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【その日は朝から夜だった】





今日もご主人様はどこからかやってきた邪悪そうで強そうな魔王と戦っていた。
魔王「この世を邪悪な闇で満たすのが我が目的! 邪魔するものは抹殺する!(--#####)」
フン。似たようなのが性懲りもなくやってきおって。ラスボスキラーと呼ばれるくらいボス級をぶち殺すのがこの上なく得意だけど、雑魚を倒すのは面倒だし疲れるしあんまりハクがつかないから得意じゃないという俺にかなうとでも思っておるのか!( ̄ー ̄)
そしてまた、一撃の元に葬り去る。

ずしゅ!

魔王「ぎゃあああああああっ!(--;;;;;;)」
……。んでもでもでもー。実際世界が闇に満たされたらどーなっちゃうのかな?(--)
とか何とか、興味本位でそんなことを考える。
日照不足で農産物が作れなくなったり、野球やサッカーのデーゲームがなくなって照明設備のないスタジアムは軒並み不良債権になってしまったり。朝用缶コーヒーが売れなくなったり朝の通勤ラッシュが全て夜のラッシュに早変わり(--)
考えていくウチに、何だかおもしろそうなので試しに一丁やってみようか! ということになった。
おいおめー。急所は外してあるから感謝しろ。本当にくたばりたくなければさっさとこの世を闇に満たしやがれコラ(--#)
心臓を貫いておいて急所も何も無いものだ。
魔王「さ、最初からそれが目的なんだけど……(--;;;;;;)」





と、いうわけで。





世界は闇に満たされたわけだ(--)
花鈴「はぁ……(xx)」
いつものように呆れ果てるしかない花鈴。
ちなみに、電気も使えないようにしてみた。ただ単に夜なだけじゃつまらんしな。それと、行灯も松明も光りゴケも使用禁止だ(--)
花鈴「どうしてそんなことするんですかぁ(xx)」
決まってるだろう。興味本位だ(--)





目茶苦茶な男だった。





花鈴「うぅ……。暗くて何も見えないよぉ(xx)」
あまりの暗さに手探りで廊下を歩く花鈴だったが。
おりゃ!(--)

つんつんつん!

花鈴「え?(・・;;;)」

ぷにゅぷにゅぷにゅ!

フフフ。ご主人様・赤外線暗視装置装備モードだ( ̄ー ̄)
いきなり胸を指でつっつかれた。花鈴のふっくらした巨乳に指がめりこむめりこむ。
花鈴「き……きゃあああああっ!(xx)」
まだまだ甘いぞひぅーよ( ̄ー ̄)
花鈴「うぅ……。や、やめてくださいよぉ〜(xx)」





そして。





鈴那「ふにゃにゃ。暗くて怖いの〜(;;)」
同じく廊下を手探りで歩く鈴那だったが。

つんつん

さっきと同じようなことをしているご主人様だったが。
鈴那「ふにゃ?(・・)」

ぺたぺた

ち。何だふにゃぅか。ぺったんこすぎて柔らけー壁かと思っちったぜ。つまらん(--)
鈴那「ぅ〜! いつか大きくなるの〜!(;;)」

ぽかぽかぽかぽか





そして更に今度は。





鞠音「みゃー( ̄ー ̄)」
二房尻尾の猫娘、鞠音が廊下を歩いている。
おりゃ!( ̄ー ̄)

ぐい!

驚かせるため、後ろからこっそり近づきいきなり尻尾を引っ張ってみる。
鞠音「ふみゃーーーーー! 何すんだみゃバカーーーー!(;;#)」
そうして暗がりに隠れようとした。……が。今回は事情が違ったのだった。

ばきっ!

ぐおっ! お、お前! 暗闇でも見えんのか!?(--;;;;;;)
鞠音「あたしは猫だみゃ! 夜目くらいきくみゃーーーーー!(;;#)」

がぶっ!

鞠音「うみゃーーーーーーっ!(;;#####)」
確かに目が光っている。
ぎゃーーーーー!(--;;;;;;)
返り討ちに遭うのだった。





そしていつしか時は流れ……。





おい魔王とやら。そろそろ飽きてきたからさっさと闇を元に戻せやコラ(--#####)

じゃきん!

剣を突き付けて恫喝する。
魔王「ひいいいいいっ!(--;;;;;;)」





このようにして。





混乱を引き起こすだけ引き起こして。





世界に光が戻るのだったとさ。





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