親友 -ちなつとあかり-
ごらく部の部室。……正確には、とある四人の女子が不法占拠している所。そこには今二人の姿があった。本来四人いるところ、今日は用事があるとかで二人は不在だった模様。 「結衣先輩がいないごらく部なんて……」 そんなわけで、体育座りで思いっきりどんよりとした雰囲気のちなつと。 「ち、ちなつちゃん。元気出して」 それを必死にフォローする優しいあかりというお決まりの構図。あかりの苦労人っぷりが伺える。 「私。いっぱいアピールしてるのに、全然振り向いてもらえない。やっぱり結衣先輩は私より京子先輩がいいのかな?」 「そ、それは……。どうなのかな? そんなことは、ないと思うけど。きっと」 実際はその通りなのだけど、ちなつに事実を告げることもできず言葉を濁さざるを得ないあかり。ちなみに、今回京子と結衣が不在なのも、内緒でいろいろするかららしい。 「もういい」 「え?」 やけっぱちになったちなつの一言に、あかりは耳を疑った。 「結衣先輩が振り向いてくれないのなら、もう、あかりちゃんでいいや」 「……。え? え?」 何それ? そんなぞんざいな答えある? ひょっとして、それが告白? とか、あかりがちなつの非常識な発言に嘆きながら抗議しようとする前に、ちなつがあかりの上にのしかかってきた。そうしてあかりは抵抗する間もなく、畳の上に組み伏せられる。 「ち、ちょっ!? ちなつちゃ……んっ!?」 「あかりちゃんとは、キスの練習もする仲だもん」 キスは練習でするものではない。そう思うあかり。 「あ、あれは無理やり……」 暴走するちなつによってあっさりと奪われてしまったファーストキス。呆然と、何も考えられなかった瞬間がフラッシュバックする。自覚のない暴走娘程恐ろしいものはないと、あかりはトラウマになっているのだった。 「あたしのこと、嫌い?」 無論、この小悪魔めいた親友が嫌いなわけはないけれども……。 「き、嫌いじゃない……。けど」 「じゃ、好き?」 ちなつの頭では、答えはイエスかノーの二択のみということになる。そしてごく普通に拡大解釈するのだ。つまりは、大嫌いか大好きかということ。 「う、うん」 しかし、もしここで仮にノーと答えたりしたら、自殺でもされかねないとあかりは思った。それ程に、ちなつの声は切羽詰まって聞こえたのだった。 「じゃあ、いいよね」 「え!? な、何が……。あっ!」 それまた突然のことだった。あかりはコミカルなクラゲを模したキャラクターがプリントされたパンツをぐい、とずり降ろされて両足を左右にがばっと思いっきり開かされ、毛一つ生えていない割れ目に顔を埋められていた。まさに目にも止まらぬ早業だった。 「ちちちち、ちなつちゃんっ! 一体何をっ!?」 「あかりちゃんのここ、綺麗」 「んひっ!?」 舌の湿った感触が股間に這う。が、それ以上に気になったのは……。 「ちなつちゃんっ! ど、どこ触ってるのっ!?」 触る、というよりも挿入。ずぷずぷとねじ込まれていく感触。ちなつの細い人差し指が、あかりのアヌスを貫いていく。よりによって最初にそれ!? と、あかりは目を見開いて驚愕するのだった。 「あああああっ! やややや、やめてえええっ! そんなとこだめえええっ!」 「あかりちゃんのお尻。可愛いから」 「り、理由になってないよぉっ! 抜いて! 指抜いてええっ! あああっ!」 「もう全部入っちゃった」 しれっと事実を述べるちなつ。人差し指が、ずっぽりと根本までねじこまれていた。 「あああああああっ! そんなっ!」 「あかりちゃんのここ、柔らかい」 「んひぃっ! な、舐めちゃだめぇっ!」 アヌスを突いた反動か、しっとりと湿ってしまいぷにょぷにょする感触の割れ目に、ちなつは舌を這わせる。 「あかりちゃん、可愛い」 「ああああああっ! だめっ! だめええっ! 恥ずかしいよおっ!」 「こっちにも指、入れるよ」 「えええっ!? はぐっ!」 ちなつはあかりのアヌスに指を入れたまま、今度は前の方も同じように指を侵入させ始めた。 「柔らかくてぐちゅぐちゅしてる」 指が入っていく度に、あかりは全身を小刻みに震わせる。 「はぁぁぁっ! はぅっ! あぅっ! うぁぁっ! あっあっ!」 「あかりちゃん、感じてるよね。完全に。……痛い?」 「うぅぅ。い、痛くはないけど……けどっ。こんな……」 ちなつにとってその答えはまた、拡大解釈の対象になる。痛くない、イコールものすごく気持ちいい、というよいうに。 「じゃあ気持ちいいんだ。そうだよね。こんなにぐちょぐちょだしね」 「んあっ! ち、ちなつちゃん……。だめ……。くぅぅっ」 あかりの静止など聞かずに、ちなつは二本の指を前後にうごめかせた。畳の上に、湿った雫がぽたり、ぽたりと滴り落ち、やがて連続していき一筋の流れに変わっていく。 「あかりちゃんってさ」 粗い息をつくあかりを見ていて、何だか段々面白くなってきたのかもしれない。ちなつの指の動きが早まっていく。 「淫乱だよね」 「えええっ!?」 初めてなのに無理やりこんなことをされて、挙げ句の果てにそんな酷い事まで言われ、あかりは大いにショックを受けるのだった。 「ち、ちが」 否定などさせるわけがない。 「違わない。だってそうでしょ? 初めてなのにお尻とお○んこに指突っ込まれて、それで痛がるわけでもなく感じちゃってさ」 「だ……って。くぅぅっ!」 「言い訳しないの」 ずぷずぷと、二つの穴を指でほじくり回すちなつ。口答えしたらこうだよと、お仕置きするかのよう。 「んあああっ!」 すると、あかりの体がびくびくっと大きく震える。絶頂を迎えたんだと、丸分かり。 「ほらイっちゃった。あっけないね」 「……」 あかりは呆然としたまま動かない。半開きの目と、焦点を失った瞳。ファーストキスを失ったあの時と同じようなシチュエーションだと思ったが、ちなつはそんなあかりに構うことなく、容赦なく次の行動に移っていく。 「んしょ」 ごそごそと物音が聞こえる。体が少し動かされた後に、ふさ、ぱさ、と服や下着が放り投げられる音が続いて聞こえる。 「あかりちゃん、肌綺麗〜」 何をしているんだろう? ぼんやりと薄らいだ意識の中で、あかりが思う。 「おっぱいも可愛い〜」 「ぁ……。ふっ」 びくん、と体が跳ねる。無理やり意識を呼び戻されていく。気が付けば、あかりは衣服を全て脱がされていた。けれど、裸に剥かれてしまったことに驚く暇も、あかりには与えられない。 「そういえば、まだキスしてなかったよね」 好奇心旺盛なちなつは、すぐに行動に移る。やるからには徹底的に。 「んむむぅっ!?」 キス。それも、貪るように乱暴な、唇を被せてしゃぶりつくような、ディープキス。 「何だかさっきから私ばかりしちゃってるよね。あかりちゃんにも舐め舐めしてもらおうかな」 「え? あ……」 「ほら、起きて」 「あ、あ」 いきなり体を起こされるあかり。ちなつはいつの間にかちゃぶ台を椅子代わりに腰掛け、ショーツを脱いで股を開き、あかりの顔を割れ目に押しつけていた。 「んぅぅっ!」 「あは。あかりちゃん上手」 「んぅ。んんぅ」 ちなつに促されるまま、健気に舌を出して愛撫を続けるあかり。ちなつはあかりのまとめられたお団子髪を手すりのようにしっかりと掴み、放さない。 「あかりちゃんのお団子髪って便利だなぁ。舐め舐めしてもらう時にぴったりだよ」 位置といい、掴み心地といい、ベストフィットなグリップだと、ちなつの評価。 「んんぅっ」 「んっ。いいよ。もっとしっかり舐めて。ベロ、中にまで入れて。そう、そう。上手」 「んんっ。んんぅっ」 「あは。あかりちゃんのお尻、可愛い。ぷるぷるだよ」 ちなつの視線の先に、あかりの小ぶりな肉付きのおしりと割れ目が見える。 「私が男だったら、思いっきりあかりちゃんの中に入れちゃうんだけどな」 もしそうだとしたらきっと、思いきり激しくするのだろう。犯し尽くすかのように。 「あっ。んっ。……あかりちゃん。気持ちいい。そこ、いい。んぅっ」 ひたすら言われるがままに舌を動かし続けるあかり。経緯や経過がどうあれ、いつも一生懸命。その甲斐あってか、ちなつも段々と感じ始めてきた。ちなつは堪える。ゆえに、あかりのお団子髪を掴む手にも力がこもる。何だか、ぽろりと取れたりしちゃいそうだと、ちなつは思った。 「あかりちゃん、上手。あっあっ。いいよ。ん……。何だか、私もいっちゃいそうになってきちゃった」 「んぅ? ん……っ。んんぅうぅぅぅぅうぅっ!?」 突然に、予告もなく潮吹き。あかりの口内に飛沫が吹き込んでいく。もしかすると、最初からそのつもりだったのかもしれない。また、飲み干して当然だとでも思っているのかもしれない。 「まだ出るよ。もっともっと、全部飲み干して。あーんってお口あけて」 「んくぅぅぅぅぅぅっ! んんんっ! んぅーーーーーっ!」 ちなつはあかりのお団子髪を強く掴んだ上に、両足をあかりの背中で組んで蟹挟み。完全に拘束されたあかりは、ちなつに求められるまでもなく、全てを飲み干さざるを得ないのだった。 「も、もごぉぉ……。んぐぐぐぐぐっ!」 ごく、ごく、とあかりの喉が鳴る。口一杯に注がれて、流石に苦しそう。でも……。 「後であかりちゃんのも、飲んであげるからね」 あ、それならいいか。……って、良くないけどっ! と、あかりは心の中で葛藤を言葉にしつつも、一生懸命飲み干していくのだった。 …………
「ち、ちなつちゃん。もう許して」 「ダメ。許してあげない」 「あ、あかり。このままじゃ、おかしくなっちゃうよ」 「そう。おかしくさせちゃうつもりだから」 興奮しているのか、ちなつの口元が歪む。あかりの恰好は、まさにまな板の上の鯉。ちゃぶ台の上に寝かされ、両手両足を縛り上げられている。そしてそこに、手術でも行うかのように、はぁはぁと粗い息をしているちなつが見下ろしているのだ。これから何をされるのだろう? 想像するだけでも恐ろしい。あかりは親友の大胆さに、かなりびびっているのだった。 「あっ! はぅっ!」 手始めとばかりにちなつの舌が這う。乳首を皮切りに、体中のあらゆるところに容赦無く。 「あかりちゃん、可愛いなあ。ペットにしちゃいたいよ」 さりげなく漏らした言葉は間違いなく本音。親友に首輪をつけて、四つん這いにさせ、全裸のまま誰も居ない学校内をお散歩したいと、ちなつは思った。そしてそれはそう遠くない未来に実現することになる。……流石に、その姿を京子や結衣に見せびらかすことまでは、多分しない……とも言いきれない。 「あっあっあっ! はぅっ! あっ! だ、めぇぇっ! もう許して! あかりをおもちゃにしないで〜〜〜っ! んあああああっ! くすぐったいいいいっ!」 「あかりちゃんは私のおもちゃだよ。これから、もっともっとめちゃくちゃにしてあげるから」 「ゆ、指がっ! 指がっ! んああああああああああああああっ! おしっこ出ちゃううううううっ!」 あかりがぴくぴく震え、白目を剥きながら喘ぐ。そしてちゃぶ台の上が大洪水になっていく。あかりが潮を吹かされた証拠。ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、とちなつの指を二本同時に飲み込んで、湿りを増していく。 「食べちゃいたい」 ちなつは続いてあかりの顔中をなめまわしていく。もちろんそれだけで満足するわけもなく、やがてあかりの体中にちなつの舌が這っていく。 「んひいいいいいいいいっ! あ! あ! ひああああああああっ!」 ごらく部の部室にあかりの甘ったるい喘ぎが響き渡る。あかりが目覚めてしまった快楽と、ちなつが見つけてしまった楽しさ。それらは今後ずっと、繰り返されていくことになるのだった。 ----------後書き----------
というわけでちなあかCP。退廃的。ちなつによる一方的な愛。けれどあかりもまんざらではなさそうな、そんなシチュエーション。 しかし、これだけやっておきながら、結衣と良い関係になったらあっさりとあかりを捨てる(というより予備役編入。つまるところ、キープちゃん状態にする)のがちなつという小悪魔であると感じる次第。あかりの叫びは『あかりは受験の滑り止めじゃない〜!』とかでありましょうか。 そしてこの状況をあかねお姉さんが見たらどうなるか。ちなつを排除にかかるかあるいは加勢にかかるか。……個人的には後者かなと思いますが、はてさて。
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