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遊戯の時










 どぷり、と、音を立てるくらいに大量の射精がなされ、粘り気のある液体が智代の口内へと注ぎ込まれていく。初発から十数秒が経過し、射精が完全に終わって朋也の一物が引き抜かれてからのこと。智代は幾分躊躇しながらも飲み干していく。

 学校内でまず人目につかないであろう茂みの中にて、智代は朋也のものを口で愛撫……フェラチオをしていたのだった。丁寧かつ情熱的な愛撫により朋也は背筋を震わせながら達し、いくつかの選択肢の中から最終的に、智代の口内への射精を選んでいた。

「もうそろそろ行かなきゃいけないんじゃないか?」

「ん……。けほっ。そう、だな」

「生徒総会、ね。そんなものにわざわざ出るなんて、みんな物好きだな」

 今も尚這い上がれずにいる男にとって、生徒会の活動などまるで興味のない出来事でしかない。別世界で行われていると言っても過言でないくらいに、心底どうでもいいと吐き捨てる。智代はそんな冷め切った朋也の気持ちに理解を示しつつも、諦め半分で声をかける。どのような形であれ、朋也が過ごすことになった新しい一年というものは、智代にとっても貴重な縁に違いないのだから。

「無理強いはしない。けれど、できれば出てほしい」

「気が向いたらな」

「是非、向いて欲しいな」

 これから始まる生徒総会で、壇上にて演説をするのは他でもない智代なのだから。好きな人に自分の晴れ姿を見て欲しいと思うのは当然のこと。

「爽やかで凜とした生徒会長が実は、か」

 朋也は、智代の唾液と精液にまみれた一物を丹念にふき取ったティッシュを丸め、ズボンのチャックを閉めながら言った。

「私は演説直前まで、お外で男のち○こを夢中でしゃぶりまくってました。私はこういうことをされて喜んでいる変態生徒会長なんです、ってね」

「何とでも言ってくれ」

 こうなってしまったのは全て他ならぬ自分自身で望んだ結果なのだから、智代の心に後悔などはない。朋也は無造作にティッシュを投げ捨てながら更に言った。

「折角だから、胸ポケに入れとけよ」

「あ……」

 朋也が取り出したのは三枚の写真。一枚目は、智代が大きく口を開けながら朋也の一物を咥え込んでいるところ。二枚目は、智代が教卓の上にて大股開きをしながら、自分の秘所の割れ目を両手で開いて見せつけているところ。そして三枚目は遠目から撮った光景。智代が四つん這いにさせられて、激しく突かれているところ。こんな写真がもし人に見られたら……。そう思うと緊張とともに、鼓動が一気に高まっていく。

 私はとても危うい、と智代は思った。

「優等生と思いきや、ど変態。真っすぐで爽やかなようでいて、ど淫乱。生真面目なふりをした、雌犬。それがお前の正体だよ、生徒会長さん」

「ああ、そうだな。全くその通りだ。何が生徒会長かと、私自身が一番強く思っている。雌犬だと思う。本当に」

 朋也の(あくまで意図的なものだけど)蔑むような視線と悪意に満ちた言葉が逆に心地よい。けれど、もう行かなければならない。生徒総会が始まれば色々とあって拘束され続けるだろうから、朋也の側に戻ってこられるのはいつになるだろう? 自分で選んだ道ながら、時折うんざりすることがある。

「ま、いいさ。また夜、してやるよ」

「本当かっ?」

「智代がいいのならな」

「勿論だ。いいに決まってる。そうか。してくれるのか」

 朋也の一言を聞いて智代の表情が一段と明るくなる。そうして、眩しい太陽のような笑顔を見せながら言った。

「私は朋也のものだ。朋也が望むのなら、皆が見つめる壇上でセックスをしてみたって構わない。本気でそう思っているんだ。だから……終わったら……」

「わかってる。徹底的に、な」

 口でのおしゃぶりだけでなく、色んなことをしてもらえる。ご褒美におもちゃを買ってもらえると約束をしてもらった子供のように、思い切り頑張ろうと思う智代。

「楽しみにしている。それじゃ、私は行く」

「ああ、行って来い」

 今までの光景が嘘のように、淫靡な行為など微塵も感じさせずに、彼女はいつものように朋也とは別世界の住人へと変わっていく。誰も知らない、偽りの自分へと帰っていくかのようだ。





…………





「生徒会長として、皆さんに提言します……」

 全校生徒が集う体育館は、珍しいくらいに私語の少ない会場。それもそのはず。壇上に立つ智代に皆の注目が集まっているのだから。力強く、はきはきとした口調に加えて凛々しい眼差し。若く、爽やかさを兼ね揃えていてどこまでも真剣。彼女曰く、挨拶を今一度しっかりしよう。規則正しい生活を心がけ、時間を守って登校しよう。そして……自分達にとってこのような時間は、人生の中でただ一度しかないのだから、最高の学園生活にしようと、熱く皆に呼びかけている。男子達だけじゃない。女生徒達も智代に見惚れたように聞き入っている。智代は女生徒達にも人気があり、紛れも無く人望に溢れた生徒会長なのだった。

(なかなか様になっているじゃないか)

 朋也は入り口付近から中の様子をこっそりと伺いながらほくそ笑む。演説を続ける智代のあの口内奥深くに、つい先程まで男の性器が突っ込まれていたことなど、誰も知らないことだろう。マイクを通して体育館内に響き渡っている声は、朋也の精液が喉の奥深くまで絡み付いているであろうことも、だ。続いて朋也は智代の大きな胸の膨らみを見つめる。上着のポケットには、とても人に見せられないような写真が入っていることも、当事者以外は誰も知らない。

(大したカモフラージュっぷりだよ、智代。お前は今、何を考えている?)

 朋也は更に思う。あの下……智代が身につけているショーツはきっと、染みができるくらい濡れていることだろうと。事実、智代の思考は演説の内容とはかけ離れているのだ。

(ああ……ああ……。と、朋也ぁ。早く……セックスしてくれ。恥ずかしいことを……いっぱい。ここで、今……してくれたら……。あ、あ……。もう私は……あ、ああ)

 ご褒美を待ち望む犬のような気持ちで、智代は熱弁を奮い続けた。話せば話す程に、体が汗ばむ程に、股間の方も熱くなっていき、疼きが止まらなくなる。もしもここで今、朋也が犯してくれるのならば。皆の注目を浴びながら、壇上で乱れたい……。そう思っていた。もしも今自分の背後に朋也がいて、強く、熱く、犯してくれたらどんなに背筋が震える事だろう。





――深夜。誰もが寝静まるような時刻。





体育館の中に忍び込んだ二人は制服姿。





そして、数時間前まで智代が演説をしていた壇上にて……。





「うああぁ……」

 早速とばかりに智代は大股開きをさせられていた。勿論下着など脱がされていて剥き出し状態。これから始まるのはシミュレーションプレイ。ちゃりん、と、どこからか入手した鍵を弄びながら、朋也が冷ややかに言う。

「言えよ」

「あ、あ……。こ、これが私の……生徒会長のおま○こだ。みんな、しっかりと見て欲しい! 写真も撮ってくれ! ビデオも大歓迎だ!」

 大きな声で、演説の時と同じような調子で言う。椅子などは全部片付けられているけれど、みんながそこにいる気持ちで、自らの痴態を目に焼き付けて欲しいと叫ぶ。

「私の初めては、朋也のち○こで破ってもらったんだ!」

 あの演説で話した内容に嘘偽りは何一つ無い。それは確かだった。そして、今口にしている内容も同じ。

「あぅ……。と、朋也のち○こでお○んこをずんずん突かれると、気持ちよくて喘ぎ声が出てしまうんだ!」

 朋也の耳打ちに、智代は一瞬迷いながらも実行に移す。こんな所でそんなことを、と、一瞬の逡巡はまだ気持ちが最高潮に達していない証拠なのかもしれない。

「み、見て欲しい。私の……お、おしっこを! ん……あ、ああ! で、出る! あ、あ……あああっ!」

 ぴゅ、ぴゅ、と細い滴が飛び出し、やがて一つのはっきりとした孤を描いていく。朋也に言われるがままに、こんなところで放尿をしてみせる。後始末の事など、今はとりあえず考えずに。恥じらいながらも智代はうっとりとしながら呟いた。

「あ、ああぁぁぁ! おしっこ気持ちいいぃぃ……」

 智代は思う。あの演説の直後に突然こんな風にしてみたら、どんな事になるんだろう? と。――そうして放尿が終わり智代は壇上から降ろされて、四つん這い。散々練り歩かされた末に、ぴちゃぴちゃと自分が作り出した水たまりに舌をつけていく。

「ん、んん」

 今の私はまさに犬なのだなと、智代は思う。そして、これこそが最高のご褒美だ、とも。





その後。





 閉ざされている校門の前にて。大型犬用の首輪及び、リードで門とつながれた智代は朋也の一物を熱心にフェラチオ中。

「んぅ、んん、んぅん」

「ほら智代。言うんだ」

「ん、んん。ぷふ……。みんな。ちゃんと遅刻せず来たら、私が口でおしゃぶりしてやるぞ?」

「それって、結局ここで足止めされる奴が続出しそうだよな」

 智代は想像していた。朝、校門の脇にて……男の股間にひざまずいてフェラを続けている自分の姿を。何人もの男が後ろに並んで、ズボンを膨らませながら待っている。ぶちまける場所は口内でも顔面でも、服や髪でも構わないぞと宣言しているから、時間がたてばたつほど、全身をくまなくべとべとにさせられていくことだろう。服など着ていたところで、結局は全裸と変わりないのだ。

「ん。そしたら……授業中に、私が……廻って」

「美人生徒会長の巡回フェラサービスか。えろいな」

 更に想像してみる。授業中の静かな教室。コンコン、とノックの音が控えめに聞こえ、失礼しますと言いながら智代が入ってくる。教師は智代を一瞥した後は何事もなかったかのように授業を続行する。智代は教室内を見渡し、事前に約束を交わしていた男子生徒の席へと、他の生徒の視線を遮らないようにしながら近付いていき、しゃがみ込む。チチ、と小さな金属音を響かせながらズボンのチャックを下ろし、びんびんにそそりたったものを取り出して丁寧に握り、しごき始める。そうしてすぐに口をつけ、ちゅぷちゅぷと淫靡な音を響かせる。異様な風景だけど、学校公認の行為だから誰も咎めはしない。例えるならば、呼吸をするかのように、あるいは瞬きをするかのごとく、至極当たり前のものと思っている。……朝、遅刻せずに来た男子生徒の予約をこなしているだけ。約束を果たしているにすぎない。今日一日で、これまで何人の精液を飲み干した事だろう? 何人の男子生徒の股間に顔を埋めたことだろう?

(出る……)

 ……ようやくのことでこの男子生徒の射精が終わった。口内で全て受け止めようとして上手くいった。これでこのクラスは終わりだ。ハンカチで口を拭い、失礼しますと声をかけ、静かに出て行く。そしてまた同じようにドアをノックし、新たな教室へと入って行く。男子生徒の待ってましたと言わんばかりの笑顔をみて、こちらも嬉しくなっていく。この男子生徒は確か、パイズリを要求していたはずだ。智代は人目を憚ること無くインナーを思いきりたくしあげ、ブラを外していく。時間はたっぷりとある。まだまだこなせそうだ。左右のふくよかなバストを両手で掴んでこね回してみせると、男子生徒が嬉しそうににやける。……ああ、確かそう言えば、パイズリの後にバックでパンパン音をたてながら交わりたいとか言っていたっけと、智代は思い出していた。それならば、窓際の誰からも邪魔にならないところでするとしようと智代は考えるのだった。

「それってもう、学校公認の性奴隷ってことだよな」

「ああ……んぐ!」

 想像の最中も、交わりは続いている。智代は再び口内奥深くへと一物をねじ込まれる。

「出すぞ。飲め」

「んくぅ!」

 ――射精が過ぎた後……。精液まみれの舌で、学校名が書いてある札を上から下までぺろぺろとなめさせられていく。

「んんぅ、んぅ。ん、ぅ、ん、ん、ん、ん、ん……」

「生徒会長の面汚しだな」

 なじられればなじられる程に股の間に熱いものを感じながら、ちゅば、ちゅば、と音をたててなめていく。とてつもなくいけない事をして、常識が壊れていく様が心地良い。

「んふぅ。ん、ん……。んちゅ……。れろ、れろ……うぅん」





次はどこに行こうかと、朋也が呟きながら決めた先は屋上。





 夜空を満月が照らしている。神秘的な風景の中、智代はソックスと上履きを除いて全裸。更衣室やトイレの個室でならともかく、学校内で全裸になるのは流石に背徳感が全身を覆う。

「どうするんだ?」

 校門付近で散々辱められた後で、理由も聞かされずに屋上まで連れて来られた。そうして朋也は唐突に言った。服を脱げ、と。

「まあ、見ていろよ」

 智代が着ていた制服。薄いクリーム色の上着に濃紺のインナー。紺色をした丈の短いプリーツスカート。そしてショーツにブラジャー。朋也はそれらを持ったままフェンス際まで歩み寄る。遥か階下にはグラウンドが見えている。

「あ……」

 何をするんだろうと智代が思った矢先の事。朋也は突如、上着を思い切り投げ捨てた。

「あ、あ……」

 智代はただ呆然と見つめるだけだった。朋也は素早く位置を変えて反対側へと駆けていき、上着と同じようにインナーを丸めて中庭側へと投げ捨てた。スカートも下着も同じように位置を変えては投げ捨てていく。……そうして全てを投げ捨て終えてから言った。

「取ってこいよ」

 犬に命令でもしているかのように、蔑むように言った。

「あ……っ!」

 そういうことか、と智代は理解した。夜なのに、妙に明るく感じる。月明かりがとても鬱陶しく邪魔に思える。全裸のまま廊下をかけて行こうとするけれど、誰かに見つかったりしたら終わりなのだから、ゆっくりと歩むように進む。

(わ、私は今……裸で学校内をうろついているっ)

 焦燥感が込み上げてくる。はあはあと息が粗くなる。何という破廉恥極まる行為だろう。全身にしびれるような感覚。何から取りに行けばいいかなんてもはや分からない。全裸で真夜中の学校内を徘徊している生徒会長など、冗談でも信じてはもらえないだろう。それ程までに非常識な行為をしているのだ。これが、皆が信頼して選んでくれた生徒会長なのだ。自分はどれ程人を裏切れば気が済むのだろう。

(そ、外に出なければ……)

 外は廊下以上に月明かりに照らされている。朋也と共に忍び込んで来たドアから出る。視界がぱあ、と開けて見えた。

(も、もし……。私の制服が見つからなかったら……。あるいは、誰かに見つかっていたりしたら……)

 自分は一体どうなってしまうのだろう? 朝になって誰かが見つけたりしたら……? 不安は尽きなかった。

(あ、あ……。な、ない。どこだ……。どこに……。あ、あ……)

 確かこの辺りに何かを落としているはず。けれど、何も見つからない。慌てふためき、非効率な探索を続ける智代。それにしても、と思う。

(は、恥ずかしいっ! どうして私は服を着ていないんだ。どうしてこんなことになっているんだ。何てことをさせるんだ朋也っ! で、でも……どうして嫌じゃ、ないんだ)

 こんな状況を悦んでいる。全ては自分が望んだ事だった。そして股の湿りはますます広まり、滴と化して太ももを流れ落ちて行く。

(た、たまらない……。あ、ああ……だめだ。朋也……意地悪しないで入れてくれ。焦らすのはもう、やめてくれ!)

 やっとの思いでお宝発見。一枚目の上着。そうして校舎の裏側へと回り込みスカート、ショーツの順で見つけた。木の枝に引っ掛かっていたブラを取るのに苦労したり、インナーの濃紺が暗闇に溶け込み、なかなか見つけられなかったりしたが、結果的に全てを取り戻した。けれど智代は何一つとして着直さず、屋上へと戻ってきた。

「朋也ぁ」

「何だよ。せっかく見つけてきたのに着ないのか」

 言われてみればその通りだ。しかし、何故なのだろう。智代は一瞬考え、すぐに答えを導き出した。余りにも明確な答えを。

「着たく、ないんだ」

 震えるような声で智代は呟いた。そう。着たくないから着ない。ただそれだけだった。朋也はへえ、と感心したように言った。

「裸でいたいだなんて、立派な変態だよ。お前は」

「ああ」

 その通りだ。と、智代は思った。

「もう少し、このままでいたいんだ」

 すらりとした細い体。その割にはバストとヒップ共にボリュームがあり、出っ張っている。運動神経抜群な体は猫のようにしなやかで、それでいて瑞々しくて白い。モデルのようなスタイルだと朋也は思った。

「いい体しているよ。智代は」

「ありがとう」

 素直に嬉しいと思う。そして、願う。

「裸のまま、学校内を連れ回して欲しい」

 無論、言われるまでもなくそのつもりだと朋也は思ったが、でも、その前に、そろそろまたご褒美が欲しい……。智代は尻を突き出して、ねだった。そろそろ、口や手とかではなく、直に交わって欲しいと思ったから。

「セックス……して欲しい」

「入れるぞ」

「あ、あ、あ」

 両手で掴んだフェンスをがしゃがしゃと揺らしながら、智代は背後から攻め立てられた。

「あぅ……っ。あぅぅっ。ふ、深い……っ」

「生徒会長は屋上での青姦が好きなんだな」

 屈辱的な恰好のはずなのに、智代は快楽のあまり全身をぶるると震わせる。

「だ、大好きだ。朋也に外でこんな風に犯されるのが」

「犯されるのがいいのかよ」

「そ、そうだ! もっと、もっと突いて……。あっあっあっ!」

 自棄っぱちにでもなったように、智代は叫んだ。

「あ、あ、あ! き、気持ちいいぃっ! い、いく! いく! いくうぅぅぅっ! んああああんっ!」





…………





 それからどれくらいの時が過ぎたのだろうか。校舎の片隅にひっそりとある男子トイレの個室に智代は押し込められていた。

「ふ、うぐぐっ」

 勿論灯りなどつけておらず漆黒の闇が辺りを包んでいる。全裸のまま便座に座らされ、両手を背中でまとめて縛られた上にパイプにくくりつけられていて身動き取れないまま大股開きをさせられている。遮るもの一つない秘所には極太の電動バイブがねじ込まれ、ヴヴヴヴと羽虫が飛ぶような音を立てている。ドアは内側から閉められていて中の様子を窺い知ることは出来ない。

「ふうぅぅぅ……っ!」

 智代は真っ当に声を出すこともできない。それもそのはず。口内に拘束具であるボールギャグを噛みこまされているのだから。更にそれだけではなく、アイマスクをつけさせられていて視界も奪われていた。

「う、う、う」

 バイブの振動は極めて小さく、僅かに震えを繰り返すだけ。決して絶頂を迎えられない微力な加減で、智代はもどかしさに下半身をくねらせていた。
 
「ふう、ふう、ふ…・…うぅ」

 両手が自由ならば、秘所をいじくり回し胸を揉みしだき快楽を貪っていた事だろう。

(あ、ああ……っ。朋也ぁ……。も、もう……)

 ぽたぽたと秘所から溢れた雫が落ちていくのがわかる。そして口元からは溢れ出た涎も。

「くひいぃっ。んんぅっ」

 暗い密室から、甘ったるい喘ぎとバイブの振動音が僅かに響く。

 ――朋也はいない。智代をそんな風に拘束したまま何処かへと姿を消していた。もう、かれこれ三十分はたっているだろうが一向に戻る気配はない。智代は思う。もしかすると朝がくるまでこのままなのかと。もしもそうだとしたら、いずれ誰かに見つかってそして……。

(そんな事はどうでもいい。……いかせてくれ。こ、これでは生殺しだ)

 両手が自由に動かせたら。バイブの振動を大きくできたら。思う存分声が出せたら。そう思った。もじもじと腰をくねらせ、両足を伸ばしたり曲げたりしてもどうにもならない。堕ちていく……と、智代は思う。

(朋也ぁ。早く。早く戻って来て、そして……いかせてくれ)

 そう思っていても朋也は来ない。そのうち智代は哀願するように涙を流していった。

(早く……。こ、これはこれで気持ちいいけれど、足りないんだ……。早く……)

 とろりとした淫靡な液体が智代の股を更にびしょびしょに濡らしていく。智代は切なげに喘いだ。

 ――と、そんな時。突然として変化は訪れる。

「う、う、ふひ……んっ!?」

 突然のことだった。ザバリと音がしたと思ったら上から冷たい何かが降り注ぎ、智代の全身を濡らした。未だ視覚を奪われている智代にはそれが何なのかわからなかったが、朋也がこっそりと用意していたもの……バケツにたっぷりと入れられていた水だった。そんなことがさっぱり分かっていない智代は、未知の状況に緊張する。

「んうっ!?」

 突如左右の乳首を同時に摘ままれ、引っ張られ、捻りあげられる。

「んふぅ。んんぅ」

 思い切り引っ張られた後に離される。智代の大きくも形の良いバストがふるんと揺れる。

「んおぉ」

 突如胸を掴まれる。そうして強く寄せあげられ、合わさった胸の谷間に熱い感触。

(な、にを? あ、ああっ!?)

 ずりゅ、ずりゅ、と音。じょりじょりとした毛の感覚と共にぬめりを帯びた湿り。パイズリをされていることに気付く。

(こんな……。朋也……。声を聞かせて……顔を見せてくれ。これでは私は……)

 この男は本当に朋也なのだろうか? そうでないわけがない。しかし……。見えず、触れず、しゃべることもできない智代は一瞬不安を感じてしまった。しかし、もし違っていたらどうするというのか。どうにもできはしないのに。そして誰かも分からないのに感じている自分はどうしようもなく淫乱だと思った。

(あ、あ、あ。そんなに強く……)

 ぎゅううう、と強く胸を寄せあげられている。ぐちゅぐちゅと音を立て、智代の胸と胸の間がぬめっていく。やがて、出すのだろう。乳首が玉に触れてくにゃりと曲がる。

(胸を……体をおもちゃにされている。こんな……。あ……)

 口元からこぼれ落ちる涎の量が一段と増えていく。智代は明らかに感じていた。

(あ……。気持ち……いい)

 秘所に挿入されたままのバイブも未だに同じ振動を繰り返している。今、もし両手が自由に動かせるとしたら、恐らく思い切り自分の胸を掴み、男の逸物を包んで擦り付けていることだろう。胸を揉みたい。

(口で……したい。しゃぶりたい)

 乳首がピンと起っているのが自分でもわかる。弄ばれていくことが快感に感じていたが、突如それは中断される。男は達したのか、動きが止まる。僅かな間を置いて、びゅ、びゅ、と立て続けに音がして、無防備な智代の顔にぶちまけられる。目隠しもボールギャグも一緒くたに白くなり、汚されていった。

「ふぅ、ふぅぅ。うぅ」

 智代が射精の余波に粗く息をついている時、既に男はここから去っていった。……それからまたしばらくの間智代は放置され続けた。この妙な間は一体何だろう?

「ふう、ふぅぅ、ふー」

 ――状況は依然として変わっていない。智代の中では時間の感覚が失われていた。男が去ってから五分が経過したのかあるいはまだ十分かそこらなのか。はたまた、実はもう一時間は経過しているのか。

(もしかして、朝までこうなのか?)

 今も、決して達することのできない微弱な振動が智代の中を刺激している。

(あ、あ……)

 状況なんてどうでもいい。朝になろうが、誰かにみつかろうが構わない。ただ、今望むのは朋也との交わりのみ。

(しゃぶらせてくれ……。そして、入れてくれ……。でないと私はおかしくなってしまう……)

 そしてまた突然変化は訪れる。

「ふ、ぅ……。ふひっ!?」

 智代が切羽詰まったような声をあげる。バイブの振動音と自分の呼吸音のみが響く中、突然人の気配がした。そうして鼻の穴に何かを押し込められ、引っ張られたのだから。

(な、何だ!?)

 金属製のフックを引っかけられ、紐でぐいぐいと引っ張られて頭で固定される。恥辱に溢れた格好だった。

「うふぅ。と、ほ……やぁ」

「いい格好だよ、智代。まるで豚みたいでとても可愛いよ」

 朋也はやっとのことで声をかけてくれて、智代のボールギャグをとってくれた。

「う、ぐ。……こ、心細かったぞ」

「スリルあっただろう? いい感じに驚いてくれて嬉しいぞ」

「そ、そうだけど。……朋也。そろそろまた、入れてくれないか。もう、意地悪はやめにして……」

「そうだな」

「あっ! ……あひぃっ!」

 直後、ずぶりと智代の中にねじ込まれて行く。智代の欲求とは違い、アヌスの方にバイブが……。





這うようにさせられながら連れて来られたのは、智代のクラス。





「出せよ」

「し、しかし……。そんな」

「溜め込んでんじゃねえよ」

「あぅ……」

 智代は教卓の上に座らされ、大股を開かされていた。

「そこからスプリンクラーみたいに散水しろよ」

「……」

 拒否はできない。智代は決心する。下腹部に力を込めて、放出した。

「ああああっ!」

 びしゃあああ、としぶきが勢いよく舞い、教室中にぶちまけられていく。エスカレートさせるように朋也は智代の体を持ち上げて、左右に振り回した。床も椅子も窓もドアも、あらゆるところに飛沫がかかっていく。

「教室内で思いっきり小便ぶちまけてる気分はどうだ? 机も椅子も床もびしょびしょになっていくぞ」

「あうっ! こんな……。み、みんな……ごめん……」

「何がごめん、だ。気持ちいいんだろ。言ってみろよ、この放尿生徒会長」

 気持ちいいと智代は思った。してはいけないところでしている事が余りにも背徳的で、智代の背筋を震わせる。

「そ、そうなんだ。気持ちよくてたまらない……。だ、だから朋也……入れて」

 こぼれ出る滴の勢いが弱まり、ぽたぽたと落ちていく。朋也は言った。拭くことも許さずそのままにしておけと。

「どうしようかな」

「も、もう意地悪しないでくれ! 欲しいんだ。朋也のおち○ちんが!」

 求めることはもはや一つだった。自分の尿で水浸しになってしまった教室も、今はもうどうでもいい。

「あひいぃぃっ! うあっぁ! うああっ! あぅっ! あふぅっ! あああぅぅっ!」

 ――智代は縛られながら朋也のもので攻められている。ぎしぎしと揺れる度に体にロープが食い込み、熱いと感じる。今日の締めくくりはとても激しいものだった。





次の日は日曜日。





 智代は一人、誰もいない学校へとやってきている。そうして、体育館に引き続いて教室内を念入りに清掃していた。無差別にぶちまけられた滴は全て蒸発し、乾燥していたけれども。


「ふう。もう大丈夫、だな」

 本当に何というとんでもないことをしたものだろう。濡れ雑巾で丁寧に拭いては、消臭スプレーをかけていく。そうして清掃がどうにかこうにか終わり、一段落したので帰ろうとしていると。

「誰もいない、か」

 当然のことだが、何故か口に出していた。

「……」

 一瞬のことだった。智代は気付く。自分の手がスカートの上に触れている。丁度、薄い毛に覆われた秘所の辺りを。

「ああ……。やはり、私は……」

 どうしようもない程に、朋也によって調教されてしまったのだろう。

「あ、あ……」

 脱ぎたい。前後を見る。誰もいない。……智代はスカートの中に手を入れ、ゆっくりとショーツを脱いでいった。

「生徒会長の資格なんて、私にはないんだ……」

 自分が今し方脱いだショーツを両手でかかえ、誰かに見せつけるようにしている。

 ショーツの次はスカートを脱ぎたい。しかし、流石にそれは怖い。スカートを脱ぐということは、肌を隠すものは何一つないのだから。折衷案として智代はスカートの裾を軽く持ち上げながら歩くことにした。

「ああぁ」

 軽くインナーとブラジャーもたくしあげてみて、バストをさりげなく露出させる。

「と、朋也……。朋也ぁ」

 どこかでまた、昨日みたいにおしっこを思う存分ぶちまけたい。さて、どこがいいか?

「みんな、聞いてくれ。私は朋也に調教されたいやらしい牝犬なんだ」

 誰かに聞いて欲しい。聞かれた瞬間、すべてが終わるとわかっていても。

「学校でおしっこをするのがたまらなく好きになってしまったんだ」

 その瞬間智代は決断した。このまま校舎を出て、全力疾走することに。そして同時に思い切り放尿をするのだ。





さあ行こう。そう思い、息を大きく吸い込む。





 空は晴れ、空気は澄み渡り、雲一つない晴天。爽やかな風が頬を撫でるように優しく吹いている。そんな中、誰もいないグラウンドを一人の少女が駆けていく。

「はあっはあっ」

 ブラをしてないせいか、ボリュームたっぷりのバストが上下にたゆむ。走る度にまくれ上がる短いスカート。下着を身につけていないので恥部が丸見えとなっている上に、びちゃびちゃと滴がこぼれ落ちて行く。

「き、気持ちいいっ!」

 乾いたグラウンドに湿りがぽつぽつと落ち、小さなラインを描いていく。股が、ソックスが、靴まで濡れていくけれど構ったことか。ぶしゃあああ、と思いきり拡散しながら飛び散る雫が溜まらなく愛おしく感じる。

「最高……っ」

 グラウンドを過ぎ、もう少しで校門が見えてくることだろう。けれど、何かが足りない。決定的な何かが。

「あ……」

 滴が落ちきり、閉まった校門へとたどり着いた頃。智代は自分が足りないと思った何かを埋めてくれる人物と出会っていた。

「多分いるかなと思った。智代は律儀だな」

「あ、あ……」

 智代は感極まり、スカートを思い切りたくしあげて恥部を見せつける。朋也は、智代が昨日の後始末をしに学校に来ているであろうことを予測していたのだった。

「朋也ぁっ! ぶ……ぶちこんで、くれ!」

「どこに? 何を?」

 そんなことは決まっている。言うまでもないことだけど、朋也は言わせる。もはや恥じらいもへったくれもなく、智代は答える。

「わ、私の……おしっこしたばかりでぐしょぐしょに濡れているお○んこにっ! 朋也の大きくなったお○んぽをっ!」

「ここでか?」

「そ、そうだ。ここで。早く」

「ったく、とんでもねぇ変態生徒会長だな」

 その様子に苦笑する朋也。智代の腕を取り、茂みの中へと連れていく。朋也も流石に場所は選ぶが、智代のようにハイになった場合はその限りではなかった。

「あ、あ……。早く。早くうぅ! お○んぽちょうだいいいぃっ! ああうぅぅぅぅっ! はうんっ! あふっ! あっやっあっ!」

 ずぶずぶとねじ込まれて行く感覚に、智代は身もだえしはじめていった。

「生徒会長、犯されるってか? 校内新聞の一面を飾ってみるか?」

「ああああぁっ!」

 朋也と交わりながら、智代は新たな想像を繰り返す。

 ――朝。校門の前にて直立不動の智代。通り過ぎる皆に、しっかりと挨拶をしようと啓蒙運動をしている真っ最中。

 最も、通常とは大いに異なる事実があった。智代は両手を背中でまとめて縛り上げられていて、たくしあげられたインナーの中には二つの大きな膨らみ。それも、両腕と同様にメビウスの輪を描くように、横に倒れた8の字の状態に縛られている。ボリュームたっぷりの乳房を絞るように何回も。大きめの乳首が完全に勃起し、ふるふると揺れている。

『おはようございます』

 智代はそんな羞恥極まる姿であることを全く意識させないくらい、しっかりとした表情をしながら、大きな声ではっきりと言う。通り過ぎる男子達が挨拶を返しつつ、ごく自然な動作で智代の胸を触り、掴み、揉んでいく。前から鷲掴みにされたり、横合いからぐりぐりと揉まれたり、人差し指がめり込むくらい強くつつかれたり、乳首を摘ままれたり引っ張られたり弾かれたりと、とにかく思い思いに智代の体をお気に入りのおもちゃのように弄ぶ。

『おはようございます。……あっ』

 一際大きな手が智代の胸を男達から守らんと覆い、背後からぐりぐりと乳房を揉み潰されていく。朋也の手だ。独占といって良いくらいの立場を利用して、見せびらかすように強引な愛撫を続ける。

『おは……よう。あっ! あひっ! んひっ! んっ! あっ! 朋、也ぁ。そんな……強、くぅぅっ』

 通り過ぎる女子が恥ずかしそうに目を背ける。自分には絶対にできないと、目が物語っている。信じられないと、常識を疑っている。……学校から認められている行為だと分かっていつつ、理性が受け付けない。

『あれって、実は思いっきり感じてるんじゃない?』

『パンツの中までぐしょぐしょよね。きっと』

『生徒会長って変態じゃないとできないだなんて、大変ー』

『乳首すっごく大っきくなってるー。信じられない』

『でもほんと、綺麗よねー』

 しかし、女生徒達に嘲りや軽蔑の表情は見えない。当然の事。あるいは責務を果たしていると受け取っている。ごく当たり前の行為であると。

 智代は今も尚感じている。それどころか、かれこれ何度達してしまったことだろう。大変なのは事実かもしれないけれど、同情される必要はない。何しろ自分が望んでいることなのだから。

『あっ。あっ。あっ。……おはよう、ございます。あ……んっ。んひっ! んふっ! んああっ! あ、あ、あ! だ、め……。も、もう……んああああっ!』

 突如、智代の想像が中断される。朋也の指が智代の口内にねじ込まれていき、ぐちゅぐちゅとかき混ぜていくのだ。智代は驚いたものの、すぐに気を取り直して舌を使い始めた。

「どうだ?」

「あっあっぁっ。たまらない」

「そっか」

「現実でも、想像の中でも、私をめちゃくちゃにして欲しい。朋也の思うがままに」

「想像の中、ね。だったら例えば、朝の挨拶の時に、門の上に腰掛けて大股開きでオナニーとかどうだ?」

「……思い浮かべるだけで、濡れてしまいそうだ」

「時間がきたら門を閉じてさ。遅刻した奴らに思いっきり潮をぶちまけてやったりとか」

「ああ……」

「昨日の生徒総会の時。後ろの方で見ていたけどさ。智代が壇上で演説してるのを。……立ちバックで攻めてみたいと思ったよ」

「そっ。……そう、なのか」

 思わず聞き返すが内心は『私もだ!』と、智代は思った。

「そうすると、どうなるかな。例えば……」

 再び、想像を開始する。

『んっ! あっあっ!一日は、挨拶から始まります。ですので、朝の挨拶を……あっ! っく! んひっ! あ、あんっ! だ、め……。あ、んっ! はぁっ……んっ! あひっ! だ、めだ……。も……。あ、あ……。声が、出な……。んぅっ!』

 壇上の智代はマイクに向かって発言しつつ、朋也に背後から攻め立てられ、小刻みに揺さぶられていた。

『おはようございます、と……あっ! うっ! だ、めぇ……ひぅっ! 力……抜けてしまう……。あ、あ、あ!』

 数百名の視線が注がれる中で、智代は犯されている。私語一つ聞こえず、生徒達は智代の発言にじっくりと耳を傾けている。人口密度の割に異様なまでの静けさが体育館を覆い尽くし、互いの吐息すら聞こえてきそう。そんな空間に、ただひたすらぱんぱんぱんぱんと淫靡な行動を続ける音が響いている。揺れる衝撃で木造の床もぎしぎしと音をたてていく。

『くぁっ! あっあっあっあっ! あ……挨拶をして、気持ちのいい一日を……あっ! あんっ! ……あふっ! あ、あ……いく……』

 もう、言葉にならなかった。

 男子生徒達は一様に股間を膨らませ、女生徒達は恥じらいに頬を朱色に染めている。数百人の鼓動を高まらせているのは智代の痴態。

『き、もちい、い……! あ、挨拶より気持ちいいことしてる! い、いく。いくっ! もう、いく……い……いっくうううっ! いっちゃうううううっ! んあっんああっあああっあんっあひっんひんああああっ! あひいいいいっ! き、気持ちいい! 気持ちいいいっ! あっあっあっ! 気持ちいいぃぃぃっ! も、もっと! もっとぉ! もっと突いて……もっと激しく……! あ、あ、あ、あ、あ、あ! い、い、いくうううううっ! んひいいいいいいっ!』

 やがて朋也が中出しをした。智代はマイクにかじりつかんばかりの勢いで絶頂を向かえたことを主張していく……。

「ああぁぁ。それは……た、たまらないな」

 そんなネタはどこまでも尽きない。

「智代の制服だけさ。特殊仕様で。胸のところだけ開けて、常時乳出し状態にしたりとかさ」

「……」

 どこに行こうと、何をしようと、常に二つの膨らみがが露になり、外気に晒される。隠すことは許されない

「いやらしい……」

「そんな恰好で、授業中に廊下を歩いてみたり」

「ああ……」

 最初は冗談で言っているのだと思っていた。しかし、朋也の行動力は、智代の予想を大きく裏切る。そうと決まれば、とばかりに何かを差し出す。

「智代、これに着替えろ。ブラなんか外してな」

「ん……? あ……。朋也。まさか」

 智代は違和感を覚え、すぐに言葉を失う。それは智代が今受け取った上着とインナーが原因。普段と何ら変わりないはずのものだけど……。

「お、お前は……」

 ふくよかな胸の膨らみだけ、ぽろんとこぼれ落ちるように出てしまっている。インナーもジャケットも、胸の部分だけくっきりと綺麗に丸く切り取られていた。ご丁寧にも、ボタンの部分だけは残して、8の字を横に倒したような形になっている。本当にそんなものを用意してくるとは……。

「ただ切り取っただけじゃなくて、ミシンで縫い合わせたりもしたぞ。結構本格的だろ?」

「なっ!」

 服を着ているはずなのに、当然のごとく猛烈に恥ずかしい……。

「こういうことには、ものすごい才能を持っているんだな。お前は」

「そうだろう? 淫乱なお前にはぴったりお似合いだよ」

「ああ。本当に」

「お前の乳を触っているうちに、サイズとか完全に把握しちまったんだ」

「みたいだな。ぴったりはまりすぎて、怖いくらいだ」

 朋也は智代を連れ、茂みの外へと出て行く。智代はつい、腕で胸を覆おうとしてしまうが咎められて元に戻す。

「生徒会長は乳出しが趣味、か」

「お前が、こんな服を着させるから……」

「満更でもなさそうだな?」

「あっ!」

 智代の、ロケットの先端のように飛び出した乳首をひねる朋也。

「窮屈そうだもんな。そんなでかい乳してちゃ。これからはずっと晒しておけよ」

「ずっと……」

 授業中も登下校時も、廊下を歩いているときも職員室に入るときも。

「ほら行くぞ」

「あ、ああ」

 朋也に手を引かれるがまま、智代は歩み始めた。桜並木の脇を通り、グラウンドへと出ていく。そうして校門の方へと向かっていく。無論、胸を隠すことなく……。

「ああ……。あああ……」

 余りにも異常な時間が過ぎていく。同時に、心地良さをも感じながら。

「乳首起ってるぞ」

「それは……。気持ちいいからだ……。こんな……。見せてはいけないところを剥き出しにしたまま歩いているなんて」

 素直にそう言える。歩むだけで小刻みに揺れるのが自分にもわかる。

「自分で揉みながら歩けよ。そのでかさなら、乳首吸ったりできるだろ?」

「……」

 言われるがまま、両手で胸を揉みしだき、引っ張る。掴むと乳首には簡単に吸い付くことができた。交互にしゃぶる。

「ん。ん」

 脇から朋也が人差し指でめり込むくらいの強さで突っつく。ふるんと音でも立てるかのように柔らかい。

「あ、ん。朋也ぁ。朋也も私のおっぱいを……揉んでくれ」

「ああ」

 智代の願いどおり、朋也は背後から手を回し、膨らみを揉み回す。

 部活動をしているのだろうか、向こうの方に人がいる。けれど、隠す事なくそのまま。見られそうになったら持っている鞄で胸元を覆えばいい。あまりにもいやらしいチキンレースは続く。

「ん……」

「生徒会長はおっぱい丸出しで学校内を徘徊してる変態か」

「ああ。そうだ」

 智代の吐息が粗い。微笑を浮かべ、堪らないと言いた気。

「智代。校舎の中へ行こうか」

「あ、あ……ああ。そ、そう、だな」

 休日だから、誰もいない校舎。けれど、そうとも限らない。誰かが突然現れるかもしれない場所を、智代は胸を丸出しにしながら歩いた。

「は……あ、あ……」

 体中に微弱な電流でも流れているように感じられる。張りのいい肌はてかりを帯び、つん、と限界まで尖ってしまった乳首がぴくんと震える。

「こん、な。……あ」

「歩くだけで感じているみたいだな」

「それは、そうだ。……こんな、廊下で……胸を丸出しにしているんだぞ」

「えろいよな。智代。体を左右に振って、乳揺らして見せろよ」

「あ、ああ」

 智代は言われるがままにしてみせる。豊かな膨らみはぷるぷるとたゆむ。腕は背中で組みながら。

「は、あ……あ」

「気持ちいいんだな」

 突如、朋也が智代の胸にしゃぶりつく。

「ん……。あっ! な、にを……」

「いい乳だよ。相変わらず」

「あ、あっ! くうっ。……引っ張るな」

 朋也は柔らかな膨らみに吸い付き、乳首を丸ごと飲み込むようにして引っ張る。

「う、う! くうぅっ! あ、ふ……っ!」

 朋也はちゅば、ちゅば、と音をたてて交互に何度も吸い付いては引っ張る。その度に、ロケットの先端のようにバストが飛び出ていき、朋也が口を離すと同時にふるるんと震える。

「廊下で乳吸われているのって、どんな気分だ?」

「うあぁっ。くふっ……恥ずかしくて……たまらない」

「口では何とでも言えるよな。ぽたぽた垂らしてまあ」

「そう、だな……。あっ!」

 やがて朋也は胸の責めだけでは飽き足らなくなっていく。智代も同じ気持ち。極めて自然で違和感なく、朋也が智代の背後へと回っていく。……そうこうして、ようやくのことで解放されたバストは朋也の唾液でとろとろに濡れて、更なるてかりを帯びていた。

「しようぜ。ここで」

「んんっ!」

 立ちバックの体位。朋也のものが一気にねじ込まれ、智代は目を大きく見開き、口を半開きにさせながら喘いだ。

「あっ! ひっ! ひっぃっふっ! 朋也ぁ。も、もう少し……優しく」

「しているよ。お互い、すぐにイかない程度に」

 朋也の言葉とは裏腹に、屹立しきったものはずっぷずっぷと弾むように智代の中へと出入りを続けている。

「くひっ! んああああああっ! だ、め……。うあああっ! あひぃっ!」

「このままヤりながら歩いて行こうぜ」

「あっ! あっ! あっ! あっ!」

 朋也の動きは絶妙で、智代の感じるツボを心得ていて、小刻みな絶頂を何度となく繰り返すことになる。

「お前とヤりたいって思ってる奴が、この学校にどれだけいるんだろうな」

「あっあっあっあっあっ!」

 剥き出しの胸を『隠すな』と言わんばかりに、朋也は智代の二の腕を掴んで引き寄せていく。智代の胸はひたすらぷるぷると揺れていく。と、同時に智代の目も悩ましげな半開きになっていく。

「何回イってんだ。この淫乱生徒会長」

「あっ! あぅぅぅっ!」

 きっとこのまま、どこまでも行くのだろう。止まることなど無ければいいなと智代は思いながら、朋也の動きに合わせて自ら腰を揺さぶり始めた。自分の胸をもっと揺らしてみたい。ちぎれてしまいそうなくらいに強く激しく……。





………





 ――昼下がり。

 辺りは尚も暖かく明るくて、空はどこまでも高い。時折爽やかな風が吹く中、智代は今も胸をさらけ出していた。……べっとりと、白濁した液がこびり付いた胸を。朋也にいじられてぶちまけられたままの胸元は、ミルクをこぼした後のようだ。

「と、朋也」

 両手を背中で組み、隠すそぶりすらみせない。それどころか、時折体をよじらせては胸をたゆませていくようにすら見える。

「何だ」

 二人は誰もいないグラウンドの片隅を通り、校門へと向かう。

「その……」

 智代はもじもじしながら両腕で胸を挟み込む。廊下で絶頂を迎えた後のこと。つい先程まで、一心不乱にパイズリをして、たっぷりと胸を汚してもらっていた。けれど今はなにも無し。少なくとも、胸を晒している以外は。

「そんなものずっぽりと奥までくわえ込んでおいて、それでもまだ物足りないのか?」

「……」

 朋也が言う通り、智代の衣服……スカートの下。濡れに濡れそぼった割れ目には、極太のバイブが根元までねじ込まれていて、ヴヴヴヴ、と鈍い振動音を響かせている。

「朋也のが、いい……」

「そっか」

 朋也は小刻みに震えている智代の頬を手でくい、と突くようにして唇を塞いだ。

「ん……」

「校門出たらまたぶち込んでやるかな。それまで、そうだな……」

 朋也はふと、考える。

「自分の乳を揉んで吸って、思いっきり悶えてイってみろ」

 智代はこくん、と頷く。そうして最初から遠慮等することもなく、精液がこびり付いたバストを揉みしだき、舌を這わせる。

「ん……。あ、ん。んふ……。んむ。ん、ん、んう」

 狂ったように、一心不乱に……。左右の尖った乳首へと吸い付く。ちゅばちゅばと、唾液をこぼしながら、出された精液をなめ回しては飲み干していく。

「えろい女だな、お前は」

 朋也は呆れたように言い放つが、智代は完全同意。もはや否定などしない。

「んっふ。……朋也ぁ。早く。あ、ふ……。んぁ。い、く……んんっ」

 ぴくんぴくんと全身を震わせて、智代は達していった。

 −−そうしてやっとのことで、校門を出る。

「うぐっ……! あ、ああああぁっ!」

 智代はようやくのことでずぶり、とアヌスに突き立てられる。待ちに待った瞬間は、とてつもなく背徳感に溢れたもの。この瞬間がずっと続けばいいと、そう思いながら熱い感触に身を任せていった。

「あああああっ! 気持ちいいっ! お尻気持ちいいいっ! いっくううっ!」

 スカートなど脱ぎ捨てて、隠すべき所を隠せていない無意味な上着を着させられて、ありのままに乱れる。このまま坂を下りていき……どこまでも行ってみたい。人がいないのを見計らって胸を覆う鞄を下ろし、朋也に入れてもらって……。電柱や自販機にしがみついたまま。ガードレールもいいかもしれない。駐車場の、車の陰で……。誰もいない路地裏で。色とりどりの花が咲き乱れる花壇の脇で。思いは尽きない。

(この感じ……。た、堪らない……)

 うっとりとしながら、智代はこれからの展開に思いをはせる。

「あっ! あっ! あっ! あっ! あっ! お尻……すごい、いい! 朋也ぁぁぁ……!」

 視界が僅かに開けて遠くに街が見える。……空にでもいるかのように感じながら、智代はひたすら揺さぶられていった。










----------後書き----------

 随分と間があいてしまいましたが、一定周期で訪れるCLANNADのハードものの更新でした。

 智代はえっちなシチュエーションがとってもよく似合いますよね。



よろしければご意見ご感想をくださいな。








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