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【好敵手伝説!(弐)】





昼!





奥野華恋・体育の授業中! 道着を着た華恋!
華恋「たああああああああっ!!!! おらおらおらおらおらあああっ!!!!( ̄□ ̄####)」

びしびしびしびしびしっ!

華恋「とおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!( ̄□ ̄#####)」

ばんばんばんばんばんっ!


華恋「まだまだまだああああああッ!!!!( ̄ー ̄#####)」

どがどがどがどがどがっ!

サンドバックを音速の拳と脚でどつきまくる!
華恋「フィニッシュ!!!! っつあああッ!!( ̄ー ̄#)」

ずばんっ!

フィニッシュは、気を極限にまで溜めたオーラパンチ!
華恋「っとぉ。……いけね。またやっちったぁ〜( ̄▽ ̄;;;;)」
体育教師「おい奥野。おめーまぁたサンドバック破っちまったんかい( ̄ー ̄)」
華恋「すんません。つい。力入りまくっちまって( ̄▽ ̄;;;)」
仕方ねぇな、と体育教師は云うけれど、怒ってはいないようだ。何しろこの体育教師にとって、奥野華恋は誇るべき存在なのであるから。華恋は、この体育教師が顧問を務める拳法部最強伝説の立役者なのだった。
体育教師「この調子なら、大会連覇なんて軽いな( ̄ー ̄)」
華恋「そうっすね。……まぁ、ぼちぼちっす。柔道部の方もありますし( ̄ー ̄)」
華恋は拳法部だけでなく、柔道部、剣道部なども掛け持ちしているのだ! そして。
体育教師「おい奥野。お前と組み手したがってる野郎がいる。柔道で無差別級だが、やってみるか? 野郎も大会連覇に向けて調整中だってんだよ!( ̄ー ̄)」
強い奴がいる。それだけで華恋の心は熱く高ぶるのであった!
華恋「もちっすよォ! やらせてください!( ̄▽ ̄#)」
体育教師「そうこなくっちゃな。おい、吉田!( ̄ー ̄)」
吉田君「うっす!(--)」
体重100kg超の巨漢が現れて、華恋に握手を求めた。
華恋「どーもっす。よろしく頼んますわ( ̄ー ̄)」
吉田君「よろしくっす!(--)」

がしっ!

細身な華恋と彼の体重差は歴然。パワーの差も比較にならない。……が、彼は華恋のことを舐めてなどいなかった。
体育教師「無制限一本勝負でいくぞ! ……はじめええええいっ!( ̄ー ̄)」
むしろ、華恋を一目置く存在として尊敬し、恐れていたのだ!
吉田君「とるあああああああああああああああああああああっ!!!!!( ̄□ ̄#)」
華恋「フッ!( ̄ー ̄)」

どどどどっ!

吉田君は先手必勝とばかりに、圧倒的なド迫力で迫り、掴みかかる! だが……!
華恋「あめぇよ吉田君! とあっ!!!!( ̄ー ̄)」

がしっ!

吉田君「ぐあっ!?(--;;;;)」
華恋「力任せにくりゃいいってもんでも……( ̄ー ̄)」

ぐっ!

吉田君「う、うわあああああああああっ!!!!(--;;;;;)」
華恋「ねぇんだぜっ! はああああっ!!!!( ̄▽ ̄#)」

ズダンッ!!!!

柔よく剛を制す。……まさにその言葉がぴったりなほど素早く動き、強力な力を受け流し……巨漢を一瞬にして投げ飛ばしていた!
体育教師「いっぽおおおおおおおおん!!!! それまでっ!!!!( ̄□ ̄#)」





…………





女子生徒1「奥野先輩! タオルです〜!(^^)」
華恋「お。サンキュ( ̄ー ̄)」
女子生徒2「ドリンクです〜! 飲んでください!(^^)」
華恋「悪ぃね〜。遠慮なくもらうよ( ̄ー ̄)」
勇猛で姉御肌な華恋は、同性の人気がとても高いのであった。
華恋「ん?( ̄ー ̄)」
気になることがあり、ドリンクとタオルを女子生徒に返して、ちょっと離れたところ……校舎の裏に行ってみる。
華恋「なんだぁ?( ̄ー ̄)」
そこには……。
不良1「オラてめぇ! 金出せよ!(--#)」
不良2「持ってんだろ! とぼけたって無駄だぜ!( ̄ー ̄#)」
男子生徒「うう……。や、やめて……(;;)」
見るからに不良な男子生徒二人が、見るからに気弱で華奢で美少年な男子生徒をカツアゲしていた。
華恋「あらまぁ。……今時なんてコテコテな不良なこったい。天然記念物?( ̄▽ ̄;;;)」
不良1「んだぁ!?(--#)」
不良2「やろうってのか!? ……げっ! 奥野!(--;;;;)」
華恋「そうだっ! あたいが華恋小屋ヒロイン奥野華恋だ……! 舐めんなよッ!( ̄ー ̄#)」

ばきっ! びしっ!

不良1「ぐわっ!(--;;;;;)」
不良2「ぐふっ!(--;;;;;)」
目にもとまらぬスピードで、あっと言う間に男二人を叩きのめしてしまった。
華恋「っとに。弱えーくせにいきがって、懲りねーやつらだねぇ。それはそうと……あんたもちったぁ抵抗するこったい! 舐められちゃあかんぜよ!( ̄ー ̄)」
男子生徒「あ、ありがとう……。助けてくれて……(;;)」
華恋「へっ。勘違いすんな。助けたんじゃねぇ。あたいはカツアゲなんて姑息なことをやる馬鹿野郎がでーっきれーなだけでぃ……!( ̄ー ̄)」
そして、格好良く去っていく華恋。……が。
女子生徒3「奥野先輩!(^^)」
女子生徒4「素敵ですわ! 格好いいですわ!(^^)」
華恋「んだよー。おめぇら今のずーっと見てたんかい。しかたねぇな〜( ̄ー ̄)」
再び女子生徒達に囲まれる華恋であった。





華恋小屋ヒロイン・奥野華恋。





超武闘派な彼女の日常とは





それは、熱きものだった!





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