日没の頃に
「……それでですね、舞がそのとき」 放課後の、誰もいない教室にて。祐一と佐祐理は適当に腰掛けて雑談タイム。夕暮れ時のオレンジ色に染まる室内は、三人だけの楽しい時間。その三人とは云うまでもなく、祐一と佐祐理と舞なのだけど。今日の舞は用事があるとかで、さっさと帰ってしまったのだった。 「……だったんですよ。可愛いですよね」 祐一は微笑を浮かべながら机にほお杖を付いていた。視線の先にはころころと変わる表情の彼女。驚いた顔をしたり、可愛らしい笑顔になったり、困ったようにはにかんだり。そんな様がとても可愛らしくて、見ているだけでも楽しくなってくる。 「……祐一さんは、どう思いますか?」 「ん。ああ、えっと」 突然問われて、祐一は言葉に詰まる。実のところ、佐祐理の表情に見とれていたので、会話の中身は上の空なのだった。 「祐一さん?」 祐一の様子に首をかしげて怪訝そうな佐祐理。それでも引き寄せられるように見つめているうちに、小さく可憐な唇が妙になまめかしく感じてしまい。そして……。 「佐祐理さん」 「え? あ……」 祐一はごく自然に、ドアをあけるのように佐祐理に近づき、キスをした。 「ゆ、祐一さん……?」 「ごめん。佐祐理さんが可愛いから、つい」 見ているうちにキスをしたくなってしまったのだった、と、あまりにも素直に理由を云った。 「び、びっくりしました」 佐祐理は祐一から視線を逸らしながら頬を赤らめる。 「佐祐理さん。俺」 「はい。……あ」 祐一はもう一度佐祐理を引き寄せてキスをした。 「好き」 「ん……」 そして、キスだけでは物足りなくなっていく。
「んぷ……ん、んぐ、んぶ……んく」 佐祐理は椅子に腰掛ける祐一にひざまずくようにして、口で愛撫していた。目を軽く閉じて、集中しながら深く……。 「ん、ん、んぐ……」 「上手だよ。佐祐理さん」 小さな口を目一杯開けて、限界にまでそそり立ったモノを奥の奥までくわえ込む。そのたびに、じゅぷ、じゅぷ、と水音がこすれ合う淫靡な音がする。 「ん、ん、ん……。あむ、ん……」 キスの後……口でして欲しい、と祐一は申し訳無さそうに小声で云った。そして佐祐理は少し戸惑いながら、了承した。柔らかく包み込むように丁寧に、佐祐理の愛撫は続いていく。 (佐祐理を見て、えっちな気持ちになってしまったんですね) 佐祐理は優しく、恥ずかしそうにくすっと笑って、心の中でそう云いながら。 「く……あ。さ、佐祐理さん。俺、もう」 傷を付けないように大事そうに、薄いピンク色の唇が祐一のものを包み込み、同時に舌で下部を横に、縦にと縦横無尽に愛撫し続ける。 「ん、ん、んん、ん」 背筋にしびれるものを感じながら、祐一はやがて達した。 「出……る!」 「んぐ。ん、んく……ん」 びくびくと下腹部を震わせて、射精した。佐祐理は奥までくわえ込みながら口内ですべてを受け止めた。 「さ、佐祐理、さん?」 「ん、ん……んん」 こく、と飲み干す……。大胆な佐祐理に、祐一は絶句した。 「んぷ……ん。んぐ……。いっぱい、出ました……ね」 そして、祐一のものを口から引き抜くと。にゅるん、と糸を引いて頬に垂れて、指でそれをぬぐい取ってなめる。 佐祐理は嬉しそうに笑顔。 「次は、何をしたいですか?」 「……え?」 「何でも、いいですよ」 大好きな人が、どんな大胆なことでもしてくれる。そんな彼女に祐一は、何もしないとは云えなくなってしまった。 そして。
「佐祐理さん。今度は俺が、口で……」 「え……」 祐一は、机を二つ横に並べて、その上に佐祐理を仰向けに寝かせて……。 「あ……。そんな」 佐祐理のショーツを足元まで一気にずり降ろし、股を開かせて、露になった秘部に顔を埋める。 「そんな……とこ。ああっ!」 柔らかな果実にしゃぶりつくようにして、祐一は舌と口で愛撫する。 「あっ! あっ! あっ! はぅぅっ!」 両手で薄い皮を開き、なまめかしいピンク色のそこを舌でつつき、撫で回して刺激する。その度に佐祐理は身体をよじり、恥ずかしさにこらえ切れない喘ぎを上げる。 「佐祐理さんのここ。びしょびしょ」 「云わないで……ください」 誰もいない教室で、大股開きさせられて恥ずかしいところを愛撫されている。佐祐理はもう、卒倒しそうなくらい気分が高まっていた。 「あ、あ、あ……。も、もう……だめ、です」 それは何度となく続いていき、やがて佐祐理は達した。淫らにぽたぽたと、愛液をたらしながら……。 …………
「あっ……」 椅子の上にて、祐一と佐祐理は抱きしめ合うような形で交わっていた。 「だめだよ佐祐理さん。声出したら」 「で、でも……」 「誰かに気づかれちゃうよ?」 「そん、な」 佐祐理は必死に込み上げてくる声を押さえるけれど、祐一はお構いなしに下から突き上げる。意地悪なくらい、執拗に。 「祐一、さん」 「え?」 「もう少し……このままで、いてください」 「うん」 そしてそのまま動きを止める。熱い温もりに鼓動が、一つになっていることを実感させる。 「ん……」 そして
それからしばらく時間が過ぎ去って、辺りは少しずつ暗闇に包まれていった。 「祐一さん……。ずるいです」 「どうして?」 「……」 佐祐理は頬を赤らめながら視線を逸らした。 「だって」 先程と同じく、椅子に腰掛けた祐一に抱き着くようにしている佐祐理だったが、一つだけ違っていたのは……。 「祐一さんは……着てる、なんて」 祐一はそのままだが、佐祐理は衣服を全て脱がされて、一糸まとわぬ姿にさせられていた。可愛らしいリボンが心細げに揺れる。 「きれいだよ。佐祐理さんの体」 「恥ずかしい、です」 特に今は一つになっているからか、祐一は佐祐理の体が微かに震えているのに気づく。そして、そのまま。 「佐祐理さん」 「ん……」 祐一は佐祐理に軽くキスをしてから、柔らかなお尻を掴んで体を持ち上げた。 「あ、あ……?」 佐祐理は思わず祐一にしがみついていた。そんなわけで、宙に浮かされてしまい、されるがままに。 「あ、あ、あ……。だ、だめ……です! 動いちゃ……あ……」 「しっかり捕まって」 そしてそのまま、誰もいない廊下へと出て。 「や……あっ! こ、んな……! ゆ、祐一さん……! 恥ずかし……あっ!」 調子に乗った祐一は、思う存分佐祐理を揺さぶる。その度に、大きくて柔らかな胸が祐一の体に当たってつぶされる。 「あ、あああっあっ! あああっ! だ、め……! 降ろし……て」 「じゃあ……」 「あ……」 祐一は佐祐理を降ろしてやり、窓辺に手をつかせて……。 「あっあっあっあっああああっ! は、げし……す、ぎ……あああっ!」 猛烈な勢いで突き始めた。 「学校で裸になって、えっちするのってどんな感じ?」 「だ、誰かに見られちゃ……あああっ!」 「ほら。佐祐理さんも腰動かして」 「え、あ……は、い……」 佐祐理は柔順に、云われるがままに腰を動かし始める。 「佐祐理さんって、結構えっちなんだね」 「そ、んな……あっ!」 ぱちゅ、ぱちゅ、と湿った水音が小刻みに響く中。佐祐理の吐息は更に熱く火照っていく。 「そろそろ、いくよ」 祐一は佐祐理の背後から胸を揉み回しながら、絶頂を向かえていく。 ……
「あっ! はっ! あふっ! あっん……っ!」 あえぎ声を押さえきれずに乱れる佐祐理と、一心不乱に突きまくる祐一。二人は全く気付かなかったが、暗くて一寸先すらよく見えない廊下に人影が現れた。その影は音もなく近づいてきて。 「……!?」 「……あ。祐一さん?」 絶頂の直後、佐祐理の背中に射精してから急に祐一の動きが止まったので、見てみると。 「ま、舞?」 「え……」 そこには川澄舞の姿があった。恥ずかしそうに目を細めながら二人が交わるのを見ていて……。 「二人だけで、ずるい」 「どうしてここに?」 「……。予感がしたから」 胸騒ぎとはちょっと違ったような、何か学校で起こっているような予感がしたので戻ってきたらしい。まさに動物的なカンと云うべきだが、舞はそのまま祐一に近づいてキスをして……。 「一緒に、する?」 佐祐理の悪戯っぽい笑顔に、わずかに頷く。そして。 …………
暗く、静まり返った教室の中には裸の三人。 「佐祐理が感じるのは、ここ」 祐一はわかっていない、と舞の目は語っていた。 「あ、あ……あっ! そこ、だめ……あっ!」 舞は佐祐理の脇腹をなめてよがらせる。祐一は既に何度か達したのか達せられたのか、舞と佐祐理の顔は白く汚されていた。それだけ強烈な刺激を受けていた。 「佐祐理を気持ち良くさせなきゃ、許さないから」 「頑張る」 「ま、い……あ、ああああ……。祐一さん……ひあああっ!」 二人掛かりで徹底的に佐祐理をいかせていて、床には滴がいくつもできていく……。 「あふっ! 佐祐理……また……いっちゃい……ま、す……ひゃうっ!」 佐祐理の次は、舞。
暗闇の中、淫らな行為は続く……。
----------後書き----------
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