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【死闘! ご主人様対メカご主人様】
でぇい! こんにゃろう!(--;;;)
ばすばすばす!
ご主人様は今日も元気に強い相手と戦闘中。ハンドガンをぶっ放しては空のマガジンを手早く取り外し、うぜぇとばかり乱暴に投げ付ける。
それをただの空マガジンだと思うんじゃねぇぞ!(--;;;)
投げ付けた空マガジンには何と爆薬が仕込まれていた! つまりは手榴弾と同じ。しかし……!
どごっ!
何いいいぃっ!?(--;;;)
爆風に巻き込まれたはずなのに大して効いていない。それもそのはず。その敵は硬い金属の鎧を身にまとっているのだから。そしてその姿は所々角張ってはいるけれど全体的には丸っこい。どこかで見たような姿……。
『駆動部負荷警告。システムリブーティングカウント。4、3、2……(--)』
戦いながらも強制冷却を実行。放熱の音がしゅーしゅーと激しく響く。
ちいっ。やりやがるぜ。流石はこの俺の戦闘データを丸コピーしやがった野郎だ。上等じゃねえか、このメカご主人様め!(--;;;)
『システム再起動……(--)』
こんな豆鉄砲役に立たん。ならば……こいつをくらいやがれ!(--;;;)
弾を撃ち尽くしたハンドガンを投げ捨て、じゃきんと音を立ててどでかい銃を構えるご主人様。それはレールガン。
くらいやがれこのパチもんが!(--;;;)
ずが!
気合一線、大出力でぶっぱなすが外れた。
何い!? 避けんじゃねえよ! どこじゃいぼけぇぇぇっ!(--;;;)
『……(--)』
ざしゅ!
ぬえっ!? は、速いっ! ああっ!? Σ(--;;;)
それはあたかも瞬間移動をしたかのようだった。メカご主人様はご主人様の真後ろに立っており、ご主人様は振り向く暇も無くレールガンを一刀両断される。
ばきっ!
ぐぅっ! 痛ぇっ!(--;;;)
続いてアームパンチの強力な一撃を食らいご主人様は吹っ飛ばされる。それだけではなく、メカご主人様はバーニアを吹かし……。
『ブースト。フルパワー(--)』
ばきっ!
ぐへぇっ!(--;;;)
コンボを繋げるかのように接近し、再びアームパンチを叩き付ける。更に、吹っ飛ぶご主人様の着地予想地点を瞬時に算出し、そのポイントを目がけて大量の自動追尾マイクロミサイルランチャー及びマルチプルミサイルも大量射出。戦闘コンピュータの性能は超高性能のようだった。
どがががが!
のおおおおおおっ!! どわぁぁぁあぁぁぁあぁぁっ!(--;;;)
流石のご主人様も強化されたメカご主人様には敵わないのか!?
ま、まだまだぁっ! まだ終わらーーーーんっ! だったらこれでどうじゃいぼけぇぇぇぇぇ!(--;;;)
どばばばばっ!
そういって自棄っぱちになりながらマシンガンを打ちまくる。が……。
かきんかきんかきんかきんかきん!
のぁんとおおおおおっ!? 弾き返すなああああああっ!!! Σ( ̄□ ̄;;;;)
『回避完了。――目標補足(--)』
ご主人様がぶっぱなした全ての弾丸を特殊合金のブレードで弾き返していた。そして……。
『アームズセレクト……。電磁ロッド(--)』
びびびびびびびびびびびび!
きょええええええっ! ずおわぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! ししし、痺れるううううううっ! 死ぬうううううっ!(--;;;)
超高電圧のスタンロッドを土手っ腹にぶち込まれてご主人様悶絶。ぷすぷすと煙を出しながら焦げてしまった。
ぬ、ぬぅぅ。な、かなか……や、やる……じゃねえか。ふ、ふふ。ふふ……。明日筋肉痛だな、こりゃ。ぐふぅ(--;;;)
強がるものの、明らかにダウン寸前。ご主人様危機一髪。どうするのか?
窮地に陥ったご主人様を救ったのは一発のバズーカ砲だった。
ずが!
何っ!?(--;;;)
『装甲被弾。右肩に軽微な損傷。自己修復モードに移行(--)』
メカご主人様を吹っ飛ばした一撃を放ったのは……。
き、貴様はっ!?(--;;;)
情けないぞ、花鈴小屋マスターみなるでぃ改よ(--)
颯爽と現れた男。それはオレンジ色のご主人様。ご主人様にとって宿命のライバルと言える漢。その名も……!
俺が華恋小屋マスターあろうず改である!(--#)
何故だ!? 何故俺を助ける……!?(--;;;)
その問いに対し、愚問だとばかりに答えるクールなパチご主人様。
ふっ。勘違いするな。貴様を殺るのはこの俺だ。他の誰でもない。ただそれだけのことだ!(--#)
な、何というツンデレ野郎なんだ貴様は!(--;;;)
かぁっ! ツンデレ言うんじゃねえきしょいわっ! いくぞ……でえええええいっ!(--##)
どが! どが! どが!
華恋小屋のご主人様は使い捨てのバズーカを撃ち尽くしては捨て、撃ち尽くしては捨てを繰り返した。そしてミサイルランチャーで威嚇しながら……。
くらいやがれこん畜生おおおおっ! ずええええええええいっ!( ̄□ ̄##)
巨大な戦斧……実際には先端部分を高温で熱し相手を叩き切る斧、ヒートホークが炸裂。メカご主人様の左肩を一刀両断。
がッきいいいいいいんっ!
そしてええええええっ! そこおおおおおおおおっ!(--#####)
被弾部分に大量の爆薬を取り付け、一瞬で離脱しようと試みる。しかし……。
『深刻なエラー発生。自爆モード・オン(--)』
がし!
なぬ!?(--;;;)
離脱寸前、ガッシリと掴まれてしまい。
『カウント省略。自爆開始……(--)』
ぐおおおおおおおおっ! 離せ! 離さんかこのど畜生おおおおおおおおおっ! うおおおおおおおおっ!(--;;;;)
どごっ!
オレンジ色のご主人様もろとも自爆して散ったのだった。
…………
むぅ。さ、さすがに貴様のコピー野郎だった。ただじゃ終わらなかったぜ……(--;;;;)
爆発反応装甲の装備により何とか生き残ったパチご主人様。
ふむふむなるほどなるほど。なかなかいい感じじゃないかね(--)
しかし、ボロボロ状態のパチご主人様に対し、本家本元のご主人様はノートパソコンをいじくりながら、とんでもないことを口走る。
貴様は良くやった。おかげで量産化に向けてなかなかいいデータが取れたよ。それでこそ真の紛い物と言うところだな、うむ。感謝してやるからありがたく思うのだな(--)
何やら計測器を持っているようで、データディスクを取り出している。媒体はブルーレイらしい。
何だと!? 貴様、何を言っている?(--;;;;)
フフフ。貴様はまだ青い。俺自身のコピーとは言え、あの程度のロボ野郎にオリジナルワンの俺が後れをとるとでも思っておるのかね?( ̄ー ̄)
驚愕の真実が今明らかになった。つまりご主人様は、ワザとやられてるように見せかけていただけだったのだ!
て、てめぇこの野郎ふざけやがって! そのデータをよこせええええいっ!(--;;;;#)
ダメ! 絶対やらねぇ! ええい離れんかいこんにゃろ!(--;;;;)
げしげしげし!
こうして二人の不毛など付き合いが始まるのだったとさ。
花鈴「もう……(xx)」
焼け野原となった周辺と、巻き添えをくらって破壊し尽くされ廃墟と化した小屋を見て溜息をつく花鈴をさておいて……。
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