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至り of 若気










祐一は小さいころ。





よく、昼寝をさせられた。





今考えてみると、ごく普通のことだけど





眠たいわけでもないから、もっと遊びたいと思っていた。





退屈で仕方がなかったけれど、冬の間だけは、違っていた。





一緒に眠る娘がいたから。





長い髪を、二本の三つ編みでまとめた女の子。





小さい頃の名雪が側にいたから。





 全ては好奇心が故の行動だった。普段、一緒にお風呂に入るような仲だから尚更全てを見てみたくなった。

「ん……」

 寝返りを打つ名雪が完全に寝入ったのを見て……祐一は名雪を触り始めた。さわわ、とパジャマの布地が柔らかい肌とこすれ合い、わずかな音を立てる。

 それでも祐一はひるむ事なく続ける。名雪は一度寝たら、そう簡単には目覚めないと知っているから。

(柔らかいんだ)

 触れる度に、瑞々しくて柔らかな肌が手に吸い付くかのようにしてなじむ。

(……)

 胸のところだけ、ボタンを一つ、二つと外す。

(名雪のおっぱい。小さくて、可愛い)

 全く膨らみのない胸に、小さく淡い桜色の乳輪が二つ、ちょこんとついていた……。

(僕と同じくらい……。大きくなったら、お母さんみたくなるのかな?)

 触れてみると、わずかに先端が勃起していて、くにゅ……と形を変えた。指先でこね回してみると、おもしろいように転がされる。

(ミルク、出ないのかな?)

 そう思いつつ、赤ん坊のように乳首に吸い付いてみる。ちゅーちゅーと音を立てながら強く。

(なんだ。出ないんだ)

 交互に試してみたけれど、何も出てきはしなかった。吸い付いた影響で名雪の乳首は少し赤くなり、唾液でとろとろに濡れる。

(今度は……)

 しばらく胸をいじってみて満足したのか、胸のボタンを閉じ始めた。ばれたら怒られそうなので。

(女の子にはついてないって、いうけど……)

 今度はパジャマのズボンを膝辺りまでずりずりと降ろす。すると、白い下着が露になる。

(名雪のパンツ……)

 白い子供用の下着だった。祐一は可愛いな、と思いながらそれもずり降ろす。

(わ)

 つるつるとして、のっぺりしたそこには、一筋の割れ目……。

(これが、女の子なんだ。ここから……おしっこ、するんだ)

 思わず触れてみる。ふに、とした感覚が心地よかった。

「うぅ……ん」

「っ!」

 突然名雪が寝返りを打ち、祐一はビクッとしてしまった。

(びっくりしたよ!)

 寝返りを打った拍子で、名雪はうつ伏せになっていて、お尻の割れ目がくっきりと露になっていた。

(お尻……)

 割れ目を開いてみると、小さくすぼんだ穴が見えた。

(ここは、僕と同じなんだ)

 つんとつついてみたりする。だが、何だかだんだんいけないことをしているように思えて来て、祐一ははだけた名雪の服を元に戻した。

「んにゅ……」

(……)

 いたずらされていることなど全く気づかずに眠りこける名雪は、とても無垢に見えた。

(しても、いい……よね)

 祐一はそんな名雪を抱き締めて、微かな寝息を頬に感じながら……キスをした。

「んん」

 名雪の唇は小さくて、柔らかくて、可憐だった。

(キス……しちゃった)

 何故だかとてもドキドキしてきて罪悪感がこみ上げてくるけれど。

(もう一回だけ)

 もう一度だけ名雪の体を引き寄せて、キスをした……。

「……ん?」

(わっ!)

 唇同士が離れた瞬間、名雪は片眼を開いた。

「ゆ〜いち?」

「え、あ……。ごめん……」

「んにゅ?」

 慌てて謝る祐一に対し、何のことかさっぱりわかっていない名雪。目をこすりながら、あくびをした。

「あれ? 祐一」

「な、何だ?」

「ここ……。硬くなってるよ?」

「え……」

 二人はまだ抱きしめ合ったまま。名雪の太ももに、祐一の股間が当たっていて……。

「見せて」

「だ、だめだよ」

 名雪も祐一と同じく、好奇心に溢れた子供だった。だから、そのまま祐一のズボンを降ろして……。

「わ」

「〜〜〜っ!」

「こんな風に、なっちゃうんだ……。ゆ〜いちの、おち○ちん」

「み、見ちゃだめだよ。……あっ」

 名雪は興味深そうにまじまじと見つめながら、手で触った……。

「えへ。ゆ〜いち、可愛い……」

 小悪魔みたいな笑顔で、いじくりまわすのだった。





それは、今はもう、誰も覚えていない思い出……。





「ゆ〜いち。ゆ〜いち。朝だよ〜。起きて〜」

「う〜ん」

 ゆさゆさと揺さぶられて、意識が覚醒していく……。

「名雪……。悪かった……。頼むから……。犯さないで……くれ」

「わっ! 何かすごいこと云ってるよ〜!」

 恥ずかしくて顔を真っ赤にする名雪。

「……。名雪、か?」

「そうだよ〜! 一体どんな夢みてたの〜!?」

 そこには成長した名雪がいた。あの頃の面影は、今もどこかに残っているな、と祐一は思った。

「いやぁ、なに。……幼少の折、名雪と一緒に昼寝をさせられて、眠りこける名雪の服を脱がし、体を隅から隅まで観察したり触ったりした夢をだな」

「な、何それ〜! そんなの覚えてないよ〜!」

「俺も完全に忘れていた。が……あの記憶は確かだったな」

「ゆ〜いちのえっち!」





仲の良い兄妹のような、曖昧な関係は





今はもう、無い。





その証拠に……。





「名雪」

「え? ……んにゅっ!」

 名雪をベッドに引きずり込んでキスをしてみた。

「うん。やっぱりあの時と同じ感触だ」

「な、な……。何それ〜!」

「だから、幼少の折にだな。眠りこける名雪の唇をこれでもかっていうくらいに味わってだ」

「覚えてないよ〜! 嘘だよそんなの〜!」





いくらでも、キスしあえるような





そんな、いつでも側にいられる関係になっていたのだから。










----------後書き----------

 まぁ、あまりえろくならない程度にしてみました。子供の好奇心ってのはなかなかすごいもので。



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