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【髪を切るみゃ!】





花鈴小屋の猫又娘鞠音。
鞠音「みゃああぁ……(;;)」
彼女は少し癖のある長い髪をリボンで結び、ポニーテールにしていたのだが。
花鈴「鞠ちゃん、どうしたの?(・・)」
鞠音「髪が伸びすぎてきちゃったんだみゃ〜……。鬱陶しいみゃぁぁ……(;;)」
……ふ(--)

しゃきーーーーん!

両手にハサミを構えるご主人様。
鞠音「……。何が『しゃきーーーーん!』だみゃ!(--;;;;;)」
いやぁなに。ここに最上級のハサミ使いがいるということだけは確かでな。そしてその男はたった今、床屋を開業したくなったのだよ。うむ( ̄ー ̄)
鞠音「死んでもお断りだみゃ!(--;;;;;)」
なにおぅ! てめぇこの俺のシザーハンズばりの大ばさみ使いぶりを信じられんと申すか!( ̄□ ̄#)
鞠音「あったり前だみゃバカ!(--#)」
花鈴「喧嘩はやめてください……(xx)」
けっ! てめーなんぞ床屋にいってそのアホなネコミミごとちょんぎられてしまへ!(--#)
鞠音「ふみゃあああっ! 喧嘩なら買ってやるみゃ! 喧嘩上等だみゃ!(;;#)」
どーーーせあれだ! 所詮ど畜生なてめぇの髪なんぞ蚤がぴょんぴょん跳び回っててかゆくなること請け合いなんだろがコラ!(--#)
鞠音「そんなことないみゃーーーー! あたしはネコだけど女の子だみゃっ! 蚤なんていないみゃ! バカにすんじゃないみゃっ!(;;#)」
やろうってのかこんにゃろ! くらいやがれ! とわっ!!!!( ̄□ ̄####)

びゅっ!

ご主人は、鞠音の長く伸びた尻尾のようなポニーテールの先端を掴んで……。
鞠音「みゃっ!? みゃああああーーーーーっ!!!!(;;;;;;)」
野生の性ゆえにじゃれついてしまう鞠音。
ふっふふふふ。てめぇの髪にてめぇでじゃれついてしまうとはやはり貴様はど畜生に過ぎぬな( ̄ー ̄#)
鞠音「みゃあああ! く、悔しいみゃぁぁ……(;;#)」
花鈴「もう。ご主人様。鞠ちゃんいじめちゃダメ……。でも、鞠ちゃん。美容室行ってみる?(・・)」
鞠音「みゃ〜……。ホントに耳切られちゃいそうで怖いみゃぁぁ(;;)」
だから俺に任せておけと云っておる。お望みならモヒカン刈りだろうとパンチパーマだろうと何でもやってやろう。……なんなら、ものの十数分で貴様を見事なネコミミ尼さんに仕立て上げてくれようぞ。……ネコミミ尼さん。それは、他に類を見ない斬新な『萌え』であると思うぞ。うむ。新境地へのチャレンジをしてみないかね? 鞠ねこ君!( ̄ー ̄)
鞠音「……(--####)」

ばりばりばりっ!

無言でネコの爪をむき出しにして、ご主人様の顔を引っ掻く鞠音だった。
うぎゃーーーーーー! うぎゃーーーーーー! 血がああああっ! 血がああああーーーーーっ!!!!(--;;;;;)
顔から血がぴゅーーーっと飛び出てるご主人様。
鞠音「一回でも十回でも死んでろみゃ!(--#)」
花鈴「もう……(xx)」





で、結局。





花鈴「私が切ってあげるね(^^)」
ということになったのだった。
鞠音「みゃ♪ 花鈴なら安心だみゃ〜(^^)」

ちょきちょき、ちょきちょき

花鈴「鞠ちゃんの髪って、綺麗だね〜(^^)」
鞠音「ありがとみゃー。嬉しいみゃー(^^)」
ハーーッ! ハーーーッ! 俺に貴様の髪を切らせろォォォ( ̄□ ̄#)
ひたすら諦めないご主人様。

ばっ!

花鈴「ひぅっ! 切ってる最中に……あ、危ないですよぅ!(;;;;;)」
鞠音「……。鞠にゃんねこねこまじっく! うぃっぷてーーるみゃああああっ! バカはあっち行けみゃ!(--#####)」

びしびしびしびしっ!

ぐおっ! ふおっ! はおっ! ふぉおおっ!(--;;;;;;)
鞭のようにしなる鞠音のポニーテールだった!





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