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二つのお楽しみ










「クド。一つになろ?」

 理樹はいつも気軽にそんな事を言う。それはきまってクドの耳元で、ささやくように。そしてその瞬間、クドはビクッと震えてから硬直してしまう。

「ここなら誰にも見えないよね」

「あ……」

 理樹は辺りに人の気配がないことを確かめると、クドの短いスカートの中に、大きくなっていた一物を潜り込ませ、そしてショーツを僅かにずらして割れ目に宛てがっていた。

「入れちゃうよ。いいよね?」

「は、い……です。んんんっ!」

 拒む理由などありはしない。理樹のものはすぐにずぶずぶと沈み込むように、クドの中へと埋没していく。

「クドったら、本当に濡れやすいんだから」

「わふぅ……」

 理樹の言う通りだった。クドは、理樹に『一つになろ?』と言われた瞬間に、体中に電流が走ったように刺激を感じ、秘所を濡らしていた。もはやお決まりの出来事。

「で、でも。こんなとこで……。誰かに、見られたら」

「大丈夫だって。スカートで隠してるわけだし」

「何が大丈夫なんですかぁ」

 街中でも、学校でも、いつもそう。隙あらば理樹はクドに『一つになろ』と、求めてきては最後までしてしまう。断ろうにも、当のクド自身がしてほしいと望んでいるのだから、どうしようもない。

「わふぅっ! あっ! あっ! あああああっ!」

「すっごくきついのに、ずぶずぶって入っていっちゃうのが最高だよ。クドのお○んこは」

「あ、あぁぁぁ……。はぁぁっ」

「僕が『しよ』って言った瞬間に、じゅんって、濡れちゃうんだよね? パブロフの犬みたいに」

 理樹はクドの五感まで、お見通しのようだった。こう言えばこうなると、熟知している。

「まるで、僕専用のオナホだよ。クドは」

「あっあっあっあっ!」

 理樹の言う通りだと、クドは思った。

「何か異論はある?」

「なにも、ない、ですぅ。はうぅっ! わふぅっ!」

 ぱちん、ぱちん、と尻に下腹部が打ち付けられる音が響く。

「私、は……。理樹の、おち○ちんを……咥えて離さない、いやらしい……オナホ、です。んああっ!」

「よくわかってるね、クド」

 実は理樹以上に、クドものりのりなのだった。










いけない遊びだと、痛い程よくわかっている。けれど、やめられない。










(あ、あぁぁぁ……)

 クドは心の中で、だれに説明するわけでもなく、呟いた。

(今日は……公園の砂場で、おしっこ……しました)

 一筋の流れが乾いた砂を濡らしていく。子供が遊ぶであろうそんなところで、たっぷりと最後まで出し切った。

(理樹の……お好みみたいです。私に水をいっぱい飲ませてから、お散歩させるのが……)

 クドがどこまで尿意を我慢できるか、それを楽しんでいるのだった。あまりにも過激なチキンレースだとクドは思う。

(でも、トイレには行かせてくれないのです)

 限界を迎える直前まで人前にいるよう促され、そうして誰にも気付かれぬようにする羽目になる。誰もいない、無難なところでするも、衆人環視の中でせざるを得なくなるも、全てはクド自身の行動次第。

(この前は……。犬みたいに片足揚げて、それで電柱にひっかけるように言われて。その前は……お、オムツをはかされて……歩いたまま、しました)

 立ち止まることも許されず、溢れてしまうのではないかという恐怖が逆に、全身を覆う快感になってしまった。大きな通りのスクランブル交差点での出来事。

(あの時……私は……)

 もっとして欲しい。そんな気持ちになったのが事実。それが全てだった。

(リキよりもずっと……変態なのです)

「クド。いくよ」

「え? あ……」

 最後までしたかったところで、人の気配を感じたのだろう。理樹がクドのスカートを元に戻し、挿入もやめていた。

「やめちゃうんですか? って、そんな顔してるね」

「やめちゃうんですか? あ……」

 心の中を見透かされて、クドは赤面する。理樹は笑いながら、優しく言ってくれる。

「続き、どこかでしよ?」

「はい。……です」










…………










(パンツをはかないまま、公園の……ジャングルジムのてっぺんまで上れって言われました)

 ただでさえ恥ずかしいのに、そんな事をさせられた。そうして、ようやく上り終えたらそこで、要求された行動をとった。

(股を開いて、おしっこをしました……)

 指で割れ目を大きく開くと細かい雫が飛び散って、びちゃびちゃと辺りを濡らしていった。ペンキを塗られたバーも、雫が滴っていく。

(ぶしゃああ、って。結構大きな音をたてながら……。勢いよく、出しました。ものすごく……気持ち良かったです)

 お尻の割れ目も、恥部の筋も全て丸見え。太陽の光に照らされて、雫がキラキラと光って見えた。

(私が出したおしっこが、宝石みたい、でした)

 そんな思い出の公園で、今度はちょっとした余興……。

「わふぅ……」

 バイブを膣内奥深くまでねじ込まれたまま、クドの体は上下に揺れている。もちろん電動のもので、クドの中でうねうねと揺れている。

「ああぁぁぁ」

 少し上がって、落ちて、その衝撃が強くなる度に、奥まで突き込まれる。

「シーソーって楽しいよね」

「あ、ふ……」

 垂れた汁がこぼれていく。もはや誤魔化しのしようもない程に分泌されている。

「リ、キ……。あっ」

「クド。顔が赤いよ」

「だって……。んっ!」

 理樹は面白がって、シーソーの上下を早めている。その度にこつん、こつん、と奥まで当たり、クドは悶絶する。

「クド。僕、またしたくなってきちゃった」

「え? ……はふっ!」

 クドは問い返そうとした側から、お見舞いとばかりに絶頂をもらってしまう。










それから……。










「あっあっあっあっ!」

 緑眩しい芝生の片隅にて。クドと理樹は対面座位で交わり中。

「こんなっ! こんなとこで……。あふっ!」

「こんなとこって、クドに相応しいところじゃない」

 そこは――人の気配がまるで感じられないドッグラン。クドの制服を引っぺがした上で、交わっている。事実上、貸し切り状態をいいことに、そんなことをしていた。

「それにさ。ちゃんと服を着ているんだし、恥ずかしくなんてないよね?」

 理樹はなぜかちゃんと、という部分をちょっと強調して言った。

「着ていないです……。どこがちゃんとですか。マントとソックスと帽子だけ残すなんて……。羞恥責めの極みなのです……。はふっ!」

「じゃあ全裸がいいんだ。クドはえっちだなあ」

「そういうつもりで言ったんじゃ……あっ! あっあっあっあっ! だ、めええ! わふぅぅっ!」

「ほんと。仕草も恰好も犬だよね、クドは」

「そんな……。激しく……」

「とかいいながら足と腕で僕にしがみついちゃってさ。自分で動いてるし」

「だって……」

「もっと激しくして欲しいんでしょ。はっきり言いなよ」

「……。はい、ですぅ」

「どこに出して欲しい?」

「中に……ですぅ」

「じゃ、そうしてあげるよ」

「あっあっあっあっあっ!」

 そうして段々交わる速度が早まっていった……。










…………










(中に出された後で……。リキは、きれいにしてあげるよって言って……)

 理樹はクドを鉄棒のある所に連れていき、両足でぶら下がるように促した。スカートだけで、ショーツを脱がせたまま。と言うまでもなく、中に出された秘所が露になる。そうして理樹は、事前に買ったのであろう、1.5リットルサイズのペットボトルのミネラルウォーターを取り出して……。

(え……。と、戸惑う私を見てリキは笑って……)

 割れ目を指でこじ開けて、そこにペットボトルの先端を宛てがって……。

(つ、つ、冷たいのです! ああああっ! ……って、叫んでる私を見てリキは、完全に面白がってました。私は理樹のおもちゃにされてました)

 全てを受け入れられるわけもなく、びちゃびちゃとこぼれた水はクドの制服もろとも、お腹や胸を濡らしていった。

(リキはあろうことか、私のお尻……の、穴まで……ゆ、指でいじってました……。あんな恥ずかしい所を……掘るように)

 力が抜けそうになるけれど、クドは必死に堪えていた。その間も理樹の指が容赦無くずぶずぶとめり込まれていく。

(水がなくなったら……私の目の前に、理樹の……が、突きつけられてました)

 息を飲むクドの口元に先端が押しつけられ、ごく自然な調子で挿入されていった。

(気が付けば私は、理樹のものを口で咥えて、一生懸命おしゃぶりしてました)

 じゅぽじゅぽと、粘膜を擦れ合わせながら奉仕を続ける。普段の経験もあって、理樹をある程度満足させられたと思っていると……。

(もうすぐ、リキがイってくれるかなって思った時です。突然、何かがまた私のあそこに押し当てられたのです)

 太さと冷たさと堅さを兼ね揃えたもの。それは、瓶入りの炭酸飲料だった。よく振られたそれは、クドの秘所にねじ込まれた瞬間に爆発したように中身が吹きだして、クドはまさに噴水のようになってしまった……。

(しかも、そのタイミングでリキも出したのです……。私の口の中に)

 両方同時にそんな風にされ、クドはパニックに陥った。けれど、それが原因で口内に出されたものを思わず全て飲み込んでしまった。

(おいしかった? って、リキが聞いてきて……わたしは意識してないのに、はい、と、答えてました)

 その返答を予想していたのか、理樹は優しく笑って言った。

(もっと飲んでみる?)

(……)

 言葉はいらなかった。何だかよくわからないけれど、クドは頷いた。そうしたら再び理樹の一物……まるで勢いを失っていないそれはクドの口内に差し込まれ。

(出すよー)

(んんぅっ!)

 射精の時と同じような勢いで、それは噴射された。

(理樹の……おしっこ、でした。私は必死に飲みました。ごくごくって、こぼさないように。嫌じゃ、なかったです。……飲みたいって、そう思ったのです)

 それからのこと。

(私とリキにとってそれは、新しい楽しみになりました)

 どこで、出してもらおうか。どこで、飲んでもらおうか。そういう楽しみに……。










二つの楽しみ。例えば……。










 一つ目の楽しみ。

「人間如雨露、だね」

「そう……です。あ、あ……」

 理樹によって軽々と体を持ち上げられたクドは、学校内の花壇に向かって放尿中。丁寧に手入れがなされた花々に、クドの雫が降りかかる。

「こんなところ見られたら、なんて言われるかな?」

「想像できないです……」

「そっか。大きくなったよね。いつもいっぱい、水をあげてるから」

「はい……」

 この所毎日のように、色んなところでしているけれど、この場所はもう既に何回もしているところ。お気に入りの場所といってもいいかもしれない。……花壇を管理している人達にとっては、とんでもない事だろうけれども。

「もう出ない……です……」

「じゃあ今度は、どうしようかな」

「あ、リキ。それでしたら、ここでしてください」

 それが、二つ目の楽しみ。

「ここで? いいけど」

 今日はいつもと違って、クドからリクエスト。それは……飲ませるだけじゃなくて、体中にぶちまけてください、とのこと。顔や髪、制服にまで。

「制服まで、いいの?」

「はいです。その方が、いつも私に……おしっこかけられてるお花の気持ちになれるかもしれませんから」

 笑顔でおねだりしてみせる。そうしてびゅるびゅると振りかけられる熱い雫を、クドは目を閉じながら舌を出し、全身で受け止めていった。帽子も制服もマントも、顔もびしょ濡れになりながら、理樹の尿にまみれていく……。

「んん……。んんんぅ。でもリキぃ。これで終わりじゃ、ないのです。……まだ、してくださいね」

 楽しみはもう一つ、追加される。

「まだはーどふぁっく、して貰ってないです。ぱんぱんって、してください……」

 今日の場所は……また、公園で。ブランコに二人で乗りながら、一つになった。そうしてゆらゆらと揺れていく。

「あ、ああっああっ! いっちゃうのです……。んあああっ!」

 絶頂を迎えるとともにまた、出てしまう。これから、楽しみがいくつまで増えるのか、二人にもわからない。そのことがまた、楽しくてワクワクしてしまうのだった。















----------後書き----------

 久々にクドのお話でした。

 あの娘はいろいろいじりまわしたくなります。というわけで、フェティシズム充足のような展開にしてみました。


ご感想を頂けると嬉しいです。





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