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【整頓天使花鈴(中)】
彼の一言は、とても衝撃的なものだった!
これらの怪奇現象は全てヤツの仕業なんや! 世界中のありとあらゆるところをひたすら散らかして人々を堕落させ、無気力化させ……世界征服を企む恐ろしい悪魔……。『散らかし魔神・カサバール』の仕業だったんや!(--;;;)
花鈴「……はあ。そうなんですか(^^;;;;;)」
名前を聞いて急に気が抜ける花鈴。無理もないことである。
わらいごっちゃねえでアホんだら! 奴はマジもマジや大マジなんや! みんな奴によって操られてしまったんや!(--;;;)
花鈴「でも。どうして私はご主人様達と同じようにならなかったんですか?(^^;;;;;)」
それは貴様がわいという強力な守護天使によって守られているからや。更に貴様は掃除好き故に奴の『カサバール粒子』という汚染粒子に対し、抵抗力が極めて高かったんや。……さあ、覚醒するんや! 無敵に素敵な整頓天使花鈴として!(--;;;)
花鈴「え? え?(・・;;;)」
このステッキ『セイトン・ロッド』を握って念じて高らかに叫べ! 『セイトン・ディスチャージ!』と!(--;;;)
そして、差し出されるのはきらびやかなステッキ。
花鈴「は、はい〜。せ、せいとん……でぃすちゃーじ(・・;;;)」
しーん
しかし何も起こらなかった。
たわけ! 叫ぶだけじゃだめなんや! もっと強くイメージして念じなきゃあかーん!(--;;;)
花鈴「そ、そんなこといわれても……。どうすればいいのかわかんないですよぅ(xx)」
ふぉうすを信じるんや! 強く想像するんや! いまじねぇしょんや! 今着てる服がビリビリに跡形もなく破れてその後で身体が聖なる光に包まれて貴様は整頓天使として覚醒するんやー! さっさとするんやーッ!(--;;;)
花鈴「は、は、はいぃっ! せ、せいとんでぃすちゃーじ〜。……。って、服が何て云いましたかぁ!?(;;;;;;;)」
花鈴は『たいれる改』の勢いに釣られるように云ってみてから気づくのだった。『今着てる服がビリビリに跡形もなく破れて』という部分に。
びりびりびりぃっ!
花鈴「き、きゃああああああっ!!!!(;;;;;;;)」
急に花鈴の身体が宙に浮き、跡形もなく破れる服! あらわになる白い肌とふっくらした胸! そしてその後、花鈴の身体は虹色の光に包まれて!
素晴らしい! 整頓天使花鈴。ここに見参や!( ̄▽ ̄;;;;;)
花鈴「う、うぅ……。どうしてこんな……(xx)」
ヒラヒラした羽が付き、レオタードという極めて魔法少女な姿がそこにはあった。けど、ただでさえ恥ずかしがり屋な花鈴は羞恥で真っ赤になるばかりだった。
なんや貴様その低いテンションは! 気合を入れぃや気合をーーーっ!(--#####)
花鈴「だって……(xx)」
変身シーンなんぞ誰もみとらんわーーーーー! それに、服なんざ後でさりげなく元通りになってるんやからめそめそしてんやないわ!(--#####)
花鈴「そういう問題じゃないですよぅ……(xx)」
ええい、やかましいわ! ぐだぐだいわんとさっさとあそこで暴れてる鬱陶しい魔神をはったおせやコラ!(--#####)
花鈴「……。え?(;;)」
がっしゃーーーーーーん!
カサバール「がう?( ̄□ ̄##)」
きちんと整頓されていたクロゼットを勢いよく倒す散らかし魔神カサバール。
花鈴「ひうっ! そ、そんなことしちゃだめですぅぅぅ〜〜〜〜〜!(;;)」
カサバール「ぐががががーーーーーー!( ̄□ ̄####)」
がっしゃんがっしゃんがしゃーーーん!
張り倒される家財道具! つい先ほど花鈴によって綺麗に掃除されて整理整頓されたものだった。
花鈴「や、やめてくださいよぉ〜〜〜〜〜! 折角きれいにしたのに……。ふええ〜〜〜〜〜〜〜ん!(xx)」
ああこら! 何敵に敬語使っとんねん! いーからさっさと反撃せんかい反撃!(--;;;)
緊迫した状況のまま
次回に続くのだった!
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