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【おねえちゃん】





お昼時。鈴那のクラスにて。机を合わせてお弁当を食べてると、親友の琴美ちゃんが聞いてきた。
琴美「……ねえねえ、鈴那ちゃん〜(・・)」
鈴那「ふにゃ?(^^)」
あ〜んとフォークでおいしそーにお弁当を食べてる鈴那。
琴美「鈴那ちゃんのお姉さんって、どんな人〜?(・・)」
琴美ちゃんは眼鏡をかけて、鈴那に次いで小柄な女の子だった。前から何度となく話にでていた『鈴那のおねえちゃん』について質問してみた。
鈴那「えっとね。すっごく優しいの〜♪(^^)」
それを聞いて友達みんなクスクス笑って思った。『やっぱりね〜』と。みんな鈴那の性格をよーくわかっているから。
琴美「ふ〜ん(^^)」
鈴那「お料理、すっごく上手なの。おいしいものいっぱい作ってくれるのー(^^)」
鈴那が今食べているお弁当も、姉の花鈴が作ったものなわけで。
鈴那「あとね〜。おねえちゃん。……おっぱいがとってもおっきいの♪(^^)」

ざわッ!

その瞬間。クラスのみんな(主に男子達)の聴覚が一気に鋭くなったみたいだ。
琴美「そうなんだ(^^;;;;)」
鈴那「よくわかんないけど、じーかっぷっていってたの〜(^^)」
あっけらからんとおっきな声で云う鈴那。マセてる連中には意味がわかったのか、何故か教室中が無言だけど、『うおおおおおっ!』という熱いオーラに包まれた。
琴美「れ、鈴那ちゃん〜。そういうことは云わない方がいいんじゃないかなぁ(^^;;;;)」
鈴那「ふにゃにゃ?(^^)」
あんまりよくわかってなくて首をかしげる鈴那。





翌日のお昼。





鈴那「ふにゃにゃ〜♪ お弁当なの〜♪(^^)」
ガサガサと鞄を漁るも……。
鈴那「ふにゃっ!(;;)」
琴美「鈴那ちゃん、どうしたの?(・・)」
鈴那「お弁当、忘れちゃったの〜!(;;;;;)」
と、うっかりものの鈴那が泣きそうになってしまったとき。
琴美「あれ? 鈴那ちゃん、お客さんみたいだよ?(・・)」
鈴那「ふにゃ? ……おねえちゃん〜(;;)」
ドアの外には高等部の制服を着た女の子。三つ編み娘の花鈴がいて。
花鈴「鈴那ちゃん。忘れ物だよ〜(^^)」
鈴那「おねえちゃん(;;)」
花鈴「はい。お弁当〜(^^)」
鈴那「ありがとなの〜(^^)」
しっかり者の花鈴がお弁当を届けに来てくれた。
花鈴「それじゃ、またね(^^)」
鈴那「まってなの。おねえちゃん、一緒にお弁当食べるの(^^)」
そういって花鈴を教室の中に導く鈴那。
花鈴「え? でも。……いいの?(^^;;;;)」
結構他のクラスの人とか、高等部の人とかも自由に出入りしているからあまり不自然ではないけれど。でも、ちょっと気がひけてしまう花鈴。
琴美「鈴那ちゃんのお姉さん。よかったらお昼、一緒に食べませんか?(^^)」
花鈴「え?(^^;;;;)」
鈴那「鈴那のお友達の琴美ちゃんなの〜(^^)」
花鈴「あ、はじめまして。鈴那ちゃんの姉の花鈴です(^^)」
琴美「よろしくです〜(^^)」





そんなわけで





琴美ちゃんをはじめとした鈴那の友達数人に誘われて





みんなで楽しい一時を過ごしたのでした。





ただ……。





じーーーーッ!

男子1(沖野のねーちゃん、すげぇ可愛い……(--;;;;))
男子2(爆乳だ……(--;;;;))
男子3(あ、あれがGカップの胸……(--;;;;))
男子4(あの二人。ホントに姉妹か……?(--;;;;))
ぎらぎらとした視線。





思春期真っ盛りな彼らには





花鈴の特大バストが刺激的過ぎて





どーーーしても目に入ってしまうのだったとさ





鈴那「ふにゃにゃ♪ タコさんウィンナーおいしいの♪(^^)」
花鈴「あは(^^)」





当事者達は全然気付いていなかったのもお約束。





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