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【M君の憂鬱】





毎度のことながら。





鞠音「ふみゃーーーーーーーー! バカーーーーーーーーっ!(;;####)」
鞠音のねこぱんちが炸裂。

ばきぃっ!

おふうっ!(--;;;)
鞠音「あんたなんかだいっきらいみゃーーーーーーっ!(;;####)」
噛み付きが炸裂。

がぶっ!

ずぉえあっ(--;;;)
鞠音「こーしてやるみゃああああああっ!(;;####)」
ねこのつめが炸裂。

ばりばりっ!

んっぎゃあああああああああっ!(--;;;)





花鈴小屋の猫又娘、鞠音にちょっかいを出して





いじめて怒らせて





結局、痛い目にあうのだった。





うう。痛い……(--;;;)
花鈴「もう……(xx)」
毎度毎度律儀に傷の手当をしてくれる花鈴。
こうなるともう電話相談で云いたくなるぞ。『飼い猫が懐いてくれません。どうすればいいでしょうか』と(--;;;)
花鈴「そんなの……。鞠ちゃんをいじめるからですよぉ(xx)」
いじめてなんていねーぞ。あいつの尻尾が二本あるから掴んで、一発芸ってことで『髭ガンダム!』をしてみただけなんだがなぁ。(--;;;)
花鈴「もぉ……(xx)」
サルバドール・ダリとかターンエーG風に、あいつのぴーんとした長い尻尾を使って髭を作ってみただけなのに(--;;;)
花鈴「何をやっているんですかぁ(xx)」
うーむ。機嫌を損ねてしまったか。……む! そうだ!(--;;;)
花鈴「……?(;;)」
何やら鞠音の機嫌を取る策が思い浮かんだ模様。





そして





おい猫(--)
鞠音「なんだみゃ?(・・)」
お前に一人友人を紹介してやろうと思ってな。……ああ、構わん。入ってきたまえ( ̄ー ̄)
鞠音「ふみゃあああっ!? Σ(;;;;;;;)」

うにょうにょうにょ

????「あ、どうも。はじめまして〜(^^)」

ずにょずにょずにょ

鞠音「みゃっ!? みゃあっ!? Σ(;;;;;;;)」
入ってきたのは……人ではなく。
紹介しよう。触手淫獣の田中俊明君(21)だ(--)
鞠音「みゃーーーーーっ! みゃーーーーーーっ! こここ、こわいみゃあああああああっ!(;;;;;;;)」
本能で危険を察知しまくってる鞠音。
おいおい猫よ。失礼なことを云ってはいけないぞ。田中君は触手淫獣だけどとても真面目で純情で優しくて、女性に乱暴したりなんてことは絶対しないぞ(--)
田中君「はいっ! ……僕たち触手淫獣は、とにかくアニメとかゲームとかで女性に襲いかかったり拘束して悪いことしてるようなネガティブイメージが定着しちゃっていますが。僕はああいうの大嫌いなんですよねー。ひどいことは絶対にしちゃいけないと思います。やっぱり、お互いに愛し合って同意の上で、じゃないと絶対だめです!(^^)」

うにょうにょうにょ

ほら。とってもストイックな好青年だろ? 彼はな、触手淫獣の社会的地位を向上させ、触手淫獣=スケベで鬼畜で気持ち悪ぃモンスター、というような一連のネガティブイメージを払拭するべく、SILO(ShokushuInju-LiberationOrganization:触手淫獣解放機構)の運動に積極的に参加していてな……(--)
田中君「はい!(^^)」

びちゃびちゃびちゃ

鞠音「うみゃあああっ! そそそ、そんなこと云っても怖いのは怖いんだみゃああああっ! ふみゃにゃああああーーーーんっ!(;;;;;;;)」
田中君「どうぞよろしく〜(^^)」
とってもフレンドリーな触手淫獣の田中君。

ぐちょぐちょぐちょ

鞠音「うみゃにゃああああああああーーーーーーーーーーんっ!(;;;;;;;)」

ばたん!

部屋を出て逃げ出してしまった。
あー。行っちった(--;;;;)
田中君「ぼ、僕。何か悪いこと……しちゃいました?(--;;;;)」

べとべとべと

いや……。まあその、ちっと刺激が強すぎたかな。やっぱ(--;;;;)
最後までとっても礼儀正しい触手淫獣の田中君だった。見た目以外は!





結局鞠音は怖がって、泣きながら逃げてしまった





鞠音「ふみゃぅぅぅぅっ!(;;;;;;;;)」
部屋の片隅でガクガクブルブル震える鞠音。完全にトラウマになってしまっていた。
おーい。おおーい。鞠ねこちゃーん。怖がってないで出てきてやー。悪かったからさー( ̄ー ̄;;;;)
鞠音「来るんじゃないみゃばかーーーーーーっ!(;;;;;;;;)」

すかーーーーんっ!

近付こうとするとものを投げられた。
ぐへっ! ……うう、近付くこともできんわ(--;;;;)
花鈴「もう……。どうして鞠ちゃんをいじめるんですかぁ?(xx)」
い、いじめたわけではっ! ただ、ちょっと変わった友人を紹介してやろうとしただけなのに……(--;;;;)
さすがにちょっとどころではなく、変わりすぎていたわけで。
花鈴「はぁ……(xx)」





花鈴の溜息は尽きることがなかったとさ。





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