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【鞠ねこ・勉強中!】





鞠音「みゃー。花鈴〜(・・)」
何だ猫(--)
鞠音「うみゃみゃ。花鈴いないかみゃー?(・・)」
あんにゃろうは今外出中だ(--)
鞠音「そなのかみゃ(・・)」
ひぅーのヤツがどうかしたのか?(--)
鞠音「花鈴にもらったこくごのきょーかしょ読んでるんだけど、わかんない言葉が出てきたんだみゃー(・・)」
ふふふ。ほぉう、貴様も勉強をしておるのか。感心感心( ̄ー ̄)
鞠音「あたしだって勉強くらいするみゃー。ずっと花鈴に教えてもらってるんだみゃ( ̄ω ̄)」
で、何て言葉が分からないって?(--)
鞠音「『花鳥風月』って言葉だみゃ。さっぱり意味わかんないみゃー(・・)」
ならば俺が教えてやろう。花鳥風月とはな。……初芝電工という、千葉ロッテの強打者みてーな名前の大きな会社があってな。昔そこに風月課長という非常に有名な男がおったのだよ(--)
鞠音「……そ、そうなのかみゃー!(・・;;;;)」
でだな。その風月課長というのはサラリーマンとして運が強かったり努力家だったりするだけではなく、詩を書いたり絵画を描いたりする非常に風流な男でな。それ故に、彼のような男のことを総称して『花鳥風月』と、いうことになったのだよ( ̄ー ̄)
鞠音「そうなんだみゃー。勉強になるみゃー(・・;;;;)」
鈴那「ふにゃにゃ?(^^)」

ひょこっ

子猫のよーにひょこっと現れる鈴那。
でだ。それとは別に、自然に溢れた美しい景色とかのことも『花鳥風月』というのだよ。まさに、彼の為人を示す言葉ではないかな。うむ( ̄ー ̄)
鞠音「なるほどみゃー(^^)」
ちなみに、余談であるが。風月課長は出世して、部長・取締役になって、更には常務になっているそうだぞ( ̄ー ̄)
鞠音「そうなんだみゃ(^^)」
鈴那「そうなんだ〜(^^)」
うむうむ。そしてだ、彼を元にした漫画も有名だぞ。『課長・山耕作』とか『取締役・山耕作』とかな。ビジネスマンや大人達に大人気らしいぞ( ̄ー ̄)
鞠音「よくわかったみゃ(^^)」
鈴那「よくわかったの〜(^^)」
はっはっは。分からないことがあったら何でも聞きたまへ。いつでもおしえてやろう( ̄ー ̄)
鞠音も鈴那もころっとだまされて、信じてしまうのであった。純粋過ぎる二人だった。





…………





鞠音「ふみ゛ゃーーーーーーーーっ!!!!!(--######)」

がぶっ!

おふっ! い、痛いぞ猫よ! 噛むなんて猫みたいだぞ(--;;)
鞠音「猫だみゃっ! また嘘教えたみゃーーーー! バカにするんじゃないみゃあああーーーーー!(--#)」

ばりばりっ!

んぎゃーーーーっ!(--;;;;;)
案の定、後で嘘だとばれて鞠音に噛まれ蹴られということになったのであった。
花鈴「もぉ。ご主人様。鞠ちゃんと鈴那ちゃんに嘘教えないでくださいよぉ(xx)」
鈴那「ふにゃ?(^^)」
相変わらずよくわかってなくて、笑顔で首をかしげる鈴那。
鞠音「猫こーくすくりゅーぱんちみゃああああーーーーーーーーっ!!!!!(--#####)」

ぽむぽむぽむっ!

ぐおおおおおっ!!!!(--;;)





そんなことがあってから





花鈴は鞠音に、辞書を買ってあげたのだったとさ。





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