結月が見つけたもの
唐突ながら、彼女が見出した『女の子らしさ』とは……。 「新吾。私は見つけた」 制服姿の結月は軽く目を伏せて、凛々しいばかりの声質で、断言する。著名な歌劇団の団員のごとく。学校の裏山の中にて。 「何を? などと問い返す事なかれ。私は遂に、真実という境地に到達することができたのさ」 はあ……。と、新吾が困ったようにはにかむと。 「ところがそれを実践するには、一人の力ではだめなのだ」 それで? と、問われるまでもなく、結月は続ける。 「そこで、他でもない新吾。日本男子たる君の協力が必要なんだ」 それじゃあ、手伝わないわけにはいかないな、と新吾は思い、結月も新吾の優しさをありがたいと思いながらさっさと利用させてもらうことにするのだった。 「で? どうするのか、と君は問うのだろう?」 それもまた、俺が問い返す必要なんてないんだねと、新吾は微笑んでいる。大仰に、もったいぶりながら息を吸い込み、そして宣言する。 「女らしさとは! せっ……あ」 とてもよろしくない事を言おうとした瞬間に、結月はどもってしまう。何たる迂闊。何たる大失態。主演女優にあるまじきミス。けれどそれも、よく考えてみれば無理もないこと。言葉が言葉だっただけに。 「今、何を言おうとした?」 しょうがないな、とおかしそうに笑う新吾。ここで初めて口を開く新吾に、結月はごにょごにょと小声で呟いていた。左右の人差し指をくっつけ合わせて、ばつが悪そうな顔で。 「……せっくす……すること。と、見つけたり……なんて、ね」 「え?」 「ふ、ふっ! ま、まあいいじゃないか! そんな些末な事などどうでも! それでは、君の妙技とやらを見せてもらおうか! さあ! 舞台へと上がるのだよ!」 「妙技なんてないから、ないから」 照れ隠しにそう言ったが最後。結月は恥じらいの境地へと自ら足を踏み入れて行くのだった。 …………
ずらされたブラの下には、ふんわりとした丸みを帯びたボリュームたっぷりの胸。鬱蒼とした森の中で太めの木を背にしている結月は制服の胸元を晒しながら、新吾に愛撫をしてもらっていた。 「あっん。ん……。新吾。私のおっぱい。結構、あるでしょ?」 「うん。大きくて、まん丸で、可愛いよ」 「えへへー。実は結構自信があるんだ。……ねえ。丸出しにしたおっぱいをちゅーちゅー吸われてるのって、女の子っぽいよね?」 「ぽい、じゃなくて。そのまんま、女の子だよ」 一瞬母親っぽい、と言おうと思ったけれど女の子にしておくことにした。 「よかった〜。……あ。んっ」 ふさ、ふさ、と揉まれる感触が心地よい。時折新吾の指先が乳首を摘まみ、こね回す。 「んっ。ふ、ぅ。……好きな人に、恥ずかしいところいじってもらって。震えながら感じてるのって、女の子、かな?」 「うん。それも、可愛すぎな子だよ」 「そ、そう? ……照れるよ。……あ。んひっ!」 「結月は乳首をこんな風にくにゅくにゅされると、感じちゃうんだね?」 「う、ん。そこ、弱い……かも。あっあっ」 「乳首の根元、きゅって摘ままれるのがいいんだ」 「んっ! そお、みたい……っ。あふっ! んぅっ!」 新吾は指で結月の乳首をいじくったまま、キスも一緒にしていた。 「んぅっ。ふぅっ。んくっ」 舌どうしを絡ませ合うくらい濃密なキスは、結月の体を更に火照らせていく。 「んんぅ。んふ、んく。ん、ん。んぷ」 唾液が絡み合い、交ざりゆく。結月の眼差しは、誘惑されてとろんととろけるような半開き。 「しんごぉ」 「今の結月の表情、すごくいい感じだよ」 「そぅ、なんだ?」 鏡があれば見てみたい。そんな気分。 「うん。女の子が気持ち良くなって感じ過ぎちゃってる顔。……アヘ顔っていうのかな」 「は、恥ずかしい顔……してるんだ」 「本当に、可愛いよ」 「えへ〜。……あっ。新吾!?」 新吾は突然、結月の乳首に吸い付いた。なめ回し、しゃぶり尽くす。 「そんなにおっぱい吸っても、何も出ないよぉ〜。あっあっ」 「おっぱい吸われてる表情、可愛いから。見てみたいなーって」 感じながらも困ったような表情。 「そ、そうなんだ。……何だかえっちって、女の子の要素がいっぱいだね」 「それはそうだよ。俺は男で、結月は女の子なんだから」 「女の子……。えへへ……。新吾ぉ。もっとして。あっ。はっ。……ん。アヘ顔ってことは、アヘアヘ言わないとダメなのかな?」 「どうなんだろ? 考えたこともなかったよ」 「あへ〜。あへあへ……。って、何か変だね」 「うん。変」 いざ口にしてみると違和感ありあり。と、そんな風におかしな会話をしつつも、触れあいは続く。 「新吾ぉ。そろそろ、女の子のここに、男の子の……入れて」 「そしたらさ、結月。スカートたくしあげてパンツ降ろして、それでおねだりしてみせてよ」 「うん。恥じらいの乙女のシーンをリクエストするのだね。やってみせようか」 結月は新吾に言われるがままに、ショーツを膝辺りまでずり降ろして白いスカートをたくしあげて、とろとろに濡れているところを晒す。普段の恥ずかしがり屋な彼女も今はもう、完全に新吾のペースに飲まれて大胆になってしまっているのだった。 「ん。……何だか、男の人に捧げるって感じだよ」 「そう、だね。確かに」 恥じらう乙女の次は、淫靡な娼婦にでもなった気分で演じてみせる。 「ああ、なんだか見せているだけで変になっちゃいそう。……新吾ぉ。セックスしよ。私のびらびらお○んこに新吾の極太お○んちん、ずぼずぼってねじ込んでぇ」 「うん。じゃあ、入れるよ」 「んっ!」 そして二人は密着し、抱きしめ合いながら一つに繋がった。ずにゅずにゅとねじ込まれていき、結月は猛烈な圧迫感を覚える。結月のおねだり通り。手加減なしの、一気挿入。 「あひぃっ! だ、め。そんな、深……くぅっ」 「あ、それもいいね。気持ち良くてたまらないのに、ダメって言うところ」 「お、んなのこ……だもん。んっ。して欲しいけど、恥ずかしいからダメ……なんだよ。あっ。んぁっ」 「女心は複雑だね」 「そう、だよ。あっ。んっ。奥まで、ずっぷり入っちゃってるよぉ」 「結月。片足あげて」 結月は新吾に言われるがままに、左足を上げ、新吾に掴んでもらう。そうすることで密着度が更に増していく。細い割りに肉付きが良くて、長く瑞々しい足は撫で回したくなるけれど、それは後にしようと新吾は思った。 「う、ん。んあっ。あはぁっ。んっあっあっあっ。はぁ、だめ……。動か、ないで……」 「結月。ぴくぴく震えてるところ、可愛い」 込み上げて来るものを堪えようとしている結月。ぞくぞくと、背筋を震わせるようにしているのが新吾にもよくわかる。 「だ、って。気持ちいいんだもん」 「下から突き上げられるのが、いいんだ」 「うんっ! 女の子のあそこ、ぐちょぐちょにされて、奥までずっぷり埋められちゃってるの……いい」 「エッチしてる時の結月。本当に、可愛いよ。気持ちよさそうで、嬉しそうで」 「えへ〜。おっぱいも、お○んこも……。んっ。女の子の、大切なところ。あっ。好きな人に好きなようにしてもらってるんだもの。嬉しくてたまらないよ。んひっ! あひっ!」 一定の速度で交わりは続く。お互いに込み上げて来るものを感じる。 「あ……。くる。なんだか、いきそ」 「俺も」 「ねえ新吾。キス、しながら……ちゅーっってしながら、一緒にいこ?」 「うん。……結月。おっぱい、押しつけられて、ぐんにゃりってしてる」 「えへ〜。女の子、でしょ? んんんっ!」 「うん。女の子、だね。乳首、ぴこんって膨らんじゃって」 「だってぇ。あ、あんっ! ああっ! だめっ! いくっ! あっあっあっ!」 「俺も。もう、出すよっ」 「ああっ! だめえぇぇっ!」 どくんどくんと、込み上げて来る感触が絶頂を迎え、熱いものが注ぎ込まれていくのを二人で感じていった。 …………
「んく、んん。んん。んぐ。んんぅ。……好きな人の、お○んちんをお口でおしゃぶりしたり、舌でぺろぺろ舐めたり、苦いのを飲んだりするのって、女の子だよね」 「うん。紛れもなく、女の子だね」 と、実際にそんな行為にふけながら、結月は問う。頬にかかる黒髪を片手で押さえながら。 「じゃあ、顔にかけられたりされるところも、かな」 「そうだね」 既に射精は何回か行われていたようで、結月の顔は所々べっとりと白濁液がぶちまけられていた。 「スカートとパンツだけ脱いで、半脱ぎで。お尻晒してるのとかも。……女の子っていうか、雌、っていうのかな?」 「結月ったら、そんな事ばっかり考えてるんでしょ?」 「あはは。バレたか」 でも、実際にしてもらいたいし、してもらったこともある。そして鏡にうつった自分を見させられて思った感想は。火照った顔で欲情しきった雌……という、とてつもなく恥ずかしいものだった。それなのに、嫌ではなかった。 「おっぱいで、新吾のお○んちんを挟んでぐりぐりするのとか」 「女の子、だね。えっちな、だけど」 「でも、紗凪きちには難しそうかな?」 「……本人に言っちゃだめだよ? 傷つくから」 きっと激怒するに違いない。びぃかっぷがなんたらかんたら言っていたわけで、年頃の女の子だから当然気にしているのだろう。 「背後から、おっぱいをむんずと鷲づかみにされて、もみもみされるとかも。難しそうかな?」 「胸の大きさの事でいじめちゃだめだよ?」 とても大事な事なので、二回繰り返して言う新吾。人を傷つけてはいけませんと、戒める。 「そうだね」 結月は笑顔で自らの胸を揉みしだいている。密かな優越感を感じながら。 「あ、見て新吾。ほらほら。お○んちんをお口でぴちゃぴちゃなめてる最中におっぱいを自分でいじってたら、乳首がこんな風に起っちゃったよ。大きいでしょ?」 服の上からでもわかりそうなくらいの突起になっていた。 「綺麗だよ。結月の乳首」 「赤ちゃんできたら、ここから母乳がぴゅーって飛ぶんだね」 そんな場面を想像する。何だか猛烈に、そんなところを新吾に見せつけてやりたくなった。 「うん、まあ。そうなるんだろうね」 「ねえ新吾。もっとしよ。もっともっと、えっちなこと、しようよ。結月って名の女の子を、もっとめちゃくちゃにしちゃって」 言われなくてもそのつもり。二人はまた立ち上がって、そのまま抱きしめ合ってから一つになっていく。結月はもう、恥じらいなんてかなぐり捨てて、積極的に秘所を新吾の一物に押しつけていった。 「あ、あはぁっ! 奥に……奥に入ってくるよぉ……。うぐっ! んんっ! すごい。何回か出してるのに、全然衰えてない……」 「まあ、若いから。……かな?」 「あっあっあっあっあっ! 喘いでるのって……」 「うん。女の子だよ。すごくえっちな、ね」 ずぶずぶとねじ込まれていく感触に、結月は目を細め首をよじり、小刻みに震えながら熱い吐息を漏らすのだった。 「うぐっ。うぁっ! あ、あ、あっ! ……じ、じゃあ。木にしがみついて、後ろからぱんぱん突かれてるのは……」 暫く交わったら、体位を変えてみる。胸と同じように、ふっくらとしたお尻が割れ目と共に露わになる。 「バックが大好きな、えっちな女の子だね。おっぱいぷるぷる震わせてさ」 「あっあっあっ! じ、じゃあ……こんなお外で、邪魔な制服なんて全部脱いじゃって、えっちしてるのは……」 「変態な女の子だね。結月そのものじゃない」 「わ、私……。変態じゃ。ううん。やっぱり……変態、かも。う、ん。間違いなく変態……だ。ああっ! いくぅっ! くぅっ! 気持ちいいよお新吾ぉっ! 変態だったら、いきまくってもいいよねっ! んああああああっ! そこ、いいっ! ああんっ!」 結月の制服のスカートと上着、ブラウスや下着類が乱暴に捨てるように放り投げられて、辺りに散乱している。落ち葉を踏みしめ、結月がしがみついている細い木をギシギシと揺らしながら、二人は演技に見せかけた本気の交わりを続けていくのだった。 ----------後書き----------
てなわけで結月っちゃんの辿り着いた境地について一つ。 何だかんだで、ましろ色の短編をまたまたヒロイン一通り分書き上げてしまいました。 さくさくの情報も更新されたようで、ますます楽しみな今日この頃です。
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