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【漢の対決】
花鈴小屋の中には怒りに燃える漢が二人。花鈴小屋マスターみなるでぃ改と。
できれば穏便に事を済ませたかったところだが(--#####)
じゃき!
華恋小屋マスターあろうず改。
残念ながらそうもいかねぇようだな。歴史と云うものはいつもそうだ。……いくぞ!(--#####)
じゃき!
互いにハンドガンを構え、バリバリの戦闘モード。
花鈴「やめてくださいよぉ〜(xx)」
常識人の花鈴が止めようと割って入るも云うことなど聞かず。
黙れこのでかちち。俺は……俺はたけのこの里をけなす奴を俺は決して許すことはできんのだ! とぁっ!(--#####)
ぷにゅ!
と、花鈴の大きな胸を人差し指で一突きするご主人様。
花鈴「きゃあああああっ! うぅ……(xx)」
そうだ。和平交渉は決裂した! もはや武力行使あるのみ! きのこの山が最高だと云うことを思い知らせてくれる(--#####)
事の発端はおやつの内容だった。どっちの方が美味いかを議論していくうちに、二人の頭に熱い血が上っていったのだ。
るせぇ!それはこっちの台詞じゃ! たけのこの里に勝るものなし!( ̄□ ̄###)
ばすばすばす!
辺りに銃声が響く。
花鈴「きゃあああああっ! や、やめてくださいよぉ〜〜〜!(xx)」
何をぬかす! きのこの山に決まっておろうが! この下郎め!( ̄□ ̄###)
何を争っているかと思えば、そんな内容だった。
貴様は救いようのないたわけだ! 貴様はたけのこの里を食べたときの、クッキーの香ばしさをチョコレートの甘さが包み込む心地よさをわからない大馬鹿野郎だ!( ̄□ ̄####)
ぬかせ! 貴様こそきのこの山のチョコレートだけをあえて先に食べてしまい、その後に楽しみながらポリポリとクッキー部分を食べるという風流さをさっぱりわからん極度のアホたれだ! 恥を知りやがれこんにゃろう!( ̄□ ̄####)
そのような理由で二人は勝負を始めたのだったが、結局銃撃戦では埒があかず……。
ふ。俺も紳士だ。故に、武器を放棄して平和的な勝負をしてやろう(--)
望むところだ。俺も紳士らしく正々堂々たる勝負を申し込もう(--)
やるか? アレを(--)
決まってるだろう! 相手になってやる!(--)
花鈴「勝負って、どんなことをするんですか?(;;)」
とっても心配そうな花鈴。
決まってるだろう(--)
おう!(--)
漢の勝負。名付けて……24時間耐久DQ2(ドラクエ2)勝負!(--)
望むところだぜ!(--)
花鈴「何ですかそれは……(xx)」
24時間耐久DQ2勝負。
それは、熱き漢達の誇りをかけた勝負である。
花鈴「何ですかそれは?(;;)」
ふっ。無知なでかちちである貴様に教えてやろう。24時間耐久DQ2勝負。それは屈指の高難易度RPGであるファミコン版DQ2。……俺たちは互いにテレビを二台並べてファミコンを接続し、同時スタートする。そして……(--)
最初の都市……つまりローレシアの城よりスタートし、どちらが先にラスボスたるシドーをぬっころしてクリアするかを競う漢の勝負である(--)
その間。寝てはいけない。ましてや攻略本や攻略情報の載ったウェブサイトなども覗いてはいけない! バックアップはおろか復活の呪文すら使ってはならない! まさに……クリアするまで長きに渡る熱き戦い!( ̄□ ̄#)
知力、体力、精神力。全てに勝る者のみが勝利を収めることのできる、真の漢の勝負!( ̄□ ̄#)
猫にリセットボタン押されても、かーちゃんに電源落とされても、ROMカセットの接触不良が起きても最初からスタートしなおし!( ̄□ ̄#)
花鈴「もう……(xx)」
では早速スタートだ!( ̄□ ̄#)
っしゃあ! 絶対負けねぇ!( ̄□ ̄#)
こうして勝負は始まった。
鞠音「何やってるんだみゃ?(・・)」
とてとてとやってきたのは猫又娘の鞠音。ビクッとする両ご主人様。
おわぁっ! 来るなネコ! ファミコンにネコは天敵ッ!(--;;;;)
リセットボタンは押させんぞ! こっちに来るんじゃねえ!(--;;;;)
鞠音「何云ってんだかさっぱりわかんないみゃ?(--;;;;)」
花鈴「もうやめましょうよぉ(xx)」
嫌だやめない最後まで勝負だ!(--#)
何度落とし穴に落とされても俺は諦めんぞ!(--#)
無駄に不倒不屈な二人。
そして二人は飯も食わずに頑張り続け、戦いは続いた。
だが…。
へへっへ。こっちの方がペースが早いぜ。船ゲットだぜ。いざ、はるばるアレフガルド目掛けて出向だじぇ!( ̄ー ̄)
くうっ! こっちは全滅しそうだ! こうなったら……おおっと! 手が滑った!(--;;;)
ぴっ!
あ、ああああああっ! あにしやがる貴様! リセットボタン押すんじゃねえええええっ! こんにゃろ!(--;;;)
ぴっ!
おわあっ! 貴様こそ!(--;;;)
互いに見苦しく妨害し合い、勝負は一時全然進まないという膠着状態に陥ってしまった。
結局、妨害禁止という戦時条約が二人の間で締結された。
花鈴「いつまで続けるんですかぁ……(xx)」
溜息をつく花鈴。
やかましい黙れこのでかちち風情が!(--#)
漢と漢の勝負の邪魔をするでない!(--#)
そしてようやくたどり着いたラストダンジョン。勝負も大詰めを迎えた。二人とも目は血走り目の舌にはクマができ、げっそりとして頬はこけていた。風呂にも入っていないのでとっても不潔。
ふ、ふふ。やっとハーゴンだぜ! ちゃちゃっとぬっころしてくれる!( ̄ー ̄)
ラスボス級の前まで到達。
ぬぅ! こっちはようやくベリアルを倒した! 急がねば!(--;;;)
一方こちらはその一歩手前。だが、ここで二人に信じられないような災厄が訪れる。
ぴか!
何故か天気が悪くなって来て、落雷。光と共に轟音。そして、辺りが暗くなる。
あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!(--;;;)
うおおおおおっ! ふざけんなばかやろおおおおおおおおおおっ!(--;;;)
花鈴「もう……(xx)」
停電が起きてしまった。
二人がその後も勝負を続けたかどうかは定かではない……。
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