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好きになった胸










 潮はずっと、自分の胸が嫌いだった。駆逐艦クラスだというのに無駄に大きくてやたら目立って、異性はもとより同性からも常に好奇の眼差しに晒されてきたのだから無理もない。サイズの小さい、きつめのブラを着用してどうにか誤魔化そうとしても、かえって余剰の装甲もといお肉がぷるんたぷんとはみだしてしまい、余計に恥ずかしいことになってしまった。まったく、忌々しいことこの上ない。

 けれど、今はそうでもないかもしれない。以前よりコンプレックスが大幅に解消されたかなと、潮は自分でも思うのだった。

 ――自分を変えたもの。それは提督という異性の存在。思い出すたびにクスッと笑えてしまうような、それはそれはおかしなやりとりがいっぱいあったのだ。間違いなくあの人こそが、頑なだった自分の心を少しずつ開いてくれたのだ。

 そう。それはいつのことだったかと、潮は思い出してみる。あんなこと、こんなこと、いっぱいありましたねと、明るいキッチンで鼻歌交じりに料理をしながら。長いスカートをはいて、落ち着いた雰囲気を醸し出しつつ、どこかあどけなさが残るその姿はまるで、新婚ほやほやの幼妻のよう。










…………










「俺は潮のおっぱいも大好きなんだぞ!」

「……」

 面と向かってはっきりと言われ、絶句する潮。

「だが、ちょっと待ってほしい。おっぱいだけじゃないんだ。おっぱい『も』と言った理由を聞きたいか? っていうか聞いてくれ!」

 Hey you! 俺のブルースを聴いてくれ! とでもシャウトするかのように、勢いというべきか、有無を言わせぬ凄みが提督にはあった。

「は、はい!」

「そうか。では、じっくりと説明してやろう!」

 それから提督による簡潔かつ長い説明が始まった。提督による、潮に対して抱いている好意を面と向かって具体的に言われ続け、聞いていて恥ずかしくなって潮は赤面したものだった。

「――潮の長い黒髪、綺麗だよな。さらさらして、見るたびに手櫛させて欲しくなってしまうんだ。シャンプーの匂いとか、時々仕事中に気になってそれはもう、股間がぱんぱかぱーんなバーニングラーブ状態になってしまうことがしばしばある」

「そ、そうですか。……ぱんぱかぱーんでバーニングって、何でしょう?」

 その二人はとても騒がしそうな組み合わせだと認めるが、提督は潮の問にはあえて答えなかった。知るのではなく、体で感じてほしいと思ったから。

「潮が時々髪型を変えたりするのが、実はすっごく楽しみだったりするんだ。結んだ髪も可愛いぞ」

 今の今まで全然意識していなかった。そんな細かいことまで見ていてくれたのかと、潮は思う。

「私服姿の潮を見ていて、可愛くて思わず抱きしめたくなったけど、必死に我慢していたんだ。防犯ブザーを鳴らされて憲兵を呼ばれてしまいそうだからな」

 そんなエピソードはいくつもいくつも、いっぱい。

「潮はすっごく優しい娘だよな。いつも一生懸命で、誰かの助けになりたいと思ってるところとか。何だか守りたくなってしまうんだ」

 何だかこのままいくと、プロポーズでもされてしまいそうな雰囲気だった。

「提督! も。もうわかりました! 恥ずかしいです……!」

「そうか。まあ、そんなわけで俺は潮のおっぱいもだが、それ以外も大好きなんだ! ってことが、わかってくれたか?」

「……は、はい」

 うんうんと何度も頷く潮。そして二人はいつしか上官と部下という関係から一歩足を踏み出していくのだった。










思い出してみてはふふ、と口元がゆるむ。










 菜箸を片手にテキパキと小皿に惣菜を盛り付けている潮。

「大きな声で大真面目に言うんですから」

 誰かに聞かれていないか、冷や冷やものだった。パパラッチャーな青葉にでも見られようものならどうなったことか。

 さておき。あるとき、提督は自室のベッドの上にて潮に言ったものだ。その大きな胸に、サラシをぐるぐると何重にも巻いて、それでしようと。

「な、何だか変な感じです……」

 金属製の胸当ての如く、ガッチガチになるくらい強く巻き締める。このように奇怪な行為には一体どういう意味があるのかというと……。

「俺は決めた。今日は絶対に、潮のおっぱいを求めない。つまり、今日はノー潮っぱいデーだ」

「そ、そうなんですか?」

 ということらしい。確かに、サラシを巻いたことにより潮の柔らかな胸は硬く、膨らみも抑制されていた。

「いつもいつもいっつも可愛い潮の大きくて丸くて形の良い柔らかそうな可愛いおっぱいばかり見ているとか思われているだろうからな。まあ完全に事実ではあるのだが、そればっかりだと思われるのも面白くない。それではまるでおっぱいがお目当てだと言われそうだからな。事実、おっぱいはお目当ての一つではあるのだがそれだけではないわけでだ。だから今日はこうさせてもらった。俺が好きなのは、潮のおっぱいだけじゃないんだぞってところをな、たっぷりと証明してやろうということだ」

「……」

 何だか変な感じだと、潮は思った。確かに提督の言う通り、胸ばかりじろじろ見られてコンプレックスになってしまったのは事実だけど、こういう風にされるのは初めてだ。どうしていいのかわからなくて、潮は戸惑っていた。

「潮。おいで」

「あ……」

 潮はおもむろに引き寄せられて、キスをされた。じっくりと味わうかのように、繰り返される。

「んっ。くすぐったい、です」

 提督は宣言通りに潮の胸には触れず、キスを繰り返した。そして……。

「潮。横になって」

「はい。……あ」

 潮の衣服はそのまま。白い上着や紺色のリボン。スカートからソックス、頭に巻いた鉢巻もいつもと同じ格好。

「ぬ、脱ぎます……」

「脱がさせて」

「っ!」

 潮の動きを封じた上で、ゆっくりと提督の手が伸びてくる。

「あ……。あ……」

 スカートのホックが外されて、ゆっくりと脱がされていく。やがて白いショーツが露になり、潮は条件反射的に両足をぴったりとくっつけてガードする。

「ひぁっ!」

 太ももに触れる指先の感覚に、潮はぴくんと体を震わせる。何だか頬が火照っていくのがわかる。

「て、いとく……」

「おっぱいはいじっていない」

 きりっとした表情で提督は言った。ドヤ顔で言われるようなことでもないのではと、潮は思った。

「は、恥ずかしいのはおっぱいだけじゃないですよぉ〜!」

「そうか。それは我慢してもらわないとな」

 するすると体から離されていく紺色のスカート。ショーツに包まれた中へと提督は手を伸ばしていく。一連の動作は滑らかで素早くて、寸分の隙さえ見えなかった。

「あっ!」

 提督の人差し指が、ちょうど割れ目にあたる部分に触れる。くにゅくにゅと指先でこね回されて、潮は大きく息をつく。

「はあぁ……っ。あっ。提督……。そこ、だめ……」

「どうして? かわいいぞ」

「そんなとこ、褒められても、嬉しくな……あっ」

 断続的に撫でられ、突かれ、時折割れ目へと指先を侵入され、白いショーツはやがて湿りを帯びていく。

「あっ、あっ。んぁっ!」

「お○んこいじくられて感じてる潮は本当に可愛いぞ。我慢してる顔も、漏れちゃってる声も」

「あ、ひ……っ。んっ……あっ。くぁっ……。だ、だめ……です。はずかし……んっ!」

 ショーツにじゅわっと広がり続ける染み。提督の指先が潮の割れ目をなぞるように入り込んでいる。

「も、もう……あっあっあっ……! そんな……いじっちゃ……。んっ!」

 潮は右手の甲を口に当て、勝手に漏れてくる淫らな吐息をどうにか抑えようとするけれど、無理だった。提督の指使いは島風がびっくりするかの如く早く、かつ、的確だった。

「あっあっ……! だめ! いっちゃ…あぁぁぁぁっ!」

 やがて華奢な体をくねらせながら、潮は快感に落ちていった。










…………










「そ、そんなことも、ありましたね〜。えへへ。私、あっという間に沈められちゃいました」

 あの時、提督はしきりに、潮はおっぱい以外も最高だとか褒めちぎりながら、その超絶テクで潮をどんどん快感の渦に叩き落としていったのだった。潮は何もできず、ただ勢いに飲まれるまま。

「もうわかりましたから許してくださいって言っても、全然許してくれませんでした」

 しょうがない人だなあと、ちょっと困ったようにはにかむ潮。

「もう。強引なんだから」

 でもそんな一生懸命で子供みたいなところが、潮は堪らなく好きなのだった。










その後も、エピソードはいっぱい。










 結局、提督の激しい愛撫によって濡れ濡れにされてしまったショーツはスルッと簡単に脱がされて、そのまま丸められてベッドの上にポイッと放り投げられていた。

「し、下だけ丸だしなのって……ものすごく恥ずかしいですっ!」

 中途半端に隠していると、もしかすると裸になるよりも恥ずかしいかもしれないと、潮は思った。何という羞恥心を煽る格好をさせるのだろうとも。

「いやまったく。セーラー服の半脱ぎは最高だな」

「へ、変態です! どういう趣味ですか!?」

 満足そうに頷く提督と、恥ずかしさのあまり涙目になって抗議をする潮。

「こ、これから、何をするんですかぁ?」

「うむ。とりあえず、潮の大事なところを舌でぺろぺろと舐める! 思いっきり舐める! 舐め尽くす! 潮がまたイくまで舐めるのをやめない!」

「へ? い……いやぁぁぁ! そそそそ、そんなとこ汚いです! ひゃあぁぁ!」

 言うが早いか潮の股間に顔を埋め、むしゃぶりつく提督。愛撫で達したばかりだというのに、今度は舌の湿っていながらザラッとした感覚が潮を襲う。

「あぁぁっ! はぁぁぁっ! だめぇっ! 恥ずかしいいぃっ! そんなとこ舐めちゃだめえええっ!」

 だめだと言われてはいそうですかと引き下がる提督ではなかった。

「まったく綺麗な割れ目だな。舐めるととろとろのえろいお汁がいっぱい出てくるぞ」

「あぁぁぁっ! し、舌が中に入って……! くぁぁぁっ!」

 堪えきれずに逃げ出そうともがく潮。提督はそれを見越していたのか、両腕で潮の下半身をがっちりと抱え込んでロックしてしまった。

「おいしいぞ。潮のマン汁」

「あぁぁっ! な、何をしているんですかっ!?」

「潮のマン汁をじっくりと味わってる」

 じゅるじゅる、ずちゅ、ぷちゅ、ちゅぱ……。そんないやらしい湿った音が部屋中に響く。更に、舌先だけでなく指までが潮のクリトリスなど、敏感なところをも刺激し始めた。

「あぁぁっ! ま、また……また、イかされちゃいますっ! あああああぁぁっ!」

 そして、決定的な瞬間は極めてあっさりと訪れた。

「ああっ! ああああああっ! だめえっ! ああっ! ああああっ! で、出ちゃう!? 何これっ!? この感じ、何っ!?」

 びしゃ、びしゃ、と対空砲火でも放つかのように、潮を吹かされてしまった。その勢いは強く、一部はベッドを超えて数メートル先の壁にまでぶち当たっていた。

「おお、おお」

「いやぁっ! 止まって! 止まってよぉっ! こんなのだめえっ!」

「砲撃戦をする潮も可愛いぞ」

 どちらかというとこれは対空防御のような気が一瞬だけした潮だが、そんな事を落ちついて考えている余裕などはない。

「うぅぅ。ど、どこがですかぁ〜。こんなのいやぁ〜! 恥ずかしすぎます!」

「潮の潮吹き。最高だ」

 提督はぐっと親指を立ててサムズアップ。その間もなお、潮の噴射は勢いを増していく。

「ひゃああああああああああっ! ととと、止まって! 止まってくださいいいいいっ! いやああああああああっ!」

「はて。潮に高射砲積んでいたっけかな?」

 いっぱいいっぱいな潮に対し、とぼけたようなことを言っている提督。

「最低ですよぉ〜! う〜〜〜!」










…………










「……あの後、お部屋のお掃除が大変でした」

 提督によって派手に潮を吹かされてしまい、壁はおろか天井にまで勢いよく飛び散ってしまった。それに対して提督は……。

「すげえ射程だな! 戦艦並みだぜ! とか、はしゃいでいるんですから。もう……。私の体をおもちゃにしないでくださいって言っても、やめてはくれないですよね」

 これでもかと恥態を晒され、自らの体がぶちまけてしまったものを拭き取るのは、とても恥ずかしくも情けない出来事だった。

「とほほって言いながら、提督に肩車してもらって拭きましたけど」

 それはそれで……。

「肩車しながら、潮はお尻も可愛いぞって……。このむちむちした駆逐艦らしからぬ感触は最高だとか言って。もう、提督のエッチ……。ああぁ……。もう〜〜〜!」

 でも、決して嫌じゃない。いっぱい求められて触られて愛されて、心が満たされていった。潮は恥ずかしくて堪らずに、菜箸で鍋の中身(=オニオンスープ)をぐちゅぐちゅと強くかき混ぜてしまうのだった。










更にその後、宣言通り提督は潮のおっぱいには一切手を付けずに行為を続けた。










「あっあっあっ!」

 仰向けに寝そべる潮と正常位の体位で交わる提督。提督のものは大きく長く、たっぷりと塗られたローションによって滑りも良好。とても気持ちよくて、潮は夢見心地。けれど……。

(すごく気持ちいいです! ……けれど)

 潮は思う。決定的に何かが物足りないと。そしてそれが何だか、潮にはわかっていた。だから、また絶頂を迎えさせられた後で提督に問いかけた。

「提督。私の胸で、気持ちよくなって欲しいです」

 ――潮の大きな胸の膨らみが、提督の屹立した物を挟み込む。柔らかくもしっとりとした肌は寸分の隙間もなく異物を包み込み、圧迫を始める。

「提督。痛くないですか?」

「大丈夫だ」

 仰向けに寝そべる提督。潮は提督の股間付近に座り込み、パイズリを始める。ガチガチに巻かれていたさらしは既に解かれており、全裸。

「しかし驚いたな。まさか、潮の方から胸でしたいなんて言われるとは」

「嫌じゃ、ないんです。……提督には、私の胸で気持ちよくなって欲しいなって思って」

 潮は両手を使い、もにょもにょと胸を上下に動かし始めた。全てはそう、大切な人に気持ち良くなってほしいという一心で始めたこと。提督がちょっと強引ながらも優しく愛撫をしてくれたから、そのお返しをしようと思った。

「潮。もっともっと強くしてくれないかな? 勿論、無理をしない程度で」

「はい」

 元よりそのつもり。潮は気合を入れたように、両手の力を強める。ぐんにゃりと粘土のように形を歪ませる胸。

「無理はしないでくれよ?」

「このくらいなら、大丈夫です。んっ」

 ずりゅ、ずりゅと上下にうごめく潮の胸。

「……本当に痛くないの?」

「大丈夫、です。これくらいなら、まだまだ」

 提督が心配になるくらい、潮の胸は形を変え、歪んでいる。ゴム鞠のように。

「提督は、どうですか?」

「うん。いい具合に締め付けられてて、気持ちがいいよ」

「そうですか……。よかった。じゃあ、このまま続けますね、私のパイズリ、堪能してください」

 ぐしぐし、ぐしゅぐしゅと潮の胸の谷間から湿りを帯び、陰毛が絡みつく音が響く。

「ん、ん。よいしょ、んしょ、んしょ」

 一生懸命に、相手のことを思いやって頑張る潮。細い指が豊満な胸にめり込んでいく。

「確かに、胸は恥ずかしいですけど……」

 時折起っている乳首を摘んで引っ張っては、亀頭をグリグリと擦り付ける。

「今日みたいに気を使われたら……。それはそれで、寂しくなっちゃいます」

 胸で包み込みながら、舌先で尿道をなぞる。

「提督だけ、です。こんなこと、してあげたくなっちゃうのは」

 きゅ、きゅ、と心地のいい締め付けが提督の背筋を震わせる。

「私の胸で、提督の……挟み込んであげて、ぐしゅぐしゅってして、ぴゅぴゅっていっぱい出してもらったら……嬉しいなって、そう思います」

 リズムカルに、交互に揺さぶられる胸。同時に、ぷくんと起った乳首がぷるぷると揺れている。

「よいしょ、よいしょ」

 もぎゅもぎゅと、熟れた果実が重なり合って潰れるかのような感触。汗にまみれ、亀頭からでた先走り液が混じり合い、泡を立てている。

「提督。もう、いきそうなんですね?」

「ああ」

 提督のものがビクビクと震えているのがわかる。それはつまり、もうすぐ達してしまうということ。

「遠慮なく、いっぱい出してくださいね。全部、受け止めますから」

「そうさせてもらおうかな」

 顔でも口でも胸の中でも。提督の望むがままに。それが潮の望みでもあった。やがて、潮のあどけない笑顔をぶちまけられた白濁液が汚していくのだった。










…………










「大丈夫ですって言ってるのに何度も心配して。本当にもう。優しいんだから……」

 その優しさのおかげで、自分の嫌いだった胸が、今では好きなものになっていた。

「提督をいっぱい気持ちよくしてあげられるなら。ふふ……」

 こんなふっくらした胸も、悪くないかもしれません。と、自分の胸に触れながら潮は思う。

「そろそろ、帰ってくる頃かな?」

 そういえばと、潮は思い出す。今着ているデニムのスカート。……あの時も提督は、料理をしている自分にいたずらを仕掛けてきたものだ。

「我慢できない人ですよね。子供みたい」










自分だけに見せてくれる、子供のような素顔。










「あっ! くっ!」

 エプロン姿の潮はシステムキッチンの上部に両手を付き、背後から込み上げる刺激に耐えていた。

「あぁぁっ! て、いとくぅぅぅっ! そんなっ!」

 潮が履いているロングスカート。その中に頭を潜り込ませている提督によってショーツをずり降ろされ、柔らかな尻に顔を埋められている。

「やっぱり、潮はお尻もむっちりしてるな。非常によろしいことだ」

「あぁぁっ! は、恥ずかしいですっ!」

 興奮している提督の生暖かい吐息がくすぐったく感じられる。勿論提督は、顔を埋めるだけでは終わらない。

「ひああっ! だめえぇぇっ! そんなとこなめないでくださいぃぃ!」

 ザラッとしつつぬめりを帯びた感覚が、尻の割れ目をなぞる。提督が舌を使い、なめ始めたのだった。

「あぁぁぁぁっ! だめっ! だめえぇぇっ!」

 背筋が震え、ぞくりとする。自然と体に力が入る。

「潮のお尻の穴。すぼんでるぞ」

「ひゃああっ!! あああっ! 見ないでくださいっ!」

 そんなところにも容赦なく、提督の舌が這う。

「お○んこも締まってる」

「あ……っ! あ……っ! 指……がっ!」

 提督は潮のお尻の穴を舐め回しつつ、湿りを帯びたもう一つの恥部に指を侵入させていった。

「音、聞こえるだろ? ちゅくちゅくって」

 提督の人差し指がずっぷりと根本まで入り込み、狭い膣内をかき混ぜている。

「や……。は……ずかし……」

 二箇所の恥部を同時に弄くられ、潮は悶えた。けれどこれも全て、この後の本番に向けた下準備に過ぎなかった。柔らかくほぐされたそこに、これから極太の一物が挿入されていくのだ。

「本当に可愛いなあ、潮は」

 提督のやらしいいたずらによって、料理なんて進むはずも無い。じゅぷり、じゅぷりと、果実を味わうように潮の下半身を楽しむ提督。

「はあぁぁっ! くあぁぁっ!」

「そろそろ入れようかな。潮もして欲しそうだし」

「は、い……」

 ものすごく恥ずかしいけれど、決して嫌ではない。スカートもショーツも隠してはくれない。湿りを帯びてひくひくと痙攣し続けている尻穴と、愛液がポタポタと滴り落ちている秘部を晒しながら、潮は提督を求めた。

「提督ぅ。入れてください……」

「おうよ」

 提督は頷き、ズボンのベルトを緩めていった。

(あ……)

 後ろを見ると目に入るのもの。勢いよくそりかえり、太く長くたくましいそれを潮は……。

(ま、まるで……。まるできゅうりか、バナナみたいです……。ご、ゴーヤ? ヘチマ?)

 それ以来潮は、バナナやらきゅうりを手にするたびに、頬を赤らめつつ提督のものを思い浮かべてしまうという、いけない娘になってしまったのだった。

「あぁっ……あっ! 入ってきます……っ!」

 ずぶぶぶと、潮の狭いところにたっぷりと埋没していくのがわかる。照明の下。明るいキッチンで、着衣のまま一つに繋がる二人。

「お、奥に……っ! 奥に当たってます……っ。うぐっ! あふぅっ! ふ、深い……!」

 提督の長く太いものは悠々と、潮の子宮へと到達していた。ごつごつと強く突かれるたびに、潮は切な気な喘ぎを漏らす。

「あっあっあっ!」

 ぱんぱんとリズムカルに音を響かせながら、エプロンと衣服に包まれた二つの膨らみもゆさゆさと揺れている。

「はぁぁっ! あはぁっ。き、気持ちいいです……。もっと。もっと突いて、ください……!」

 抜ける寸前まで引かれ、一気に押し込まれる。その度に潮の膣から溢れた愛液がスカートや床を濡らしていくけれど、そんなこと今はどうでもいい。この快楽に今はたっぷりと溺れていきたい。

「あふっ! はふっ! あっ! はぁんっ! あぁんっ!」

 ぱちんぱちんと下腹部を叩きつけられ、ぷるぷるとたゆむ尻。体が火照りを帯び、汗が玉のように落ちていく。

(だめ。もう意識……飛びそう)

 足に力が入らなくなってきた。ガクガクと揺れ、倒れそう。

(あ……。もう、だめ……。い、く……)

 提督が、倒れないようにと潮をしっかりと抱えながら、奥に出していた。むんずとふくよかな胸を鷲掴みしながら……。

(あそこが……あそこが、あつい、です……!)

 やがて潮は中央部への集中砲火によって、沈黙させられたのだった。










誰にも聞かせられないエピソード。










「……もうっ。もうっ! 提督ったら! お料理中だから危ないですよって言ってるのに……」

 過激すぎる回想。提督のいたずらによって集中力が散漫になり、せっかく鳳翔さんに教えてもらって上手になってきた料理も、少しばかり焦がしたり煮過ぎたりしてしまうこともあった。

「それにしても……」

 いくつもの出来事を考えているだけで、少しこう、こみ上げてきて……。

「あ……」

 ぷちゅりと、ほんの僅かながら、何かが潰れて溢れ出たような気がした。

「……提督がもう少しで、帰ってくるんです」

 今日の夜、しよ? そんな約束をしていた。提督のお誘いをを断る理由などどこにもない。

「……っ!」

 思わず自分の胸を揉み回したくなる。割れ目の上を擦りたくなる。手で先端に触れつつ、煩悩にまみれた思いを堪える。

「だめっ!」

 提督が、一人ですることより遥かに楽しくて気持ちいいことをしてくれるから。今は我慢我慢。

「今日もいっぱい、して欲しいです」

 手を使うまでもなく、考えれば考える程に、潮のデルタ地帯は湿地帯のようにしっとりと湿っていく。

「私……。すごくえっちな娘に、なっちゃいました……」

 やがて、ティッシュ一枚じゃ足りないくらいに、湿りは拡大していたのだった。










今日もまた、新しいエピソードが生み出されていく。










「おかえりなさい。……あ」

 我慢できなかったのは提督も同じようで、玄関にてドアを閉じると同時に潮を抱きしめて、キスをしてきたのだった。無論、キスは序章でしか無くて。

「あむぅ……はむ……あむ」

 奥までたっぷりと咥え込んでくれと言われ、潮は快諾するのだった。

「あむ……あむ……」

「おいしそうにち○こを咥えてる潮も可愛いな」

「んぐ……。きゅうりとかバナナで、よく練習しているんですよ。おしゃぶりの」

 好きな人の為には努力を惜しまない潮。小さな口を健気に開き、淡い桜色の唇で包み込む。

「それに、私も待ちきれなくて。……お○……んこ、ちょっとだけ濡らしちゃってたり……」

「へえ。見せてよ。潮の濡れ濡れのぐしょマン」

「……はぃぃ」

 潮が長いスカートをまくり上げると、ショーツに覆われていない秘部が露になり、つつ、と一筋の雫が糸のように落ちていった。

「おー。いい濡れ具合だね。実は我慢できなくて、オナってたり?」

 いいえとかぶりをふる潮。

「……思わずしたくなっちゃいましたけど、必死に我慢しました」

 正直に告白する。その様がとても可愛らしいと、提督は思った。きっと、胸を揉みつつ『ダメ!』とか『我慢!』とか、自分で自省の言葉を口にしていたのだろう。

「そっか」

「一人でするより……おナニーより、気持ちいいですから」

 じゃあもう、我慢しなくていいよねと。提督の優しい一声。はい、と笑顔の潮。

「あむぅ……はふぅ……」

 もじゃもじゃの陰毛に口元を包まれながら、潮は仁王立ちする提督のものを口いっぱいに頬張る。と、同時に、洪水状態の秘部に左手で触れ、ブラからかき出した大きな膨らみの中央を飾る乳首を右手で摘み、それぞれいじくり始めた。

「ん、んんぅ、んふぅ」

「いいよ、潮。上手だよ」

「ふぉふ、へふは?」

 潮の可愛らしい顔に欲望の象徴を突き立て、口内の感触を楽しむ提督。と、同時に、自慰の快楽にふける潮を見て、美しいなと思うのだった。

「あ、む……。んんっ! んんぅっ!」

 程なくして潮は達し、ほぼ時を同じくして、提督は潮の顔に白濁液をびゅくびゅくと、領海侵犯中の不審船に対する放水のごとくぶちまけて汚していくのだった。

「んぐっ。いっぱい……んくっ。出ましたね。……お風呂、入りますね?」

 うっとりとしながら目を閉じている潮。顔にかかったものもそのままに。ご飯にしますか、お風呂にしますかと、聞こうと思っていたのを今更思い出した。今や選択肢は大幅に狭められていて、風呂に直行するというものしか残されてはいなかった。

「一緒に入りたいな」

「はい。……いっぱい、してくださいね」

 いっぱい可愛がってくださいねと、潮はきつく目を閉じながらも笑顔を見せるのだった。提督は、勿論だと言わんばかりに頷き、そしておもむろにしゃがみこんでいる潮の背後に回り込んで、ブラからはみ出した胸をむんずと揉み始めた。

「やっぱり潮っぱいは最高だな」

「きゃっ! あ、あん……。あ、は……」

 とても大きくて揉み応えがあって、それでいて揉めば揉むほどに感度の高い潮の可愛らしい声を聞ける。提督は堪らずに力を込めて回転させるように揉みしだく。

「あ、あっ! て、提督。続きはお風呂でしましょうよ!」

「我慢できなくてさ。……あ、何だか入れたくなってきた」

「ええっ!? あっ……! そんなっ! はうっ!」

 提督は潮の胸を掴んで立たせ、慣れた手付きでスカートを捲りあげてショーツをずらし、ぺろんとあらわになったお尻の割れ目目掛けてずにゅずにゅずぷぷぷと奥まで挿入してしまったのだった。

「も、もう!」

 辛抱堪らない提督に潮は呆れるけれど、満更でもない。今はとにかく提督と密着して、いっぱいイチャイチャしたいと思ったから。提督によって、スイッチが入れられたかのようだ。

「じゃ、このまま繋がったまま風呂に行こうか」

「はい……。あぁぁ! ふ、深い……です! あっそんなっ! 動か……ないで。うあぁぁぁっ!」

 そうして二人は繋がったまま、のそのそと風呂場へと向かうのだった。今日はどんな風にしてくれるのだろうと、潮の幸せなひとときはたっぷりと続いていく。










----------後書き----------

 この後滅茶苦茶セックスした。……というより、既にしちゃってますね。しまくっております。

 潮は浜風と並びウスイタカイホンで色々ひどい目に遭わされていることが多いので、幸せたっぷりないちゃいちゃえっちものでも一つどうかなと思って書き上げてみました。


ご感想を頂けると嬉しいです。




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