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【地層研究】





とあるドキュメンタリー番組作成中。ナレーションの練習ということで、台本を読むご主人様。
……歳月を経て、ある土地は隆起し(--)
花鈴「歳月を経て、ある土地は隆起し(^^)」
花鈴に対し、復唱するよーに命ずるのだった。
そしてある土地は沈降し、複雑な地形を形作っていくのだ(--)
花鈴はいつもの用に快諾。
花鈴「そしてある土地は沈降し、複雑な地形を形作っていくのだ(^^)」
沈降する(--)
何故かそこを復唱。
花鈴「沈降する(^^)」
沈降(--)
更に復唱。
花鈴「沈降(^^)」
沈降沈降(--)
花鈴「沈降……(^^)」
沈降沈降沈降(--)
更に更に復唱。が……。花鈴も気づくわけで。
花鈴「……あ、あの(^^;;;)」
どうした? 何故復唱しない?(--)
花鈴「ご主人様……(xx)」
絶対分かっててやってるんでしょう、と花鈴は思った。花鈴じゃなくてもそう思うことだろう。
アンだよ。隆起に対する言葉は沈降だろうが。てめぇマスターの云うことをきけねぇってのかあぁコラ。さっさと復唱しやがれボケナス。地質学なめんなよ?(--#)
花鈴「う、うぅ。そんなぁ(xx)」
沈降。沈降。沈降。さァ! かもぉんがーる!(--)
花鈴「……(xx)」
花鈴は顔を真っ赤にしてうつむいてしまい、何も喋れなくなってしまった。だが、ご主人様の言葉責めは更にエスカレートしていく。
何故に復唱しない。貴様命令違反は営倉入りだぞコラ。それともあれか、何かを想像してやがるか? 卑猥なことを想像してやがるなこのけしからんでかちち娘めが!(--#####)
花鈴「も、もうやめてくださいよぉ〜(xx)」
やめてじゃねぇこのえっち娘が! 沈降という言葉からてめぇが今想像してるものが何であるか、云えねぇってぇのならこの俺が今云ってやる! てめぇの無駄にどでかくて柔らかい乳と乳に挟んではごしごしぐしぐし前後に激しくしごき白く熱きものをほとばしらせるべきものだ! 悠希のやろーにも俺にも、男児についてるそれは……沈・降! さぁ云え! 早く云え! 今すぐ云えおるぁ! 沈降沈降沈降ーーーーォっ!( ̄□ ̄#)
無理やりそんなことを云わせるのだった。完全にセクハラ。
花鈴「う、うう……。ち、沈……降(xx)」
声が小さあい! もう一回だもう一回とっととさっさとキリキリ云えぃ! 沈降沈降沈降おおおお! さぁさぁさぁっ!( ̄□ ̄#)
優しい花鈴はとてもじゃないけど逆らえないわけで。
花鈴「ち、沈降……。うぅ……(xx)」
もういっかあああああい! うまく発音できねぇってぇのなら最後のU(う)の部分を略して短く簡潔に発声せいや!( ̄□ ̄#)
ご主人様の陰湿ないぢめは続く。メンタリティは小学生以下の模様。
花鈴「う、う……。も、もうこんなの嫌です〜〜〜。許してくださいいぃぃ〜〜〜。ふえぇぇ〜〜〜ん(xx)」
遂に耐えきれなくなってしまい逃げ出す花鈴。
てめぇ待ちやがれ! 逃げんじゃねぇこるぁ! さぁもう一回だ! 百ぺん連呼するまで許さん! 沈降沈降ちん……ごぶぅッ!(--;;;;;;)
花鈴「や、やめてくださいぃぃ〜〜〜!(xx)」

ばき!

鞠音「変態みゃ変態みゃ変態みゃッ!!!! 花鈴いぢめんじゃないみゃああああっ! いい加減にするみゃっ!(--#####)」
そんな時、正義の鞠にゃんこと鞠音が現れ、ご主人様をどつき倒したのだった。





…………





ココロを入れ替えて再度真面目にナレーション。優しい花鈴は溜息をつきながら、もうしないでくださいねと云うのだったが。
……この特殊な地層に対し(--;;;;)
花鈴「この特殊な地層に対し(・・)」
地質学の第一人者である珍・宝香氏はボーリング調査を行い(--)
花鈴「地質学の第一人者である珍・宝香氏はボ……(・・)」
あ、云ったな。今珍・宝香氏云ったな珍・宝香と。清純そーな顔して珍・宝香などと卑猥なことを口走るとは、貴様はただ乳がどでかいだけじゃなくて実はえっちな娘なのだな。悠希に云っちゃうぞ。云っちゃうったら云っちゃうぞ( ̄ー ̄)
花鈴「も、もうやめてくださいよぉ〜!(xx)」
心配するな。こんな事もあろうかとICレコーダーをセットしておいたのだ(--)
花鈴「え……?(;;)」
何がこんな事もあろうかと、か。
もう復唱する必要は無いぞ。その部分だけ少し切り取って編集してだな、放送局をジャックして大音響かつエンドレスで『あの単語』を流してやるぜ。くけけけけ( ̄ー ̄)
花鈴「や、や、やめてくださいいぃぃぃ〜〜〜。ふえぇぇぇ〜〜〜〜ん(xx)」
さぁ全国放送だぜ! ……ぐふぉっ!(--;;;;;)

ばき!

鞠音「ど変態みゃ! やめるにゃあああああああっ!(--######)」
見かねた鞠音が特大猫パンチ。
い、いいパンチ……してるぜ。ぐふ……(--;;;;)
昏倒するご主人様。
花鈴「もう……(xx)」
深く溜息をついて呆れる花鈴だったとさ。





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