな。本当に、やり甲斐があるよ」

「んふうううううううううっ! んんんんんんんんんっ! くふうううううううううううううっ!」

「ほら、ほら。もっとイけよ。もっと」

 さりげなく、椋の口からボールギャグが外される。

「んうっ! んうっ! んんんんうううううううっ! あ、あふ……あふぅぅ……あ、あ、あぁ! お、しり……気持ち、いいぃっ! 朋也くん……もっと、もっとしてえぇぇ! もっとずこずこってしてえええっ! おしり、いいよおぉぉっ!」

 陵辱でもされているかのような光景だけど、椋の表情は快楽にまみれて恍惚としていた。それでも足りない。もっと、と。椋は朋也を求める。街灯すら照らしていない暗い道に、二人の粗い息づかいが響いていった。

「んひいっ! 朋也く、ん。んひっ! あひっ! んぐひぃっ!……今日、これから。んあぁっ! 私の家に来てくださ、い。んあっ! あんっ! はあんっ!」

「いいけど。やりまくろうってのか?」

「はい! あ、あああっ! お尻、いいんですっ! んああああっ! い、イっちゃうううううっ! 気持ちいいいいいっ! 朋也くんのお○んちん、大好きですうぅぅぅっ!」

 椋は悪い事をいっぱいしようと思った。杏の部屋に忍び込んで、交わりまくろうと。こっそり制服を借りて着てみたり、下着を借りたり。それから……リビングのテーブルの上で大股を開いて指でぐちゅぐちゅと潮を吹くまでいじってもらって、乱れまくろう。一つになったまま、家中を練り歩こう。ぱんぱん音をたててお尻をたゆませながら突いてもらって、あんあんと喘ぎ声を撒き散らしながら、ぽたぽたと愛液を滴り落とそう。

 大分下ってきて、向こうの方に街灯の光と人家が見え始める。けれど、まだだ。制服を着るのはまだ早い。まだちょっと、痴女でいさせて欲しい。近くにあった電柱にしがみつき、ただひたすら朋也の攻めを受ける。朋也の鞄……制服なんて、今はいらない。いっそ近くの川に投げ捨ててしまえばいい。そうすれば、家まで裸でいなければならない。いいな、それと椋は思った。もしできているのなら、そうしている。

「あっ! はふっ! はふっ! はふっ! あああふうぅっ! き、気持ちいいぃぃぃっ! んあっ! い、イくっ! あんっ! いい! そこ、いいっです……っ! イっちゃう! お○んことお尻、どっちも気持ちいいいいいっ! イっくううううううううっ!」

 椋の頬を快楽の余り涙が零れて落ちている。ぶちまけられた精液も涎も、ぐしょぐしょの愛液もそのままに、犬のように舌を出し、はしたなく気持ちいいと繰り返した。

 長い長い、放課後の戯れはまだ続く。いつまで終わらないでいて、と椋は願った。










----------後書き----------

 もはや恒例と化した椋ものであります。

 CLANNAD本編ではえろシーンがないので、時折どーしてもハードにいじめたくなってしまうのです。特に椋や渚といった娘はそのようなオーラを発しているので尚更。

 またいずれ、思い出したように椋話を書く事もあるかもしれません。どうぞお楽しみに。


ご感想を頂けると嬉しいです。





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