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麦茶スプラッシュからはじまる夢想タイム










 駆逐艦娘五月雨が、コップに入った麦茶を二つばかりお盆に乗せて、提督のいる執務室へと向かっている。勘のいい方ならば、この後でどのような大惨事が起こるか、容易に想像がつくというものだろう。

 丁度執務も一段落し、提督は一休みしているところだ。そもそも、今日は鎮守府自体が非番で、出撃も演習も行われておらず、入渠中の艦娘(大体ドック入りしている山城すらも)もいないという、極めてのんびりとした状況なのだった。つまるところ、この大きな建物の中には、提督と五月雨しかいないということになる。

「提督。麦茶いれてきましたよ。一緒に飲みま……って、提督。お疲れなんですね」

 実に幸いなことに、五月雨は何もない廊下でずっこける事もなく、無事執務室へと入ることに成功した。自他共にドジっ子と言われている五月雨が何もないところでずっこけることはよくあることだった。ずしゃっと音を立てては、かの吹雪のパンちらも真っ青なくらいのもろパンぶりを晒し、おでこをしこたま打ち付けるのが常なのだった。

 さて、当の提督はソファーに横になり、豪快に寝息を立てていたわけで。それを見て五月雨はクスッと笑って『お疲れ様です。提督』と呟いた。そして踵を返し、お盆をテーブルに置こうとした。まさにその時だった。五月雨のドジっ子が発動したのは。

「わっわっ!」

 ――発端は床に落ちていたものだった。提督が主に、多摩や雪風や時雨やぽいぽい言ってる娘といった、いわゆる小動物ちっくな艦娘たちのじゃらし用……もとい、遊び道具としていいかなと思って購入した結果、みんなから大好評を頂いている柔らかいネズミのおもちゃの尻尾を五月雨が僅かに踏んでしまったことにより、ツルッと滑ってすってんてんとなってしまったのだ。

「ああああ! だ、だ、だめえええ!」

 このようにして、コップになみなみと注がれた麦茶は提督の下腹部にばしゃりとたっぷりとぶちまけられることになったのだった。幸いなことに、コップが割れることはなかったが、当然提督の体はびしょ濡れになってしまったわけで、五月雨は慌てふためくのであった。不幸中の幸いとして、麦茶ならばまだ被害は軽微であった。これがクリームをなみなみと注ぎ、たっぷりと砂糖を混ぜ込んだ濃厚コーヒーだったら目も当てられない。

「あ、あ、あ! ご、ご、ごめんなさいいいいいいっ!」

 五月雨が叫ぶが提督は目覚めない。この提督は、目覚めの悪さに関しては筋金入りで、隣で15.5cm三連装砲がガンガン火を吹こうが、フライパンにおたまをカンカン叩きつけて鳴らそうが起きない男だった。

「ああぁっ! て、提督ぅ! 起きてくださいぃぃ!」

 体を揺さぶろうが叫ぼうがやはり起きない。他の艦娘たちが言うには『この鎮守府。夜に奇襲でも食らったら、私達あっさり終わるわね』とのことだった。鎮守府が炎上しようが絨毯爆撃を受けようが、この提督は目を覚ますか怪しいとのこと。それ以外は特に目立った欠点もなく、人当たりも良い提督なのだが……。

「あぁぁ……。びしょびしょ」

 おそらくはズボンの中まで濡れてしまっている。しかし、テコでも起きない提督。このままでは風邪でもひかせてしまう。どうすればいいのか……。結論として五月雨は提督のズボンを脱がすことにした。そうするしかなかった。なにせ何をやっても起きないのだから。それでも、体調を崩されるよりはマシだ。

「ごめんなさい! 脱がし、ますね……」

 果たして釈明の機会は訪れるのだろうか? もし仮に訪れたとして、一体どう説明すべきだろうか? そして説明したところで、果たして納得してもらえるのだろうか? 五月雨の頭の中をぐるぐると思考が巡る。

「きゃっ!」

 おぼつかない手付きでズボンのベルトを緩め、チャックを下ろす。

「あああ……。やっぱりびしょびしょになってる……」

 ブリーフタイプの下着はおろか、その中まで濡れていた。これはもう、下着の中にまで手を入れないといけないと一目でわかるレベル。

「ご、ごめんなさい! 本当にごめんなさい! 拭かせてください!」

 五月雨は意を決し、水色の柔らかな布地のハンカチを提督の下着の中へと潜り込ませ、もぞもぞと拭き始める。

「あ、あれ?」

 しかし、ふきふきと拭くたびに、何故か拭く面積が増えていくような気がする。提督のものが今まさにむくむくと膨張しているのだが、それには五月雨は気づけなかった。

「う、うぅ……。な、何ですかこれ……」

 それでも構わずひたすらごしゅごしゅと、少し強めに拭く。すると今度はなぜかぬめぬめとした透明な液体が大量に溢れてきて、かえって湿りが増してくるのだった。ウブな五月雨にはわからなかったが、どうやら先っぽ……亀頭の部分を無意識のうちに刺激してしまったようだ。

「ど、どうして、拭いても拭いても乾かないんでしょうか?」

 慌てた五月雨は、再度それを両手で持ち直し、何度もふきふきふきふきと擦るように拭いた。一生懸命拭いた。ごめんなさいごめんなさいと頭の中で謝りながら何度もこするように拭いて拭いて拭きまくった。その結果。

「えっ!?」

 それは突然ビクンッと波打って角度を変え、液体弾を発射した。それはあたかも、五月雨が自ら巨大な砲を自分の顔面へと向け、がっちりと固定していたようなものだった。

「ああああああっ!」

 どべし、べちん、ばっばっ。そんな感じにたたみかけられる五月雨。集中、拡散、連射。シャワーホースのように三段階の威力調整付き。結局五月雨は、例えるならば牛乳の入ったバケツを頭から思いっきりぶっ掛けられたような惨状になっていた。

「けほっ! な、に……。あ、ああ……。どうして、こんな……。けほっ!」

 もはや拭き取るどころではなくなってしまい、途方に暮れる五月雨。と、そんな時だった。

「五月雨?」

 ここに至り、ようやくの事で提督は目を覚ますのだった。そして、現在の状況を判断する。

「提督ぅ。その……。違うんです、これは……」

「そうか。俺を癒やすため、手コキをしてくれたんだな? 五月雨は優しい娘だなー」

 提督による明晰な予想も、このおかしな状況は見破れなかったようだ。

「違うんです。……その。提督と一緒に、麦茶でも飲もうかと思ってお盆に載せて持ってきたんですけど……けほっ」

「ふむ。……事情はわからんが、まぁとりあえず、顔拭こうな」

 提督は五月雨の話を聞きながら、ティッシュでぶちまけられた白濁液を拭きとり始めた。

「んん……。お盆をテーブルに置こうとしたのですが、ネズミのおもちゃの尻尾を踏んでしまって、それでつるって滑って……」

「それで、俺の下腹部に麦茶をばしゃーっとしちまった。で、必死に拭こうとして、今に至る、と」

「はいぃ……。そのとおりです。でも、何故か拭いても拭いても湿りが取れなくて……」

 まあ、そうなるなと、提督は思った。ハンカチ越しではあるけれど、思いっきり握るようにしてしゅこしゅこしゅこしゅこしてりゃそうなると。

「そうか。ありがとうな。わざわざお茶を持ってきてもらって」

(飲めませんでしたけど……)

 五月雨は提督にこっぴどく怒られると思いきや、その対応は優しいものだった。

「でもな、五月雨。本当に申し訳ないのだが、どうしても頼みたいことがある……」

「は、はい! 何でしょうか?」

 提督は言いづらそうに、要求を告げる。五月雨はどんな内容であっても、受け入れるつもりでいた。それが罪滅ぼしになるのならば。

「俺は、一度こうなっちまうと、なかなかおさまりがきかないんだ」

「え?」

 それはつまり。

「夢精したみたいで、すげえ気持ちよかったんだ。だから、もっとして欲しい」

 ということだった。五月雨は何度か瞬きしてから、はっきりと頷いた。

「ふ、ふつつか者ですが! 一生懸命頑張りますっ!」

 どこまでも真面目で真っ直ぐな五月雨は、覚悟を決めたのだった。










…………










「あむ、はむ……」

 提督は早速『口で、しゃぶってくれ』と、お願いをした。五月雨は、ソファーに腰掛けたままの提督の股間に顔を埋め、小さな口を目一杯あけて、そそり立った巨根を咥え始めたのだった。

「上手だぞ」

「んぅ……。ほふ、れふは?」

 かぷかぷと咥え込んだまま、閉じていた目を開け、上目遣いで提督を眺め見る五月雨。

「ゆっくりでいい。焦らなくていいからな。歯を当てないように唇をかぶせて。少しずつ前後に動かしてな。そう、いいぞ。上手だ」

「ふぁい。んぅ、んぅぅ、んぐ、んく、ん、ん」

 いつも元気で一生懸命で、ドジっ子だけど笑顔が眩しくて。そんな純粋な娘の口内に黒ずんだ太い男性器を突っ込み、体液を絡ませながら汚している。支配欲が満たされていき、提督は背筋が震えるような満足感を覚えた。

「あぁ、先っぽを喉の方に当てないようにな。むせ返るぞ」

「ふぁい。ひほふへはふ。ん、ん、んぷ、んん」

 いたいけな少女が自分の身勝手な性的欲求に応えてくれている。桜色の可憐な唇に、もじゃもじゃした白髪混じりの陰毛が絡みつき、体液と交じり合いながら泡立っている。じょり、じょり、じゅり、じゅり。と擦れ合う淫靡な音が静かな執務室に響く。長い髪を手の甲で抑えながら頑張る五月雨。不慣れだけれども、一生懸命に相手のことを考えて尽くそうとする五月雨の献身ぶりに、提督はゆっくりと息をつく。

(あぁ……。この生の感覚、堪らねぇな)

 それはあたかも、適度に温かい風呂に入っているときにこみ上げてくる睡魔のよう。このままずっと身を任せてしまいたくなる。ねっとりと絡みつくかのような五月雨の口内。互いの体温の違いすらはっきりと感じさせるような密着感。提督はいつしか五月雨の後頭部を手で掴み……。

「おい」

「ふぁひ?」

「少しばかり深く咥え込んでくれないか?」

「ふぁい。はんばりまふ!」

「ゆっくりとち○こを押し込んでいくから、辛くなったら手ぇ上げろ?」

「わふぁりふぁふぃは」

 本当に素直な少女だ。自分が望めば何でもしてくれることだろうと、提督は確信していた。一旦引き抜ける寸前まで抜いてから、ゆっくりと五月雨の顔を密着させていく。この娘をもっとめちゃくちゃにしてやりたい。そんなどす黒い欲求を満たしたくて仕方がない。

「んん……ん、ん、ん」

 ずず、と沈むこむように挿入が続いていく。

「我ながら、でかくて長いからな。どこまで咥え込めるかな?」

「はんはり、はふ……。んぅ」

 健気に頑張る五月雨。けれど、呼吸が苦しくなるのはどうしようもなくて、段々と頬が赤く染まっていき、涙目になっていく。

「う、うぐぐ……」

「辛いか?」

 五月雨は右手を左右に振り、まだ大丈夫ですとのサインを送る。提督は無言のまま五月雨の頭を引く腕に力を込める。

「あぐ……ぐ……。おご……ご」

「この辺にしておくか?」

「……」

 大丈夫と、五月雨。尚も肉棒の侵入は続いていき……。やがて……。

「ぁ、ぁぁ、ぁ……」

「すごいな五月雨。遂に根本まで咥え込んじまったぞ?」

「ぁぅ、ぉ……ぁ」

 五月雨の小さな口に、提督の肉棒が全て埋没した。圧迫感を堪えながらも五月雨は健気だった。彼女は本気を出したとき、ドジっ子もなりを潜めるようだ。辛くてポロポロと涙をこぼしながら耐えている彼女を見て、提督はある提案をする。

「五月雨。俺のち○こを根本まで咥えられたってことで、記念撮影をしようぜ」

「ん? んぅぅ?」

 提督はいつの間にか胸元のポケットから、金属製ライターを引き延ばしたような形状のカメラを手にし、五月雨を被写体として捉えていた。

「ほら、にっこり笑って。ついでに両手でピースだ」

「んぐぁっ。ふぁ、ふぁひっ! ぴーふ!」

 ぱしゃ、とシャッターが切られる音がした。純粋な少女に汚らわしいものを咥えさせ、喉の方までねじ込んでいる。そんなところを写真に撮ってしまった。とてつもない背徳感はそのまま増幅され、提督が五月雨の口内を女性器に見立てて攻め立てる事に繋がっていく。










…………










「うぅ。ちょっと顎が、疲れました」

「悪かった。無理させすぎたな」

「いいえっ。大丈夫です! それで、提督が満足してくれたなら嬉しいです!」

 極めて優等生な答え。あの後も提督は五月雨の口内をじっくりと堪能し続けた。最後には口内射精までして、全てを飲み干してもらった。五月雨はむせ返りそうになりながらも、ごく、ごきゅ、と細い喉を鳴らして飲み込んでいった。

「さて、五月雨よ」

「はい。次は何をしますか?」

 五月雨は提督が満足するまで、とことん付き合ってくれるようだ。

「俺は前々からずっと、気になっていたことがあるんだ」

「何でしょうか?」

「右手を高く上げてくれないか」

「え? あ、はい。こうですか……って!?」

 五月雨は、一瞬訝しげになりながらも言われたとおりに挙手。その瞬間だった。提督が動いたのは。

「ひゃあああっ!?」

 突然、がぶり、と噛みつくように提督は五月雨の左の脇をべろべろべろべろと舐め始めたのだった。

「あひっ! な、な、何ですか!?」

「袖の無いセーラー服……。それはすなわち脇ということだ。俺はずっとな、こんなふうにお前の脇をくんかくんかしたり、じゅるじゅると舐め回したみたかったんだ」

「そ、そうなんですか。って、あぁぁっ! く、くすぐったいです! そんなとこ、汗臭くないですかぁっ!?」

「そんな細かいこと、俺は気にしない。お前のおかげで長年の夢が一つ叶ったよ! ああ、白くて細くてふにふにしてて可愛い! それに何かシトラス系のフルーティストな香りがする! 汗臭くなんてないけど、微かにしょっぱいな!」

「せ、制汗スプレーしてるので……。って、やっぱり汗かいてる! 汚いですよ〜!」

「んなこたぁない! サラダ風のソフト煎餅みたいで、薄塩味がおいしい!」

「あ、汗がおいしいって言われても……」

 喜んでいいのかわからない。当たり前だ。

「そうだ。今度おにぎり握ってくれ! 五月雨の脇握りおにぎりうすしお味!」

「や、やですよ〜! 何ですかそれ!? あぁぁーーーっ! ぺろぺろしちゃだめです〜! くすぐったいです!」

「じゃあこうだ」

「あっ!?」

 提督はすばやく五月雨の背後に回り込んでから体を引き、ソファーに腰掛ける。そして、五月雨の脇へと屹立したままの肉棒を体温計を使うかのように挟み込み、前後に動かし始めた。

「ひゃああああっ! こ、こ、今度は何ですか〜〜〜っ!?」

「脇コキも一つの夢だったんだ」

 ぬるぬるした先走り液が五月雨の脇を濡らしていく。それは潤滑油のような役割を果たし、ぐちゅぐちゅと湿りを帯びては提督のものをしごきあげていく。

「く、くすぐったいです! あぁぁっ! ぬ、ぬるぬるします!」

「五月雨の脇は最高だ! お……いいぞ。あっという間にいきそうだっ!」

 提督は夢中になって腰を前後に蠢かせた。

「おらおらおらおら!」

「ひゃあああああああっ!」

 提督はやがて達していく。そして……。

「えっ!?」

 出す寸前になって五月雨の脇なしセーラー服の中に肉棒を突っ込み、そこで爆発させた。

「あ、あ、ひゃあああああああああっ!?」

 衣服の中に提督の精液がぶちまけられる。胸が、お腹が熱い。どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅと大量に燃料が注入されていく。内部に浸水がはじまったかのようなパニック状態に五月雨は陥っていった。










…………










 ぱんぱんぱんぱんっと乾いた音を立て、四つん這いの五月雨の尻に下腹部を叩きつけている提督。射精してからすぐに『今度は本番いくぞ! ケツを高くつき出せ!』と、交わり始めた二人。五月雨の白いスカートはくるくるとまくりあげられており、本来そこを覆い隠しているはずのショーツは邪魔だと言わんばかりに部屋の片隅へと放り投げられていた。

「あっ! はっ! ふっ!」

「いい締りだ。実を言うとな。お前がずっこけた時に見える尻な。ずっと、ぶち込んでみたいって思っていたんだ。……いつも決まって白パンで、時々食い込んでたりしてしわがあったりして……。まあなんだ。いきなり中指でもずぶっとねじ込んでやりたいな、なんてな」

(そ、そう、なんだ。そんな風に見てくれていたんだ)

 五月雨の華奢な体がしなり、極太の一物が激しく出入りを繰り返す。そのたびに、白くて意外な程に肉付きの良い尻が柔らかくたゆみ、ふるえる。

「て、ていと……くぅぅっ! あっ! あっあっあぅっ! はぅ! はぅっ! あっ! ふ、深い……です! あっあっあんっ!」

 真っ昼間の明るい室内にて。柔らかなカーペットの上で交わる二人。長く太いもので子宮まで突きこまれ、強い圧迫感とこみ上げてくる快感に、五月雨は淫らに喘いだ。

「楽しいな。五月雨とヤるのは実に楽しい。最高の気分だ」

「はっ! あぅっ! だ、めです! あぁぁっ! はぁんっ!」

「それにしても、こんなふうにずこばこされて感じまくってるなんて、五月雨はエロい娘だな」

「はぅ! あぅ! あっ! だ……って。気持ちいいんです!」

「そうか気持ちいいのか。じゃあ言ってみろよ。おま○こにおち○ちんずこずこされて気持ちいいですって」

「あっあっ! お、○んこに提督のお○んちんをずこずこされて、擦れて気持ちいいですっ!」

 たがが外れたように五月雨は言い放った。顔を仰け反らせ、喘ぐように。

「あっくっ! 奥まで……ずちゅずちゅってきて……! あっ! ひっ! そこ、だめえっ!」

 激しく交わるたびに、五月雨の背中がきしむ。窓から差し込む明るい光が五月雨の尻に当たって艷やかにてかり、肌の白さを引き立てる。

「立って」

「え……。あ、あっ!」

 四つん這いの五月雨を立たせ、二の腕を掴んで引く提督。

「何を……? あっ!」

 立ちバックスタイルになった二人は一つに繋がったまま、直立。やがて提督は五月雨の体を押し始め。

「ちょっとスリルを味わってみようか」

「えっ!? そんなっ!」

 提督は大胆にもドアを開け、執務室の外へと出ていくのだった。

「あっ……! あぁぁぁぁっ! こんなっ!」

「声出すと誰かに気づかれるぞー」

「っ!」

 長い廊下の向こうの方までよく見える。そんなところでとてつもなくいけないことをしている。そう考えると五月雨は……。

「なあ五月雨よ」

「は、い?」

「今、締付けがものすごく強くなった。お前、廊下に出て物凄く興奮してるだろ?」

「そんなこと……っ!」

「ぎゅううって、絞り上げるみたいな締付けだ。誰かに見られそうなのが堪らないんだろ?」

 図星である。もはや違うとは言えなかった。

「よし。じゃあ、向こう側まで行ってみるぞ」

「え? あ、あああああああっ! あっあっあっあっあっ! だ、だ、だめぇぇぇぇっ! それはだめえっ!」

「おらおらおらおら。動け動け。ズコバコされて感じまくってないで前に進め! 座礁でもしたか?」

「あぁぁぁぁぁぁっ! む、無理ぃ。動けません! ああああっ!」

 五月雨は一歩も動けない。ばちんばちん、ばちゅばちゅばちゅと叩き付けたり破裂するような音と共に、結合部からはポタポタと愛液が滴り落ちていく。結局五月雨は、執務室のドアに手をついて、絶頂を迎えさせられることになるのだった。

「だめえっ! い、いっちゃいます! あ、あ、あ! ふ、深い! 深いんですぅっ! あぐっ! そんなに激しくされたら、お○んこおかしくなっちゃいますうぅぅっ!」

「おーし。仕上げだ。俺もいくぞー。おらおらおらおら」

 やがて、二人揃って動きがピタっと止まる。

「はぁあっ! あっ……。今……出て、ます……。私の中に……びゅくびゅくって。あぁぁ……」

「ふぅ……。五月雨の中、たっぷり堪能させてもらったぞ」

 五月雨はぴくんぴくんと小刻みに震え、提督は大きく息をつきながら膣内射精の余韻に浸っていた。……が、それも束の間。

「さて。第二ラウンドといこうか」

「え?」

 まだイったばかりで出してもらったばかりなのに。中から抜いてすらいないのに、提督はあっさりと言い放った。

「五月雨。しっかり立って」

「あ、足に力、入らなくて……。あふっ!」

 ぐにゃりと崩れ落ちる五月雨。きゅぽんと音を立て、結合が解かれた。

「しゃあねぇな。ほらよ」

「ひゃっ! あっあっ! ま、またっ!」

 子供を抱っこするように持ち上げられ、そのまま流れるように挿入。俗に言う、駅弁スタイルという大勢。

「五月雨は軽いな。しっかり掴まっていろよ」

「はぅんっ! あぁんっ! な、中に、入れてください!」

「うん? 五月雨の中に入れているが?」

「そ、そうじゃなくて! お部屋に! お外は物凄く恥ずかしいです!」

「今更? まぁ、終わってからな」

「そんなぁっ! あぅっ! はぅ! あっあっあっ!」

 軽々と持ち上げられ、上下に揺さぶられ、おもちゃのように中に入れられて、敏感になりすぎた五月雨はまたあっさりと絶頂を迎えさせられていく。ぐっちゅぐっちゅと、ぬかるみにでもはまったかのように、膣内の精液と愛液が撹拌されていく。

「ま、また! い、いっちゃう! こんなにすぐに! 恥ずかしぃぃぃ! あ、あ、あ、あ、ああああああああんっ!」

 仕上げとばかりに、提督はくるくると回転してみせる。じゅくじゅくと熟れた果実から蜜が滴り落ちるような音がする中、五月雨は首をのけぞらせ、長い髪を振り乱しながら喘いだ。

「あ、あぁんっ! ……あああんっ! はぁぁっ! い、いっちゃいますうぅぅっ!」

 びゅくびゅくと、二度目の膣内射精。脱力した五月雨の中からごぽりと音を立て、精液と愛液が混ざったものがこぼれ落ちていった。










…………










「……」

 あの後。五月雨は貸し切り状態のドックに入り、ベトベトのどろどろにされた体と衣服を清めた。仕切り直しの麦茶を五月雨がいれてくれて、今度は無事に飲むことができた。その後提督はソファーに横になり、いつしかうたた寝を始めていた。

 五月雨はと言うと……。

「ん……」

 かぷ、と提督のものを咥えていた。

 ――全てが落ち着いた後で、五月雨は提督にお願いをしたのだった。

『提督。あの……』

 提督は疲労と適度に温い気温により、睡魔に襲われつつあった。それをわかった上での五月雨のお願いごと。我が侭と言った方が正しいかもしれない。

『……もっとその。口でしてても、いいですか? 起こさないようにしますので』

『あぁいいぞ。好きなだけしてくれ』

 そんなやりとり。寝てる間に、好きなだけおしゃぶりをしていていいよとの応え。もちろんそれは口での行為に限らない。

「あむ……ん……。ふ……」

 五月雨は決して急がない。片手で長い髪を抑えながら、提督の股間に顔を埋め続ける。柔らかな唇で包み込み、舌先で底部を舐め回す優しいフェラ。少しこそばゆいような感覚とともに、提督は浅い眠りに落ちていく。

「ん、ん、あむ……」

 五月雨の優しさに包まれていく提督。夢見心地で五月雨の口内に射精していく。

(実は私も……。こうしていると気持ちいいんです)

 こく、こく、と飲み干していく五月雨。その表情はとても穏やかな笑顔だった。

(お○んちんをおしゃぶりして気持ちいいなんて、私は悪い子です……。変態です……)

 でも、この感覚が堪らない。また、起きたらしてもらおう。絨毯に横になって足を開いて、割れ目を左右に広げて……。

(私のお○んこに、提督のお○んちんを入れてくださいって……)

 淫らにおねだりをしてみようと、そう思うのだった。




















----------後書き----------

 一生懸命な彼女とのえっちは唐突にはじまりそうですね。

ご感想を頂けると嬉しいです。




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