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【汚れなき乙女の何か】










グレーターデーモンの尻尾……。人面樹の切り株……。ゴーファーの脳みそ……。ウサコッツの爪……。そこに塩胡椒少々(--)

ぐつぐつぐつ

何かとてつもなく怪しげなものを混ぜては煮立ててるご主人様。いわく、究極の秘薬を作っているとかなんとか。
隠し味にタルタルソースを入れてから更に三日三晩弱火で煮立てた後で低温保存し、かれこれ一週間。そしたら再度煮立てる、と(--)
ぱらぱらと古文書をめくる。
仕上げに必要なのものは、っと。……うーむ(--)
少し考え込んだ後で部屋を出て行く。





そして。





おいひぅー(--)
花鈴「はい(^^)」
悠希「こんにちは。お邪魔してます(^^)」
リビングには花鈴と悠希。ソファーに腰掛けて大好きな人と一緒に楽しいティータイム。
何だ悠希か。貴様らお楽しみのところわりぃんだが、そこのでかちちに頼みてぇことがあるのだ(--)
花鈴「大きいって云わないでください(xx)」
悠希「花鈴さんに失礼ですよ(--;;;;)」
んなこたどうでも良い。実はな。お前の……(--)
花鈴「私の……何ですか?(・・)」
毛が欲しい。大量に欲しい。なので剃らせろ(--)
花鈴「……え?Σ(^^;;;;)」
悠希「なっ!?Σ(--;;;;)」
突然の事にとーぜんの如く凍り付く二人。
さぁ脱げ! ばばっと脱げ! ごーかいに脱げ! 今すぐ脱げ! そしたらおれがこの五枚刃しっくFXXのカミソリで滑らかに剃ってくれる!( ̄□ ̄#)

がばっ!

突然花鈴に覆い被さるご主人様。
花鈴「き、きゃあああぁぁ〜〜〜!(xx)」
とーぜんの事ながら悲鳴を上げる花鈴。
悠希「な、な、な、何を考えてるんですかぁっ!(--;;;;;)」
とーぜんの事ながら怒るゆ〜君。





そして……。





悠希「まったく。花鈴さんに変なことしないでください!(--#)」
ゆ〜くんに取り押さえられるご主人様。
実はかくかくじしかじかでな(--;;;)
理由を聞いて深〜い溜息をつく花鈴。
花鈴「はぁ……。もぉ。やめてくださいよぉ……(xx)」
悠希「こーいうことはやめてください!(--;;;;)」
ご主人様は花鈴の彼氏さんたるゆ〜君にしこたま怒られるのだった。
んなこと云うけどよぅ。『汚れなき初な乙女の毛』を大量に必要だなんて云われたらやっぱ考えちまうだろうが。髪の毛は女の命みてーなもんだろ? だからよぅ、そーあっさり切るわけにはいかねーし、っつーことは確保できるリソースは極めて限られるわけで、可能な限り穏健にかつ平和的に事を進めようとしたのだよこれでも(--;;;;)
悠希「どこがですかっ!(--;;;;;)」
花鈴「もう……(xx)」
飽きて果てる花鈴とゆ〜君だったとさ。
む……(--)
そういえば、と思うご主人様。
へっ。なんでぃ! 別にでかちちひぅーに頼らないでも簡単に確保できそうじゃねーかってんだよおい!( ̄ー ̄)
花鈴「え?(;;)」
悠希「……?(--;;;;)」





お風呂場。





ぱちゃぱちゃ

鈴那「ふにゃふにゃふにゃにゃ〜ん(^^)」
花鈴小屋の無駄にでっかいプールみたいなお風呂ではしゃぎながら泳ぎまわる鈴那。
鞠音「みゃ〜。最初は嫌だったけど、お風呂って結構楽しいみゃ〜( ̄▽ ̄)」
くつろいでる猫又娘鞠音。親友二人で仲良くお風呂タイム。と、そこに。

ばんっ!

鞠音「みゃ?Σ( ̄△ ̄;;;)」
突然開かれるドア。驚く鞠音と。
鈴那「ふにゃ?(^^)」
何だかよくわかってない鈴那。
ふんどし姿のキアイが入ったご主人様が現れて、そして咆吼。
貴様らの毛を剃らせろおおおおおぉぉぉォォォォォッ!!!!( ̄□ ̄####)
鞠音「ど……ど変態みゃああああああああああああああああっ!!!!!!(--#######)」

ばきっ!





鞠音の跳び蹴りがご主人様の顔面に炸裂。





思いっきりどつかれるのだったとさ。





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