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【夏スイカの恐怖】










ええい最近無駄にあっちぃぞど畜生! なればこそこういうときは、鍋だ! 鍋に違いない! 鍋に決まっておる! 鍋しかぬぇえ!( ̄□ ̄#)
また思いつきで馬鹿なことをはじめるご主人様。
花鈴「どうしてそうなるんですかぁ〜(xx)」
ふっ。死ぬほど暑い中でこそ汗をかきまくり、青春の涙を流すのだよ。これに勝るものはない( ̄ー ̄)
花鈴「はぁ……(xx)」
しかし! ただあちぃときに無理やり鍋を食って我慢大会するだけではノウがない! そいつぁ単なる二番煎じ! 独創性のかけらもねぇ!( ̄□ ̄#)
花鈴「じゃあ、どうするんですか?(xx)」
決まっておろう! そう! あれだ! ……闇鍋じゃ! 我慢闇鍋大会じゃ!( ̄□ ̄#)
花鈴「どうしてそうなるんですかぁ〜?(xx)」
うるさいやかましい黙れコラ。大体だな。最近貴様らたるんでおるんじゃい。そんなことでは立派な軍人にはなれんから、訓練教官な先任軍曹たる俺が貴様らを徹底的にしごいて差し上げてやろうと思っておるんじゃい(--)
無茶苦茶な理屈だった。





そして





いいかてめぇら。コタツを最大にして暖房効かせまくりで、そのうえで闇鍋を行うのだからな。嫌だなんつったら張ったおす!(--#)
花鈴「もぉ……(xx)」
鈴那「暑いの……(xx)」
鞠音「みゃああっ! なんでこんなバカみたいなことやるんだみゃ!(;;#)」
そんなん決まっておろう! そこに鍋があるから、さ( ̄ー ̄)
鞠音「何が何だかさっぱりわっかんないみゃ!(--#)」
うるせー! てめーらさっさと持ってきた食いもんぶっこめや! そしたら明かり消せ明かり!( ̄□ ̄#)
花鈴「もう……(xx)」





辺りは真っ暗になる。





いーかてめーら。これが今日の晩飯だ。こいつを拒否るってんならそいつは朝まで飯抜きだ。気ぃ締めながら挑めや(--#)
花鈴「うぅ……。暑い……です……(xx)」
鈴那「ふにゃふにゃになっちゃうの……(xx)」
鞠音「何でこんなバカみたいなことにつきあわなきゃいけないんだみゃ(--#)」
黙れコラ。耳ン穴ぁかっぽじってよぉ聞け貴様ら! 箸で触れたものは必ず食えよ! 迷い箸しやがったら張ったおす! 食い物を粗末にすることは断じてゆるさん! 最後まで必ずきちっと食い切れや!(--#)
花鈴「うぅ……。あれ?(xx)」
花鈴が箸でとったもの。それは?
花鈴「あ、あれ? あれ? あれ? あれれ? な、何ですかこれは〜?(xx)」
噛んでも噛んでも噛み切れない。それは……。
あ、そいつぁダシ取り用のデカイ昆布だ。全部食いきれよな(--)
花鈴「そ、そんなぁ……(xx)」
鈴那「ふにゃにゃ?(・・;;;)」
どーした?(--)
鈴那「おっきなリンゴが入ってたの(・・;;;)」
ああ。切るのめんどくせーし皮剥けねーからそのまま丸ごといれておいた(--)
鈴那「ふにゃ〜(xx)」
全部食えよ。醤油と昆布と鰹節のダシがよく染み込んでいてうめぇだろ?(--#)
鈴那「おいしくないの……(xx)」
鞠音「みゃあああ……(--#####)」
あァ? なーにを猫みてーな鳴き声しておるか(--#)
鞠音「猫みたいじゃなくてあたしは猫だみゃ! ……なんだみゃこの馬鹿みたいにでっかいお豆腐!(--#####)」
ああ、すっかり切り忘れていたぜ。ちなみにバケツサイズあるからな。全部食えよコラ(--)
鞠音「んみゃーーーーーー! 食べても食べても全然減っていかないみゃーーーー!(;;####)」
やかましい! ぐだぐだいっとらんと、最後まできりきり食いやがれコラ!(--#)
鞠音「そういうあんたも何か食べるみゃ!(--#)」
ふん。云われるまでもねぇ。……とぉあっ!( ̄□ ̄#)

ぶすっ!

突き刺さったもの。それは、とても固いもののようだった。
……なんだ。この重厚感溢れるものは?(--;;;;;)
鈴那「スイカなの〜(^^)」
は?(--;;;;;)
花鈴「れ、鈴那ちゃん……(xx)」
鞠音「……すごいみゃ鈴那。色んな意味で(--;;;;;)」
鈴那「鈴那が入れたの〜。きっとおいしいの(^^)」
馬鹿野郎! てめー、どこの世界に鍋にスイカぶっ込む馬鹿がいるかっ! こんなもん食えるか!(--######)

げしげしげしげし

鈴那「ふにゃにゃにゃにゃ(xx)」
鞠音「やめるにゃ! 鈴那いじめるんじゃないみゃ! そもそもリンゴなんか入れておいてあんたも人のこと云えないみゃ! ルールはルールだみゃ。皮から種まで全部食べるみゃ。食べ物を粗末にするなと云ったのはあんただみゃ(--#)」
……ぐっ! し、仕方がねぇ。……うぅ。ま、まずい……。スイカは鍋にはむかねぇって……。だーーーーーっ! 暑い暑い暑い暑い暑いいいいいっ! ふざけんなばかやろーーーーーっ!(--;;;;;)
鞠音「あんたがやろうって云いだしたんだみゃ馬鹿ーーーーーっ!(;;###)」

ばきっ!

ぐえっ!(--;;;;)
花鈴「も、もう。やめましょうよぉ(xx)」





こうして、我慢闇鍋大会は終わり。





鞠音「ひんやりだみゃー( ̄▽ ̄)」
鈴那「つるつるでおいしいの〜(^^)」
花鈴「おかわりあるから。いっぱい食べてね(^^)」
花鈴が冷たいソーメンを作ってくれたのだった。
ぬ、ぬぐぅ。畜生。さすがにスイカ一玉はでけぇぜ(--;;;;)
鞠音「あんたはスイカ全部食べてからだみゃ。食べ物粗末にするんじゃないみゃ(--#)」
うおおおおおおおっ! 畜生おおおおおおおおおっ!(--;;;;;)





ご主人様は未だに





先程の鍋スイカに手こずってるのだった。





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