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-WhiteCanvasSpecial
〜とっても危ないパジャマパーティー・後編〜-










六つの花は可愛らしくて綺麗なだけじゃなくて、悪戯好きな妖精そのもの。










-瓜生桜乃の場合-





 新吾にとって桜乃はとても大切な妹であり、尚かつ最愛の人でもあった。二人は小さな頃から気が付けばいつも一緒にいるような仲で、誰よりも長い時間を過ごしてきた。桜乃は新吾の事を心の底から慕っていて、完全に信頼しきっている。それは新吾もまた同じ。そんな二人がみんなの前でエッチをするだなんて、当然の事ながら初めてのこと。桜乃がそんなことをしたいと言い出すとは、新吾は夢にも思わなかったけれども、求められた以上、全力で答えなければ失礼だということで納得した。そうして改めて交わることになった二人の表情は真剣そのもの。

「んっ。ふ。ん、ん、ん」

 ――仰向けに寝そべっている新吾。その上にまたがって体を上下左右に動かしている桜乃。華奢な体を小刻みに揺らしながら、体の奥深くまでずっぽりと埋め込まれているものの感触と温もりに浸る。

「本当に桜乃の肌って、綺麗よね」

「あ、いり……。私、恥ずかし……。あ……」

 感嘆の声。桜乃の背後から愛理が手を回し、左右の胸を優しく撫で回している。大切な親友が痛い思いをしないように、リラックスして欲しいからという、優しい配慮。桜乃は胸を幾度となくふにふにと揉まれる度に全身をびくびくと震わせている。その証拠に、長い髪を結びつけている左右の白いリボンが切なげに揺れている。

「桜乃さん気持ち良さそうです〜。アンジェも早く旦那様に致して欲しいです〜」

「桜乃ったら、何だかすぐにでもいっちゃいそうな雰囲気よね。ふふ」

 目を輝かせているアンジェと、笑顔の愛理。桜乃の様子は決して他人事じゃなくて、自分自身に起こっている出来事のように感じている。

「うん。んあっ。多分私、もうちょっとでも強くされちゃったら……意識、飛んじゃいそう。お兄ちゃんの、すごい……から。愛理の手も……すごく優しくて。んんっ!」

 その一言に、みんながやっぱりねと笑顔で頷いている。この後に控えているみんなにとっても、楽しみに感じさせる感想だった。

「わお。新吾、テクニシャン」

「天然ジゴロさんですから〜」

「新吾ぉ。桜乃ちゃんの中の締まりはどう? すっごく気持ちよさそうだよ〜。見ている自分も同じ気持ちになってきちゃうくらいにね」

 紗凪の質問に、新吾は頷く。

「うん。本当に最高だよ。桜乃の中は暖かくて、きゅうきゅうしてる。ずっとこのままでいたいくらいに」

「はふ、あふ……あ、あ、あ。お兄ちゃん……」

「禁断の恋、現在進行中……」

 新吾と桜乃の交わりは、甘い雰囲気に包まれまくっていて息が合っていて、ただ見ているだけで恥ずかしい。それでも結月は視線を逸らすことができなかった。

「ふふ。新吾くんも桜乃ちゃんも幸せそう」

 みうはどこまでも母性的な眼差しを二人に向けている。自分も二人のようになりたいと思いつつ、同時に二人の関係を応援している。二重の意味で幸せな気持ち。

「うん。私、幸せ……だよ。お兄ちゃんに、してもらえてるから……。ん、ん……。あふ……。ん、ん、んん……。声、どんどん出てきちゃって……我慢できないよ。あ、んっ……」

「桜乃。俺も、幸せだよ」

「お兄ちゃん……。ん……。好き……」

 恥じらいに視線を逸らす桜乃がたまらなく愛おしい。だから新吾は桜乃の体を軽く引き寄せてキスをする。桜乃はこれ以上ないくらいの優しさに包まれて、好きという言葉が自然に出てくる。

「あー。キスいいなあ。あたしもいっぱいしてもらおっと」

「本当にね。好きって気持ちが溢れてくるわよね」

「純愛キス……。女の子の憧れだね」

「旦那様とキス……。何という麗しい響きでしょう! してもしてもしたりません〜!」

 ついさっきまで、飽きそうなくらい新吾としまくっていたキスを、更に、もっと、益々してほしいと誰もが思っていた。その思いはすぐにまた実現する。

「もっと、して。いっぱい……ん。キス……して。ん、ん……んんっ。お兄ちゃん、好き……。好き……。ん……。お兄ちゃんのが私の中で、溢れそう……。好き……。大好き……。んんっ。んっ。んんぅっ。あ、あ。お兄ちゃん……。私の……お兄ちゃん……」

 キスをしながら交わり続け、ゆさゆさと揺れていく二人。もはや絶頂を向かえるのは時間の問題。

「さ、桜乃……。そんなに早く動かないで。もう少し、ゆっくりにして」

「む、り……。気持ちよくて、体、勝手に動いちゃって……。好きって気持ちが、止まらなくて……。あ……。お、お兄ちゃん……お兄ちゃん……おにい……ちゃ……。あ、あ……。んっんっ……。だめ……あ、あ、あ……っ。んっんっんっ。深いところまで……お兄ちゃんのが……。んんっ」

 互いに結合部が熱く感じるけれど、達したのは桜乃の方だった。そうしてとろとろと浅い眠りに落ちていくように、桜乃は意識を失っていった。

「あ……んっ。私は……大好きなお兄ちゃんとえっちして……いかされちゃったいけない妹……です。まったく、かないませんよ。……おにい、ちゃん……。ん……っ あっ……。ん……。んん……」

 寝言のように呟きながら、桜乃は満足そうな笑顔。





-瀬名愛理の場合-





「新吾。あ、あんまり見ないで……」

 くうくうと穏やな寝息をたてている桜乃の真横で、愛理と新吾が正常位で交わり中。色々と一悶着あったけれど、結局新吾と交わる二番手は愛理に決定した模様。

「愛理さん。それは無理なご注文というものでございますよ」

「んんっ! 何で、よ」

 アンジェがさらっと言い、愛理が食ってかかろうとしたところに、ちょっと強めの突き上げが入って声が上ずってしまう。

「うん。アンジェの言う通りかな。恥ずかしがってる愛理の顔、本当に可愛いから。ずっと見つめていたくなっちゃうんだよ」

「ですよね〜」

 アンジェ以外の誰もが頷くような、とてもシンプルな理由。気付いていないのは本人だけ。

「ば、バカバカぁ〜! 何言ってんのよ! 何が可愛い、よ! ますます恥ずかしくなっちゃうじゃない……」

「ふ〜ん。愛理のそんな甘ったれた声、初めて聞くなあ」

「ふふ。本当にらぶらぶだね」

「まさにツンデレ娘が陥った末路だね。うん」

「誰がツンデレよ……」

 言うまでもないことだと愛理以外の誰もが思うが、本人の為を思って言ってあげることにする。

「愛理」

 紗凪が軽口を叩くようにあっさりと断言する。もっとも、愛理も紗凪には言われたくないだろうけれども。同類、もしくは類友というやつだよと愛理と紗凪と、眠り続けている桜乃以外の誰もが思う。

「うん。愛理だね」

 結月も澄ました顔で頷く。

「愛理さんはとってもツンデレさんでございます〜」

 アンジェも同意。

「愛理ちゃんはツンデレさん、なのかな?」

 みうはもしかするとツンデレの意味をよくわかっていないのかもしれない。

「あ、ああもう。聞いた方が間違いだったわ。……んっ」

 新吾達が所属しているテストクラスがスタートした頃のこと。私立結姫女子学園に男子がやって来るという事実を歓迎していなかった愛理は、それはもう誰彼構わずツンケンしまくっていた。……が、新吾と知り合い、その人となりを深く知り、何度となく接していくにつれ、氷のように冷えて固く閉ざされていた心はいつしか開かれていき、やがて深い愛情へと昇華していった。

「愛理。好きだよ」

 自分を含めたみんなと愛理のやりとりがおかしくて、新吾は微笑んでいる。好きという、至極ありふれた言葉だけども本当の優しさに満ちていて、愛理は嬉しくも照れ臭さを感じていた。

「も、もう……。わかってるわよぉ! み、耳元でそんなこと……言って欲しいけど、言わないで……。う、嬉しいけど恥ずかしくて……もう、本当に死んじゃいたいくらい恥ずかしいんだから……。わ、私も……好き、よぉ……。って! な、何言わせるのよっ!」

 酔っ払って呂律が回っていない状態とは、多分きっとこんな感じなのだろうと思う愛理。何を言っているのか自分でも分からないくらいにデレデレ状態の愛理は、好きという言葉だけで体中を愛撫されたかのような気持ちになって、悶え狂ってしまう。

「愛理」

 そんな愛理がたまらなく愛おしくて、桜乃の時と同じようにキスをする新吾。

「ん……んっ! な、によ……。そんな優しくキス……しない、で。……もっとして欲しく、なっちゃうじゃない」

 素直じゃない愛理に新吾は優しい笑顔。

「うん。俺ももっとしたい。愛理とキス」

 そう言って、もう一回キスをする。唇同士が触れ合う程度の軽いキスを。

「ん、ん、んんぅ。あ……。とろけちゃいそう……。ん、ん……好き……。キス……やっぱり、して……。ん、んんん。ごめん……。素直じゃなくて……。本当に、あたし……馬鹿すぎて、自分が嫌になる……。あっ。あんっ!」

「可愛いよ。愛理」

 キスと言葉と繋がりでの快感に、愛理は目をとろんとさせながら喘いだ。

「愛理感じてる〜」

「愛理さんのお気持ち、痛い程よくわかります〜。ですのでですので、思う存分とろけちゃっていいと思いますよ〜?」

「うんうん。菜夏ちゃんの言う通りだと思うよ〜」

「愛理のお腹、ふにふに」

 二人の余りにも甘ったるい交わりに興味津々な結月は、愛理のお腹を人差し指でつん、と突いてみた。ちょっとしたいたずら心だったのだけど、効果はてきめんだった。

「きゃううっ! あっ! あっ! あああ〜〜〜っ! はあ、はあ……あ、あ……。ゆ、つ、きぃぃ……! こ、こんな、時に……くうぅぅっ!」

「あはは。きゃうっだって〜。愛理感じまくり〜」

 今の愛理はあまりにも敏感になり過ぎていているようで、ちょっとした愛撫なのにびくんびくんと何度も飛びはねてしまう。

「あ、愛理! 何だか今、猛烈に締まりが強くなったよ!?」

 突然の異変に驚いたのは愛理だけでなく、新吾もだった。

「あ……。う……。ゆ、結月のばかぁ! 今のでその……。い、いっちゃった……じゃないのよぉ……。う、う〜〜〜!」

 何だかもう、結月にいかされてしまったかのようで、とっても屈辱。少しずつ蓄積され、込み上げかけていた快感が、結月のちょっかいにより爆発的に増幅されてしまい、エクスタシーを迎えさせられてしまったのだった。

「そ、そんなにまで快感だった? う、ううむ。ちょっと触っただけなのに、ふにふにお腹、おそるべし」

「何がふにふに、よ……。後で……んっ。覚えてなさいよ……。絶対、仕返ししてやるからぁっ!」

 顔を真っ赤にして、恥ずかしさのあまりぽろぽろと涙をこぼして愛理は結月に報復を予告するのだった。

「愛理。今の、もう一回して欲しい。……だから、一気に強くいくね」

「あ……あ……はうっ!」

 ずん、ずん、と新吾の動きが一気に早まっていく。愛理の小さな体に新吾が覆いかぶさり、上から何度も攻め立てた。愛理と新吾は手を組み合わせながら見つめ合う。

「しん、ご……。あ、あ、あ……。すご、い……。ん、ん、ん……。だ、だめ……。気が、遠……くうっ! あっあっあっあっあっ! ら、め……ああっ! あっ! ああああっ! あ、あ……あ……」

 一度敏感になった体はすぐには元に戻らないようで、愛理はすぐにまた次の絶頂を向かえてしまう。そして、桜乃の時とまったく同じように、巨大すぎる快感に耐え切れず失神してしまった。





-アンジェリーナ・菜夏・シーウェルの場合-





 続いて今度はアンジェのターン。

 これまでの経緯及び経過により、アンジェにとって最愛の旦那様は、実はとっても手強いテクニシャンであることが判明した。

 もてなしの精神を何よりも重んじるアンジェにとって新吾は、野良メイドとしてなかなか行き着く先を見つけることのできなかった自分自身を、心の底から受け入れてくれて大切にしてくれる人。アンジェは常に思っていた。私はこの方の為に、もっともっとお尽くししたいのです、と。そして今がまさにその時だと思うのだった。しかし……一筋縄ではいきそうにはない。

「女の子二人をいとも簡単に、それも立て続けにいかせてしまった揚げ句、快感に溺れさせたあまり失神までさせてしまうとは……。旦那様の超絶技巧テクニック、真に恐るべしでございます!」

「お、俺。そんなに上手いのかな?」

 新吾の一言に、みんなが呆れたように言う。上手すぎるし、タフすぎるよと。そして、どこまで鈍感なの、とも。

「全く意識していないところが悪質だよ、新吾」

「天然ジゴロでホスト。私のお株、奪われまくり。そうやって新吾は女の子達を次々と毒牙にかけていくんだね。うん」

「毒牙って……」

「ふふ。桜乃ちゃんも愛理ちゃんも、新吾くんにめろめろだよね〜」

 紗凪と結月がやれやれと呆れたように言い、みうはいつも通り楽しそうに笑ってる。桜乃と愛理はといえば、新吾の傍らで仲良く寄り添いながら心地よい眠りについていた。まさに、昇天でもさせられてしまったかのような安らかな寝顔だった。

「で、アンジェ」

「何でございますか?」

「こんな格好で、いいの?」

「もちろんでございます〜! 桜乃さんとは騎乗位、愛理さんとは正常位ときましたら今度はバックに限ります!」

 アンジェは今、四つん這いになって新吾のものが奥にまで入っているのを心から感じているのだった。もう既に、営みはスタートしている。

「野性的だね〜」

「その恰好、まさに交尾してるって感じだね。全くもって」

「アンジェ。でっかいおっぱいが垂れてゆさゆさして、動物みたいだぞ」

 胸の小さな紗凪が悔し紛れに毒づいてみせるが、アンジェは意に介していない。

「アンジェ、野生に帰って交尾致しますよ〜! ですので当然おっぱいもゆっさゆさ揺らしてしまいます〜! 皆様もご存じの通りアンジェはメイドでございますから、おいたをしてしまった時はこのように性的なお仕置きをされるのが普通なのでございます! 恥ずかしながら、アンジェはそんな状況に結構憧れちゃっているのでございます! ですがアンジェの旦那様は超が付くほど大変お優しい方ですので、お仕置きをなかなかしてくださいませんのです〜。と、いうわけですので、今回はその練習も兼ねてこのような恰好で致して欲しいのでございます!」

「そ、そうなんだ」

 アンジェの意外な一面に、ちょっと苦笑する新吾。

「……変態メイドめ。そうやっておっぱいと、おっぱい並みにでっかいお尻もたゆませて、ぱんぱんえろい音立てていくんだろ。どこのえろいビデオだまったく」

「まったくもって、マニアックな趣味だね」

「でも、菜夏ちゃんの言ってること、わかるかも。私もやっぱりそんなふうに激しく交尾してもらいたいなー、なんて思う時があるもん」

「みう先輩〜! あたしも後で新吾にバックでしてもらいます〜!」

「……。私も、してもらおう。恥ずかしそうだけど」

 ジトーっとした目でアンジェを睨み付けていた紗凪と、ドン引きしている結月と、やっぱり理解を示してくれるみう。そうして何だかんだ言いながら、今のアンジェはやっぱり気持ちよさそうだと思う紗凪と結月。

「はい〜! ですがですが旦那様! このアンジェめは難攻不落でございますので、決して桜乃さんや愛理さんの時のようにはいきませんよ〜? ふふ〜ん。甘く見られては困りま……あっ!? あ、あっあっあっあっああああっ! だ、旦那様ぁっ! いきなりそんな、激しく動き出されては困りま……。は、激しすぎ……ますっ! ひあああっ! お、おっぱいまでそんな……っ! つ、強く揉まれたらアンジェ……あふっ! いっちゃ……ああああっ!」

 アンジェの宣言に何だかおかしそうに笑いながら新吾は腰を前後に動かし始める。ついでに背後から手を回し、アンジェの大きな胸を揉み回す。

「言ってるそばから陥落寸前じゃないか」

「役柄としては、口程にも無さそうな三流悪役といったところかな」

「雑魚だな。雑魚」

「菜夏ちゃん、無理しなくていいんだよ?」

「あ、アンジェ……いつの間のか三流悪役にさせられちゃっております! それにそれに、アンジェは雑魚ではございません! あ、あ、あっあっあっ! 旦那様ああぁっ! だ、だめでございますぅっ! アンジェ、旦那様にもっとお尽くしをしなければ……あああああっ! 旦那様のテクニック、本当に恐るべしでございま……あああああんっ!」

「新吾。手加減する必要は無い。思いっきりいかせちゃえ。白目剥くまで感じさせてアヘアヘヒイヒイ言わせちゃえ。意識飛ばしちゃえ」

 紗凪の言葉に同調したわけじゃないけれど、新吾は俄然やる気になっていた。桜乃や愛理と同じようにしてあげようと……極端な例を挙げるならば、えっちな漫画でありがちなくらいに感じさせてあげたいなと思っていた。

「はは。アンジェ。今は思いっきり感じて欲しいな。今はメイドとしてじゃなくて、一人の女の子として」

「だ、んなさまあぁぁ……。何て、お優しいのですかああっ! あ、アンジェ、感激しちゃって涙が出てきちゃ……あ、ああ、あん、あんっ! はうっ! はふうっ! はふんっ! あっだ、め……あ……はうんっ! あふんっ! あっあっあっあっあーーーーっ! つ、突きがすごいでございます! アンジェの奥の奥まで入ってきちゃってます〜〜〜! んああああっ!」

 紗凪が言った通り、新吾の突きに合わせてアンジェはお尻をたゆませ、ぱんぱんぱんぱんと音をたてていた。

「アンジェ。泣くかいっちゃうかはっきりしろ」

「そ、そう申されましてもアンジェ……。あっあっあっあっあっあっあーーーっ!」

「アンジェ。一気にいくよ」

 加速のスイッチでも押したかのように、二人の交わりが早まって行く。アンジェはもう、大きく口を開けて舌を出し、狂ったように喘いで絶叫し、ひたすら身をよじらせる。

「あっあっあんっあんっああんっ! と、められません……! お、お尻が勝手に……はしたなく動いちゃいます〜! はううんっ! あ、んじぇ……いっちゃいます……いっちゃ……う……。あ、あ、あ、あ、あっ! あんっあんっあんっあんっ! も、もうらめえぇぇ〜〜〜っ! いっちゃいますうぅぅ〜〜〜っ! あ、あ、あ、あっあっあんっああんっはあんっ! あっあああああんっ!」

 やがて二人の動きがぴたりと止まり、アンジェは力尽きたようにドサリと倒れ込んだ。

「は、ハードだ」

「菜夏ちゃん、いっちゃったみたいだよ?」

「あ、アンジェ大丈夫か? って。ほ、本当に白目剥いてぴくぴく震えてる……。新吾すごすぎ」

 アンジェのふにふにした背中をつんつんしている紗凪。

「そ、そんなに良かったの?」

「良かったに決まってるじゃない」

「……おお恐っ! 楽しみだけどちょっと、いやかなり恐っ!」

「すごいすごい〜」

 このようにして、威勢良く啖呵を切った割りにはかなりあっさりと陥落してしまったアンジェだった。どこまでも自覚なしな新吾恐るべしである。





-乾紗凪の場合-





「じゃんけんぽん!」

 三度目の勝負。紗凪はチョキ。結月とみうはパー。一番乗りの桜乃は例外として、新吾とエッチをする順番は公平にジャンケンで決めていたのだった。

「あ。あたしだ」

「むむむ。なかなか出番が巡ってこない。男日照りとは悲しい……」

「紗凪ちゃんがんばって〜。新吾くんもね〜」

「はい。がんばります。こうなったらもう、徹底的に」

 ただひたすら流れに任せていたら、いつしか何人もの女の子と立て続けにエッチしまくりな状況になってしまった。果たしてこれでいいのかなと苦悩しつつ、みんなが望んでくれているし求めてくれるし、それに一生懸命したらしたで心の底から喜んでくれるし、で、結局やめられない。行為が行為なだけに、これでは優柔不断だと言われても仕方がない。

「よく考えたら新吾、まだ一回もいってないでしょ?」

「あ、まあ。そうだね」

「ひょっとして、気持ちよくないの?」

 不安を感じたのか、紗凪達の表情が曇る。みんなの気持ちはどこまでも一つ。

「そんな事はないよ。みんな良くしてくれてる。けど、その……みんなとしていて気持ちいいんだけど、俺がいく前にみんなが。……ね」

「え……。そうなの?」

「ああやっぱり、新吾は凄まじいテクニシャンなんだね」

 本当に、冗談抜きで新吾がテクニシャンなんだということが全員揃って理解できたのだった。

「新吾くんすご〜い」

「あ、あたしのこの貧弱な体で新吾にいってもらえるかどうかは分からないけど……頑張ってみる。やれるだけやってみる」

 紗凪の決意も並々ならぬもの。

「で。紗凪ちゃん、新吾くん。今度はどんな恰好でするの?」

「えっと。桜乃ちゃんの時が騎乗位で、愛理が正常位で、アンジェがバックだったから……。どんなのがいいんだろ?」

 みうの素朴な疑問にちょっと考え込む紗凪。

「そんな。何もわざわざ体位を変えなくても……」

「そうだけど、折角するんだからさ。変化があった方がいいんじゃない?」

 紗凪も好奇心旺盛なのか、恥ずかしそうにしながらも興味津々。

「ふむ。例えばそうだね。……持ち上げてみるとか、どうだろう?」

 真面目な顔をした結月の提案に、新吾は苦笑する。

「駅弁ね……」

「駅弁?」

 そのキーワードに、みうは今一つピンと来ていない模様。

「口で説明するより、実際に見てもらった早いかも」

「……うん。あたしはそれでいいよ、新吾」

 新吾と一つになれるのなら、どんな恰好でもいいと紗凪は思っていた。

「じゃあ、それで」

 早速布団の上に座りこむ新吾。その更に上に紗凪が大きく股を開いて跨がってきて、ゆっくりと挿入を開始する。

「ん、んん。ああ……。入ってくるよぉ」

 そして新吾のものがある程度中に入り込んだ所で、紗凪が両手を新吾の後頭部辺りで組んで準備完了。

「いくよ」

「う、ん。いいよ」

 新吾が足腰と両腕に力を込め、紗凪の体を抱えたまま一気に立ち上がる。ぐぐぐ、と新吾のものが一気に根元までねじ込まれ、圧迫感に紗凪は唇を噛みしめる。

「んんんぅっ! あ、ああっ! いきなり、す、すごいよぉ!」

「わあ。すごいね〜。あ、だから駅弁って言うんだ。なるほど〜」

 みうは言葉の意味を実際に見て完全に理解できた模様。

「んん。この恰好、何だか体をおもちゃにされちゃってるみたいで……恥ずかしい」

「とてもアクロバティックだね」

 新吾が立ち上がり、少しずつゆさ、ゆさ、と紗凪の折り曲げられた体が揺れる。紗凪にとってその衝撃は計り知れない。

「あ、あ……。あ、あたしも……失神させられちゃいそう。新吾の、すごいよ……。太くて、長くて、大きくて……。入れたばっかりなのに、すぐ……いかされちゃいそう」

「そ、そうなの?」

「うん……。んあっ! ふ、深いよおぉ。あうっ! あふっ!」

「紗凪の中も気持ちいいよ」

「あぅ、あぅ……。う、うぅぅ。し、新吾ぉ。……あの、その。あたしの体、重くない?」

「全然。軽いよ」

「そ、そう。よかった。あ、でも。……腕、疲れたら放り投げちゃっていいからね?」

「しないよ。そんな事」

 本当に大切な娘だから、とても優しく包み込むように扱う。普段の強気さとは正反対の……ちょっと力を込めただけで折れてしまいそうな、そんなか弱くて優しい娘。

「んん……。新吾ぉ。キス……ありがと。大好き……」

 互いの視線が数センチ程度の距離で交わり、自然にキスを交わしていた。その間も、紗凪の体はゆさゆさと揺れていき、少しずつ快感が込み上げる。

「ああっ! 気持ちいい……。新吾、すごい……。ごめんね。こ、腰が、勝手に動いちゃうの……。アンジェのこと、どうこう言えない……」

 紗凪の体が震えている。白いリボンで結んだ、猫の尻尾のような長いポニーテールも一緒にふさふさと左右に揺れる。

「紗凪……。いいよ。思う存分にして」

「ご、ごめんね。多分あたし……新吾をいかせてあげられない! すごくて……熱くて。あっあっあっ! 気持ちいいよおぉっ! ちょっと入れられただけなのに、こんな……っ!」

 ずちゅ、ずちゅと結合部から音がする。二人の交わりは激しさを増していく。

「紗凪。我慢しないで、いっちゃって」

「んっ! あっ! はぅっ! あぅっ! あっあっあっ! だ、だめえぇぇ……。まだ、はじめたばかり……なのにぃ。体が、動いちゃうよおぉっ! あっあっあっあっあっ!」

 紗凪は本能で体が動いてしまっているようで、もう止められない。

「紗凪ちゃんすっごく気持ちよさそう。いいなあ」

「私もきっと、すぐにこうなる運命(さだめ)……。嬉しいような、ちょっと恐いような」

「紗凪……」

「ひあっ! だ、め……首筋、舐め……ちゃ」

 新吾が何気なくとった行動。それが決定打となってしまった。……紗凪の首元に舌を這わせて愛撫。切なげな表情で必死に体を上下させている姿が愛らしくて、無意識のうちにしていた。紗凪の体は大きくびくっと震え、絶頂へ一気に向かっていく。

「あっ! はぁっ! あっ! んあっ! はふっ! ……あ、あ、あ、あ、あ! 意識……飛んじゃい……そ……ん、んっ! あああああっ! んああああっ! だめっ! だ、めぇ! 我慢、できな……あ、あ、あ、あ、あ、ああああああっ!」

 陸に打ち上げられた魚のように、紗凪はびくんびくんと断続的に痙攣して、意識を失った。

「おっとっとっ!」

 紗凪が幸せそうににやけながら脱力していく。当然の如く、ふにゃふにゃになってしまった体では、新吾を掴む事などできはしない。床に落ちないよう、慌てて抑える新吾だった。





-小野宮結月の場合-





 新吾にとって、ラスト一人手前のお相手は結月に決定した。

「むう。何だか段々周りが死屍累々になっていくね」

「死んでないから死んでないから」

 何故か結月への突っこみは二回と決まっているようだ。結月の言う通り、周りには桜乃、愛理、アンジェ。そして今し方達したばかりの紗凪。それぞれ共に新吾によって快楽の泉に沈められてしまった犠牲者達(?)が横たわっていた。もっとも、みんな揃って幸せそうな表情。まさに夢見心地といったところ。

「あああぁ。きっと私も意識をすっ飛ばされてしまうんだ……」

 糸のように目を細めながら、僅か数分後の自分の未来を想像する。

「そんなの、してみなければわからないって。今までのはきっとたまたまだよ」

 新吾の見解は、結月にはかなり疑わしく思える。

「たまたまで女の子四人を立て続けにイかせて失神……? 起こり得ないよ、そんなことは」

「い、いや。俺が上手いんじゃなくて、みんなが感じすぎちゃってるんだよ、きっと」

「いや、あえて言おう。新吾は上手い。天然ジゴロでホストだよ。本当にね、新吾としている時のみんなの顔、天国いっちゃっていそうなくらい気持ち良さそうだったから」

 結月はそう結論づける。異論など認めない。認めてたまるものか。これだけの光景を見させられて、と思う。

「それで、今度はどんな恰好でするの?」

 心なしか、結月もガクガクブルブルしているように見える。気持ちいいんだろうけれども、自我が崩壊でもしてしまいそうな感じがして、ちょっと恐い。なるべく優しくして欲しい、と思う。

「それ、まだ続けるんですか?」

「うんっ。最後になっちゃったけど、私の番も楽しみにしてるよ〜」

 みうはみうで変わった体位を期待しているようだった。

「わかった。……新吾。どんな恰好でする?」

「一応……まだしていないのがあるにはあるけど」

「どんなの?」

「えっと。結月が両手両足を床に付けて、それで右足か左足か、片足を高く上げて。それで……」

「こ、こう? って……」

 言われるがままにしてみせると。

「し、新吾ぉ。これってその……何だか……」

「う、うん」

「犬みたいな恰好だね〜」

 二人が飲み込んでいた言葉を、みうは無邪気に言う。まさに犬が用をたす時の恰好そのもの。

「うん。まさにその通りだと思いますけど。……結月、やめる?」

「す、する。したい。……けど、恥ずかしいよ」

「うん。そう思う。……でも、いいんだね?」

「で、できるだけ……早く終わりにして欲しい、かも」

「頑張る」

「って。あ……。早く、ってことはその分激しく……? ああぁぁ」

「うん、そうだけど?」

「い、いい。して……。大丈夫。きっと」

 というわけで結月は言われたままの恰好になって、新吾は挿入を開始することになった。新吾のものが結月の割れ目を押し開き、ずぶずぶと引き裂くようにめり込んでいく。足がつりそうなくらい高く上げさせられ、新吾によって掴まれている。外から見ればとてもすごい恰好になっているはずだ。

「あ……。うぅ。何だか、みんなの反応が分かる……気がするよ」

 結構強烈な圧迫感に、結月はぼそぼそと情けなさそうに呟く。

「俺のって、そんなに大きいのかな?」

「どうして君は自覚がないのかな。本当に大きいんだよ? んああっ! 入れられただけで、おかしくなっちゃいそうにくらいに! こ、こんなの無理! 我慢なんてできないよぉっ! ああああっ! わ、私も思い切りいかされちゃって意識飛んじゃうんだ! わきゃーーーーっ! こ、恐いいいいぃぃ〜〜〜〜!」

「だ、大丈夫だから。落ち着いて。ゆ、結月、もっと足高く上げて」

「そんなっ。……ああああっ! そんなに激しく、しない…・・で。うああっ!」

「だ、だって。早く終わりにして欲しいって言うから」

「そ、そうだけど。言ったけど……。でも、でもっ! んああああああっ! はうっあうっあうぅっ! ふ、深いいいぃぃっ! す、すごいよおぉぉぉっ!」

「新吾くん、やっぱりすごいなあ。結月ちゃん、すっごく気持ちよさそう」

 ずぶ、ずぶ、と音を立てて極太の物体が結月の中へと叩き込まれていく。すぐ側で繰り広げられているハードな行為と違い、みうがのほほんとしながら感心したように言っている。

「ああっ! だめっ! わ、私も新吾に……いかされちゃうっ! こ、こんな簡単に……早く……なんてっ! うああっ! まだっ! だ、だめえぇっ! あっあっあっあっあっ! はうっあうっあうっ!」

「うん。どっちが先にいっちゃうか分からないけど、全力でするから」

 股が裂かれていくような感覚。けれど痛みはなく、快感がまとめて込み上げて来る。

「あっあっあっあっあっ! だめえっ! だめなのにいぃっ! ああああああああっ! うああああああっ! む、無理……。あひっ! あっあっあっあっあっ! ああああああああああっ!」

 演劇部で鍛えられたしなやかな体をひくつかせながら、結月は絶頂を迎えさせられた挙げ句、みんなと同じようになってしまった。





-天羽みうの場合-





 むにゅううぅ、とみうの柔らかな胸が新吾の腕に押しつけられてめり込んでいる。

「ふふ。やっと二人きりになれたね。……なんて」

 その台詞は何だか過去に、みうのお母さんが言っていたような気がするなあと新吾は思い出していた。デジャヴ、とはまさにこれ。

「まさか、こういう事になろうとは……」

「本当にすごいよね〜。私が最後の砦になっちゃった。でもみんな、私が新吾くんをいかせてみせるからね。絶対に」

 全裸の少女達が隣り合ったり重なり合ったりしている横で、みうは高らかに決意表明をする。みんなの仇(?)は私がとってあげるからね、と言わんばかりに拳を握って気合充分。

「新吾くん。横になって」

「あ、はい。……どうするんですか?」

 何だかみうには考えがあるようだ。

「こうやってね、私が新吾くんの上に乗っかっちゃうの」

「でもそれって、桜乃の時に……」

「ううん。桜乃ちゃんとの時はお互いに向かい合っていたでしょ? だから、私はこっちを向いちゃうの」

「なるほど。……みう先輩のお尻、可愛いですよね」

「もう、どこ見てるの。新吾くんのえっち」

「だって、見えちゃうから。お尻の穴まで全部」

「きゃっ!? も、もうっ! 新吾くん、そんな所見ちゃ嫌だよ〜!」

「可愛いから」

「理由になってない〜」

 大きくて丸くて安産型だな、とか新吾は思った。本当にもう、白くて艶やかでもちもちしていて、しゃぶりつきたくなるようなくらい可愛い。あの美人なお母さんも似ているのかな、等と思っていたら股間のものが更にむくむくと膨らんだ。そんな事を考えていることがばれたら何と言われるだろうか? ちょっと恐いけれど、でも、聞いてみたい気もする。

「いいよ。そういう事言う新吾くんには、お仕置きしてあげるから。覚悟していてね」

 お仕置き……。壊れた蛇口のようにでもしてくれるんだろうか? などと新吾は思ったけれど、そうでもない模様。みうは新吾のものを右手で掴んで入り口に宛がって、ゆっくりと腰を落としていった。主導権を握ればきっと、と思ったのだろう。

「あ……。すごい。これだけしてるのに、固くて……。んんっ!」

 間髪入れずにみうは腰をくねらせていく。今度こそ、新吾に絶頂を迎えてもらうために。だけど……。

「あ、あ、あああっ! だ、め……。すご……。新吾くん、すごい……」

「せ、先輩も!? そ、そんなにすごいのかな」

 流石に今回は、お姉さんに弄ばれる的な展開を想像していたのだけど、違っていたようだった。

「すごいよ! だって、こんな……奥まで熱いのがいっぱい……。くううっ! んうぅっ!」

 みうの大きな胸がゆさゆさと揺れているのが背後からでもわかる。それくらいみうは腰を激しく上下させていた。

「し、新吾くん。お願い。早く……いって」

「え……。俺、まだまだ大丈夫。まだ、入れたばかりだし……」

「そ、そん、なっ。私……私、もう……いっぱい込み上げて来ちゃって……。んうっ! だ、大丈夫だって思ったのに。あ、あ、あっ! こ、こんなすぐにっ」

「みう先輩……」

 新吾はみうの狂ったように上下しているお尻をぐにぐにと揉み続けている。パンの生地のように柔らかくて形を変える。

「あっ! お尻、恥ずかしいよ……。触っちゃ」

「だって、可愛いから。みう先輩、もっと激しく動いてください」

「んあっ! だめ……。もう、だめぇっ! これ以上動いちゃうと……いっちゃ……うっ。あっ……あっ……あ……! まだ、まだ……はじめたばかりなのにいっ! だ、めえぇぇ! あっあっあっあっはっうっんっ! ああああああっ! こ、んな……すぐに。 あ、あ、あ、あ、あ! だ、めえええ〜〜〜っ!」

「まだまだ、俺は大丈夫ですよ」

「わ、私は大丈夫じゃない〜!」

「敏感なんですね、みう先輩は。それとも……淫乱だったり?」

 一生懸命に腰を上下させているみうの姿が可愛くて、つい意地悪に煽ってしまう。みうは眉間にしわを寄せて少し頬を膨らませて抗議する。

「違うもん! 淫乱じゃないもん! だって。だって……。き、気持ちいいんだもん! あっあっあっあっあっあっあっあっ! 体、勝手に動いちゃうんだもん……! もう、我慢できなくて……あああああっ! あんっ! はあんっ! い、いっちゃう……。意識、飛んじゃいそう……。あ、あ、あ、あ、あ……い、い、いっちゃうううううっ! んあっ! あっあっあっあっあっ! んあああああああ〜〜〜〜〜っ!」

 結局、みうもみんなと同じように意識を失ってしまった。





…………





 ――敗北者。負け犬。挫折。六人の一糸まとわぬ姿の少女達はみんな、そんな打ちひしがれたような気分に浸り、ただため息をついたり無言だった。どんよりとしたような空気が漂い、とても気まずい雰囲気。

「あ、あのね……。みんな」

 このような雰囲気を生み出してしまった張本人であり、特に空気の読めてしまう新吾はいたたまれない気持ちになり、どうにかして勇気づけようと頑張る。

「お兄ちゃんに思いきり体を弄ばれてしまいました」

「桜乃……」

 無論ジョークだけど、傷物にでもされてしまったかのように言う桜乃。

「まったく呆れたわ。あたしもみんなも、新吾に手も足も出なかったのね」

「アンジェ自分が情けないです〜」

「うぅ……。新吾すごすぎ……」

「全然かなわなかったよ〜」

「新吾に思いきり犬プレイをさせられました。……いい経験になりました。……なったのかな? 少なくとも、誰にも言えない。私の黒歴史……」

 黒歴史を堂々と明らかにする結月。

「あのね。させられたって、結月がいいって言ったじゃない」

「そうだけど。今考えると猛烈に恥ずかしい……」

 そうでも言わないと恥ずかしい記憶に頭の中を埋め尽くされそう。

「むー。私の時こそ新吾くんにイってもらえると思ったんだけどなあ。悔しいよ。気がついたらいつの間にか、気持ちよくなっちゃって体が動いちゃっていたよ。でもね、絶対淫乱じゃないからね」

(気にしているんだ)

「いん、らん?」

「あ、あああっ! な、何でも無いよ紗凪ちゃん〜!」

 みうもちょっと唇を尖らせて不満そうに言っている。

 とにかくも、六人揃ってはぁ〜と大きな溜息。このように自主的に開かれた反省会はもう、テンションが下がりまくっていた。だがしかし、それで終わる六人でもなかった。

「でもねでもね、まだまだこれからだと思うの!」

「そうでございます! 反撃の狼煙はここから上げるのでございます!」

 みうとアンジェが徹底抗戦もしくは反撃を主張し、みんなを勇気づける。

「でも、新吾の体が持つの?」

 愛理のごもっともな疑問に、桜乃が淡々と答える。

「ご心配には及びません。この日のために一ヶ月間程毎日、この妹めが考案した超スタミナメニューをお兄ちゃんには食べて頂きました。ということですので、ちょっとやそっとのことではお兄ちゃんはバテないことでしょう」

「あれ、そうだったの? 全然気付かなかったよ。確かに、まだまだいけそうだけど」

 実はそんなドーピングメニューを食べていた事に、新吾は全く気づいていなかったようだ。桜乃の密かな作戦は完全に成功。

「桜乃ちゃん、恐るべし妹!」

「それを聞いて安心したわ。それじゃ、緊急の作戦会議するわよっ! ……というわけだから、新吾はちょっとあっち行ってて!」

「そんな、何かの競争じゃないんだから」

 あまりにも大袈裟だなあと思った新吾がなだめようとすると……。

「いいから!」

 愛理に怒られた。キッとしたきつい表情で、ぴしゃりと言い切った。八重歯がとっても可愛らしいけれども、がう、と噛みつかれそうなくらいに愛理の視線と言葉はとてもきつかった。こうなったからには絶対に引かない。意地っ張りの本領発揮といったところ。それは愛理以外の六人も同じようで、新吾はただすごすごと引き下がるしかなかった。

「……はい。あっち行ってます。終わったら呼んでください」

 このようにして愛理の招集により全裸の六人が集って円陣を組み、作戦を立案する。気分はハーフタイムか、あるいはピンチ時の緊急のタイムアウトとでもいったところ。

「……そんな感じで、息を合わせて。いいわね」

「愛理、了解。……名付けて、お兄ちゃんに思いっきりハめられちゃったので、六人がかりで逆襲作戦」

 そのまんまな作戦名だなあ、と新吾は思った。

「目には目を! 歯には歯を! ハめられたらハめ返せでございます〜!」

 アンジェさん……。乙女はハめるとか言わない方が良いかと思いますよと、新吾は思った。

「今度こそは絶対負けないんだからね!」

「そーだそーだ! やられっぱなしじゃ悔しいからね〜!」

 勝ち負けじゃないと思うんだけどと、新吾は思った。

「女王様の威厳回復。ああ、まさに負けられない戦いがここにある、ということだね。うん」

(何だか不穏な発言がいっぱい聞こえてくるよ)

 そして……。

「じゃ、いいわね。打ち合わせ通り、全力でいくわよっ!」

 愛理の呼びかけに対してそれぞれ右手を重ね合わせ、おーーーーっと威勢よく掛け声。スポーツチームの如く、一体感に溢れる団結力が生まれていた。

「な、何が始まるんだろう。一体」

 新吾にとって、六人の勢いはまさに第三次世界大戦でも始まりそうな勢いだった。





…………





 呆然と突っ立っている新吾の前に六人が集結し、フォーメーションを組むようにして屈み込んだ。新吾の左側にはみう、みうの後ろに紗凪と愛理。新吾の右側には結月。結月の後ろに桜乃、アンジェという順番。

「ど、どうするの?」

 新吾の疑問に、六人は楽しそうに説明を始める。

「はい〜。旦那様のお○んちんを私達のお口でどんどんご奉仕して差し上げます〜!」

「全員共同作戦だからね。新吾は誰か一人のところでいったりしちゃだめだから!」

「順番なんてないから。新吾くんの好きなように、みんなのお口に入れたりなめなめさせて欲しいな」

 アンジェ、愛理、みうが口元を湿らせながら言う。

「新吾。さっきは完全に不覚をとってしまったけど、今度は私の舌使いを堪能して欲しい」

「お兄ちゃん。妹のお口でいっぱい感じて……」

「新吾ぉっ。今度こそいかせちゃうからね〜!」

 結月、桜乃、紗凪も元気いっぱい。

「え、え……?」

 圧倒されるシチュエーション。ただその一言。何しろ新吾の目の前に、六人のとびきり可愛い女の子達が屈み込んでいるのだから。

「もう! ぼやぼやしていないで、早くしてよ!」

 愛理は結構なせっかちさん。と、桜乃は親友をそのように評した。

「わ、わかった。えっと……じゃあ。みう先輩」

「あ、私が最初? 嬉しいなぁ」

 新吾が何も考えずに最初に選んだのはみうだった。

「それじゃ、早速おしゃぶりするよ〜。頂きま〜す。ん、ん、ん……んぐ」

 小さな口を一生懸命開けて、ちゅぱ、ちゅぱ、と音を立てながら優しく咥え込む。とても嬉しそうな笑顔で亀頭をしゃぶりカリ首をすっぽりと唇で包む。まさに愛情たっぷりのフェラ。……ところが、ある程度おしゃぶりしたところで突如それらは中断される。

「ん、ん、んぷ……。んぐ。はい、ここまで〜。次の人、頑張ってね〜。えへへ」

 咥えていた新吾のものを口から離し、ぺろりと舌を出しておしまいと言うみう。すぐにまた番が巡ってくるだろうから、残念な気持ちは微塵もない。

「え?」

 戸惑い、きょとんとする新吾。

「だから、全員でいかせてあげるって言ったでしょ? 早く次の人を選んでよ。私達に休む暇を与えないくらいにね」

「あ、ああ。えっと……じゃあ」

「って、あ……あたし? あたしがいいの? わ、わかったわ。しゃぶるわ。しゃぶるわよ。あむ……ん、ぐ……。んぷ、ん、ん……」

 指摘しておいて、自分の番が来るとは思わなかったのか、愛理はちょっと不意を突かれてしまった。それでも、頬を赤らめながらも歯を当てないように、唇で包み込む。どこまでも真面目で一途で一生懸命。けれど、その愛撫もそんなに長い時間続けることなく、新吾のものが愛理の口元から離れる。

「んんっ。ん、ん、ん、ん、んっ。んうっ、んん、んっんっんっんっ。んぐっ、ん、んん。けほっ。は、はい。おしまい。ちょっとみんな、手が空いてるなら新吾に気持ちいいことしてあげてよね」

「あ? あ、ああ。そうだった」

「そうでした〜。つい、愛理さんのお見事なおしゃぶりに見とれちゃってました〜」

 指摘されてようやく我に帰った紗凪とアンジェ。即席のチーム故に、まだまだ連携が不十分な模様。

「新吾も、もう要領わかったでしょ? さっさと次の娘を選んでよ。ほら! 申告なんて無用だから!」

「わ、わかったよ。えっと……あ」

 そう言われてもと思いつつ、紗凪と目が合った。じゃあ、ということでしてもらう。

「あ、あたしの番かぁ。新吾のお○んちん、いっただきま〜す。んんっ! あぐ……あむぅ」

「新吾くん」

「新吾ぉ」

「わっ」

「お口だけじゃないんだよ? えへへ」

「いっぱい気持ちよくしてあげるからね。ふふっ」

 紗凪が新吾のものをしゃぶったりなめたりし続ける中、みうと愛理が手を伸ばして玉や足を撫で回し始める。

「アンジェにもさせてくださいませ〜」

「むう、入っていけない」

「行列のできるお兄ちゃん……」

 アンジェ、結月、桜乃はちょっと順番待ちのようだった。

「ん、んぐぐ……ん、ん、んんぅ。新吾の、やっぱり大っきいなぁ。んん、おしゃぶりのし甲斐があるよぉ。ん、ん、ん、ん、ん。……はい桜乃ちゃん。新吾パス〜」

「紗凪さん了解です。お兄ちゃん、受けとりました」

「サッカーボールじゃないんだから」

 紗凪の口元から新吾のものが引き抜かれ、即座に桜乃が咥え込む。誰もが新吾に対して特別な思いを込めて、唇と舌、手なども駆使した全力の愛撫。仲のいい親友同士、回し飲みでもするかのような感覚。

「お兄ちゃん……お○んちん、おしゃぶりするね。んんっ」

 いつも一緒にいる妹が、何だかものすごく色っぽく見えてしまう。

「ん、ん、ん、ん、ん」

 普段の大人しさとは違って、とても情熱的な桜乃のフェラ。しかしそれも長くは続かない。独り占めするのよくないし、いつでもできる。みんなに申し訳ないからと適度に切り上げる。

「新吾ぉ。もっともっと、あたし達のお口をおもちゃにしちゃって」

「六対一だからね。もっと、取っ替え引っ替えしてくれないと公平じゃないね」

「んんぅ。結月お義姉さん、お兄ちゃんをパス致します」

「うん。妹君からの見事なキラーパス、受け取ったよ。ん、ん、ん……おしゃぶりしちゃうぞ。えへへ〜」

 桜乃から結月。

「ん、ん、ん、ん、ん、んっ。んぷ……。では、次だね。そこの女中さん。私の愛を込めた新吾パス、受け取ってもらえるかな?」

 アンジェに向けてきらーんと輝くような色目を使う結月。

「アンジェメイドです〜! でも、旦那様は頂きました〜。あむっ! あむあむはむ、んんんんん〜〜〜」

 目を真ん丸にして結月の認識違いを指摘しつつ、新吾のものを咥え込むアンジェ。

 段々とペースが早まっていく。アンジェから桜乃、桜乃からみう、みうから愛理……愛理から紗凪、紗凪から結月、アンジェ、もう一回紗凪、桜乃、みう、愛理……アンジェ……結月、紗凪、愛理……。入れかわり立ちかわり。いつしか新吾は六人を横一列に並べて、一人ずつ順繰りに口内を犯し続けていった。ぶちゅ、ぐちゅ、と音を立て擦れ合い、引き抜く度に糸を引いては六人の頬や顎をどろどろに汚していく。

「あぐ、あむ、はむ……」

 これで何度目だろうか? 紗凪が新吾のものを咥え込んでいると……。

「さ、桜乃っ!?」

 いつの間にか桜乃が新吾の背後に回り込んでいて、何かをしていた。

「ん……。お兄ちゃんの、お○んちんどころかお尻の穴までなめ回てる変態妹……。とんでもなくいけないこと、しています」

「だ、だめだよ桜乃! そんな、こと……。くううっ!」

「だめじゃないよ。お兄ちゃん、気持ち良さそうだもの。お兄ちゃんが気持ち良くなってくれると、本当に嬉しい。だからもっと続けるの。ん、ん、ん……」

「新吾ぉ」

 桜乃のアブノーマルな行為に愛理という、気高き心の持ち主までが感化されたのか、新吾の足の親指をなめ回し、しゃぶっている。

「あ、愛理まで!?」

「ふふ。びっくりした? 気持ちは桜乃と同じだもの。こんなことまでしちゃうわ。ん、ん」

「旦那様ぁ。アンジェの生おっぱいはいかがですかぁ〜。ふにふにと挟んじゃいますよ〜。えいっ」

 アンジェが新吾の腕を両胸で思い切り挟み込み、しごいている。他人が見ても痛そうなくらいに強く掴んで引っ張っていて、大きく形を変えている胸。だけどアンジェは平気なようだった。

「新吾。わたしも……するね。ん……」

 何を思ったのか結月が立ち上がり、新吾の胸元や乳首をなめ始めた。

「あ、あ……」

「ふふ。感じてる新吾、かわいいよ」

 柔らかな微笑。好きな人が気持ちよくなってくれる事がたまらなく嬉しい。

「紗凪ちゃん。一緒に新吾くんのお○んちん、なめなめしよ?」

「は、いぃ。新吾も、みう先輩も……大好き……ですぅ。んぐ、んんんぅ」

「ん、ん。ふふ。紗凪ちゃん頑張ってるね〜。私もいっぱいぺろぺろしちゃうよ」

「はいぅ〜。それはもう、全力ですよぉ。あむ、はむ、ん、ん。新吾の亀頭……大きいなぁ」

「裏筋もなめなめ〜」

「玉……しわしわだぁ。毛ももじゃもじゃ……んんんぅ」

 レズ行為兼フェラ。みうと紗凪の舌が絡みつつ、新吾の亀頭をなめ回していく。ぴちゃ、ぷちゃ、じゅぽ、ずぽ、ずぱ。……と、そんな湿った音が四方八方から聞こえる。

「新吾。どう? そろそろいきそう?」

「うん。もう……。みんな、すごい」

「そう。じゃ、仕上げといくわよ」

「愛理、了解」

「作戦最終段階でございますね〜!」

「ふふ。どれだけいっぱい出してくれるのか楽しみだよ、新吾」

 個々に新吾の体中を愛撫していた六人は、ここにきて半円を描くように集結して密着する。六人の舌が連動し、新吾のものをちろちろ、れろれろとなめ回して行く。

「うああ! こ、これ……すごい!」

「あはっ。新吾感じてる」

「も、もう……出そうだよ」

 それこそが新吾を除く六人が待ち望んでいた一言だったようで、みんなが色めき立つ。

「作戦大成功!」

「名付けて、みんなでお兄ちゃんのお○んちんぺろぺろ大作戦」

「とても、そのままなネーミングだね。その作戦名。っていうか桜乃、今考えたでしょ」

「ばれた。さすがお兄ちゃん」

 いつものとぼけた雰囲気のまま、舌で新吾の亀頭をなめ回す桜乃。

「あたし達の顔目がけて、思いっきり出しちゃいなさいよね!」

「遠慮は御無用でございます〜! ぶっかけてくださいませ〜!」

「妹の顔、べとべとにしちゃってください」

「あたしも受け止めるわよ〜。新吾!」

「新吾くん〜! 思いっきりかけちゃってね〜」

「ふ。顔射など大いに望むところさ。新吾」

「く、うっ。あ、あ……。出……る……。くううっ!」

 新吾が思わず目をきつく閉じ、背筋を震わせる。いよいよだと六人が身構える中、新吾の射精が始まる。ぶちゃりと破裂でもしたかのように白濁した液が四方八方に飛び散り、目の前にいる少女達全員の顔や髪を汚していく。受け止める側の六人は嵐にでも耐えるように目を閉じていた。少女達の予想を遥かに越える量の精液が、ぶぴゅるぶぴゅると連続して飛び散り、びしゃ、びしゃ、と何度も叩きつけられていく。まさに漫画の世界のような、非常識な量と勢いだった。

「んくっ! んんんぅっ! ごっくんって飲んじゃうよ〜」

「私も……飲む。お兄ちゃんのせーえき……んく、んく」

「ん、んんっ! けほっ! に、にがいよぉ。新吾の……。熱くて、濃くて……む、むせかえっちゃうよぉ!」

「んぐっ! な、何、よっ! この量は! 非常識……だわ。んんっ!」

「ううぅ……。か、顔中べとべとのどろどろだよ……新吾」

「あ、あ……。ぶっかっけて頂きまして、アンジェ最高に幸せでございます〜!」

 今回ばかりは六人の女の子連合チームが大勝利のようで、みんなでハイタッチ。反応は様々だけど、みんな嬉しそうになめたり飲んだり手でいじったり、うっとりとしていた。……もっとも、余韻が覚めやらぬうちにまた、新吾のものをおしゃぶりしたくなって、第二ラウンドに突入していったけれども。





…………





 その後はもう、一言で表すならば何でも有り、だった。

 女の子六人は新吾に向かって言ったものだ。全く同じタイミングで、語尾や口調こそ違えど、同じ言葉を。

『交尾しよっ!』

 と。そんなとんでもないことをはっきりと、楽しそうに。

『交尾はないでしょ、交尾は!』

 という新吾のどこまでも冷静な指摘に、そんなことどーでもいーから早くしよっ! と、六人は身を触れ合わせてきた。

「あうっ! はうっ! あうぅぅっ! 新吾すごい! すごいよおぉっ! あんっ! はぁんっ! 意識、飛んじゃいそっ。あああんっ!」

 ……四つん這いにされた紗凪が新吾に激しく突かれている。華奢な背中が弓のようにしなり、小さな胸の膨らみが乳首と共にぷるぷると揺れ、紗凪は目を細めながら喘ぎ続ける。突けば突くほど体がしなり、折れてしまいそうに感じるけれど、紗凪はとことん心配無用を強調し、更なる強い突きを求めている。新吾の手が伸び、小刻みに揺れている胸を握りつぶす。紗凪はその刺激に更なる喘ぎを上げる。もはや失神しようがなんだろうが構わない。新吾と一つになれているのなら。

「紗凪ちゃん。私のここ、舐めて欲しいな」

「み、う、せんぱ……。んん、んぐっ。ん、ん、んん」

 紗凪の前には大股を開いたみうの秘所。紗凪は躊躇することなく口を近づけて愛撫を始める。新吾のものが出入りを繰り返したばかりの場所……。紗凪にとっては一度で二度おいしい状態。好きな人の温もりをダブルで感じるシチュエーション。

「んっ。いいよ紗凪ちゃん。上手だよ〜。……お礼に紗凪ちゃんのあそこ、舐め舐めしてあげるね」

「んんんぅ! 本当ですか〜! 嬉しいです! んあっあっ! ちょ……新吾。激しすぎ……んあっ! あんっ! やっぱり……んっ! 少しだけ……あひっ! 手加減、して……。ああああっ! ああああっ!」

「ごめん。無理。紗凪の中、気持ちよすぎて……」

「んああああっ! う、嬉しいけどいっちゃうよぉっ!」

 ぱんぱんぱんぱんと、ものすごく早い動きに紗凪は翻弄される。みうの予告通り、この後すぐに立場が入れ替わることになる。

 ――紗凪の時と同じようにみうを四つん這いにして、大きなお尻目掛けて何度も腰を打ち付ける新吾。

「あっ! んあっ! ん、ん、んんんぅ!」

「あ、あ、あ……。みう先輩が、新吾にぱんぱんされながら……あたしのお○んこ舐めてくれてる……。う、嬉しいいぃ! 涙が出ちゃう……!」

 みうが舌を這わせる紗凪の秘所は、新吾が出したものが溢れてきていた。今のみうは先程の紗凪とまったく同じ気持ち。好きな人の温もり、優しさを一度で二度感じられる。

「んひっ! んっ! あっ! 新吾くん……気持ちいいよぉっ。紗凪ちゃんも……好きぃっ」

 ――そのまた更に直後のこと。

「ん、ん、ん」

「桜乃。おしゃぶり上手だね」

 桜乃は仁王立ちする新吾の前にひざまずき、熱心にフェラを続けていた。恥じらいに目を伏せながら舌を出す姿はとても健気で一生懸命。裏筋や根元の玉まで丹念かつ丁寧に奉仕する。

「お兄ちゃんに気持ちよくなって欲しいから、バナナとかキュウリでいっぱい練習したの。お○んちんおしゃぶりする練習を。……んぁっ!? あ、い、りぃぃ……」

「続けなさいよ桜乃。それにしても、お兄ちゃんのお○んちんを思いっきりおしゃぶりしてるなんて、本当にいけない妹よね」

 糾弾するような言葉とは違い、とても優しい口調と表情の愛理。桜乃のお尻の割れ目に顔を埋め、そして舌を這わせている。大切な親友をいたわるように。

「そこ、だめ……。あ……」

「何がだめなの。あんたがさっき新吾にしてあげたこと、してるだけよ?」

 ……勢いの余りしてしまったことだった。つぷ、つぷ、と舌先のぬめりを帯びていつつざらっとした感触が、お尻の穴に触れている。

「あっあっ。はぁっあっ」

「ほら桜乃。感じてばかりいないで、新吾の……ちゃんと咥えなさい」

「あむぅっ。んっんっ」

 愛理は優しいけれど、ちょっとだけ厳しめのお姉ちゃんかもしれないと桜乃は思った。フェラのご指導もみっちりと手を抜かないから。きっと、床上手な奥さんになることでしょう……などと面と向かって言ったら何て答えるかな? ちょっと興味あり、と桜乃は思ったけれど今は口には出さなかった。

「んんんぅ!」

 桜乃は悶絶しつつ、一生懸命フェラを続けた。新吾が達し、口内に精液の大洪水を起こすまで。……もっとも、桜乃がそのままされるがままで終わるかというと、そんな事は決してなかった。

 形勢は数分単位ですぐに逆転する。

「んあっあっあっ! えっ!? ち、ちょっと桜乃、何するのっ!?」

 新吾の上……騎乗位という体位で交わりながら愛理が喘いでいると、桜乃がそっと近付いて来て、愛理のお尻に触れはじめた。

「さっきのお礼。愛理が私のお尻の穴を舐め舐めしてくれたから、私は指で、愛理に気持ちよくなってもらおうかなと」

 律儀にお礼をしてくれる桜乃。

「ち、ちょ! そんなお礼……ああっ!」

「指、一本目。あと二本、三本くらいはいっぺんに入りそう。愛理の中、とてもきつきつ。だけどぬるぬるのとろとろ。お兄ちゃんの精液、練り込んでますので」

 指の第一関節を入れ終わり、ぐにぐにと愛理の中でうごめかせる桜乃。目を細めながら淡々と実況。

「あ、あ、ひああああああっ! さ、桜乃! だ、だめえぇっ! んぅっ! んあっ! いっ……いっちゃううぅぅぅぅっ!」

「いっちゃっていいと思う。愛理はとっても敏感さん」

 新吾の怒張したものの刺激と桜乃の丁寧な指遣いによって、愛理はあっさりと絶頂を迎えさせられてしまった。

 ――今度はアンジェの番がやってくる。仰向けに横たえられたアンジェは、ボリュームのありすぎる胸を新吾に鷲づかみにされ、吸い付かれていた。

「あ、あ、あ! アンジェのおっぱい……食べられちゃいそうです! でも、もっと強く潰れるくらい握って頂いても大丈夫でございます〜! ああっ! んああっ!」

「ほ、本当に大丈夫なの? 痛くないの?」

 何度目の質問だろうか? 不安に思うくらい強く揉んでいるけれど、アンジェは問題無しの一点張り。やせ我慢でもしていなければいいと新吾は思うけれど、どうやら本当に大丈夫のようだ。

「大丈夫でございます〜! 思いっきりしてくださいませ〜〜〜っ!」

 左右の胸を交互に貪るように吸い付き、なめ回し揉み回す。その度にアンジェは甘ったるい声を張り上げながら震えている。

「あ、アンジェ……旦那様におっぱいおしゃぶりされて、感じちゃってます〜! お○んこもいっぱいぬるぬるしてきちゃってます〜! だ、旦那様あぁぁ! あああああ〜〜〜! お、おっぱいで……いっちゃい……んあああああ〜〜〜〜っ!」

 新吾のテクニックは下半身だけに限らない。胸への愛撫も舌遣いも超一流で、アンジェは胸の愛撫でいかされてしまった。

 ――当然、結月の番もやってくる。

「新吾ぉ。今度は私の番だよ。いっぱいしてね〜」

 普段の凛々しさもどこへやら。明るくて甘えた声はとっても女の子してるなあ、と新吾が思いつつ結月と交わろうとしていると。

「結月」

「なんだいアイリン。……うあっ!?」

 無言の愛理がつかつかとやってきて、いきなり結月の体をぐりんとひっくり返し、両足を無造作に開いてしまった。言うなれば、まんぐり返しという羞恥極まる恰好。そして結月が足を閉じられないように押さえたまま新吾を一瞥する……。

「う、う、うああ! ななな、何をする〜〜〜! こ、こんな恰好嫌だーーーーーーーっ!」

「一回目の仕返し。忘れたとは言わせないわよ? ……ほら新吾、このまま結月の中に入れちゃって。思いきりね」

「う、うん」

 いいのかなと思いつつ、愛理の目は拒否を許してはくれなかった。一回目……新吾としている最中にお腹をふにふにされて絶頂を向かえさせられた屈辱を今思い切り晴らしているのだ。

「ふふ。ほら結月、あんたの恥ずかしいところに新吾のが入ってくところがよく見えるでしょ? じっくり見ていなさい」

「わ、わきゃーーーーーーーーーーっ! あ、あ、愛理の鬼! どS! そんなとこ見たくないいいいっ! 恥ずかしいいいいっ! し、新吾も見ちゃ嫌〜〜〜!」

 慌てふためく結月に対し、愛理は容赦ない。

「人のお腹がふにふにしてるだの言ったり、新吾とエッチしてる最中にツンツンちょっかい出した罰よ。ほら新吾。もっと激しく動いて、思い切りいかせちゃって」

「う、うん」

「ああああっ! 愛理の意地悪ーーーーーっ! 恥ずかしいいいいっ! うあーーーんっ!」

 ずん、ずん、ずん、とピストン運動は続いていった。当然結月は全身を震わせながら絶頂を向かえた。

 ――もはや何回目か、思い出すこともできない。

「ん、ん。しんご、くぅん。んん、ん……」

 立ち尽くす新吾の股間に顔を埋め、フェラを続けているみう。優しく、だけど時折激しく顔を前後に動かし、舌遣いも丁寧で的確。新吾が感じるつぼを知っている。

「みう先輩〜」

「あんっ。紗凪ちゃん、くすぐったいよぉ」

 みうの背後から紗凪が手を伸ばし、豊かな膨らみを揉みまわし続けていた。

「みう先輩のおっぱい……もみもみしていて気持ちいいです〜」

「あは。私も。紗凪ちゃんにおっぱい揉まれて気持ちいいよ〜。もっと強く揉んでね。乳首もいじってもらいたいな」

「はい〜。もう何と言うか、触ってるだけであたしも感じてきちゃいます。……みう先輩は、新吾のお○んちん……おいしいですか?」

「うん。勿論。優しくおしゃぶりしてあげてるよ。新吾くんのお○んちん、だ〜い好き。ぺろぺろぺろ〜。なんて。ふふっ」

 好きな人達とひたすら交わっているところに、またも新興勢力登場。

「ですよね〜。あ〜もう幸せ〜。……って、結月〜!」

 紗凪の背後から手を回し、小さな膨らみを揉み始めた結月。先程愛理に散々恥ずかしい目にあわされたのに全く懲りていない。

「わお。これが本場のびぃかっぷ。本当にぷちパイ……。キュートだなぁ。女の子だぁ」

「何が本場だ〜! びぃかっぷ馬鹿にするな〜! 触るな〜〜〜っ!」

「あっ! んんっ! さ、紗凪ちゃん……激しいよぉ!」

「ああああっ! ご、ごめんなさいみう先輩! 結月がいきなり悪戯するもんだからみう先輩のおっぱいを思いっきり強く握っちゃったじゃないか! ……こら結月〜〜〜っ! って、あ、あ、あぁあぁ。くすぐったいだろ! 離せ! 離せ〜〜〜!」

「ふふふ。紗凪きち、気持ちよさそうだね」

「誰が紗凪きちだ〜〜〜っ! あ、あ……く、くすぐったい!」

「びぃかっぷは、大きさはともかく感度は抜群だね」

「ともかくって言うな〜〜〜!」

「さ、紗凪ちゃん激しいよぉ〜〜〜!」

「あああっ! ご、ごめんなさい! こら〜〜〜! 結月〜〜〜!」

「何やってんだか」

 呆れる愛理。

「私も天羽先輩みたいに大っきなおっぱい、思いきり触ってみたい……。後で触らせてもらおうかな」

 自分にはないものをもっている人を見ると素直に憧れるもの。桜乃はふと横を眺め見た。みうではないけれど、いるではないか。丁度いい具合に、大きな胸の人がもう一人。

「ふぇ? さ、桜乃さん?」

 笑顔が一瞬固まるアンジェ。こういう感じに狙われるとは思っていなかったから。

「じー」

「さ、桜乃さんの視線が痛いです〜!」

「アンジェ」

「は、はい!? 何でございますでしょうか?」

「アンジェのおっぱいを、揉みとうございます」

 とても丁寧な口調で依頼。つぶらな瞳は邪心などなく、純粋な好奇心に満ちていた。アンジェはその依頼をどうしても断れず、受け入れてしまう。

「か、かしこまりましたでございます〜!」

 そして……。

「もみもみ、もみもみ」

 ひざまずいて新吾のものを咥え込みながら、背後から手を伸ばしている桜乃に胸を揉まれているアンジェ。

「もご、んんん〜! ど、どうしてこんなことになっているんでしょう?」

「どうしてだろうね〜?」

「もう、なにがなんだか」

「結月ぃ〜〜〜!」

「はっはっは。びぃかっぷもみもみ」

「こら〜〜〜!」

 みうはどこまでも楽しそう。……結月と紗凪は相変わらずじゃれあい続けている。

「同じ事、してみたくなったので。……愛理もノリがいい」

「いや、だって。ねえ」

 何故か桜乃の胸を揉んでいる愛理。何となく、しなくちゃいけないかなと思ったからか体が勝手に動いていた模様。

「愛理は優しい。ん……」

「なによ桜乃。胸、結構柔らかいじゃない。自信持ちなさいよね」

「ありがとう。……アンジェのおっぱいも、ふにふに」

「さ、桜乃さん〜! 揉み方がとてもえっちでございます〜! んああ〜〜〜っ! 旦那様あああっ! お助けをおおおおっ!」

「あはは」

「ふふふ。妹の愛撫はいかがでしょう。……アンジェ。ちゃんとお兄ちゃんのおしゃぶりして」

「ふぁいいぃぃ! んぐ〜〜〜! ら、らんなさまの……大きいでございますぅ〜!」





ずっとひたすら、交わり合う。





それぞれのラストスパートが始まっていく。





「あっ! はぅぅっ! お、にいちゃ……。んっ! あっ! もっと……犯し、て……あっあっあっ! 妹……犯され中。お兄ちゃんに犯されるの……好き。もっと、して。もっと犯して! 中に……出しちゃって! もっと、もっと……あっあっ! はうっ! あぅっ! 好きっ。好き……おにいちゃ、んっ! あっあっあっ!」

 四つん這いの桜乃が腰を前後にふりながら喘ぐ。動物のような恰好とはまさにこのこと。もし。もしも……こんな姿を両親に見られてしまったとしたら、一体何と言われるだろうか? 思われるだろうか? 怒られるだろうか? それとも? そう考えれば考える程、心の底から背徳感に浸っていき、新吾のものをより強く締め付けていく。背後からぱんぱんと聞こえてくる音が心地良い。もっと強く激しく交わって、大きな音を聞かせて欲しい。桜乃はそう思った。





「新吾ぉ! あっんっ! すご、い……。あっあっあっ! 突いて……もっと突いてええっ! もっと激しく、深くぅ……。ん、んああああっ! あんっ! んっ! はあんっ! ああんっ! 気持ちいいわよおぉっ! ああああっ! んあっあうっ! あひっ! んひいいいっ!」

 愛理はもはやプライドなどかなぐり捨て、犬のように片足を真っ直ぐ高く上げながら、新吾のものを受け入れている。『馴れ合いたくない』などと冷たく言い放って突き放したのはいつのことだろう。今ではもう、犬のように扱われたいとさえ願っている自分に気付くけれど、別段驚きもしない。それが普通だと思うようになれてきたから。うっとりとした表情が全てを物語っている。





「あっあっ! もうだめえっ。で、出ちゃう! 出ちゃうよおぉぉっ! あっあっあっ! だ、だめえええええっ! 出ちゃう! あ、あたし……お漏らししちゃううぅっ! 我慢できないいいぃっ! 新吾の意地悪うぅ! で、でもっ……でもっ、気持ちいいよおぉっ!」

 宙に浮かされ、ゆっさゆっさと揺れる紗凪。新吾にアンコールを要求。つまりは、もう一回駅弁スタイルでして欲しい、ということ。今度こそは新吾を先にいかせてしまおうとの意気込みだったのだけれども、余りにも気持ちが良すぎて、中に出されると同時に絶頂を迎え、ぽたぽたと潮を吹いてしまった。まさに返り討ちにあったわけだが……もっとも、床が大いに濡れることはなかった。揺さぶられ続けている紗凪の真下にはみうが潜り込んでいて、出されたもの大体飲み込んでくれたのだから。





「んっ! んひっ! んんんっ! し、新吾くん、いいよ。もっとして。もっと強く突いて……おっぱいも、もっともっと強く揉んで、揉みくちゃにして! 全然痛くなんてないから、遠慮しないで……お願いぃ。んっ! あっ! すごい。また……意識、飛んじゃそう……。んああっ! い、いく……っ。いっちゃうよおっ! おっぱいもお○んこも……いっぱいされると気持ちいいのっ!」

 立ちバックで背後から激しく攻め立てながら、同時に胸を鷲掴みにしてね。と、いうのがみうからのリクエスト。身長差がある為、新吾の体にすっぽりと包まれてしまっているみう。バストサイズについては余裕たっぷりで、新吾の両手の指がこれでもかというくらいみうの乳房にめり込み、ぐにゃぐにゃになっていく。丸くてボリュームのある肉付きの尻が新吾の下腹部とぶつかり、たゆむ。胸と尻の振動に合わせて、みうは大きく口を開けながら淫らに喘ぎ続けていった。





「あっんっ! あっあっあっ! だ、旦那様に、さ最高のエクスタシーを向かえて頂きたいのに……! あ、アンジェは全く駄目駄目なメイドでございますぅ! 自分の方が感じちゃって、あそこをぬるぬるにしちゃって……い、いっちゃいそうだなんて! い、いいえ! もう既に何度もいっちゃってます! 旦那様に顔向けできません! あっんっ! あああっ! お、お許しを……あああああんっ! ま、また……いっちゃ……あっ! んあっ! あんっ! あああんっ! はうううっ!」

 騎乗位。新吾の上に跨がっているアンジェ。ひたすら腰を上下に動かし、下腹部に力を込めて少しでも締め付けを強くしようとはかるも、新吾はまだまだ余裕。そのうちに、ぶるんぶるんと跳ねるように振るえる胸をむんずと掴まれてしまい、アンジェの方が快感に満たされていった。




「あぅっ! 新吾! 新吾ぉ! ……お、大股開きでえっちだなんて。お、女の子らしい……かもしれないけどっ! は、はしたなさ過ぎるよぉ! おばあちゃんに……怒られちゃう! あっあっ! でもっ! あっ! き、気持ちいいよぉっ! あっ! あっ! あっ! い、いっちゃう……! もっと、もっと突いてえぇっ! 新吾のお○んちん、熱いよおぉっ!」

 正常位の格好で新吾と交わる結月。今更だけど、組み伏せられて両足を大きく開いている事を気にしている結月。恥ずかしさが込み上げてくるけれど、同時に気持ち良さもいっぱい。気が付いたら新吾のを求めつつ、何度も絶頂を向かえていた。





これでラストスパートのはずだったけれど、それでもまだまだアンコール……。





「ねえ新吾くん。誰のお○んこの中が一番気持ち良かった?」

 みうがうっとりとした表情でそんなことを言う。

 新吾を除いた六人が壁を背もたれ代わりにして並んでいる。皆一様に大股を開いていて、割れ目は熟した果実のようにぐしょぐしょに濡れている。溢れ出たのは愛液と大量の精液と、愛撫でついた唾液。……更には体中も、新吾がぶちまけた白濁液にまみれていた。

「新吾。あたしのお○んこ、見て。もっと見て……。ほら、ぐしょぐしょでしょ? どろどろでしょ? 新吾のせいでこうなっちゃったんだから、責任取ってよね」

 あの生真面目で気高い性格の愛理がはしたない言葉を平然と口走っている。

「これがお兄ちゃんにいっぱい中出しされて、犯されちゃった妹のお○んこです……」

 指で割れ目を思い切り開いて見せつける桜乃。

「桜乃……。そんなはしたない事言っちゃだめだよ」

 新吾の注意に桜乃はふるふるとかぶりを振った。

「いいえ。今夜は無礼講でございますから。この妹も、お○んことかお○んちんとか、お兄ちゃんに犯されたとか、はっきり言っちゃいます」

「あああ……。き、今日だけだよ?」

「善処します」

 それはあたかも反抗期かのような硬い態度で、どこまでも積極的。新吾は頭を抱えてしまった。そもそも、今は周りが周りなのだからそんな注意をしたところでまったくもって何の意味も成さない。

「えへへ〜。新吾ぉ。あたしのお○んこにいっぱい出してくれちゃって嬉しいぞ〜。ほらぁ〜。ひくひくしてるでしょ? クリちゃんもキュンってなっちゃって、見られてるだけでとろとろに濡れていっちゃうんだよ。……でもね、もっといっぱいお○んちん入れてもらって、ぱんぱん突いて欲しいな〜。だからまた入れてぇ〜」

 とっても明るく笑顔で新吾を求める紗凪。

「アンジェのお○んこは旦那様のものでございます〜! それにしても皆さん、乙女がお○んこだなんて言ってはいけませんよ〜。お○んこだなんてとっても破廉恥な言葉でございます〜! お○んこだなんて、お○んこだなんて〜! いくらお○んこに旦那様のお○んちん入れて頂いてずこずこばこばこしてもらったからって、お○んことか言ってはいけません〜〜〜!」

「アンジェが一番言いまくってると思うよ」

 紗凪と同じように、新吾に見られるだけでも感じるのか、愛液がしたたり落ちているアンジェの秘所。

「あは……。もう、はしたなくてもいいや。新吾ぉ。大股開きって気持ちいいんだね〜。えへへ〜。新吾に見られてると、それだけで気持ち良くなっちゃって濡れちゃうよ」

 いけない快感を覚えてしまい、癖になりそうだと思う結月。

「ふふ。さっきまで新吾くんのお○んちんが私の……この、ちっちゃいお○んこの中にずぽずぽって入っちゃって、いっぱいぐちゅぐちゅにしていたんだよ〜? エッチってすごいよね〜」

 好奇心旺盛なみうはまだまだし足りない模様。

 大股開きをして秘所を晒していた六人はやがて立ち上がり、壁に手を付いてお尻を突き出し始めた。みんな無言のまま、新吾が誰を選ぶのかを待っている。みんなの瞳はただ一言、入れてと物語っている。そうして新吾は一人ずつ、ランダムに交わっていった。

「あああっ! あうっあうっ! はうっあうっ! あっあっあっあっあっあっあっあっあっ!」

「んあっ! あ、ああんっ! あふんっ! はふっ! んああああああっ!」

「あひっ! あひぃっ! お兄ちゃんんんっ! んああああっ!」

 手初めに愛理の中をずこずこと猛烈な勢いで突きまくっていたかと思えば、いきなり引き抜いて今度は紗凪を標的にした。そうして紗凪の体がきしむくらい強く突き上げて、中にたっぷりと射精したと思ったら、今度はその隣の桜乃の中にねじ込んでいく。

「あ、あ、あ……。ま、またっ! いっちゃうっ……よ。あああっ!」

「あひいいいっ! 旦那様あぁぁ……らめえええぇ〜〜〜っ!」

「しんごく、ん……。あ、あああああっ!」

 勿論、突き上げるだけじゃなくて、ふるふると揺れる胸をむんずと掴んで揉みしだいている。それからそれから……結月、アンジェ、みう。隣り合ったお尻を取っ替え引っ替えするように入れては出しを繰り返した。交わるだけでなく、両手で左右の娘の秘所をいっぱいいじくったりもしている。その度にぐちゅぐちゅ、くちゅくちゅと滴が滴り落ちる音が響く。

「んあっ! 旦那様の指遣い、とてもすごいです! でも、でも……お○んちんを! お○んちんをくださいぃっ! 指だけじゃ……あ、あ、あひいいいっ!」

「新吾おぉっ。あたしのお○んこに、新吾のお○んちんをずにゅうううってぶちこんでえぇっ! 早くうぅ!」

「お兄ちゃん……。もっと、犯して。妹のお○んこに溢れるくらいたっぷり中出しして……」

「新吾ぉ〜。ぱんぱんって音たてて突いてぇ〜。ほらぁ。ここぉ……。お○んこくぱぁって開いちゃってお汁がとろとろ出てきてるよぉ〜。早くぅ」

「新吾……。私のお○んこ……奥まで埋めちゃって。はしたないお○んこに」

「あっあっああぁ……。新吾くんのお○んちん欲しいよぉ。お○んぽミルク……いっぱいちょうだいいぃ」

 ずぷりと挿入して二度、三度と突いたらすぐに引き抜いて別の娘へ。新吾は片っ端から挿入、突き、引き抜きという動作を繰り返した。そのたびに声の事なる喘ぎが響いていく。そこから外れたところでもみんなでじゃれあっている。

「んはぁっ! 桜乃ちゃん……上手だよぉ」

「天羽先輩程上手にはできませんが、紗凪さんのここ……なめなめ、なめなめ」

 紗凪と桜乃。ちょっと意外な組み合わせも不自然ではなかった。

「菜夏ちゃん、結月ちゃん。おっぱいでね、新吾くんを包んであげよ?」

「みうさん、がってんだでございます〜!」

「任務了解だよ。うん」

 特別胸のボリュームが豊かな三人……みう、アンジェ、結月が新吾の背中に押し付ける。ぷにゅぷにゅとした感触がとろけそうに感じる程気持ちいい。

「新吾くん、どう?」

「最高に気持ちいいです。ぷるぷるで」

「良かった」

「旦那様ああぁ。おっぱい責めでございます〜!」

「えへへ〜。おっぱい大っきくて良かったあ」

 一方その頃、紗凪と桜乃の交わりに愛理も加わっていた。

「わっわっ! あ、愛理! 一体どこなめてんだ〜〜〜!」

「ん? いいじゃないのよ。だめ?」

「い、いいけど。……くううっ! あ、後であたしも愛理にしてやるんだから……! んうううっ!」

「ん、ん。望むところよ。感じられなかったら怒るから」

「ぜ、絶対感じさせてやる〜〜〜! んああああっ!」

「紗凪さんと愛理は似た者同士」

「はは」

 交わりは続く。誰も時計の針など見てはいない。新吾は異常な程にタフで絶倫で、腰だっていくら振っても全く疲れないし、どんなに射精しても勢いも量もまったく衰えない。桜乃が作ってきてくれた特別メニューに心の底から感謝しつつ、思う存分みんなと交わる。

「ねえ新吾ぉ。もう一回〜」

「いいよ。結月、お尻向けて」

「うんっ。えへへ〜。はい、お尻だよ。……あ……んっ! 新吾……すごい。全然勢い、衰えてないよ……。あっあっ」

「新吾ぉ。あたしもぉ」

「お兄ちゃん……。また、中に出して……」

「新吾くん、しよ〜。えっち大好き〜」

「旦那様あ! アンジェもして欲しいでございます〜!」

「新吾ぉ。もっと、して。はしたないこと、いっぱいして」

「うん。みんな待ってて。順番にね」

 新吾の答えに、交わり続けている結月を除いた五人が、は〜いと揃って返事。とても気紛れだけどエネルギーに溢れていて、六人はやがて足腰に力が入らなくなる程ふにゃふにゃにさせられてしまっていった。それでもしばらくはぱんぱんぱんと、激しく交わり続ける音と、六人が喘ぐか細い声が響き続けた。

 それでも、もうそろそろ宴もたけなわ。名残惜しいけれど、最後にしようという流れになった。

「紗凪、出るよっ! くうっ!」

「んあああああああっ!」

 ――紗凪の中に射精。

「また……いく。んっ! 結月、受け止めて」

「い、いっぱい出てるよぉぉっ! すごいいいぃっ!」

 ――結月の中にもたっぷりと出した。

「桜乃、出すよっ」

「あ、あ……。妹……中出しされちゃってます……」

 ――中に出された桜乃がうわごとのように呟いている。

「みう先輩……出しますね!」

「新吾くんのザーメン……すごい。お○んこの中……熱いよおぉ」

 ――射精されたみうが四つん這いのままお尻を突き出し、秘所の割れ目を開いて、溢れ出る精液にうっとりとしている。

「アンジェ……いいねっ」

「はいっ! 旦那様に中に出して頂いてます〜〜〜っ!」

 ――アンジェが全身を震わせながら喘いでいる。中に出されれば出される程気持ちいい。

「愛理っ」

「あ、あ……。新吾のお○んちん、すごい。お○んこから……溢れちゃう……」

 ――どっぷりと込み上げて来る熱いものに、愛理が目を見開き舌を出しながら荒い息をついている。

 膣内射精、ノンストップの六連発。そしてその興奮冷めやらぬうちにまた、最後の大花火……。

「みんな、出すよっ!」

 みんなの顔目掛けて大量射精してから亀頭を擦りつけていった。極限。限界……そんな言葉すら忘れるような時間が過ぎていった。





でも総合的には、新吾の一人勝ちのようだった模様。





 その後、六人の少女達はお風呂に入ったりシャワーを浴びたりして、その途中でまた新吾と色々交わったりしては、もう一回お風呂かシャワー……と言ったことを繰り返した。そしてやがて誰もが疲れ果て、満たされた気持ちのまま眠りについた。

「くー」

「んん……」

 新吾が横たわる一つの布団。その中に、パジャマ姿の六人が寄り添っていた。互いに温め合う猫のように……。

「おにいちゃん……。こんどは……お尻で……して。く〜……」

(桜乃……。何ていう寝言なの?)

「しんごぉ……。みうせんぱぁい……。ふふふ……ふふふふ」

「だめぇ、さなちゃん。おあずけ……」

「しょんなぁ……」

(このお二人は今、夢の中で何をしているんでしょう?)

「……すきよ。しんごぉ。ふふ」

 愛理の寝言。好きな人と夢の中でも寄り添ってるのに違いない。

「俺も」

 穏やかに答え、手を握る新吾。愛理は安心したように穏やかな寝息をたてている。

(それにしても、凄まじいパジャマパーティーだった)

 女の子の本気パワーを心の底から思い知らされた新吾。未だに六人を相手に大立ち回り(?)をしたという実感が沸いていない。悪友達の間で語り継がれるであろう、伝説にでもなりそうな、まさに夢でも見ていたかのような時間だった。

(でも……楽しかったな)

 みんなの『好き』という気持ちを全力でぶつけ合った。それは新吾も同じ。手加減することなどなくて、常に本気だった。だから楽しかったんだと、はっきりと分かる。

(そろそろ寝ようかな)

「らんなしゃまぁ」

「むぐっ! あ、アン……じぇ! むぐぐぐぐっ!」

 寝返りを打った拍子にアンジェの特大おっぱいが新吾の口をむぎゅうううと塞ぐ。もがいて危うくくぐり抜けて窒息死しそうな状況を回避したと思ったら……。

「しんごぉ……」

(うわっ! こっちも!?)

「しんごくん……」

 右に結月の胸。左に逃れたらみうの胸。ぷにょぷにょとした膨らみの感触がいくつも触れる。

(ど、どうすれば……。あ……)

「しんごぉ……」

 丁度いい具合に紗凪が寝返りを打ってきた。……びぃかっぷな膨らみなら窒息死の心配はまるでない。抱き枕のように引き寄せて、問題解決。よかったよかったと薄れゆく意識の中で新吾はとても失礼な事を思った。ばれたらきっと怒られる……だろうなと思う間もなく。






朝。





 目が覚めたらみんながいて、朝食の準備ができたよと言われてリビングまで案内される。

「旦那様ぁ〜! おはようございます〜!」

「おはよう新吾ぉっ!」

 元気いっぱいなアンジェと紗凪。

「お兄ちゃん、おはよう」

「おはよう新吾。昨夜はよく眠れたかな?」

 桜乃と結月はちょっと眠たそう。

「新吾、おはよ。昨夜は楽しかったわね」

「新吾くん〜。コーヒー入ってるよ〜」

 みんながみんな、寄り添ってくれる。エプロンをつけて。……裸にエプロンだけという姿で。

「刺激的な朝だね……」

 そうでしょ、とみんながみんな揃って楽しそうに言う。やがて、四方八方から柔らかな感触が押し付けられてくる。とびきり可愛くて優しくて個性豊かで、笑顔がまぶしい六つの花が新吾の回りに集う。

 大胆すぎるパジャマパーティーの余韻は、朝になってもまだまだ醒めやらないようだ。その証拠に、全員が口を揃えて言った。

 またしようね、と。














おしまい














----------後書き----------

 大乱交の果てに見えるものはなにか?

 人妻! 人妻! そしてBL好きな担任の女教師! ……と、まあ、この後がそんな感じであるかどうかはさておき、総集編のような感じで書き上げてみました。このシリーズ本編自体はえろいシチュエーションがハードでない、とのご指摘も頂いたりしていたので、その補完も込めて。

 流石に六人が相手だとまとめるのもなかなか時間がかかってしまいました。でも、それなりに読みやすくはできたかな? キャラ別に色を分けたり、台詞のバランスを考えたり、あるいはそもそも誰の台詞だかわかるようになるべく心がけてはみました。

 とにかくも、読んでくださいました皆様、お付き合い頂きまして本当にありがとうございました!

 次回作をまたお楽しみに。





 ……そういや、ぱんにゃの出番を完全に忘れていたけど。まあいいかw








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