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【フランス料理に挑め!】
むぅ(--)
それはもうすぐ晩ごはんの頃のこと。何も考えずにテレビを見てるご主人様。キッチンの方からはとってもいい匂い。
おいそこのでかちち。今日の晩飯は何だ?(--)
花鈴「今日は肉じゃがですよ(^^)」
エプロン姿の花鈴。キッチンにて、とっても楽しそうに料理中。
肉じゃが、だと?(--)
花鈴「そうですけど(^^;;;)」
肉じゃがだとぉぉぉぉぉっ!?( ̄□ ̄#)
突然大声を張り上げるご主人様に、花鈴は脅えてしまう。
花鈴「……っ!? Σ(;;;;;;)」
何だそのメニューはコラ! てめぇは一体どこのおかーちゃんだコるぁぁぁぁァ!( ̄□ ̄)
つんつんつんつんつん!
花鈴「き、きゃああああっ!(xx)」
突如、花鈴の爆乳を指でつっつきまくるご主人様。
花鈴「うぅ。や、やめてくださいよぉ。……ご主人様、肉じゃが嫌いなんですか?(xx)」
馬鹿野郎! あんな無駄にご飯が進むよーなおかずが嫌いなわけねぇだろが! この所帯じみたでかちち娘め!(--)
わけわからんご主人様に、花鈴は弱々しく問い返す。
花鈴「じゃあどうして怒るんですか?(;;)」
あぁ!? ったりめーだ! 今テレビで何か知らんがフランス料理が出ていたから食いたくなったんだ。よくわからんがワインとかクリームとかやたら色んなものを交ぜた何たらソースとか、とにかくそう言ったよくわからんがすごくうまそうで高そうでゴージャスなもんをたんまりかけたもんを今すぐ作りやがれコラ!!( ̄□ ̄#)
何とも理不尽な理由だった。
花鈴「そ、そんなこと言われても……(xx)」
戸惑う花鈴。そんなとき背後から声。
ふ。貴様はまだ甘いな……(--)
誰だ!(--;;;)
颯爽と現れたのは……。
ふふふ。俺が華恋小屋マスターあろうず改である。みなるでぃ改よ。貴様はまだ青い。フランス料理を食いたいなぞ抜かすとは愚の骨頂。それでは貴様は世間において『スイーツ(笑)』と呼ばれる輩と同じでありミーハーにも程が有る。貴様が知らない真理というものを俺が今教えてやる。真の料理とはだな。……その辺に生えている野草とかをいかに美味く調理し、命を食いつなぐことと見つけたり! これしかぬぁいわ!(--)
な、何ぃ!?(--;;;)
手始めに野草料理対決と行こうぞ! 来い! 決戦のバトル・フィールドへ!(--#)
だまれこの紛い物のパチモン野郎が! 望むところだこんちくしょーーーーっ! いくぞでかちち!( ̄□ ̄#)
花鈴「うぅ……。い、嫌です〜!(xx)」
何故か無理やり連れて行かれる花鈴だった。
…………
ふ。食え! 鮮やかなきのこのソテーだ! ま、最もこれの中身が何かは貴様の貧しい舌ではわかるまいがな( ̄ー ̄)
おおう! 食ってやろーじゃねえかこのべらんめえ! なめんなよこんにゃろ!(--#####)
喧嘩でもしているかのように、差し出されたものを引ったくって食うご主人様。しかし……。
ごヴぁっ!! Σ(--;;;;;;)
思いっきりむせ返って吐き出していた。
ふふふ。引っ掛かったなこのタコめ。ベニテングタケは猛毒でな。主な症状は下痢や嘔吐、幻覚症状と言ったところだな( ̄ー ̄)
げふげふげふげふっ! ああ、し、死ぬかと思った。て、てめぇこの野郎やりやがったな! だったら、このキノコのバター炒めが何かを当ててみやがれ! ま……。貴様の安っぽいジャンクフードに毒された舌ではわかるまいがなこん畜生!(--#)
あぁ!? ざけんな! 俺の舌はジャンクフードなどに毒されてはおらん! よこせ!(--#)
華恋小屋マスターあろうず改も負けず嫌いなのか挑発に乗り、差し出されたものを食べてしまう。
ぐふぉおおっ! あんじゃこりゃああああ!(--;;;;;;)
案の定、思いっきり吹きだしていた。
ふふふ。馬鹿め。そのキノコはツキヨタケだ。やっぱ食ったら嘔吐とか下痢とかになるみてぇだぜ!( ̄ー ̄)
やりやがったな! ならば、これを食らえ!(--;;;;;;)
へっ。いくらでも食らってやらぁ! ……げふぉっ! あんじゃこりゃあああああ!(--;;;;;;)
ふふふ。それは毒ニンジンの野菜炒めだぜ。食えると思ったか?( ̄ー ̄)
畜生おおおおお! だったらてめぇ、これを食ってみやがれ!(--;;;;;;)
へっ。上等だぜ! ……ぐぼぉっ! 何食わせやがるかああああっ!(--;;;;;;)
ふふふ。それはキンポウゲのサラダだぜ!( ̄ー ̄)
てめえええええっ! ならばこれを食らいやがれ!(--;;;;;;)
鞠音「さっきから何互いに毒物を食べさせあってるんだみゃ?(--;;;)」
花鈴「もう……(xx)」
呆れる鞠音に溜息をつく花鈴を余所に、両ご主人様同士の意地の張り合いはひたすら続くのだった!
毒キノコや毒草にはご用心ご用心。
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