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【重音・狂気の演奏会】
どんとせぃれいずぃー(--)
花鈴「どうしたんですか?(^^)」
ふふふ。貴様ら、バンドやるぞバンド!( ̄ー ̄#)
花鈴「え?(・・;;;;)」
ふっ。テレビでげいおん! なるバンドものアニメをやってるのを見てな。見ているうちに何だかだんだん俺もやりたくなったのだ。だからバンドだバンド!(--)
花鈴「そうなんですか(^^;;;)」
そーなんですか、じゃねーよ。てめぇも何か一つぐれぇ楽器できんだろ? あぁコラ(--#)
花鈴「で、できません。やったことないです(xx)」
バカヤロー。だったら練習だ練習!(--#)
花鈴「そ、そんなこと云われても……(;;;;;;)」
ちっ。……まぁいい。折角だから早川健ばりのありえねぇギターテクを見せてやる(--)
花鈴「ご、ご主人様(・・;;;)」
あんじゃいボケ!(--#)
花鈴「そ、その楽器は……(・・;;;)」
あぁこれか。何か良く知んねーがストラなんとかバリとか云う銘柄らしいぜ? 古くせー見た目だが、この帝王たる俺にぴったりな風格みてーなもんがあるから使ってやったんだよ。希少品だとか舐めたこと抜かすから俺が100円で買いたたいてやったのさ。さて、てはじめにすもーくおんざうおーたーとかいう曲にでもチャレンジしてみるか。簡単そうだしな( ̄ー ̄#)
楽器に関して……というよりも音楽そのものに関して完全にど素人丸出しのご主人様。
花鈴「す……っ!? ストラディバリウスですかぁ〜!? そ、それに100円で!? Σ(;;;;;;;)」
とってもびっくり。花鈴には、大体どういうやりとりがあったのか想像が付いた様子。恐らく強奪に近い交渉だったのだろう。
ハッハッハ。羨ましいだろ羨ましいだろすげーだろかっけーだろ!( ̄ー ̄)
花鈴「……ご主人様。それ、ギターじゃなくてバイオリンです(xx)」
溜息をつきながら一つ一つ根本的な誤りや問題点を指摘し始める優しい花鈴。
はっ? なーにつまんねー冗談云ってんだよ。てめぇも乳のボリュームだけは無駄にでけぇ癖にジョークのセンスはちいせぇな( ̄ー ̄)
花鈴「違います。冗談じゃないですよぉ。それにストラディバリウスって、一つ数億円もするものすごく高いものですよぉ(xx)」
……嘘? マジ? そんなにすげぇもんだったん?(--;;;;;)
あまりにも無知なご主人様だった。事実を知って呆然とする。
花鈴「本当です(xx)」
ふ……ふふふ。ふはははは! それがどうした俺には関係ねぇっ! ぎ、ギターもバイオリンも似たようなもんじゃねーかってんだこのすっとこどっこい! 上等だぜ! この俺が今からリサイタルを開催してくれるぜ!( ̄ー ̄;;;;)
ギターとバイオリンを間違えるという赤っ恥。そんなものもろともせず開き直った!
花鈴「全然違いますよぉ〜!(xx)」
ええい! 大体だな、弦があればとにかく馬鹿力入れて指ではじきゃいいんだろ! ええと確かピッツィカートとかいうもんだろよく知んねーけど!(--;;;;;)
花鈴「や、やめてくださいいぃぃ〜〜〜! 壊れちゃいますよぉ〜〜〜!(xx)」
やかましい! 大体、ギターは振り回したり何かを破壊したり使うための鈍器だろうが! こーいう風によぉっ!(--#####)
ぶん!
認識からして全てが誤っているご主人様。楽器は正しく大事に扱いましょう。
花鈴「違います! 普通の楽器ですよぉ〜〜! 振り回しちゃだめです〜〜〜! やめてくださいぃぃぃ〜〜〜!(xx)」
うおおおおおおおっ! うなれ俺のストラなんとかバリ! 雷撃のよーに音を出せやコラ! 適当にひきゃぁなんか音出んだろってんだチクショーーーーーーーッ!( ̄□ ̄####)
花鈴「ご主人様やめてください! 楽器が壊れちゃいます! 可愛そうです! お願いですからぁっ! ふええぇ〜〜〜ん!(xx)」
ご主人様を止めようと必死な花鈴。
離せ離さんか! うおおおおおおおっ!( ̄□ ̄#####)
鞠音「あにやってんだみゃ!(--;;;;;)」
花鈴の悲痛な叫びが聞こえたのか、ご主人様の野獣のような雄叫びが聞こえたのかそんなところに鞠ねこ参上。
…………
……痛い(--;;;;;)
鞠音「馬鹿みゃ。大馬鹿みゃ。救いようがないみゃ。楽器を粗末に扱うんじゃないみゃ馬鹿!(--#)」
鞠音の猫パンチをくらいダウンしたご主人様。野蛮な行いに罰が当たったのだろう。
花鈴「もう……(xx)」
幸いなことに無傷だったバイオリンは花鈴の手によって無事元の持ち主に返還されたのであった。
鞠音「大体あんた。楽器なんて使ったことあんのかみゃ?(--#)」
何を云うか! ちゃんと小学校の時リコーダーを授業でやってたぞ! 光GENJIのパラダイス銀河を吹いたりしてたんだぞ!( ̄□ ̄#)
鞠音「世代が知れるみゃ(--;;;)」
あぁ!? やんのかコラ! 大体だな! 楽器なんてこんなんその、とにかくて……テキトーに弾けば音が出んだろ!? あぁコラ!(--#####)
どこまでも認識が甘いご主人様。
ごぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!
突然、バイオリンを弾き始めるご主人様。鋸で削るような音が響く。重く、引っ掻くような強烈な音が。
花鈴「きゃあああああっ!(xx)」
鞠音「んみゃーーーーーーーっ! 近所迷惑みゃーーーーーーっ!(;;####)」
ふへへへへ! いいぜ! これだぜこれ! この感じ! イッツショータイムッ! 俺の歌を聴けええええええええええいっ!( ̄▽ ̄#)
ところがその音が気に入ったのか、うっとりとし始めるご主人様。
鞠音「いい加減にするみゃ! やめるにゃあああああああああっ!!!!!(;;####)」
ばきっ!
こうして花鈴小屋におけるバンド結成計画は完全に水の泡と化したのだった。
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