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【好敵手伝説!(参)】
玲美「おほほほほ。私の名は奥野玲美。人呼んで、野に荒々しく咲く高貴なハルジオンのつぼみでございますですわ!( ̄▽ ̄)」
別名『びんぼう草』だがな。あれは(--)
玲美「マスター! 何てことおっしゃるのでございますですのっ!(--;;;;#)」
本当のことだ(--)
玲美「失礼いたしますことですわ!(--;;;;;#)」
ンなコト云われたって、本当のことなんだもん(--)
玲美「貧乏がなんですの! そうかもしれませんけどそうではないのでございますですのよ! ……ほほほ。失礼いたしましたわ。ちょっと取り乱しちゃってしまってございますわ。……改めて、私の自己紹介をさせていただきますですの。尊敬する方はマスターと華恋おねぇさまでございますですわ。毬奈ちゃんとは親友で、ライバルは花鈴様のところの鈴那様でございますわ。まだ決着をつけられてございませんですの( ̄ー ̄)」
みなるでぃの野郎がおめーのことを、ブラック鈴那とか云っていたな(--)
玲美「人をそんな暗黒聖闘士みたいに呼ばないでくださいましっ!!!! この濃紺セーラー服は私のお気に入りなのでございますですのっ!(--;;;;)」
まあ確かに、そういいたくなるのもわからんでもないがな(--)
玲美「……まあ、それはともかくとして。私の華麗なる日々をご覧に入れますわ!( ̄ー ̄)」
………
玲美「今日も優雅に紅茶でも頂くといたしますですわ( ̄ー ̄)」
そして、キッチンに向かう。
おい玲美。こいつはまだ色がでそうだぞ(--)
玲美「あらマスター。どうもありがとうございますですわ! ティーパックは最低3回は使い回せるものでございますですが、色が出なくなったら紙から出して干して再乾燥させるのでございます。そうしないと紙がとけてしまうので味が悪くなってしまうでございますですわ( ̄ー ̄)」
味以前の問題だが、云っててかなりむなしいな(--;;;;;)
玲美「そんなことおっしゃらないでくださいまし!(--;;;#)」
ごりごりごりごり
玲美「そして、再乾燥させた茶葉をすり潰してまた利用するのでございます( ̄ー ̄)」
おめーが学校でもらってきた出がらし茶も干したからな(--)
玲美「はい。私が所属している生徒会『黒薔薇会』で飲んだ紅茶の残りですわ。勿論、ちゃんと皆さんに許可は得ておりますわ〜。どんなに貧しくても、ドロボーのよーにネコババするほど堕ちてはおりませんわ!( ̄ー ̄)」
俺ら、今更堕ちるまでもないからな(--;;;;)
玲美「そーいうことはおっしゃらないでくださいまし!(--;;)」
ずず……
玲美「かすかな香りがとっても心地良いですわぁ〜( ̄ー ̄)」
あ、味が……薄い。しかも……色も香りもほんの僅か……。わびしいのう……(--;;;;)
玲美「細かいことは気になさらないでくださいまし! ……そうだ、これからちょっと出かけてまいりますわ( ̄ー ̄)」
どこに行くのだ?(--)
玲美「食べられそうな野草の群生地点を発見したのでございますですわ! それと、お庭の野菜もとってくるですわ!( ̄ー ̄)」
玲美は庭に家庭菜園を作っていたのである! みなるでぃ改曰く『勝手に作ってんじゃねぇよ(--#)』ということなのであるが。
おう。頼むぞ。最近みなるでぃの野郎がうるさくて、隣ン家に食いに行けんからのう(--)
………
そして籠をせおって近くの山に入る。
玲美「おほほほほほ! 生えておりますわ生えておりますわ! キノコに山菜がいっぱいですの! これで今夜は野菜鍋ができますですわ!( ̄ー ̄)」
食べられそうな野草を探す腕はピカイチなのであった。
がさがさ
玲美「……なんですのっ!? ……お、大きな野生の熊ですのっ!!!!( ̄△ ̄;;;;)」
いきなり現れた野生の熊に襲われる玲美。
熊「ぐわああああああああああああっ!!!!( ̄□ ̄####)」
玲美「に、に、逃げるですのよおおおおおおおっ!(--;;;;;)」
熊「がああああああああああああっ!!!!( ̄□ ̄####)」
玲美「ししし、しつこいですのでございますですのよーーーーっ!!!!!(--;;;;;)」
そして散々追いかけ回されたあげく。
ばしゃーーーーんっ!
玲美「さささ、沢!? 沢がこんな所にあったのでございますですの!?(--;;;;)」
いきなり沢の深みにはまり込み、追いかけてきた熊は流されていった。
玲美「天然水がいっぱい取れますですの! それになんか砂金っぽいものもありますですの! 魚も野生動物もとれそうでございますですの! 災い転じて福ですのよーーー!( ̄▽ ̄#)」
転んでもただでは起きない少女。それが奥野玲美であった。
そして、夜。
華恋「お! 何だよ、今日はすげー豪勢じゃねーの!( ̄ー ̄)」
うむ。玲美が食えそうな野草をたんまりとってきてな(--)
玲美「それと、お庭の野菜も大豊作でいっぱい取れたのでございますですの! それにそれに、この水は天然水なのでございますですの!( ̄ー ̄)」
華恋「でかしたぞ玲美! えらいっ!( ̄ー ̄)」
玲美「おほほほほ! お褒めの言葉を頂いてうれしいでございますですわ!( ̄▽ ̄)」
毬奈「わふわふ( ̄ω ̄)」
野にたくましく咲く雑草のような
玲美はそんな娘なのであった!
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