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【菜園志向】
濃紺のセーラー服を着た奥野家次女。奥野玲美。背後には、彼らが住んでいるテント群がある。
玲美「おほほほほ。毎度おなじみの玲美でございますのよ!( ̄▽ ̄)」
麦藁帽子をかぶってクワをもち、土と汗にまみれていた。
毬奈「わふわふ( ̄ω ̄)」
玲美「今日は皆様に、私自慢の家庭菜園をご案内いたしますですのよ!( ̄ー ̄)」
毬奈「わふふ( ̄ω ̄)」
玲美「花鈴様のお庭の片隅をお借りして、いっぱしの家庭菜園をこさえたのでございますの! キュウリ、ナス、トウモロコシ、枝豆にジャガイモにサツマイモ! なんでもござれのこんこんちきしょうですのよっ!( ̄▽ ̄#)」
当の花鈴小屋マスターみなるでぃ改に云わせれば『庭を貸した覚えなどない(--#####)』なのだけど。
毬奈「わふ〜ん( ̄ω ̄)」
むしゃむしゃ
玲美「淑女たるもの、額に汗にして土方だろうと野良仕事だろうと、肉体労働の一丁二丁できなくては、ハルジオンのつぼみの名が廃……( ̄▽ ̄)」
毬奈「わうん( ̄ω ̄)」
ぱくぱくぱくぱく
玲美「って、毬奈ちゃんッ! モロコシは茹でてから食べておくんなましですのよーーーー! その方が絶対おいしいのですからっ!(--;;;)」
毬奈「そうなのわふか? でも、生でもおいしいわふよ〜( ̄ω ̄)」
洒落でやっているようでいて
結構真面目に、華恋小屋の食糧事情を支えているのだった。
玲美「おりゃあ! ですのよ!(--##)」
どばっ! どばっ! どばっ!
気合を入れてクワで畑を耕す玲美。
毬奈「わふわふふわふわわふ〜( ̄ω ̄)」
堆肥置き場で遊んでる毬奈。役に立っちゃいねえ。
玲美「おりゃおりゃおりゃあっ! でございますのよ!(--###)」
ざしゅざしゅざしゅざしゅ!
雑草を鎌で刈りまくる玲美。
おう玲美。気合が入っておるではないか( ̄ー ̄)
華恋小屋マスター・あろうず改。
玲美「おほほほほほ! 入ってますわよぉ! そんじょそこらの軟弱やろーなんて目じゃございませんこと! 玲美園は私が徹底防衛して守りたまわりますわ!( ̄ー ̄#)」
玲美園て、何か霊園みてーな名前だな(--;;;)
玲美「マスター! 何てことおっしゃるのですか! そういうことはおっしゃらないでくださいましー!(--;;;)」
ま、頼もしいことだ。……だが、一つ問題があってのう(--)
玲美「何でございますですの?( ̄ー ̄)」
野菜が豊作なのは誠に結構なことではあるのだが。肉がない! 肉がなければそれは餡蜜を蜜なしで食うよーなもんだ! 物足りなさマックス! 切なすぎ!(--;;;;)
玲美「そ、そればかりはさすがにどうにもなりませんですのよ!(--;;;;;)」
さすがに元手がかかることは、なかなかできないわけだが。
案ずるな。そういうときのために、あの忌々しい緑色した野郎が率いる小屋がそこにある! これを利用しない手はない!( ̄ー ̄#)
玲美「そうでございましたわ!( ̄▽ ̄;;;)」
行け玲美! いざ、野菜と肉を交換してもらってくるのだ! 緑色のあんにゃろうはともかく、あそこの巨乳な娘っこなら、必ずなんかくれるぞ!( ̄▽ ̄#)
玲美「任務了解でありますわっ!( ̄ー ̄)」
そんなわけで、巨乳な娘っここと花鈴のところ。
玲美「と、いうわけでございますですの( ̄ー ̄)」
花鈴「あは。もちろんいいよ。いつも新鮮なお野菜いっぱいありがと(^^)」
玲美「助かりますの!( ̄▽ ̄)」
……その畑もうちの敷地内なんだがなぁ(--#)
花鈴「あはは。まあまあ(^^;;;;)」
っとに(--#)
あろうず改の云う通り、花鈴は、とっても話がわかるお姉ちゃんだった。
花鈴「そうだ。よかったら、夕ご飯一緒に食べてく?(^^)」
相変わらず、とっても優しい花鈴だった。
おいこらちょいま……(--;;;)
花鈴「みんなで一緒に食べた方が、楽しいですから(^^;;;)」
玲美「もちろんでありますわ! そういうことなれば、早速みんな呼んでまいりますわ〜!( ̄▽ ̄;;;)」
即座に駆け出して行く玲美だった。
毬奈「わぅ〜ん( ̄ω ̄)」
ふふふ。太陽光と風力を取り入れ自家発電。これで電力は確保したぜ( ̄ー ̄)
華恋「おう、マスター! 井戸水掘ったぜ! これで水の心配もねーぜ! 風呂も飲み水もでーじょーぶだ!( ̄ー ̄)」
シャベルを片手にニヤッと笑う華恋。
うむ御苦労。これで玲美の農園も加われば、まさに完璧だな。自給自足万歳!( ̄ー ̄)
華恋「へへっ! 今日の晩飯は何かなー( ̄ー ̄)」
玲美「マスター! おねぇさま! 今日は花鈴様のとこでたんまり晩飯ですのよー! 御馳走つくってくれますのですのよ!( ̄▽ ̄##)」
華恋「やりぃっ! でかしたぞ玲美ぃ!( ̄▽ ̄)」
おお。玲美の奴、食糧確保作戦に成功しおったな!( ̄ー ̄)
毬奈「わふふ( ̄ω ̄)」
華恋小屋の面々は
今日もたくましく生きて行く!
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