【新規テキスト文書(殺)】
どもども〜♪
『愛の暴走へっぽこSS書き』Minardi改で〜す(^▽^)
香里「なんなのよ、このタイトルは?(T−T)」
あ、これはね(^^;)
僕はほとんどWindows95のメモ帳で(あるいは一太郎9で)SSを作成しているんだけど。
いつものように、SSを書こうと思ってマイ、パーソナルコンピュータを起動したら!
香里「したら?(T−T)」
ハードディスクのデータが吹っ飛んだのよ(T−T#)
きれーさっぱりな。
香里「来るべき時が来たわけね(−_−)」
うむ。
Windows98セカンドエディション(次のバージョン)まで耐えるつもりだったんだが…残念(;−;)
その後の、OS復旧作業自体は早めに終わったんだが、どーしても立ち上がらなかったんだよ。
香里「ふうん。で、原因は何だったの?(・_・)」
ハードディスク設定をBOOT(起動)不可にしてた(T−T)
香里「…(T−T;)」
で、結局、そんなお馬鹿な設定ミスに気づかなかった僕は、暑い中、都合五〜六回以上再インストールする羽目になったんだ。
というわけで、MSのビル・ゲイツちゃんに殺意を込めたということさっ♪(^^)
香里「全部あんたが悪いんでしょうがっ!!(T−T#)」
某ソフトメーカーのおまけ画像にも、同じようなファイル名があったけど(^^;)
香里「はぁ〜、ホント、ギャグみたいな人生送ってるのね…。あなたは(−_−;)」
そっちの方が楽しいけどね。あ、それと、これは一応18禁ね(^▽^)
香里「ま、またっ!?またなのっ!?この社会不適合者ッ〜〜〜〜ッ!!(T−T#)」
(無視して)それではごゆっくりどうぞ〜(^▽^)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「え〜。で、あるからして………」
今は授業中。
退屈で、解りづらくて、出席が厳しくて、テストも難しいという、厳酷の…じゃなかった『現国』の時間だ。
これは、どう見ても学生に対する人権侵害だと思うんだが。
でもまぁ、寝ていても、多少私語をしていても、注意をされないだけましか。
良い学生の皆さんは、俺や作者のような不良学生の真似をしちゃぁいけませんよ!
(作者:そうそう ^^)
俺達と違って、真っ当な人生を歩んでくださいね(^^)
ま、それはともかく。この授業で評価できるのは、先生の大らかな性格だけだな。
授業初日に…。
「え〜、生徒諸君!!私の授業は、ハッキリいって物凄くつまらないです。が、この退屈さに耐えられれば、他の授業が楽しくて楽しくて仕方なくなるだろうから、頑張って受けてくれたまえ。はっはっはっはっは〜」
…だものな。
迷惑極まりないぜ。
ま、いいや。
ノートは後で名雪に写させてもらおう。
「うにゅ。く〜(−。−)」
って!
名雪はすでに夢の中に入ってる!
ノートを開いて、シャープペンを握ったまま。
例えるなら…『形状記憶名雪』だな。Yシャツかよ、おい!(TT)
一応、真面目にノートを取ろうとしていたようだが、こいつの理性は、本能にはかなわなかった様子だ。
人間は、過酷な環境でこそ新たなる能力に目覚めるはずなんだが、こいつの場合はそんなものお構いなしのようだなぁ。
ちっ、他に使えそうな人間はいないのか?
キョロキョロ
教室の中を見回してみると…。
う〜ん。北川は問題外!
書くまでもないわな。無駄無駄無駄ァっ!!
で、他には…廊下側に座ってる七瀬さん。
駄目だ、気持ちよさそうに寝てるわ。
そういえば以前『授業中。忙しい日々の疲れを取るために、体を休める。乙女にしか成せない業よッ!!』
とかなんとか言っていたな。
…う〜む、他にはいねぇのか?
「うぐぅ、むにゃむにゃ………たいやきおいしいよ〜………むにゃ」
「あう〜、むにゃむにゃ………にくまんおいしいよ〜………むにゃ」
転校生の、あゆに真琴、使えねぇ奴らめ!
むかつくから後で腹いせに、商店街のたいやき屋と肉まん屋に、秋子さんお手製のマゼラトップ砲を打ち込んでおくことにしよう(TT#)
まぁ、仮にこいつらがノートを取っていたとしても、全然当てにならないが。おおよそ自分でとっていた方が信頼できるわな。
ああもうッ、他にはいねぇのか?
使えそうな奴はッ!!
きょろきょろ
もう一度、周りを見回してみると。
いた!
超優秀な奴が一人。
美坂香里だ!
香里は格闘家だけあって(詳しくは、僕のSSを読んでね ^^)すさまじい集中力を持っている。
そのためため、テープレコーダーなんかより、遙かに精度の高い記録能力をも持ち合わせているのだ!
しかも、先生が話すこと以外にも、香里オリジナルの注釈とか参照知識なども書いてあるから、更にわかりやすい。
素直にそう思う。
下手な参考書よりも香里のノートの方が、遙かに勉強になる程だ。
じゃ、そんなわけで安心して寝るとするか。
ぐ〜…
って、まてよ!
香里に頼んでみても、すんなりと貸してくれるだろうか?
そんな疑問が浮かんできたため、その場面をちょっとシミュレーションしてみる。
『香里。俺はこの時間、睡眠学習していたから、ノート写させてくれ!』
『駄目よ。そんなことしたら、あなたのためにならないわ』
『おいおい、現国のテストがめちゃくちゃ難しいってことくらい知ってるだろ?そんなこと言わずに頼むよ〜!』
『くすっ。危機感があっていいじゃない』
…と、なるな。
ぐおおッ!!
この優等生の学級委員めっ!!
そんないぢわるするんなら、ぼくはせんせいにいいつけちゃうぞッ!!
テコでもノートを見せない気だなッ!?
そーかいそーかい。
そんなら、こっちにも手があるよ。
俺は本来、平和と正義を愛する、博愛主義者なんだが、正義のためには武力行使もやむを得ないということだな。
あのク○ントンさんも言ってるくらいだからな。
だから俺はこうするのだ。
『ふっ。香里君。これを見たまえ!』
ぱらっ!
『え?…こ……これは!』
『ふふっ。この写真から察するに、実に仲の良い姉妹ですな。ワト○ン君!はっはっはっは〜(^「^)』
それは、真夏のプールにて、香里と栞が仲良く笑顔で写っている写真である。
小柄な栞を、香里が後ろから抱くようにして写っているのだが、触っているところが。
『栞ちゃんのおっぱいは小さくて可愛くて、手のひらにすっぽりと収まりそうで、まさに香里さんの好みですな。はっはっはっは〜』
『あ、あなたって人は…ッ!!』
ふっ!
我ながら、ベストショットだぜぃ!!
さすが、秋子さんお手製の、高性能超小型防水デジカメだ!
かの、ミノックス(軍事用超小型カメラ)も真っ青だな(^▽^)
そんでもって俺は続ける。
『美坂香里さん。僕の、心からのお願いを聞いてくださいますか?ん?ん?ん〜〜?』
『わ、わかったわよッ!ノートを貸せばいいんでしょッ!貸せばッ!!』
『いや〜〜。仕方がないなぁ〜〜〜、僕は君のような美しい女性の、心からのお願いは断れないよ。はっはっはっはっは〜〜〜(^^)』
『いつか絶対、殺すわ…(T−T#)』
ふっ。これでOK!
万事解決だな。
さて、寝よ寝よ寝よっと。
夢の中へ〜夢の中へ〜行ってみたいと思いますよ〜っと♪
ぐ〜…。
ん、まてよ、考えてみればそんな写真ないな。
事実。この前発生した作者の愛機、きゅ〜はちばりゅ〜すた〜のハードディスクデータ吹っ飛び事件のように、俺のパソコンのデータも、同じように壊れたんだった。
秋子さんお手製1500万画素のデジカメで撮影した高画質画像が、そっくりそのまま吹っ飛んだっけ。
ああ、CD−RWが欲しいぜッ。
はっ、今、作者の亡霊が俺に乗り移ったみたいだ。
(作者:人を勝手に殺すなやッ T−T#)
つい愚痴をこぼしてしまった。すまんすまん(_m_)
ち、しゃぁねぇな。
なんで、学生の俺が真面目にノートなんか取らなきゃいけないんだよ!
(作者:それが普通なんだって! T−T;)
ブツブツ…面倒くせぇのぅ…。
カリカリカリ…
しかし、眠い。
この授業はきっと、ラ○ホーか、スリ○トの効果があるのに違いない。
不眠症の人々を呼んであげたら絶対、喜ばれるぞ!
眠らなくても寝言(?)の一つや二つ、出てきそうになるぜ!
ほら、実際に聞こえてくるよ。
「うにゅ…………ゆういち〜、わたし………こんなかっこう…………はずかしいよ〜〜〜…………くー」
ほらね。
ふ〜む、これは名雪の寝言だなっ………って、おいっ!な、なんてこと口走ってるんだっ!?
ざわざわ…
急に教室の中がざわめき始める。
「相沢!お前、水瀬さんに一体何をしたんだ!?」
「し、しらんっ!俺は何もしらんぞっ!」
「くー、ゆういち…………えぷろん………しか……きさせて……くれないなんて、ごくあくにん……だよ〜〜〜〜くー、むにゃ………」
「なっ!」
ぶーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!
ドタッ!ドタッ!!ドタッ!!!
その場面を想像したのか、鼻血を流して倒れる野郎数名。
「な、名雪に何をしたのよッ!相沢君ッ!!」
香里が興奮して、問いつめてくるので、俺は記憶を探った。
え、ええと……あれは。
俺は確か……家に、秋子さんも真琴もいない、SSネタとしては最も都合のいい日に。
『名雪!!頼む、一度でいいから裸にエプロン姿で料理してくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!』
という漢(おとこ)の浪漫(ロマン)の実現を丁寧に、お願いしたんだった。
政治家の皆さんよろしく、土下座してな。
実際、名雪はもの凄く嫌がったんだけど『俺のお願い聞いてくれないと、けろぴーに油性マジックで、某蟹ガン○ムのような芸術的な髭を書くぞ!ついでにお前にもだ〜っ!』という一言で、快く(?)了承してくれたのだった。
そんなわけで、見ていてムラムラきた俺が、思わず後ろから、襲いかかったら
『きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!』
といって、逃げていった。
ふっ、シャイだなぁ。名雪は(^^)
「まぁ、そんなわけで…ただそれだけのことなんだが…」
「ただそれだけって、あ、あなたねぇっ!」
「くー、ゆういちぃ。あさ……おきられないからって………ふくを………ぬがさないで。……はずかしい………よ………くー」
「なっ!」
「あ、あいざわ!貴様あああああああああああああああっ!!殺すっ!!ぶち殺してやるっ!!!このぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「なにっ!!」
いきなり一人の、名雪属性と見られる雑魚(名も無き男子生徒)が、血走った目をしながら俺に襲いかかってきた!!
ズバウっ!
「ぐはぁぁぁぁっ!!!!(x_x)」
どどぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんッ!!
ふぃ〜、あぶねぇあぶねぇ。
こんなこともあろうかと、あゆの羽付リュックを改造した、小型ヴェスバーを装備していて良かったぜ。
助かったぁ〜。
間一髪のところで、敵機を撃墜できたぜ。
「今度はなんなのよっ?…相沢君!」
え、ええと、あれは。
あまりにも名雪の寝起きが悪いので、困り果てた俺は。
『くそっ!どうしても起きないのなら、ジャンケンしてお前が負けたら、服を一枚一枚脱がしていくからなっ!!』
『うにゅ……。うん。………く〜〜〜』
といって。
『や〜きゅ〜う〜するな〜らぁ(中略)アウトッ!セーフッ!よよいのよいっ!!!』
チョキ!(祐一)
パー!(名雪)
名雪の手が、力無く動く。
『ふっ。俺の勝ちだな。では手始めに、半纏から…これも、お前を起こすため。ぐすっ…涙を飲んでやるんだよ。俺は♪』
バサッ!
『うにゅ、さむいよ……ゆういち。………くー』
さて、続けて第二回戦いくぞっ!
『や〜きゅ〜う〜するな〜らぁ………』
『え?や、やぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んっ!!祐一のえっち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!』
「という…ただそれだけのことだ」
「あなたねぇっ!」
マッタク、名雪は結構根に持つタイプのようだな。
「くー、ゆういち……かぜをひいたからって………わたしに…はくい…………きさせて………うにゅ」
「相沢君!今度は何っ!」
「相沢!水瀬さんに何をしたっ!」
や、やばいっ!
名雪の暴走寝言によって、俺の赤裸々な過去が明かされていく!
誰か名雪の寝言を止めてくれぇ〜〜〜!(x_x)
「し、しらんっ!!しらんぞっ!!俺は何もしらんぞぉぉぉぉっ!!」
ここは、知らぬ存ぜぬでっ!
バキッ!!
ガンッ!!
「ぐふっ!(x_x)」
「嘘おっしゃいっ!!」
「嘘言うなっ!!」
香里と、北川に同時突っ込みを入れられてしまい、俺は逃げられなくなってしまった。
え、ええと、あれは。
確か、俺が風邪を引いて40度近い熱を出して、ぶっ倒れたときだ。
さすがの俺も、秋子さんと名雪の美味い料理すら喉を通らなくなり、病院でもらった薬を飲んで寝たんだった。
…いや、考えてみればそれは正しくないな。
正しくは、病院でもらった薬を『白衣を着た(無理矢理着させた)名雪に、飲ませて』もらって、寝たんだった。
『う〜〜〜ゆういち〜〜、なんで私がこんな格好しなきゃいけないんだよ〜〜〜〜〜!』
側から情けない声が響いてくる。
ちっ、これだから素人衆は困る!
『ぐ……ぐほぉっ。………病気などの精神力衰弱時に、看護服を着た綺麗なおねーさんを見ると、病状が著しく回復するというのは、財団法人全日本看護服推進協会の科学的調査で明らかになっているのだぞ!!ごほっごほっ!(x_x)』
『なんなんだよ〜〜〜!財団法人全日本看護服推進協会って〜?』
『ごほっごほっ……漢(おとこ)の心の中に存在する……ごふっ…精神的……思想活動……委員会……だ。ごふっ!』
ちなみに文○省公認だぜ!
『もう〜!わかったから、お薬飲んで寝てよ〜〜〜お願いだから〜〜〜!!』
すっ。
そういって名雪は俺に、コップに入った水と薬を差し出した。
なにぃ!?
俺に、あの苦い薬を飲めっていうのか?
名雪よ!(x_x)
『ぐほっ…。い…イヤだ。俺はそんな苦い薬、飲みたくない……ごふっごふっ』
『もうっ!子供みたいなこと言わないでよ〜!』
『ごほっごほっ、ブルーハワイ味のシロップじゃないと……絶対に……のまんぞ………俺は…………うぐっげほげほげほげほげほっ!』
『はう〜ん、そんなものどこにもないよ〜〜!』
俺はあの、原料がなんなのかよく解らない、深い謎に満ちた、かき氷シロップが好きだ!
読者の皆さん!もし、ご存じでしたら教えてください(;−;)
『ごほっごほっ!!今は、医療機関も生き残りをかけたサバイバル競争時代だから、ブルーハワイ味の風邪薬シロップくらい、どこかにあるだろ………ぐふっ』
『訳の分からないこと言わないでよ〜〜!祐一苦しそうなんだから、薬飲んでよ〜、お願いだよ〜』
『ぐふっ………ブルーハワイ味がないのなら、メロン味とか、レモン味とか………人気の無い地味な味でもいいぞ………げほげほっぐおっほっ!!』
俺は天の邪鬼だから、イチゴミルク味のようなメジャータイプより、そういった存在すら謎な、かき氷シロップが好きなんだ!
(作者:今度縁日で食べよう ・−・)
『あ〜ん、そんなこと言わないで、飲んでよ〜〜〜!お願いだよ〜〜〜!このままじゃ祐一、本当に死んじゃうよ〜〜グスッ!』
名雪が涙目になり、罪悪感を感じ、さすがに俺も駄々をこねるのをやめた。
というか、もう、まともに声が出ない。
た、確かに、阿呆らしい冗談言うのも……考えることですら、つらい。
目を開けて意識を保ってるのだけでもつらいのだから。
俺は、朦朧(もうろう)とした視界の中で、看護服姿の名雪を見て、無意識の内に、とんでもねぇことを口走っていた。
『げほっげほっ……。わ、わかった………薬………飲むから、その代わり………頼むよ………』
『ぐすっ………なにを………?』
『ごふっごふっ…………薬を………』
『薬を?どうすればいいの?』
『口移しで飲ませてくれぃ…………ごふっごふっごふっ!!』
『え、えええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!そ、そんなのはずかしいよぉ〜〜〜〜〜ゆういち〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!』
『で、でも………本気でもう……飲めねぇ、げほげほげほげほげほげほげほげほげほげほげほげほっ〜〜〜〜〜ぐぇぇぇぇ〜(xx)』
うぐぅ。
急に咳が止まらなくなりやがった。
吐き気も感じ始めたし。
別に今の咳は演技をしていた訳じゃない。
本気でやばい!
もう、自力で薬すら飲めなくなってきた。
このままじゃ。
『な……なゆき。今まで迷惑かけて……ごめんな。………俺………もう………駄目みたいだわ。ごほっごほっごほっ』
もう既に、冗談なのか、本気なのか、自分でもわからない。
『わ、わかったよぉ〜〜〜〜、くすん(;;)』
コクコクコクッ
名雪が薬を、一気に口の中に含んだ。
そして。
『ぐすっ。………いくよ。祐一』
『あ、ぁぁ』
くちゅっくちゅっ………ちゅくん…ちゅくん………くちゅっくちゅっくちゅっ…
『ん……ぅぅん』
部屋の中に唇と唇が重なり合う、ちゅくちゅくというひじょ〜にえっち〜な音が響く。
実に背徳的な音が。
名雪は口移しで、俺に薬を飲ませてきた。
コクンコクン
ほんの少しだけ、あふれた薬が、名雪の頬を伝わって流れ落ちていく。
『あふ…。ぅぅぅ………むぐぅっ………ん………い………やぁ。………や……め……ああうっ。…………ぐすっ』
『ぅ。ぁぁ…名雪の唇……。気持ちいい………ぅぁ……っ』
小さくて、柔らかくて、綺麗で、気持ちいい。
かわいい。
”おれのいちばんだいすきなおんなのこ”が、こんなにかわいかったなんて。
改めて、そう感じた。
名雪の唇は………とても、甘い味がする。……甘い甘い………イチゴの味が。
そのため、抗生物質の強烈な苦みなんて、どこかに吹っ飛んでしまった。
ガシッ!
俺は、無意識の内に、名雪の唇を弄んでいた。
くちゅっくちゅっくちゅっ!
『んんっ!…くぁ………あ……はぁぁぁん!…………んんんんんっ!………』
名雪は声を出さないように、必死に唇を結ぼうとしている。だが俺は、名雪にそんなことをさせなかった。
残っていた体力全てを使って、名雪を抱きしめ、動けないように後頭部を掴みながら自分の舌で、名雪の奥の奥まで快楽を堪能する。
ああ、暖かくて心地よい。
絡み合った名雪の舌も暖かくて、何もかもが心地よい。
俺の胸に重ね合わさった、二つの大きな膨らみからも、暖かく、早い鼓動が流れ込んできた。
名雪の体、全身が、俺を受け止めてくれる。
『名雪の胸、ドキドキいってる…』
『ん………やぁ……放して。……おねが……………あんっ……ん…………んんんぅっ!』
『すき…だ。名雪………ぐ………ぅぅぅ』
くちゅっくちゅっくちゅんっ!
『い……や………………やぁあああああああああああっ!』
ビクビクビクゥッ!!!
その瞬間、名雪の体が跳ね、絶頂を迎えた。
まさに一瞬の出来事だった。
そしてそのまま、俺は気づかぬ間に、眠りに落ちていった。
その心地よさを残したまま。
ただ、名雪が部屋から出ていく前に、一言だけ話していたと思う。
『ぅっ……。名雪………わがまま…………ばかりいって…………ごめん……な…がくっ』
『ぐすっ……ばか。えっち……へんたいっ。で…でも、私………そんな祐一が…大好きだよ…。くすっ』
意識を失う直前に見た、名雪の真っ赤な笑顔だけ、記憶に残ってる。
最後の最後に。
『早く元気になってね…ぐすっ』
なんて言っていたような言ってないような?
「と、いうよ〜なことがあったんだ」
「お笑いなのか、シリアスなのか、よく解らなくなってきたけど、描写が濃すぎるわよっ!作者さんっ!(TT#)」
「こ、この野郎!そんな優しい水瀬さんに我が儘放題言いやがって!」
むぅぅ。
確かに、ちと度が過ぎたかもしれん。
これからは、優しくしてやらないとな。
名雪には。
すっ!
チュッ!
俺は、机にうつ伏せになって眠っている名雪を抱きしめ、ほっぺたに優しくキスをした。
「名雪。今まで阿呆なことや、セクハラな我が儘ばかり言って、ごめんな。…でも。俺はお前が一番好きなんだっ!この言葉だけは信じてくれ〜いっ!」
「うにゅ。でもね…わたしも。そんなやさしいゆういちが………だいすきなんだよ。く〜……」
「なっ!?」
名雪は、俺の恥ずかしい気持ちを無視して、寝言を続ける。
「く〜。ゆういちは……ほんとうに………えっちで……へんたいで……わがままで……うわきしょうで……ごくあくにんで……きちくで……いたずらずきだけど。……ものすごく優しいことも、私は知ってるもん」
それは既に、寝言ではなかった。
「な、なゆき、お前起きていたなっ!」
「えへへ、仕返しだよ〜。えっちなお話の♪」
舌を出して、いたずらっぽく微笑む名雪。
や、やられたっ!!
まんまと、してやられたッ!!
『激』がつくほど、恥ずかしい台詞をぽんぽん連発しやがって!
「い、いつから起きてたんだっ!!」
「ん〜、風邪のお話くらいからだよ?」
「くっ……この野郎!今度はもっとエッチな目に遭わせてやるからな!」
俺は、苦し紛れにそんなことをいったのだが、かえって逆効果だった。
「あ、そんなこというのなら、こうだよ〜!えいっ!!」
かちっ!
『名雪。………俺には奇跡は起こせないけれど………………お前の側にいてやることはできる!』
「ぐ、ぐはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!(xx)」
こ、こいつ。学校にまで『あの』録音目覚まし時計を持ってきていやがるとはぁっ!
穴があったら入りたい…ぐはぁッ(xx)
「あ、あいざわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!キサマのようなうらやましいやつだけは、ぜったいにゆるさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」
バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキッ!!
「ぎょええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええっ!!(xx)」
俺は、嫉妬に燃えた男子生徒軍団によって、永遠の世界に送り込まれていた。
「えへへ。九回裏二死満塁逆転さよならほーむらんだよっ♪ゆういち〜(^▽^)」
「夏、真っ盛りだからね」
「こんなオチでいいのか?作者よ!」
「え〜。で、あるからして…」
「あ、実はまだ、授業続いていたのね……(TT)」
おしまい(^^)♪
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
(後書き)
ふいぃ〜、毎日暑いですね〜。皆さん(x_x)
香里「だったら、もっと涼しくなるようなSS書きなさいよっ!(T−T;)」
う、今回はちょっと濃かったかな(汗)
香里「ちょっとどころじゃないわよっ!(>_<)」
あう、でも一応、次回作は考えてあるよ。
香里「本当かしら?」
シリアスSSを一つ、考えているんだけどね。
香里「暑さで人格が壊れたときに(元からだけど)SS書くのは、やめなさいっ!(TT#)」
でも、今回はたった五分でネタが浮かんだんだよ。
総構想構築時間新記録さっ♪(^▽^)
香里「あのねぇ(TT;)」
前書きでも書いたけど、パソコンのトラブルによってKanonのゲームデータも何もかもが全て吹っ飛んだから、再び入れ直して、最初から始めたんだよ。
そうして、教室の場面。
名雪がねむそーな表情をしていたのを見て。
これだっ!
と思い、すぐさま書き始めたのさ(^^)
テキスト文書を開いてね。
『テキストォ!ヒーライテェ!!』てな感じでね。
香里「うう、つまらなくて寒気がするわ…(x_x)」
意外と僕は、壊れたときの方がネタが浮かびやすいみたいだよ。
香里「はぁ〜(溜息)」
もし、よろしければコメントくださいね〜(^^)
香里「誰もくれないわよ!こんな作品のレスなんて・・・」
では、またMinardi改の次回作をお楽しみに〜♪